BIGMAMA、バンドの過去と今を結ぶ新作『alongside』インタビュー

BIGMAMA | 2013.08.27

 BIGMAMAの構築美が一つの完成形に達した5thアルバム『君想う、故に我在り』を経て、早くも彼らのニュー・シングル「alongside」(“寄り添って”という意)が届いた。既に表題曲はライヴで披露済みだが、初耳でも口ずさめるシンガロングの強さを筆頭に、キャッチーなメロディと直球で心に刺さる歌詞など、一点突破の清々しい魅力を放つ楽曲に仕上がった。また、カップリング曲は「look at me」(デビュー作『short films』収録)の再録という昔からのファンには嬉しい内容になっている。バンドの現在地と出発点を線で結んだ興味深いシングルについて、メンバー全員に話を聞いた。

EMTG:今回の表題曲「alongside」は、BIGPAPA(6月16日)の日に初めてライヴで聴かせてもらました。金井君と柿沼君が掛け合うヴォーカル・スタイルが新鮮で、非常にライヴ映えする楽曲ですね。まず、またすぐにシングルを出そうと思った理由は?
金井政人(Vo・G):シングルはバンドに対する気持ちを強く持つために必要なんです。曲を作って、自分たちが主催するイベントやライヴで披露する。ウチらは曲を作り続けることがファースト・チョイスで、それを惰性にしなかったことが重要なんですよ。音楽的、人間的、歌詞的にも飽きさせず、バンドの流れを止めないためにも、このシングルを出すことは自然なんですよね。
EMTG:自分たちの気持ちを確認するためにもシングルは必要だと?
金井:ですね。バンドが完成形に近づいてることを感じてて…完成形って、ある種終わりを意味するじゃないですか。自分の中で完成したことを、いかにプラスに持っていくか。僕らはざっくり言うと、口コミや、対リスナーに寄り添いながら音楽やライヴをやってきたと思うんですよ。それを突き詰めて、ここまで広がったバンドですからね。その掲げるフラッグに合うのが「alongside」だったという。
柿沼広也(G・Vo):今回は夏のタイミングだし、気持ちよく演奏したいなと。爽やかさは残しつつ、いかにロックにやれるか、それがテーマでした。でもあまり若くなってもしょうがないので、ちょっとオシャレなフレーズを入れてみました。で、ヴォーカル・パートに関しては、作っていく中で出てきたアイデアなんですよ。それもお客さんとより一体感を持つ要素を入れたいと思って作りました。
リアド偉武(Dr):制作中も歌いながらドラムを叩いてたんですよ。そしたらすごく熱い気持ちになって、この曲はお客さんを含めて、みんなで歌えたらいいですね。前作はいろんな方向に表現したけど、今回はシンプルで力強いプレイを意識しました。
安井英人(B):まさにみんなが言う通り(笑)、ライヴを念頭に置いて作りました。ベースのフレーズも削ぎ落として、シンプルさを心がけました。
東出真緒(Violin):わかりやすいバイオリンのフレーズだったり、今回はみんなが共感できるシンプルな歌詞だし、取っ付きやすいと思います。
EMTG:今回ライヴ感を意識したのはなぜですか?
金井:みんなが思うBIGMAMAの王道を作りたかった。特に4、5枚目(『君がまたブラウスのボタンを留めるまで』、『君想う、故に我在り』)でメンバーのアレンジのスキルが格段にレベルアップして、やりたいことを際限なくやれるようになったんですよ。ここで再出発の意味を込めて、自分なりの原点回帰を考えると…みんなが求めるBIGMAMAってどんな感じだろう、それを興味本位でやってみようと。ラウドなバンド・サウンドにバイオリンが乗る、自分にしか書けない歌詞を書く、みんなで一緒に歌える要素を入れる。それを突き詰めたくて。で、みんなが思うBIGMAMAの王道をイメージすると、ライヴ・ハウスのシーンがいちばんリアルなんですよ。ただ、そのお客さんの顔の中に自分やメンバーの顔も入ってるんですけどね。
EMTG:そうなんですね(笑)。
金井:この曲を日本中の人が口ずさめばいいのに、と真顔で思ってます。そういう自信を得られたのは、ここ最近なんですよ。ここからまた一つ壁を超えていくためには、シンプルで強いものから入っていくのがセオリーじゃないかと。骨組みから立ち上げていくべきだなって。
