ONE OK ROCK、熱狂のライブをパッケージしたLIVE DVD&Blu-ray『“残響リファレンス”TOUR in YOKOHAMA ARENA』をリリース!

ONE OK ROCK | 2012.05.28

 昨年リリースしたアルバム『残響リファレンス』は、2011年のロックシーンを代表する傑作だった。このアルバムの評価はONE OK ROCKのポジションを決定的なものにし、バンドはその存在感を急速に増していった。今回、それを受けての“残響リファレンス”TOURを収録したLIVE DVD&Blu-ray『“残響リファレンス”TOUR in YOKOHAMA ARENA』がリリースされる。ライブ映像には彼らの特徴である激しいパフォーマンスはもちろん、貴重なMCや、Tour Documentaryには迫真のドキュメンタリーが記録されていて、現時点でのONE OK ROCKのバンドとしての魅力が凝縮された内容になっている。

 また過去の5枚のアルバムすべてと、上記LIVE DVD&Blu-rayの「NO SCARED」のライブ音源がiTunesで配信されることになった。

 確実なジャンプアップが期待されるONE OK ROCKの“今”を知るために、Taka(vo)、Toru(g)、Ryota(b)、Tomoya(dr)の4人に、ライブ観や本格的な配信開始について聞いてみた。

EMTG:今回のライブ映像作品はバンドにとって大切な作品になると思いますが、ONE OK ROCKのライブはどんな風に始まったんですか?
Toru:ONE OK ROCKは、Tomoya以外のメンバーにとっては初めてのバンドだったんですよ。結成してすぐにライブするってなったときに、オリジナルも何曲かあったんですけど、コピーもしてて、とりあえずそれをライブで演奏したかった。そのときはどんなライブがいいとか悪いとかっていうのは全然わからなくて、ただ単純に楽しかったっていうか。
EMTG:自分たちがお客さんを喜ばせたかどうかっていうのはとりあえず置いといて(笑)。
Toru:はい。でもステージに立って、ロックバンドってこんなんだっていう感じの勢いはすごくありましたね。そこから始まって、いろいろ経験をしてきました。
EMTG:ライブで次のステップが見えてくるのは?
Toru:インディーズで音源を出せるようになって、そこからメジャーに行く。自分たちのオリジナルの音源を出して、それに対して聴きに来てくれる人がいるって初めて実感したときに、ライブの考え方が変わりました。たぶんメンバーもそこからライブに対しての思いが、ちょっとずつ変わっていったと思う。もちろん勢いだけじゃなくて、構成とか、何を伝えたらいいんだろうって、聴いてくれる人が増えてくるたびにどんどん考えさせられるようになった。でもそれはすごく嬉しいことでもあったんです。
ただ5人でそうやってきたんですけど、4人になったときに、もう一回“1”に戻った感じがあって。ライブを当たり前のようにできる環境じゃなくなったときに、やっぱりもう一回ちゃんとライブハウスでやりたいなって思ったんです。それまでライブをいろんな場所でやりたいと思ったらやれる環境があったんですけど、いざツアーもキャンセルになって、思うようにならない環境におかれたときに、やっぱり音源を作ってライブをしたい、もっと音楽と近くなりたいっていう、最初の頃の気持ちに戻った。それを俺らからちゃんと言っていかないと、お客さんに伝わらない。バンドとしてもっとちゃんとやりたいなっていうところで、この4人になってからみんなが団結したというか、同じ方向を見るようになりましたね。
EMTG:4人になって、なんのためにライブをやるか、何を伝えるかを見つめ直したんだね。
Toru:はい。音楽をやっていく上で、俺らに必要なものを見つめ直す期間でもありました。その時間はすごい大切だったなと思っていて。
EMTG:そこから今に至るまでは、真っ直ぐにつながってる感じ?
Toru そうですね、そこからは明確に見えてたものがあったんで、ひたすら一生懸命やって前に進んでいくっていう。メンバーみんな同じ方向を向いてたんで、結構楽しくやってきました。
EMTG:精神的に辛いことはなかった。
Toru:もちろん制作期間とか、しんどいこともいっぱいあるんですけど、そこからはやっぱり「待っててくれてる人がいっぱいいる」って思ったときに、もっと頑張らないと、と思うようになりました。ここ何年かで夏フェスに出れるようになって、出れたときの喜びだったり、今まで外タレが来てもそのライブを見に行く立場だったんですけど、一緒に同じステージでできるっていう喜びもすごくあって。ちゃんと音楽と向き合ってやってきてよかったって、すごく嬉しかったですね。
Ryota:僕にとっての最初のライブは、ベースを持ってまだ2ヵ月だったから、逃げ出したかったですよ(笑)。楽しさより、自分に任されていることをやるだけでいっぱいいっぱいで。4人になったときは、半年間、家でゲームをやる日々で、そのとき、自分は「ライブがいちばん好きだな」って思いました。それからはメンバー同士の絆も深まって、今は観に来てくれるひとがいる限り、全力でライブやってます。
Tomoya:本当に最初のライブは技術的にもメチャクチャだったよね(笑)。今はお客さんとの信頼関係もあるし、一緒にライブを作り上げていると思います。たとえお客さんの顔が見えなくても、ちゃんと届けられたと思えるような実感がありますね。
EMTG:Takaは初期のころのライブのことで何か覚えてることはありますか?
Taka:気持ちの面では、僕は特に変わりなくて、ずっと昔から「ライブを一生懸命やる」っていうことだけです。ただこのバンドが僕にとって初めてのバンドで、僕らはホントにゼロからスタートしたから、まだ成長途中だと思うんですよ。だから、普通のバンドはフェスに出たり、そういうところにたどり着いて、僕らが今やってるレベルよりさらに上のことを考えてやってるんじゃないかなと思うぐらい、自分たちとしてはまだそんなに実感がなくて。でも自分たちのホントにやりたいこと、カッコイイと思うものだけは、誰にも負けないでやってるつもりではいるんですけど。自分たちのライブ・パフォーマンスっていうのは、その気持ちを一生懸命追いかけてる感じですね。何よりもまずは全力を出し尽くしてやることがいちばん大事だなっていうのは、今も昔も変わってないです。
EMTG:今回の横浜アリーナでライブをやるにあたって考えたことは?
Toru:アリーナは初めてだったから、昔の曲もやろう、ストリングスも入れようって話して。
Taka:ファンの求める曲を意識したりしました。だから武道館のときのセットリストと似てる。そういう意味では、こういうセットリストは今回で一回終わりで、今後は変えていきたいと思ってます。
EMTG:そういう意味ではひと区切りとなるLIVE DVD&Blu-ray『“残響リファレンス”TOUR in YOKOHAMA ARENA』を見て、今、感じることは?
Taka:この作品のすごいところは、“景色”だけです。
EMTG:えっ? 大胆な発言だね(笑)。
Taka:自分たちのパフォーマンスに関しては、考えさせられることが多かった。どちらかというとドキュメンタリーのほうには僕らの伝えたかったことも入っていると思います。もちろんバンドとしては「ここまでたどり着いた」っていう気持ちはありますけど、まだかなえたい夢がたくさんあると思ってて。それより、この作品を見てくれる人に、「バンドっていいな」ってことを伝えたかった。ありのままのバンドを見て欲しかったから、友達のカメラマンに頼んで、楽屋も何も全部撮ってもらったんです。使えないカットもたくさんあったけど、できる限り“素”に近い状態を今、このタイミングで出したかった。
EMTG:それはすごく意味のあることだね。ONE OK ROCKらしくもある。MCも入っているけど?
Taka:MCはあまり入れたくなかった。できればMCの言葉は生で感じとってもらいたいから。しゃべるのは苦手じゃないけど、話がどっかに行っちゃって戻ってこれなくなったりする(笑)。「ただのアイドルバンド」って思われていた頃は、思わず早口になってたけど、今はお客さんを信頼してるから落ち着いて話せるようになりましたね。
EMTG:iTunesで配信が始まることについては?
Taka:早く違う国の人に自分たちの音源を届けたかったから、素晴らしいことだと思います。僕は世界は大きいものと思ってないから、日本全国に行くみたいにいろんな国でライブをやりたい。
Toru:バンドを組んだときから、海外でライブをやりたいってみんなで言ってました。やっとアジアに行けることになったし、できるならアメリカやヨーロッパでもライブをやりたいです。
Ryota:初めての国は緊張するかもしれないけど、どんな反応があるか楽しみです。そのためにも、iTunesでの配信は大きいと思う。
EMTG:海外でどんな存在のバンドになりたいのかな?
Taka:普通にONE OK ROCKっていうバンドを知って欲しいっていうか。
EMTG:レディー・ガガみたいに有名になりたい?
Taka:いや、メタリカみたいに、どの国でもバンドをやってる人なら知ってる存在になりたい。ONE OK ROCKがそういうバンドのひとつになれたらいいなと思ってます。
EMTG:ありがとうございました。

