PESがソロ第2弾シングルとして、この夏話題のポップチューンをリリース!

PES | 2012.07.24

 RIP SLYMEのMC、PES のソロ・プロジェクトは絶好調。5月30日にリリースした「女神のKISS」は、ナチュラルなグルーヴがかっこいいボーカル・チューンで、PESのポップ・クリエイターとしての力強い魅力を伝えてくれた。その興奮も覚めやらぬ7月18日、今度は両A面シングル「シーサイドラバーズ/真夜中のレインボー」が発売になる。
「シーサイドラバーズ」がちょっと懐かしい感じがするのは、エバーグリーンなポップだから。「真夜中のレインボー」が華やかなのは、80`sテイストのリリックのせい。見逃せないのが4曲目の「夜灯人」。“やとうじん”と読むこの曲は、PESの“遊びの哲学”がシンプルに描かれていて、なんともクール! フルアルバムがますます楽しみになる第2弾シングルだ。
このインタビューが始まる直前、スタジオのラジオから「シーサイドラバーズ」が偶然流れて、気分は最高潮。この夏、急上昇しそうなPESの人気の秘密を聞いてみた。

EMTG:さっき「シーサイドラバーズ」がラジオでかかったんだけど、すごくよかった。“ラジオジェニック”な曲だね!
PES:“ラジオジェニック”って、いい言葉ですね(笑)。嬉しいです。この曲は、4月ぐらいにミーティングしたときに、「第2弾シングルは、夏っぽいのがいいんじゃない」って話になって、そのまま帰って家で作った。ドライブ・ミュージックのイメージの曲です。車に乗ってて、ラジオでかかったら、自然に一緒に歌えるような。
EMTG:パーカッションがたくさん入ってて、それも夏っぽい!
PES:家で作ったデモをプロデューサーの(寺岡)呼人さんに渡したら、パーカッションをたくさん入れてアレンジしてくれて。レコーディングでもパーカッションの三沢またろうさんにお願いして、コンガとかティンパレスとか“夏感”のある楽器をこれでもかっていうぐらい、盛りに盛るっていう作業。そこからボーカルとのバランスを考えて、引き算していったって感じです。
EMTG:夏っぽいのを全部入れちゃうって、いいね(笑)。
PES:キーボードの奥野(真哉)くん→さんなんて、シタールまで入れてくれましたからね。
EMTG:シタールってインドの楽器だけど、あれ、夏っぽいかなあ(笑)。
PES:(笑)。
EMTG:平坦なメロディを歌うリズムが面白かった。
PES:ラップっぽくならないように、気を付けて歌いましたね。
EMTG:“潮風”って歌詞を、♪シ、オカゼ♪って歌うところも、懐かしい感じがして楽しかった。
PES:小田和正さんも♪コト、バニ♪って歌うでしょ。ああいう感じです(笑)。
EMTG:歌は全体に、けっこうラフ。だけど味があっていいね。こういうテイクにオーケーを出すのは、勇気がいると思うんだけど。
PES:最初は「これで大丈夫?」って思ったけど、みんなが「味だよ」って言ってくれたから。揺らぎがある歌の方が、飽きないと思うんですよ。
EMTG:タイトルがカタカナっていうのも、ベタなポップスの感じが出てる。
PES:「ラバー」は“恋人”っていう意味と、“ゴム”っていう意味を掛けてるので、カタカナ日本語表記。シーサイドに落ちてるコンドームっていう(笑)。
EMTG:あははは、夏っぽい! ところで、僕は「夜灯人」がすごく好きで。特にアコースティック・ベースがかっこいい。
PES:もっと夏っぽくしたかったけど、これは90年代に『レッド・ホット・アンド・クール』っていうアルバムがあって、ロン・カーターとかファーサイドが参加していて、ジャズの人とラップの人が一緒にやってる。そういうものをやりたくて、渋めにやりました。
EMTG:メロディのある部分とラップのバランスが、すごくいい。♪灯りが乾いた心に沁み入る 人はそうして暗闇に夢を見る♪なんてフレーズは、PESくんの哲学だ。
PES:よくいく呑み屋が限られてて、そこに毎日行く、みたいな。そこに行くと、音楽やってる人たちが呑んでて。ラッパーとか、ロックバンドやってる人とか、みんな酔っぱらってくると大きいことを言うんです。で、言った手前、やらなきゃならなくなったりして(笑)。夜、適当に言ったことに、翌日、頭を抱える。そんなことにケツを叩かれて、進むこともあるんですよ。酔って言ったことが、現実になる。♪明日への僅かな糧♪って、そういうことなんです。
EMTG:すごい哲学だ!(笑)。
PES:そこでラッパーのWISEくんとかから「ラップしなよ」って上から目線で言われて、やってみました。ほんと、みんな酔ってくると「こうしたら」とか監督みたいに勝手なことを言う。言う割りには、興味ないくせに(笑)。
EMTG:あは。そして、ここまでくると、アルバムに期待しちゃいますね。前回のインタビューでは「アルバムを出したいけど、出せるかなぁ?」って言ってたでしょ。
PES:そこからは一歩進んでますよ。秋には出したいと思ってるんですけど、「予定どおり出せるかな」ってところ(笑)。シングルのカップリングの曲は入れるつもりはないので、まだレコーディングが残ってる。「なかなか・・・です」って感じです。
EMTG:曲が足りない?
PES:そんなことはないです。でも、先月引っ越しして、自宅にレコーディング・ブースがなくて。業者に頼むと数週間かかるっていうから、自分で木のブースを組み立てました。そういうのに時間がかかってしまって。
EMTG:そんなあ(笑)。もっと計画的にやってください!!
PES:はい(笑)。

【取材・文:平山雄一】

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ビデオコメント

リリース情報

シーサイドラバーズ/真夜中のレインボー

シーサイドラバーズ/真夜中のレインボー

2012年07月18日

ワーナーミュージック・ジャパン

1. シーサイドラバーズ
2. 真夜中のレインボー
3. 楽しんでいたいだけなんだ
4. 夜灯人
5. シーサイドラバーズ (Instrumental)
6. 真夜中のレインボー (Instrumental)

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お知らせ

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Crafter guitars
ARIAっていう会社のギター・ブランドで、この前、PVを撮ったとき、小雨の予報だったんで、濡れてもいいアコースティック・ベースを探して買った。そうしたらけっこうちゃんとしたベースで、しかも雨が止んでくれたんでラッキーでした。


■ライブ情報
MTV ZUSHI FES12 supported by RIVIERA
2012/08/12(日)神奈川リビエラ逗子マリーナ特設会場

海音 ~BEACH HOUSE LIVE~ 2012
2012/08/17(金)音霊 OTODAMA SEA STUDIO

FM802×FM COCOLO present
MARK‘E Rolling 60 -It’s great to be alive!-

2012/08/29(水)大阪城ホール

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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