クリープハイプ、現在CMでオンエア中のシングル「憂、燦々」をリリース!

クリープハイプ | 2013.04.26

 メジャー・デビュー以降、急成長を続けてきたクリープハイプが、ニューシングル「憂、燦々」で最初の完成形を迎えた。わかりやすい言葉を使いながら、バンドの個性を際立たせるソングライティングと、歌を効果的に聴かせるバンド・アレンジが見事にキマって、“クリープハイプらしいポップ”がついにその全貌を現わしたのだ。前作シングル「社会の窓」が非常にアグレッシブな内容だったから、「憂、燦々」と「社会の窓」の2作でクリープハイプはバンドの幅を堂々と世に問うことになる。
「憂、燦々」は、資生堂のCMに起用されてすでにオンエア中。カップリングは尾崎世界観(vo.&g.)のデモテープを彷彿とさせる弾き語り「傷つける」と、長谷川カオナシ(ba.)が尾崎と交互にリードボーカルを取る「AT アイリッド」。いよいよジャンプアップするバンドの今を、尾崎、小川幸慈(g)、長谷川、小泉拓(dr)の4人に聞いてみた。 

EMTG:「憂、燦々」はすごくポップで完成度が高い!
尾崎:でも、作るとき、すごく制限があって。
EMTG:えっ? 制限って?
尾崎:去年の9月にCMの話をもらったときに、サビの歌詞の♪憂、憂、憂、憂、憂、燦々♪のところの“憂”の回数が、もう決まってたんですよ。
EMTG:CMだと、そういう場合もあるね。
尾崎:プロデューサーの浅田(信一)さんと、Bメロとサビを10日間で3バージョン作って、CM制作のスタッフに弾き語りでプレゼンテーションしました。
EMTG:おー、音源を聴かせるんじゃなくて、弾き語ったんだ。
尾崎:その方が、聴いた人の反応がわかるんですよ。人に聴いてもらう時の感じでその曲の力がわかるというか。人に伝えてる瞬間にいろんなことがわかる。
EMTG:ライブみたいだね。クリープハイプの楽曲作りでは、いつもメンバーの前で弾き語りするんだったよね。
尾崎:そうです。今回はそれをCMスタッフの目の前でやりました。そうしたら予想通り、自分でも「これだ!」って思ってた3番目に歌ったバージョンに反応があって、決まったんです。
EMTG:「憂、燦々」はリズムが4つ打ちだけど、アコギでどうやって4つ打ちをやったの?
尾崎:プレゼンの時は、4つ打ちじゃなくて、フォークっぽく歌いましたね。
EMTG:そうかあ。
尾崎:CMで流れるシングルだから、さわやかにしなくちゃと思って縛られてたんですけど、OKになってからは気持ちを乗せて4つ打ちにアレンジしていきました。
EMTG:メンバーは初めて「憂、燦々」を聴いたとき、どう感じたの?
小泉:まず「キャッチーだな」と思いました。
小川:サビが突き抜けてる印象。単純なキャッチーじゃなくて、切なさがほのかに香るっていうか。
長谷川:初めて聴くタイプで、「CMで流れる尾崎さんの曲ってあるんだな」って思いました。
EMTG:確かに、クリープハイプの曲がCMで流れるって、少し前だったら想像できなかったもんね(笑)。でも去年の9月に作って、よく秘密にしていられたね。
尾崎:呑んでるとき、言いたかったですよ。一緒に呑んでて「クリープハイプの曲がCMで使われるといいのにね」って言ってくれる人がいたりすると、「心配ない! 大丈夫!」って言ってやりたかったです(笑)。
EMTG:あははは、我慢するの、大変だったんだ(笑)。で、制限付きの歌作りは、どうだった?
尾崎:これまで「何をやってもいい」ってことで作ってきたけど、制限があった方がわかりやすいこともあるって気付きましたね。自分たちにできないことを含めて、いろんなことを試しながら曲を作ってきたけど、できないことは無理にやらなくていいって思えたり。
EMTG:プロデューサーの浅田さんとは、どんな作業だったの?
尾崎:浅田さんは判断するスピード感が凄い。「これは無駄だから試さなくてもいい」って判断してくれたから、逆に自分たちのできることをやればいいって思えました。
長谷川:その判断が面白かったです。自分だったら、いろんなアイデアを多めに入れてから削っていくやり方をしてきたんですけど、無駄なところにはブレーキを踏んでくれる浅田さんがいてくれて、勉強になりました。
小川:曲の雰囲気から、ギターのディレイはサビで一変させたり。
EMTG:そして現時点での“クリープハイプの完成形”といえるシングルが出来た。
尾崎:ただ、自分の曲なんですけど、サビの一部の歌詞はCM制作の方が作っているから、100%自分の言葉じゃない不安もありました。でも、そのイビツな感じもよかったと思います。今までの自分のクセを封じこめて歌詞を書きました。作詞のクレジットも連名になります。
EMTG:どんな人だったの?