EMTG:確かにBIGMAMAの魅力がわかりやすく詰まった音源ですね。冒頭の「失って初めて気付いた事ばかりさ」の歌い出しも、金井君らしいなと(笑)。
金井:この曲がパッと流れたら、すぐBIGMAMAとわかってくれるんじゃないですかね。
EMTG:わかりました。そして、カップリング曲「look at me」は、デビュー・ミニ作『short films』からの再録ですね。
金井:このシングルと同時に、1、2、3枚目のアルバム(『Love and Leave』、『Dowsing For The Future』、『and yet,it moves?正しい地球の廻し方?』)を1,050円で発売するんですよ。僕だけじゃないかもしれないけど、洋楽コーナーで欲しいCDを1,000円?1,500円で買って、邦楽コーナーに行くと、大体2,500円?3,000円ぐらいで、買いづらいと感じる音楽好きの方もいるんじゃないかと。で、1、2、3枚目のアルバムはリリースから時間も経ってるし、今なら会社の人を含めて笑顔で見送ってくれるんじゃないかなと。それで、新しく聴いてくれる人がいたら嬉しいなと。ただ、この「look at me」は、それより前のデビュー・ミニ作に収録されてるんですよね。それはもともと1,680円で、それを改めてリパッケージするのはリスキーだし、このメンバーで作ったものではないから。じゃあ、1曲だけフックアップして、自分たちなりのバランスを取ればいいんじゃなかと。最終的には何となく多数決で「look at me」に決まりました。
EMTG:何となく多数決ですか(笑)?
リアド:「little cloud」と「look?」の2曲候補に上がって、「little?」は原曲の上をいくイメージが沸かなくて。「look?」は今のメンバーで録ったら面白いんじゃないかと。
東出:ライヴでもやってるし、いつもレコーディングする感じで自然とやれました。
安井:「alongside」とは対極にある曲な気もするけど、ライヴ感という意味ではちゃんと出せたと思います。
EMTG:「look?」は原曲に忠実な仕上がりですが、それはあの時点で完成していたから?
リアド:そうですね。個人的には当時とメンバーが違うことが大きかった。メンバーが同じで再録することになったら、もっと違うものを求めたと思うんですよ。
柿沼:僕は2曲の候補がある中で、スーパーどっちでも良かった(笑)。
EMTG:はははは。
柿沼:ドラムの音に合うギターを心がけました。あと、当時はもう一人ギターがいたんですけど、これはいらないな、というものは省きました。昔から「look?」のメロディはすごく好きで、それがいちばん活きるように弾きました。
金井:親バカになるけど、今でもこの曲のサビをカルピス・ウォーターとかのCMにバチッとハメてもらえたらいいなと(笑)。僕は今のレコーディング技術で、この曲を録り直して聴くことが楽しみだったんですよ。デビュー・ミニの頃は、何もわかってなかったから。初めてのおつかいみたいな気持ちでしたからね。
EMTG:今作の2曲は不思議と違和感がないですよね。
金井:どこかで繋がってますよね。これが正しいんだと思う力は、「look?」の方が上ですね。脈絡のないフレーズが多いから、今作ろうと思うと、あざとくなる。
EMTG:「alongside」が根拠のある自信なら、「look?」は根拠のない自信というか、どちらも自信があることに変わりないですが(笑)。
金井:今作るとあざとくなることを、いかに一生懸命やるかが大事だと思う。僕らは20代後半だけど、別に大人っぽい音楽をやりたいわけじゃないから。10代、20代前後の感性に響くものであり続けたくて。20歳前後の感性と向き合うことを、自分なりに忘れちゃいけないなと。その意味でも今回は意義深いシングルになったと思います。

【取材・文:荒金良介】

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チェンジ ザ ワールド(初回限定盤) [CD+DVD]

発売日: 2014年06月18日

価格: ¥ 2,400(本体)+税

レーベル: ビクターエンタテインメント

収録曲

[CD]
1. ビビった
2. カワイイだけ
3. What’s your name?
4. スベテヨシゼンカナヤバジュモン
5. 御法度
6. 何も無い休日
7. KMDT25

