The SALOVERS、新境地を示したニューシングル「床には君のカーディガン」をリリース!

The SALOVERS | 2013.03.29

新鮮な息吹が目一杯に詰まったニューシングル。タイトル曲「床には君のカーディガン」は、柔らかな躍動感にあふれたサウンド、物語的な歌詞、映像的なイメージを喚起する描写の数々が、美しく結晶化している。そして、カップリングの「春のサリー?神社に寄ろう?」と「不景気脱出大作戦」も、The SALOVERSの新境地を力強く示す仕上がりだ。今回の3曲が生まれた背景について、古舘佑太郎(Vo & G)が語ってくれた。

EMTG:「床には君のカーディガン」は、爽やかなコーラスのアレンジとか、ブルースハープとか、新鮮な要素がいろいろ盛り込まれていますね。
古舘:たしかに、今までとかなり違うと思います。この曲を作っている時に、「自分たちの既存の曲は、マイナーコードのものが多いな」っていうことに気づいたんです。それは無意識にやっていたことなんですけど。だから「新しい曲は、思いっきりメジャーコードでやってみよう!」っていうことになりました。
EMTG:歌詞もいいですね。不器用な男性なりの目一杯の愛情を感じます。
古舘:なかなか上手くいかなかったんです。最初は昔のことを書く青春っぽいものにしたいと思っていたんですけど、中高生くらいのことを書こうとすると、どうしても「青い」とか「若い」とか「青春」っていう言葉が出てきてしまって。それがピンとこなかったので、無理して昔のことを書くのをやめました。むしろ、僕の等身大の年齢のことをイメージして書いたのが、この歌詞です。書き直し始めたら、どんどん楽しくなってきました。例えば《明日何時起き?》って部分が出てきた時は手応えを感じて、嬉しかったですね。
EMTG:《明日何時起き?》って、女の子によく訊きますよね(笑)。
古舘:周囲の友だちとかに見せても、「これ、分かるわ!」っていう反応です(笑)。この曲はサウンドもそうだし、歌詞も今までになかった感じだと思います。こういう1行目から最後までがストーリーになっている歌詞は、書いたことがなかったので。
EMTG:ここまで日常性があるものも、あまり書いてなかったかもしれないですね。今までの歌詞は無国籍なムード、この世に実在するのかも定かではない不思議な空間の印象が強かったですから。
古舘:「遠い国」みたいなことを思いっきりやったのが、この前のメジャーアルバム(『珍文完聞 -Chin Bung Kan Bung-』)。だから、違った視点で書いてみたかったんです。そうやって書いてみたらリアルというか、日常的なものになりました。もとからそういうものを書いてみたいという想いはあったんですけど、どうしてもそれに合うサウンドの曲もなかったんですよね。
EMTG:「カーディガン」っていう生々しい物体の存在も、この曲の日常性につながっていると思います。
古舘:「カーディガン」っていうフレーズは、最初から浮かんでいました。「カーディガン」をどの部分で使うか悩んで、いろいろ考える中で《床には君が脱いだカーディガン!》がぴったりきたんですよ。
EMTG:プロデュースはいしわたり淳治さんですけど、どういうやりとりがありましたか?
古舘:今の歌詞と、その前のもの、両方を見せました。僕としても今のものの方が好きだったんですけど、それは伝えずに渡して。そうしたら案の定、もう1つの歌詞に関して「終わってる」と(笑)。「こっちの方が一筆書きで書いてる感じがする」と。「まさにその通りなんですよ!」と、そこから少し手直しをして、今の歌詞になりました。「また1個、違うところへ行けたね」って言ってくれて、嬉しかったです。でもまあ、サウンドに関しては、いろいろそこから大変だったんですけど(笑)。
EMTG:こういう歌詞が書けた背景とか理由って、何か思い当たることはあります?
古舘:これを書くちょっと前に、ずっと岡崎京子さんの漫画を読んでいたんです。それまで読んだことがなかったんですけど、ラジオの仕事をやった時にプレゼントで3冊くらい貰って。読んだらハマりました。世界観とか描写とかが、今まで自分が触れてきたものになかった感じ。新しい風が吹きました。その影響がデカい気がします。
EMTG:歌詞以外にも、創作面に対する意識で、最近何か変化してきた部分は感じます?
古舘:ひらけてきたというか。「閉じていると、人に伝わらないんだ」っていう意識は、出てきていますね。それは10代の頃だと気づいていなかったことです。今は音にも歌詞にも、伝わって欲しいっていう想いが出ているような気がします。
EMTG:では、カップリングのお話へ移りましょう。まず、「春のサリー?神社に寄ろう?」は、どんな風に生まれたんでしょうか?
古舘:これはもともと神社に寄る要素はなくて、「春のサリー」っていう曲だったんです。でも、サビも短くて、何かが弱かったんですよね。そこからいろいろ考えたんですけど……実はずっと「神社に寄ろう」っていう歌詞を書きたいと思っていたんです(笑)。それを思い出して、入れてみました。すごくマッチしましたね。春先の昼間に切なくなる経験が僕にもあるんですけど、その感じと神社の感じがぴったりきました。
EMTG:《神社に寄ろう》っていう歌詞を書きたいと思っていたって、サラリと言いましたけど、それってなかなかない切り口ですよ(笑)。
古舘:(笑)ずっと、書きたかったんですよ。《帰りに神社に寄ろう》っていうフレーズがいいなと思っていて。でも、それだけの要素だと、なかなか曲にならなくて。
EMTG:変なことを訊くようですけど、神社が好きなんですか?
古舘:いや。ほとんど行かないです(笑)。
EMTG:《神社に寄ろう》っていう言葉の響きが気に入っていたんですね(笑)。
古舘:そうです(笑)。でも、お正月とかじゃなくて、春先に1人で神社に行く感じは、なんとなくいいなあって思います。今度行ってみます(笑)。
EMTG:この曲のタイトル、横文字の女の子の名前と神社が並んでいるミスマッチ感も、なんだかすごく惹かれるものがありますよ。
古舘:たしかにミスマッチ感がありますね(笑)。
EMTG: The SALOVERSって、気になるタイトルが多いですよね。
古舘:メジャーアルバムも、でき上がった後に客観的にタイトルを見て、「変なタイトルばっかりだな」って思いました(笑)。作った時は大まじめに「オールド台湾」とか「サルたち」とか、つけているんですけど。
EMTG:今回の3曲目の「不景気脱出大作戦」も、いいタイトルです(笑)。
古舘:こういうことを前から歌いたかったんですけど、真面目な曲調で歌っても意味がないかなと思っていたんです。僕らは歳も若いですから、こういうテーマを重いまま歌っても伝わらないのかなと。だったら思いっきりバカっぽく歌ってみようと思って作ったのが、この曲です。だから入っているトランペットの音色も、いい意味でバカっぽい(笑)。経済のこととかを専門的には分かっていないやつが、分かっていない感じでそのままやっている曲ですね。でも、そういうものだからこそのリアリティが、表現できました。今回の3曲の中で、「メッセージ」という点では、「不景気脱出大作戦」が一番強いと思います。
EMTG:このシングルのリリース後は、ライブもいろいろ予定されているみたいですね。
古舘:イベントに出るのが、いくつか決まっています。あと、最近は曲をガンガン作っていますね。年内にはアルバムを出したいと強く思っていますので。
EMTG:6月にはワンマンですね。
古舘:はい。これも大きいです。渋谷と名古屋と大阪と福岡。ぜひいろんな人に来て欲しいです。今までと違うThe SALOVERSが、絶対に観られると思うので。

