フラカンのニューシングルは「ビューティフルドリーマー」!

フラワーカンパニーズ | 2013.01.21

 ハッピーじゃない。ラッキーじゃない。君の声が聞こえて振り返っても、ただ吹きだまりのような「まほろ」の街並みがあるだけ。フラワーカンパニーズが1月23日にリリースするシングル「ビューティフルドリーマー」は、『モテキ』の大根仁監督によるドラマ『まほろ駅前番外地』のオープニングテーマ曲に。ないない尽くしの毎日を、懐かしくも新しい音が包み、あの時の記憶が一瞬だけ蘇る。それって本当はハッピーなんじゃない?

EMTG:大根仁監督からはどんな要望があったんですか?
鈴木圭介:結構ありましたよ。監督とレコード会社のスタッフの両方から。BPM(曲の速さ)も決まってて、それは絶対条件だった。
グレートマエカワ:そう。BPM120で作ってくれと。ドラマのオープニングのサイズが90秒。その中でサビを2回出したいから、サビあたまの曲にしようとか。
EMTG:結構、厳しい注文だったんですね。
鈴木圭介:そうなんですかね? 僕ら、ドラマのタイアップは初めてなんでわかんないんですよ。それと原作では主人公の二人が過去に傷を負ってて、体温、熱量が低い感じだった。僕もライヴの時だけは熱量があるように見えるけど、普段はものすごい熱量が低い。日々、興奮することもなく、感動することもあまりなく。そこが原作と合ってるなと思ったんです。
EMTG:じゃあ、サビの“ハッピーじゃない。ラッキーじゃない”という言葉は……。
鈴木圭介:これはすぐに出てきた感じ。メロディのほうは何パターンかある中から選んで……これ、作ったのはリーダー(グレートマエカワ)じゃね?
グレートマエカワ:そうだね。あたまにインパクトが欲しいから、フィル・スペクター風がいいかなって。そう思ってリズムから作って。
EMTG:“ハッピーじゃない”と歌いつつ、すごくハッピーなメロディに。
グレートマエカワ:そうなんだよね。そこがポイント。
鈴木圭介:スタッフからも「ここの歌詞は残したほうがいい」って。他はだいぶ直したんですけどね。原作と映画は孤独感が強めだけど、テレビ版はもうちょっと明るいタッチになると聞いて。それに沿わせつつ、沿わせ過ぎないように。でも、ドラマ自体も自分とさほど差がなかったので、自分の歌としても成立させることができました。
EMTG:じつはハッピーなのかもしれないと思えてきました。
グレートマエカワ:うんうん。悲しさだけではない。言い方を変えると“ハッピーじゃない?”とも解釈できるからね。
鈴木圭介:あーー、そっかぁ! “恋じゃな?い?”みたいな(一同爆笑)。
グレートマエカワ:それは“恋じゃない? イエス!”のほうだろ(笑)。
竹安堅一:早見優のほう(笑)。
鈴木圭介:ちょっと違ったわ(笑)。ややこしい曲だな、これ。“色褪せてない/日々なんてない”って、どっちなんだよ!?(笑)メロディもドリーミーなのに、歌詞がこうなってると、いろんな意味に取れる。そういう曲なんですね。レコーディングも面白かった。エンジニアの方がアイデアを持ってる人で。
グレートマエカワ:「それ、いいに決まってるじゃん!」みたいなのを提案してくるわけよ。俺達のことをわかってくれてるんだなぁって。あれは面白かったなぁ。サビのスペクター・サウンドだって、この4人でやっても全然そうはならないじゃない?(笑)
鈴木圭介:俺達、全然ドリーミーじゃないもん(笑)。録り方も特殊な録り方でしたね。
ミスター小西:一曲通して録った後に、手直しする部分だけをあえてもう一回録るとか。そうすることによって、曲の空気感がパッと変わるんですよ。
EMTG:なるほど。ギターのリフはショッキング・ブルーを彷彿させますね。
竹安堅一:そうです。60年代末のサイケデリックの雰囲気。「これはドアーズだね」とか、わかる人にはわかるフレーズが一瞬だけ出てくる。
グレートマエカワ:ジェファーソン・エアプレイン入りましたとか。
竹安堅一:ジミヘン・コード出ましたとか。それをサラッと見せるのが現代的というか。エンジニアさんのその編集能力が今回の肝でしたね。