尾崎:もちろん最初はわからなかったんですけど、CMに使われることが決定した日に、一緒に呑みに行ったんです。自分のことをちゃんと話してくれる方で、なんとなく僕に似てた。「そもそも、こんなバンドをCMに使わなくてもいいんじゃないですか」って話したら、「君の声が欲しい」って言ってくれた。
EMTG:それは嬉しいね。そして、声だけじゃなく、連名の歌詞も本当にクリープハイプらしいと思う。
尾崎:CMだから、なるべく短い時間で歌えて、しかも何かを匂わせる言葉を使えるようになりました。
EMTG:結果、ロックバンドとしてのメッセージがありながら、すごくポップな曲になった。今までのクリープハイプの歌詞って、「否定:7・肯定:3」くらいのバランスだったけど、「憂、燦々」は「否定:3・肯定:7」になってる。
尾崎:そうですね。でも「否定」の3が残っているから、自分たちらしさも出せたんだと思います。それでも「憂、燦々」はすごくポップだから、それを出してもブレない曲を先に出しておこうって思って、「社会の窓」を作って、「憂、燦々」の前に出したんです。
EMTG:えっ? そんな順番だったの!
尾崎:はい。
EMTG:ロックバンドとしてのアイデンティティを賭けた、二枚のシングルなんだね。
尾崎:そうです。ただ、「憂、燦々」があったから強いメッセージを持った「社会の窓」が出てきたとも言えると思います。さっき平山さんが“完成形”って言いましたけど、本当はライブでやって完成するんだと思います。ただ、「憂、燦々」をライブでできるのかっていう問題が……。
EMTG:何とかやってくれー(笑)。
尾崎:頑張ります!(笑)。
EMTG:カップリングの「傷つける」は?
尾崎:デモに近いですが、デモではこんなにしっかり歌いません。浅田さんがピアノやストリングスを加えてくれました。
EMTG:「AT アイリッド」は?
尾崎:曲は僕が書いて、長谷川に「よかったら歌詞を書いて歌えば」って言って。
長谷川:アコギの弾き語りで聴かせてもらったとき、二人の人間の影が見えたんで、そういう歌詞にしました。“アイリッド”は瞼って意味で、瞼の内側で起きてることっていう。
EMTG:尾崎くんは、長谷川くんの書いた歌詞を歌う気分は?
尾崎:あんまり乱暴には歌えないですね。友達の家に遊びに行って、二階の部屋にいるんだけど、下にお母さんがいるから騒げないっていう感じ。
EMTG:あははは、どんな感じだよ(笑)。そして、バンドの状態は?
小泉:いいと思います。楽しいです。
長谷川:バンドとしてシングルを3枚出したんですけど、最初の「おやすみ泣き声、さよなら歌姫」は、バンドの名刺みたいなものだった。次の「社会の窓」では、バンドの推進力を見せられた。今回の「憂、燦々」は、依頼されて作った。その全部を作れたので、次の作品はもっといいものができると思います。
尾崎:これからツアーに出るんですけど、僕は「社会の窓」と「憂、燦々」の両方を同じ気持ちで歌える。なので同じライブの中でこの2曲がどう響くのかを聴きに来てほしいです。クリープハイプは、ちゃんと地に足が着いてると思いますよ。
EMTG:ありがとう! ライブを楽しみにしてます。

【取材・文:平山雄一】

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ビデオコメント

リリース情報

憂、燦々

憂、燦々

2013年05月01日

ビクターエンタテインメント

1. 憂、燦々
2. 傷つける
3. AT アイリッド

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■ライブ情報

SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2013 in 東京
2013/05/03(金・祝)日比谷野外大音楽堂

全国ツアー「クリープハイプの窓」
2013/05/25(土)札幌 cube garden
2013/05/31(金)仙台 CLUB JUNK BOX
2013/06/01(土)新潟 GOLDEN PIGS RED STAGE
2013/06/08(土)福岡 BEAT STATION
2013/06/09(日)広島 ナミキジャンクション
2013/06/14(金)大阪 BIG CAT
2013/06/15(土)名古屋 BOTTOM LINE
2013/06/21(金)東京 中野サンプラザホール

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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