abingdon boys school、3年ぶりのシングル「WE aRE」を発売!

abingdon boys school | 2012.09.06

 abingdon boys schoolが、約3年ぶりとなるシングル「WE aRE」をリリースする(9月5日発売)。PS3用ゲームソフト『戦国BASARA HD コレクション』の主題歌として、疾走感のあるハードなサウンドが炸裂! 重厚感のあるギターとデジタルが融合し、かつ西川貴教のパワーボーカルも存分に楽しめる内容だ。メンバーそれぞれのルーツも色濃く反映され、とにかく熱い! 久々の始動にあたり、メンバー全員(西川貴教、SUNAO、柴崎浩、岸利至)に話をきいた。

EMTG:ニューシングル「WE aRE」は、BASARA関連(PS3用ゲームソフト「BASARAHD コレクション」主題歌)の楽曲ですが、BASARAのお話ありきの楽曲だったんでしょうか?
西川:少し前からa.b.s.の活動をどのあたりで始めようかって話をしてまして、そろそろかなっていうタイミングで楽曲提供のお話をいただいたんですよ。
EMTG:ハードなサウンドに仕上がりましたね。もともとこういうアプローチの曲だったんですか?
岸:作曲は僕なんですけど、原曲はかなり違うイメージでした。“人は何のために戦うんだ”っていう切なさを歌う感じで。で、この曲をリスタート一発目のシングルにしようって決めた時、どこを切り取ってもa.b.s.サウンドいえるようなアレンジにしようと思いました。
西川:最初のアレンジが、すごく弱い印象があって。何か曲のタッチが優しかったっていうのかな。久々にa.b.s.がリスタートする口火を切る曲にしては、熱量が弱い気がして。だから、とにかく熱を上げようかって話になったんです。
EMTG:そんないきさつが。
西川:はい。とはいえ、元をごっそり変えているわけでもなく、原曲のよさを保ちつつ、より力強い方向へっていう感じでした。
岸:テンポ感とかイントロの雰囲気は残して、あとはメンバーで意見を出し合って作りましたね。
EMTG:コーラスには漢字の熟語が入ってるのが面白いですよね(笑)。
岸:しかも簡単に読めない漢字で(笑)。
西川:でも、リズムに乗ってると難しく聞こえないでしょ? まぁ、響きで選んだ言葉ではあるけど、前後の意味合いはちゃんと考えたんですよ。だから、ライブではみんな歌ってくれたらいいなって。
EMTG:ところで、大フィーチャーされているギターのレコーディングはどうでしたか?
SUNAO:曲の勢いは止めたくないし、そこまで難しくはしたくないしで悩んだんですよ。でも、西川君がどんどん斬新なアイデアを出してくれて。最初はとまどったけど、最終的には曲がすんなり入って来るアレンジだと思います。
西川:“曲がこっちの方に行きたいって言ってるかも”とか。そういうひらめきがあったので。でも、そういうことを言うと、みんな「えぇっ?(イラッとした風)」って言うんだよね(笑)。だいぶ作業は進んでますけど……みたいな(笑)。
SUNAO:歌メロもあるから、そんな風に変えたら歌いにくいでしょ?ってどうしても考えちゃうんですよ。
岸:結果、完成したイントロ部分は、すごく素晴らしいと思いますね。今となっては、オリジナルのアレンジを思い出せないくらい。
西川:もともとはホントにロマンティックな曲だったのをドカンと聴かせることができたかなって。例えば、すでにa.b.s.が再始動していて音源も出していてっていう流れがあれば、オリジナルのアレンジで制作していたと思う。でも、どうしてもロケットスタートにしたかったんですよね。
EMTG:十分にロケットスタートになったと思います(笑)。さらにですね、カップリングの「COLD CHAIN」は、2010年のイベントライブ(=MATCH UP’10-AUTMNSERIES-)で披露された時から、かなりアレンジが変わったようで……。こちらも王道の80年代ハードロック調ですが。
岸:エレクトロなアレンジでっていう説もありましたけどね。
SUNAO:でも自分達のルーツが前面に出ちゃった(笑)。
西川:これ、なぜシングルのカップリングにしたんですか?ってよく聞かれるんですよ。確かに新しい曲もあったんですけど。ただ、この曲って最新録音の楽曲なのに、a.b.s.の初期にもありそうな曲ですよね。しかも自分達のバックボーンも垣間見えると。懐古的ではないにしても、ホントに隠しきれない体臭みたいなものが出てるというか(笑)。