鈴木圭介:いつもはパンツ全部見せちゃうからな、俺達な?(一同笑い)
グレートマエカワ:それがパンツ見せない術を覚えた、24年目にして(笑)。
鈴木圭介:後半から入ってくる女の人のコーラス。今までだったら、かっこいいんだから頭から全編に入れようってなってたけどさ。
グレートマエカワ:ストーンズの「ギミー・シェルター」みたいな。でも「いや! そこは我慢して我慢して……」って。やり方をちょっと変えるだけで、自分らの好きなフレーズでもこんなに使える。新しい扉を開いちゃった感じかな。
EMTG:カップリングは「心の氷」。これは“心残り”に掛けているんですね。
鈴木圭介:そうなんですよね。思っていることを書いていって、最後の最後に無意識に出てきた感じ。アルバムの曲用に、唯一、震災前に出来てた曲なんですよ。でも結局アルバムの時に選考漏れしてますからね、これ。
グレートマエカワ:俺、その理由がわかる。優しすぎる曲だから。メロディもすごく綺麗で、鈴木らしい曲だから、それで見落としちゃったんだよ。
竹安堅一:これは僕らが昔からやってる、絶対に必要な曲調。普通にやるとただの弾き語りになっちゃうんで、アレンジの目先を変えてみたんですよ。
グレートマエカワ:それで録り終わった後に「これ、確かにいい曲だな」って。
鈴木圭介:俺なんて「何だよ。ちょっと待てよ」みたいな感じだったもん(笑)。
グレートマエカワ:ここで世に出せて良かったな。
竹安堅一:相性のいい2曲になったね。
EMTG:そうですよね。2013年のとてもいいスタートになりました。
グレートマエカワ:2013年はね、ライヴは例年通り力一杯やるけど、曲作りにもちょっと力を入れたいなと。新しいエンジニアさんに面白いことを教えてもらったから、それが熱いうちにもっと身につけたい。いつも以上にそう思ってるかな。
竹安堅一:今回、出会い頭みたいなものが面白かったからね。それを楽しんでいければ、結果いいものが出来るんじゃないかなと。
ミスター小西:次に進むための始まり的な2曲だったから。その感覚は覚えておきたい。それと、今まではドンドン進むだけだったけど、このあたりでちょっと振り返りつつも、着実にじりじりじりじりと進んで行きたい。まさにヘビ年ですよ。
鈴木圭介:僕は……筋トレかなぁ(一同笑い)。筋トレ、いいですよ。腕立て伏せやると肩こりが治りますよ。フィジカルとメンタル、両方の筋肉を付けていきたい。そうすればさらに力強い歌が出来ると思うんですよ。

【取材・文:柳村睦子】

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リリース情報

ビューティフルドリーマー(初回盤)

ビューティフルドリーマー(初回盤)

2013年01月23日

SMAR

1. ビューティフルドリーマー
2. 心の氷
3. この胸の中だけ (サイプレス上野とロベルト吉野 in ドリームランドREMIX)

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久しぶりに検索したのは「壇蜜」さん。年末にビートたけしさんの番組に出てて、何か気になったんですよねぇ。


■ライブ情報

フラワーカンパニーズワンマンツアー
“ハッピーエンド2012-2013”

2013/01/26(土)松山SALON KITTY
2013/01/27(日)高知X-pt
2013/02/02(土)仙台darwin
2013/02/03(日)水戸LIGHTHOUSE
2013/02/10(日)奈良NEVERLAND
2013/02/11(月)滋賀U-STONE
2013/02/16(土)桜坂セントラル
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2013/03/30(土)なんばhatch
2013/04/21(日)日比谷野外大音楽堂 [追加公演]

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