[DVD]
”DMCC -REAL ONEMAN TOUR- ~ドリームズカミカミ~”[SHIBUYA CLUB QUATTRO(2014年1月25日)]  

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Love and Leave(Bestプライス版)

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2013年08月28日

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1. the cookie crumbles
2. Baseball prayer
3. We have no doubt
4. HAPPY SUNDAY
5. Today
6. CHAIN
7. Neverland
8. The Man’s Sorrow
9. I’m so empty
10. CPX
11. Moo
12. Candy House

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Dowsing For The Future(Bestプライス版)

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2013年08月28日

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1. Paper-craft
2. Gum Eraser
3. 『それはきっと天使が長く勤まらない理由』
4. The Game is Over
5. "MISSION 481"
6. make a booboo
7. My Greatest Treasure
8. Sleeping Beauty 〜二度寝する眠れる森の美女〜
9. just a tool
10. Cinderella〜計算高いシンデレラ〜
11. Dowsing For The Future

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and yet, it moves 〜正しい地球の廻し方〜(Bestプライス版)

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2013年08月28日

RX-RECORDS/UK.PROJECT

1. Overture
2. かくれんぼ
3. I Don’t Need a Time Machine
4. as one(2009/7/22)
5. No Way Out
6. Lovescape
7. Where’s The Ring?
8. Accelerate
9. Broken Apart
10. The Right
11. ダイヤモンドリング(2035/09/02)
12. Roll It Over

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■マイ検索ワード

●東出真緒
洗濯 ドライ

ライヴで着る衣装とかを洗濯するじゃないですか。その時に表示を見てたら、「わからないなー。これ何のマークでどうやって洗ったら良いんだろう?」っていうので調べました。

●安井英人
ヨナナス

テレビでやってたんですけど、フルーツ、バナナとかを凍らせたのを、ヨナナスメーカーっていうのに入れると、アイスみたいなのができるっていうのが気になって。買ってはいないんですけど、調べちゃいました。

●リアド偉武
FF7 敵の技

こないだツアーが終わったんですけど、ツアー中ずっと車内で、PSPで大好きだったFF7をやって。それで気になったところがあって検索しました。

●柿沼広也
マムフォード&サンズ

ちょうど先日リアドと一緒に見に行ったんですけど。帰り道に「アメリカのバンド?」って聞かれて、「うん、アメリカだよ」って自信満々に答えたんですけど、イギリスだったっていう。それで調べました。

●金井政人
ヘルパンギーナsnow

2つあって、片方がヘルパンギーナ。いま関東圏で流行ってる発疹ができるタイプの感染症なんですけど。真緒ちゃんがこれなんじゃないかなって思ったっていう。もう1個はsnow=雪。暑い季節なんですけど、雪をどんなかたちで表現を変えて、自分なりの言葉として音楽を発明していけるかなっていうのを考えてて。例えばsnow dropは――昔ラルクの曲であったけど、たしか植物の名前なんですね。snowflakeは雪の結晶。そういうsnowっていう言葉をもうワンクッション叩いて、噛み砕いていくっていうのを、夏のくそ暑い時期から作戦を練っていました。というわけで冬にはそんな曲を届けられたらいいなという下心を持っています。


■ライブ情報

TREASURE05X -sweet 10 treasures-
2013/08/31(土) 愛知・蒲郡ラグーナビーチ

RUSH BALL 15th
2013/09/01(日)大阪・泉大津フェニックス

JA KYOSAIPresents RADIO BERRYベリテンライブ2013Special
2013/09/08(日)井頭公園 運動広場

スペシャ・ザ・ワールド
2013/09/23(月)日比谷野外大音楽堂

アルカラ"むにむになるままにJAPAN TOUR"
2013/09/26(木)長崎 DRUM Be-7
2013/09/28(土)鹿児島 SR HALL
2013/09/29(日)熊本 DRUM Be-9 V1

THE WILD ONE
2013/10/10(木)新木場STUDIO COAST

We Don’t Need a Time Machine
2013/11/01(金)赤坂BLITZ
2013/11/03(日・祝)赤坂BLITZ
2013/11/04(月・休)赤坂BLITZ

music festival “tieemo”
2013/11月/09(土)or10(日)所沢航空公園

[Champagne] "We Don’t Learn Anything Tour 2013-2014"
2013/12/01(日)台湾 THE WALL 台北

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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