カラフルな進化を感じさせるmiwaの新作「Delight」

miwa | 2013.05.28

EMTG:3rdアルバム『Delight』がついにリリースされます。miwaさん自身のリアルな意志が伝わるアルバムだと思いますが、制作当初はどんなイメージを持ってたんですか?
miwa:「こういうアルバムにしよう」という大きなテーマは特になくて、そのときにやりたいことだったり、自分自身が新しいと感じるものを生み出していこうという感覚でしたね。いままでやっていなかったことに挑戦することで、「これって2010年代の楽曲だよね」と認知されるような作品が作れたらいいな、という気持ちもありました。そのためには“いまの音”もどんどん取り入れていきたいなって。
EMTG:アルバムのタイトル曲「Delight」はまさにそういう曲ですよね。エレクトロ系ダンスミュージックのテイストがしっかり反映されていて。
miwa:そうですね。去年「ヒカリへ」(’12年8月にリリースした9thシングル)を出して、そのときに初めて現代的な音、エレクトロみたいなサウンドを取り入れたんですよ。それが自分のなかで楽しかったし、リスナーの人たちも受け入れてくれたというか、想像以上に反響があったんですよね。最初は「“こんなのmiwaじゃない”って人もいるだろうな」思ってたんだけど、そんなことなくて、むしろ「ヒカリへ」から自分の音楽を聴き始めてくれた人もいて。「アコースティックも好きだけど、エレクトロも聴く」というのが2010年代のリスナーのスタイルかもと感じたし――ジャンルに関係なく、いろんな曲を聴いてもらえる――だったら、もっともっと未来を感じるような曲を作ってみたいと思ったのが「Delight」だったんです。
EMTG:miwaさん自身も“アコギと歌”だけにこだわってるわけではない?
miwa:もちろんアコギは基本的なスタイルですけどね。「ヒカリヘ」も最初はアコギを弾きながら作ってたんですよ。コード感やメロディの強さはすごく意識しているし、こだわっている部分でもあるので。あとは「アレンジのなかで必要だったら弾く」という感じなんですよね。レコーディングで弾かないこともあるけど、アコギと曲が離れているわけではないというか。
EMTG:なるほど。「Delight」は歌詞に関しても新しいトライを感じました。
miwa:いままでは日常を切り取って歌にすることが多かったんですけど、「Delight」を作っていたときは「スケールが大きい曲にしたい」と思ったんですよね。特に最初の3文字はすごく悩みましたね。
EMTG:「“人は愛”(のために生まれた)」ですね。
miwa:そこで曲のイメージやスケールが決まるんじゃないかなって。あと、時期的なことで言えば、ちょうど大学を卒業して、「これから音楽1本でやっていくんだ」って改めて覚悟を決めるときだったんですよ。そのときの想いも詰まってますね、この曲には。デビューしたときから大学生で、ずっと(音楽活動と大学を)両立するのが当たり前で。肩書きも“現役大学生のシンガーソングライター”だったし、学生という括りのなかにいたことで、周りの子と同じように“いろんな可能性があるし、選択肢もある”という心の余裕みたいなものがったんです。でも、卒業した後は音楽だけだし、それをプレッシャーに感じることもあったんですよね。
EMTG:ミュージシャンとして生きていくという覚悟が改めて必要だったのかも。
miwa:はい。4月に入ったときから、すごく変わったんですよ。3月にオールナイトニッポンを卒業して、武道館のライブも“卒業式”がテーマだったから(3月29日に行われた初の武道館ライブ「miwa live at 武道館?卒業式?」)、ひとつの集大成みたいなムードがすごくあって。その後、4月1日にフジテレビの入社式で歌わせてもらったんですけど、そこから私自身も一気に社会人モードになったという(笑)。
EMTG:なるほど。「My Best Friend」など、友達との思い出を描いた楽曲も印象的でした。これはやはり「社会人になるタイミングで学生時代のことを歌にしておきたい」ということなんですか…?
miwa:その曲ってじつは、18才のときに書いたんです。私、高校のときに「音楽をやってる」って言えなかったんですよね。まわりは「大学に行って就職するのが当然」という雰囲気だったし…。卒業のときに初めて友達に話して、自分の曲をCDに焼いて配ったんですけど、それが「My Best Friend」だったんです。武道館の翌日にデビュー前、友達にも内緒でよく出演してた下北沢ロフトでライブをやったんですけど、そこに高校のときの友達が来てくれて、手紙をくれて。そこにこの曲のことが書いてあって、すごく感動したんですよね。で、どうしてもこの曲をアルバムに入れたくなって。
EMTG:そこで過去と現在がつながった、と。もう1曲、「LOUD!?憂鬱をぶっとばせ?」についても聞かせてください。もうちょっとでメタルになりそうなロックチューンですが…。
miwa:ハハハハハ! これはもう、ライブで盛り上がりたい!という曲ですね。エレキギターのサウンドで、アッパーで。あと、「ライブでライトハンド(奏法)をやってみたい」っていう気持ちもあって。この前、オリアンティのライブを見たんですけど、彼女もタッピングをやるんですよね。そこでまたエレキギター熱が上がりました(笑)。
EMTG:miwaさんがライブでライトハンドを披露したら、めちゃくちゃ盛り上がりますよ!
miwa:レコーディングでは弾かなかったんですけど、ライブに向けてこれから練習しようと思ってます(笑)。「Sparrow」ではエレキギターのソロを弾いてるんですけど、それも挑戦ですよね。自分が出来る範囲のことだけやってたら、それ以上は成長できないと思うし。
EMTG:7月から始まる全国ツアーも楽しみです。「Delight」の曲がセットリストに入ってくると、ライブの雰囲気も変わってきますよね。
miwa:アルバムのなかでバンドサウンドじゃない曲もかなりあるから「それをライブでカッコ良く伝えるには?」という課題もあるんですけど、楽しみですね。この前、大阪城ホールのFM802のイベント(4月29日に行われた「FM802 SPECIAL LIVE REQUESTAGE11」)に出させてもらって「ヒカリへ」と「Delight」も歌ったんですけど、「新しい自分が始まってる」という感じがすごくあったので。

