デビュー10周年のスキマスイッチから、自身の過去を重ねた上京ソングをあなたに

スキマスイッチ | 2013.06.17

 今年7月9日にデビュー10周年を迎えるスキマスイッチ。2人だけの全都道府県ツアーを終えたばかりだというのに、この夏にはベスト・アルバムのリリース、そして、秋にはアリーナ・ツアーを行なうことも発表され、記念イヤーの熱はますます上昇中だ。
 そんな中、待望のニューシングル「スカーレット」が完成。テレビ朝日系『土曜ワイド劇場』の主題歌として書き下ろされた本作は、様々な思いを抱えながら上京する主人公の心情を描いた旅立ちの歌に仕上がっている。「今だからこそ書けたのかもしれない」という2人の思いを訊いた。

EMTG:昨年秋から続いてきた2人きりの47都道府県ツアー。いかがでしたか?
常田:雪の中で立ち往生したり、車がガス欠寸前になったりいろいろありましたけど(笑)、なんとか無事に終えることができました。
大橋:未だ終わったのが信じられない感じですね。計51本もやったんですけど、「やっと終わった」じゃなく、まだ「次、どこだっけ?」って感じ。でも初めての場所にも行けたし、次に繋がるものも見えたツアーだったなと思いました。
常田:たとえば遠く(北海道の)稚内の街でも僕らの歌を口ずさんでくれてるっていうのは、<今まで僕らが10年間活動してきたことが間違いじゃなかったんだな>っていう確信にもなって、すごくうれしかったです。帰る頃には、”また来たいな…”って思いでいっぱいだったんですが、そのためには、”これからもちゃんとした活動をしないと行けないんだ!!”と、あらためて気持ちも引き締まりました。
EMTG:そんなツアーの最中に、今回の「スカーレット」も作られてたんですよね。
大橋:作りましたねぇ。
常田:最初の頃、ツアーのスケジュールがちょこちょこ空いてるんで、”何かあるのかな?”と思ってたら、こういう時(新曲作りやレコーディング)のためだったんだなと(笑)。今回タイアップのお話を頂きましたので、年末年始に頑張って作り上げました。
EMTG:曲のアタマでは電車の音が聴こえてきますね。
常田:今だから言えるんですけど、最初は、いわゆる素材としてあるような電車の音で作ってたんですよ。でも、”スカーレット”と言えば名鉄電車(スキマスイッチの出身地、愛知県を走っている電鉄)のことだってわかる人にはわかるから、やっぱりそれじゃいかんだろうと(笑)。電車の音を録って楽しむ”音鉄さん”にしてみたらとんでもない話ですからね(笑)。で、ギリギリのところで思い立って、名古屋まで実際に音を録りに行ったんです。僕ひとりで(笑)。
大橋:(笑)。僕ら2人、それぞれに共通して所縁(ゆかり)のある1駅で録ったんです。で、その音を聴かせてもらったんですよ。当時、そんなに電車の音を意識して乗ってたわけじゃないけど、”録るとこうなるのか…”って逆に新鮮で、感慨深くなりましたね。
常田:かなり寂しかったけどね、ひとりで録りに行ったのは(笑)。
EMTG:でも今回の曲の内容と同じく、その駅から上京されたわけですから。なんだかすごく、その辺りにもドラマを感じます。
常田:うちは姉が先に家を出てたので、自分も上京すると家には両親だけになっちゃうわけですよ。親父は仕事で忙しかったので、母ちゃんを残して行くのが心配だったのは、すごく覚えてますね。
大橋:僕も高校卒業して上京したんですけど、シンタくん(常田)と同じ専門学校に1年遅れで入ったんです。うち(実家)は門限があったり、夕飯は家族揃って食べなきゃ行けないとか決まりがいろいろあって、すごく窮屈だったので、解放されたような、ワクワクした部分もありましたね。でも、<東京ってすごい犯罪の匂いがする街>というイメージもあったんで、状況に対する恐怖感も正直ありましたよ(笑)。
常田:怖かったよね、出てくる時(笑)。
大橋:ほんとに何の事件もないような街だったからね、うちの方は。
EMTG:今年もたくさんの方が上京して来られたんでしょうね。それこそ電車に乗って。
