Nothing’s Carved In Stone、4thアルバム「Silver Sun」(8月15日発売)でメジャーデビュー!

Nothing’s Carved In Stone | 2012.08.13

 ELLEGARDENのギタリスト生形真一が、以前からセッションしたいと思っていたというストレイテナーのベーシスト日向秀和に声をかけたことから始まったNothing’s Carved In Stone。メンバーは村松拓(Vo&G)、生形真一(G)、日向秀和(B)、大喜多崇規(Dr)。彼らの活動は2008年に始まった。2009年に1stアルバム『PARALLEL LIVES』をリリースし、現在までに3枚のアルバムと、7月18日にリリースされた最新シングル「Pride」を含む2枚のシングルをリリースしている。そして今回、8月15日にリリースされる4thアルバム『Silver Sun』で、彼らはメジャーシーンへと進出する。
 今回は、メジャーデビュー作となる4thアルバム『Silver Sun』について、ボーカルの村松拓に話を訊いた。

EMTG:最高です!
村松:ありがとうございます!
EMTG:相当カッコイイですよ、本当に。個人的に9曲目の「Scarred Soul」にやられましてって、まずオマエの感想を聞かなくちゃイカンのか!っていう(笑)。
村松:いやいや(笑)。逆にそういうのが聞けるのが嬉しかったりしますからね、どんどん感想言って下さい(笑)。
EMTG:では順を追って(笑)。まず、曲ってどうやって構成していってるんですか? スタジオでジャムる感じで?
村松:曲にもよるんですけど、だいたいみんな自分の中にあるネタを持ってきて、そこから組み立てていくって感じですね。そこが基本形かな。ウチのメンバーはみんな別のバンドもあるから、アウトプットするかわりにインプットするのもすごく多いのもあって、自分たちのモード自身がメンバーからしてもグラマラスに見えるんですよね。“それいいね!”って思うことが多いっていう、そんな感じなんですよね。今回このアルバムをリリースする前に「Pride」っていうシングルがリリースされたんですけど、その曲も特にシングル曲を作ろうってことで作った曲じゃなく、アルバムの制作の流れの中で出来た1曲だったんですよ。その曲もネタから広げていった感じだったんですけど、ジャムって作ったというより、ネタが出てきて、これくらいの感じでやってみようって、まず尺を決めて、そこから肉付けしてった感じだったので。今回のアルバムの曲たちもね、そんな感じが多かったんですよね。だから、結果ジャムって作った曲はなかった気がするなぁ。みんな脳内ジャムはしてるんでしょうけどね(笑)。そうそう。「Pride」に至っては二転三転したんですよ。最初は弾き語りの曲でしたからね。そこから肉付けして、唄モノみたいな構成があって、さらに変化させていこうってことになる、マニアックな構成になっていったんですよ。
EMTG:なるほど。今作で4枚目のアルバムとなる訳ですけど、意識されたところはありました?
村松:今回はね、結構音の抜き差しにこだわったかな。ギターの音とかあんまり入ってないとこもあるし、2ndアルバム『Sands of Time』で音の広がりとかを意識して、3rdアルバム『echo』で奥行きつけようって話になって音の奥行きにこだわったんで、そこらへんの変化は感じてますね。
EMTG:3枚目のアルバムのインタビューのとき、生形さんが、“1stアルバム『PARALLEL LIVES』では好きなことやって、2ndアルバム『Sands of Time』ではライヴで吸収したモノを吐き出して、3rdアルバム『echo』では自分たちの音が創り出せたらいいなって思ってた”っておっしゃってましたけど。
村松:話してましたね。今回、4枚目だからどうしていこうか?っていう話は特にせずに制作に入ったんですが、まったく新しい音楽をやっていこうということではないんだけど、常に、自分たちが新しいと思えることをやっていかないと、停滞してしまうのが嫌だなっていうところを持っているのもあり、結果的に3枚目の延長線上に4枚目のアルバムが居た、みたいな感じになったと思うんですよね。音の広がりとか深みとかを持たせつつも、どうしてそっちに行ったかはその時のテンション感だったと思うんですけど、ロックな方向に向かっていったんですよね。衝動的な部分を持ちつつ、勢いだけじゃなくて、ちゃんと構築されたモノを作ろうということを意識したと思いますね。
EMTG:なるほど。3枚目の『echo』では日本語詞への初挑戦という大きなチャレンジもありましたからね。
村松:ありました。そういったチャレンジという意味では、今回も全体的にいろいろとチャレンジ出来てると思うんですよね。音的なところで言うのであれば、「The Silver Sun Rise Up High」のギターとかも、スペインを感じるスケールとか持って来てるソロとかあったり、結構面白いことしてて。そうそう、1曲目の「Spirit Inspiration」のギターソロも面白いことしてるんですよ。個人的に、曲的に面白いことやってんなぁって思うのは、10曲目の「Sequel」かな。この曲は、盛り上がる展開がある訳ではなく、淡々と進んで行くシンプルな曲調がすごくいいっていうね。
EMTG:ですよね。9曲目の「Scarred Soul」からの流れとか最高でしたからね!
村松:あ、そうですよね、9曲目の「Scarred Soul」がお好きなんですもんね(笑)。
EMTG:あ、また興奮気味ですいません(笑)。
村松:いえいえ(笑)。「Scarred Soul」も新しい感じですからね。たしかに、「Scarred Soul」から「Sequel」の流れはメリハリがあっていいですよね。
EMTG:6曲目の「Red Light」から7曲目の「The Big Chill」への流れもいいですよね。また「The Big Chill」がヤバくて。
村松:ありがとうございます。
EMTG:あの5拍子な感じに、こんなギターソロきちゃうの!?っていう展開が素敵すぎましたね。
村松:ありがとうございます。うんうん。サビで落としててね。でも、サビも結構攻めてますからね。