【取材・文:森 朋之】

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リリース情報

Delight

Delight

2013年05月22日

ソニー・ミュージックレコーズ

1. Delight
2. ヒカリヘ
3. 321
4. サヨナラ
5. Sparrow
6. ホイッスル 〜君と過ごした日々〜
7. ミラクル
8. My Best Friend
9. LOUD! 〜憂鬱をぶっとばせ〜
10. Napa
11. ぬくもり

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便宜を図る
「新堂本兄弟」に出たときに、漢字を読むクイズをやって。そのときに「便宜を図る」という問題が出て、私はとりあえず読めはしたんですけど、実は意味をちゃんと言えないなと思って(笑)。調べてみたら“都合が良くなるように取り計らう”という意味でした(笑)。

■ライブ情報

miwa concert tour 2013“ Delight”
2013/07/13(土)東京都 オリンパスホール八王子
2013/07/21(日)北海道 ニトリ文化ホール
2013/07/25(木)東京都 中野サンプラザ
2013/08/01(木)兵庫県 神戸国際会館こくさいホール
2013/08/02(金)香川県 サンポートホール高松 大ホール
2013/08/10(土)宮城県 仙台サンプラザホール
2013/08/11(日)岩手県 盛岡市民文化ホール
2013/08/17(土)大阪府 オリックス劇場(旧大阪厚生年金会館)
2013/08/23(金)石川県 金沢市文化ホール
2013/08/24(土)新潟県 新潟県民会館
2013/08/27(火)神奈川県 神奈川県民ホール
2013/08/31(土)愛知県 名古屋国際会議場センチュリーホール
2013/09/07(土)広島県 上野学園ホール
2013/09/08(日)福岡県 福岡サンパレスホール
2013/09/12(木)大阪府 オリックス劇場(旧大阪厚生年金会館)
2013/09/15(日)東京都 東京国際フォーラム・ホールA

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