常田:そうですね。そういえばさっき「スカーレット」は名古屋の名鉄電車のことだって言いましたけど、そんなのわからなくても全然いいんですよ。スカーレットが色のことだって知らなくても、この歌を聴いて、なんかみんなが持ってるいろんな思いを”乗せて”くれたらいいなって思うんですよね。
大橋:そうだね。
EMTG:ちなみに今回のシングルは47都道府県ツアーが終わって一発目ですし、10周年を迎える2013年の一発目でもありますよね。この曲は、そのあたりの意識もあっての内容だったりするんですか?
大橋:そうですね。最初はもっとラブソングの色が濃かったんですよ。でも自然と、人間の心の中にある思いみたいなものが中心になっていったんです。こういう上京とか何かを始める時の、希望とか期待とか不安ですよね。歌詞を直していくうちにどんどんこっちの方にシフトしていきました。あのツアーのひとつのテーマとしてお客さんとの距離が近いものにしたいというのもありましたし、10周年を目前にして、10年経った今だから書こうと思えたのが上京した頃の思いだったりもするんですよね。記念イヤーだからこそ、こういう歌詞になったのかもしれないです。
常田:あと、ちょうど歌詞を書いてた年末最後のライブが卓弥(大橋)の地元の東海市だったっていうのも影響してるかもね。そこで2012年を締めくくったから、その時の情景はかなり鮮明だと思うんで。
大橋:うん、そうかもしれない。
EMTG:カップリング曲たちも、そのツアーや10周年と切り離せない内容になってますね。
大橋:M-2.の「トラベラーズ・ハイ」はツアーのために作った曲で、歌詞の一部を空けておいて、各地それぞれの名所の名前をそこに入れて、その土地土地でのオリジナルの歌詞にして歌ってきたんです。ライブではもちろん2人でやってきましたけど、「今回収録されてるようなバンドバージョンのアレンジも面白そうだね」って話は前からしてたんです。
常田:ゴージャス・バージョンになったね(笑)。で、もう1曲のインスト「10th」なんですけど、むしろこの曲ですね、いちばん10周年らしさを感じるのは。
大橋:遊びながら作ったんだよね。「1、2…」って10までカウントが入るんですけど、別に「あぁ、1年目こんなことがあったな…」とか考えて作ってたわけではないです (笑)。
EMTG:(笑)。さて今後は、7月31日に早くも次のシングル「Hello Especially」が発売され、8月21日にベストアルバム『POPMAN’S WORLD?All Time Best 2003-2013?』がリリースされ、10月にはアリーナ・ツアーがスタートします!
大橋:ベストアルバムの方は、これ1枚あったら、スキマスイッチの歌を1曲も知らないって人にも僕らの世界観が伝わるようなものになってます。まさに”All Time Best”ですね。アリーナ・ツアーの方は本番から本番までが結構空くから、コワいイメージもあるよね?
常田:そうなんだよね。
EMTG:ちなみに、今回はバンドで(笑)?
常田:さすがにそうですね(笑)。
大橋:アリーナで2人っていうのもやってみたいけどね。どうなるのか全然想像つかないけど(笑)。
常田:今年は(スキマスイッチのプロデュースによる)オーガスタキャンプもあるんで目白押しですね。ぜひいろいろ楽しみにしていただけたらなと思ってます。

【取材・文 山田邦子】

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2.トラベラーズ・ハイ
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■ライブ情報

Sukimaswitch in Augusta Camp 2013
〜Sukimaswitch 10th Anniversary〜

2013/07/27(土)横浜赤レンガパーク 野外特設ステージ

Sukimaswitch 10th Anniversary Arena Tour2013 "POPMAN’S WORLD"
2013/10/05(土)福岡国際センター
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