EMTG:インスト的な構成ですよね。
村松:ですね。だからこそ英詞にしてるってとこもありますね。
EMTG:1曲の中でのメリハリもすごく大きいと思うんですけど、今回曲の振り幅も大きいなと感じたんですが。
村松:そうですね。17、8曲作って、入らなかった曲たちも、全然タイプの違う曲たちがあったので、今回はたしかに振り幅が広いかもしれないですね。
EMTG:歌詞的な変化や、日本語歌詞の楽曲を作ってみてまわったツアーを経ての変化を、今回のアルバムに吐き出せた部分は感じてますか?
村松:感じてますね。僕が日本語歌詞を書こうと思ったのは、対バンで一緒になったTHE BACK HORNがきっかけだったんです。日本人だから当然なんですけど、日本語詞だからこそ強く伝わる衝撃というか、すごく歌に宿った力を感じて、共鳴したんですよね。それで自分も日本語でもっと深く伝わる歌詞を歌って届けたいって思うようになって。ウチのバンドが持ってるエモーショナルな部分とか、ドラマチックな部分とかを、ライヴの瞬間瞬間で伝えていく上で、日本語詞をやるやらないで狭めていってしまうのであれば、やるべきだなって思ったんです。そのあたりで、オーディエンスとの距離感というモノも若干意識し始めたんだと思うんです。3枚目のアルバムを引っさげてまわったときのツアーで、一緒に口ずさんでくれたり、真っ直ぐに言葉を受けとめてくれている表情を目の当たりにして、深い位置でオーディエンスと繋がることが出来た手応えを感じたんです。俺自身、どうやったら、この言葉をもっと深く伝えてることが出来るかな?って考えるようになった部分があって。だから、3枚目で書いた日本語歌詞の時より、言葉の向こう側に、伝えたい人が居るということを更に意識して書くようになったんです。
EMTG:それ、すごく伝わってきたんです。いままで以上に歌詞が前面に押出されているなって思った楽曲があったので。
村松:ちなみに、どの曲ですか?
EMTG:6曲目の「Red Light」です。
村松:この曲は、メロが出来たときに、もう既にサビの歌詞があったんです。そこをネタとして持っていって出来ていった曲なので、この曲だけは歌詞先行で作った曲でもあったんですよ。
EMTG:言葉が入ってくる曲だったので。そこに変化を感じたんですよ。
村松:嬉しいですね。最初から歌メインにしたいなって思った曲だったんで。
EMTG:この曲、イントロのドラムの音色が面白いですよね。
村松:そうなんですよ。歌メインの曲にしたいって言っておきながら、そこだけになってないのがウチらっぽいっていう(笑)。あれは最初生ドラムだったんですけど、それを加工したんですよ。もっともっとエグイ音にしてみたりもしたんですけど、いろいろと試して、このあたりがいいんじゃないかと。
EMTG:ドラム缶のような音ですもんね。
村松:そうそうそう(笑)。
EMTG:あの音から、この歌詞の乗った世界観に流れていくのがすごく新鮮で。
村松:3枚目のアルバムでは打ち込みも取り入れた音作りをしたこともあったし、今回はそんなところも含め、遊べました。ドラムに関してもシンセに関しても、いままでなかったような音を入れてみようっていう試みはしましたね。5曲目の「Terminal」なんて、そういう面ではすごく面白いチャレンジが出来たんじゃないかなって思ってます。でも、そこが主役になってないところがいいっていう。そういう抜き差しも、今回いろいろと試せたんですよ。ぜひ、ライヴで体感してほしいですね。
EMTG:8月21日からはツアー『Silver Sun』も始まりますからね。
村松:ですね。まさに、アルバムタイトルをタイトルとしたツアーですからね。存分にアルバムを楽しんでもらえるツアーになると思います!
EMTG:最後になってしまいましたけど、『Silver Sun』というタイトルに込めた想いを聞いてもいいですか?
村松:ロックというジャンルの存在ってオルタナティブだし、マイナーなモノだと思うんですよね。そんなこともあって、このアルバム自体が、聴いてくれる人の生活に寄り添って、その人の生活を照らしてあげられるようなアルバムになってくれたらいいなっていう願いを込めようと思ったんですけど、Sunだけじゃ普通すぎるよなって話になって。もっとギラギラしてて、もっとマイナーな感じがいいなと思って、『Silver Sun』ってつけたんです。僕的には月だったりするんですけどね。2面性が欲しかったんです。誰かに照らされてるモノでも照らせるよとか、そんな裏の意味もこのタイトルには込められているんです。ぜひ、そんな光を直に感じに来て下さい! ライヴでお待ちしてます!

【取材・文:武市尚子】

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リリース情報

Silver Sun

Silver Sun

2012年08月15日

エピックレコードジャパン

1. Spirit Inspiration
2. 白昼
3. PUPA
4. Advance Forward
5. Terminal
6. Red Light
7. The Big Chill
8. Inside Out
9. Scarred Soul
10. Sequel
11. Pride
12. The Silver Sun Rise Up High

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コリドラス エサ 飼い方
今まで魚なんてまったく興味なかったんですけど、最近近所の雑貨屋でベタを買ってからすごくハマっちゃって、今、ベタのために大きな水槽を買ってあげたんですよ。
ベタは闘魚だから2匹一緒に飼えないんだけど、調べたらコリドラスっていうちっちゃなナマズみたいな魚とは一緒に飼えることが解ったので、一匹じゃ寂しいだろうから、友達作ってやろうと思って、今、大きな水槽でまずはコリちゃんに縄張りを作らせてるんですよ(笑)。これが可愛くて。アイツ等アホみたいな面してるんですけど、可愛いんですよ。
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