【取材・文:平山雄一】

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リリース情報

“残響リファレンス"TOUR in YOKOHAMA ARENA

“残響リファレンス"TOUR in YOKOHAMA ARENA

2012年05月30日

Amuse Soft Entertainmen

ディスク:1
1. LOST AND FOUND
2. 皆無
3. 未完成交響曲
4. じぶんROCK
5. Re:make
6. 世間知らずの宇宙飛行士
7. Mr.現代Speaker
8. アンサイズニア
9. カゲロウ
10. Wherever you are
11. エトセトラ
12. カラス
13. Pierce
14. C.h.a.o.s.m.y.t.h.
15. Liar
16. Let’s take it someday
17. Rock,Scissors,Paper
18. NO SCARED
19. 恋ノアイボウ心ノクピド
20. 完全感覚Dreamer
21. Nobody’s Home
22. キミシダイ列車
ディスク:2
1. Tour Documentary

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お知らせ

■マイ検索ワード

●Tomoya
トレビアン

ザ・ユーズドっ てバンドが曲の途中で♪トレビアン♪って歌ってるから、どんな意味かなと思って調べたら、“素晴らしい”ってことだった。

●Ryota
レンタル犬

飼いたいなと 思ってボストンテリアとかフレンチブルドッグとかのレンタルはどうなんだろうって調べたけど、どれも臭くてウンコがでかい。今はやめとこうと思いました。

●Toru
フル電動自転車

スピードが出るからいいなって思ったんですけど、公道を走れないってわかって、買うの止めました。

●Taka
牡蠣 栄養

二日酔いの翌日にあるお店で牡蠣を食べて元気になったので、どんな栄養が入ってるのか調べました。


■ライブ情報

ONE OK ROCK 2012 "Start Walking The World Tour"
2012/05/30(水)新木場STUDIO COAST
2012/05/31(木)新木場STUDIO COAST
2012/06/04(月)なんばHatch
2012/06/05(火)なんばHatch
2012/06/09(土)台湾:Legacy Taipei
2012/06/16(土)韓国:AX-KOREA
2012/06/30(土)シンガポール:*SCAPE

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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