EMTG:体臭(苦笑)。好きな音楽が染み出ちゃったという感じですもんね。
西川:柴さん(=柴崎)のデモが最初からこんな感じだったんです。
柴崎:変わったと言えばギターとかシンセの音色くらいですかね。
岸:皆さんがその辺の話題で盛り上がっているあいだ、僕だけは無視して自分の世界で作業してました(笑)。
EMTG:岸さん、ハードロックの要素って少なそうですもんね(笑)。
岸:そうでもないですけど、他のメンバー程は(笑)。このところ、こういう曲だからこういう事に挑戦してみよう、みたいな感じが続いてました。だから、今いちど1stを出した頃の気持ちに戻ってみようかなって思ったんです。曲調に影響されすぎる事なく、a.b.s.としての自分が入れたい音、例えばスクラッチなり、インダストリアルな音など入れたりして。意外とみんなもすんなり気に入ってくれたんですよ。
西川:今、流行っているからそれをやるみたいなサウンドアプローチをするつもりもないしね。
岸:ヘヴィーなことをやりながら、どんな音が目立つんだろうってことを、1stや2ndアルバムを作る中で模索してきましたから。それを利用しない手はないかなっていう(笑)。
柴崎:結果、歌につなげるギターソロまでもが楽しめる曲にもなったと思います。
西川:もともとギターソロってそういうものだもんね。
EMTG:そういう80年代のハードロック的なアプローチって、もはや若い世代には新鮮なのかもしれないですね。
西川:そう考えたら、ロックバンドの中で、キーボードの存在が冷遇されていた時代が長かったじゃないですか。でも、最近はラウドなバンドサウンドにキーボードの音が入っても、そんなに抵抗がなくなってきてるよね。そういう意味では、キーボードにも新たな活躍の場が広がってきたんじゃない?
岸:僕的には逆なんですけどね。
EMTG:どうしてですか?
岸:1stの頃は、ヘビーロックにはそんなにシンセや打ち込みは入っていなくって、音を作っていて新鮮だったんですが、最近、そんなサウンドがホントに増えてきましたよね。
西川:だったら、今ってコンパクト化してるじゃない? キーボード1台だけとかさ。むしろ機材を積むしかないよ(笑)。
EMTG:う?ん、いいなぁ。プログレなみのキーボードセット(笑)。まぁ、冗談はともかく(笑)、バンドの楽しさを知っているメンバーならではの発想ですよね。
西川:どうせなら乱暴なこともやってみたいな。今回は特にギターの音色がフィーチャーされているし、それが持ち味でもあるんだけど、こういうギーターサウンドを逆にエレクトロになっていたりとかね。そういう自由なことをやってみたいかも。“歌があまり入ってないね”とか(笑)。
EMTG:歌はガッツリでお願いします(苦笑)。だって、デヴィッド・カヴァーデイル(DEEP PURPLE?WHITESNAKEでリードボーカルをつとめた超大御所ボーカリスト。ハイトーンシャウトが絶品)ばりのシャウトもミュージカル『ROCK OF AGES』で披露してたじゃないですか。
西川:実は今回もコッソリ歌ってるんですよ(笑)。
EMTG:さすが!(笑)。やっぱり楽しんでますね?。このシングル以降、出てくる作品もすごく楽しみです!
西川:ですね。がんばりますっ!

【取材・文:海江敦士】

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ビデオコメント

リリース情報

WE aRE(初回生産限定盤)

WE aRE(初回生産限定盤)

2012年09月05日

エピックレコードジャパン

1. WE aRE
2. COLD CHAIN

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お知らせ

■ライブ情報

イナズマロック フェス 2012
2012/09/15(土)滋賀県草津市 烏丸半島芝生広場

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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