【取材・文:田中 大】

tag一覧 シングル 男性ボーカル The SALOVERS

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リリース情報

床には君のカーディガン

床には君のカーディガン

2013年04月03日

EMIミュージックジャパン

1. 床には君のカーディガン
2. 春のサリー ~神社に寄ろう~
3. 不景気脱出大作戦

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『告白』 サウンドトラック
『告白』っていう映画が好きで。2回目に観た時に、サントラがすごくいいと思ったんです。だから検索して曲名を調べて、iTunesで買いました。でも、iTunesは、「サウンドトラック」としては、あんまり売っていないんですよ。『告白』のサウンドトラックはなかったので、曲名で参照して、好きなのを買いました。あの映画は、曲は実はすごく明るい。主題歌のレディオヘッドの「Last Flowers」は、割合ダークですけど。GREAT3の高桑さんのCurly Giraffeの曲がすごく良いです。
■ライブ情報

古舘佑太郎 生誕記念弾き語りライブ
2013/04/05(金)下北沢 風知空知

お口ポカーン!!卒業旅行は全国ツアー ~GREEN and motion~
2013/04/06(土)盛岡CLUB CHANGE WAVE
2013/04/07(日)郡山CLUB #9

U-EXPRESS LIVE / ROCKS VOL.1
2013/04/26(金)Zepp Tokyo

音エモン presents LIVE BURGER Vol/8
2013/05/09(木)OSAKA MUSE

風呂ロック企画☆☆☆一揆Vol/4 奇妙礼太郎トラベルスイング楽団×The SALOVERS
2013/05/18(土)仙台NeoBrotherZ

The SALOVERSファーストシングルレコ発ツアー ~床には君のカーディガン~
2013/06/06(木)渋谷CLUB QUATTRO
2013/06/14(金)福岡DRUM SON
2013/06/15(土)梅田CLUB QUATTRO
2013/06/23(日)名古屋APOLLO THEATER

ネコフェス2013
2013/06/30(日)神戸VARIT/CHICKEN GEORGE/ART HOUSE/WYNTERLAND/RAT/太陽と虎/Star Club

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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