Jがソロ9枚目となるフルアルバム『FREEDOM No.9』で、直球勝負のロックを展開!

J | 2013.11.05

 ソロとしてのキャリアも16年となったJが、ニューアルバム『FREEDOM No.9』完成させた。
 LUNA SEAのベーシストとしてもクールな存在感を放つ彼ではあるが、本作においてもそのカリスマ性は健在。忠実に自身のルーツを見つめ直したというストレートなロックサウンドで、“Jらしさ”をキッチリと表現している。
 歌詞にもシンプルにして、強いメッセージが込められ、アーティストとしてのスケールも格段に増してきたようだ。このアルバムで彼がどう変わったのか――。
 ぜひ最新インタビューで確かめて欲しい。

EMTG:ニューアルバムのタイトル『FREEDOM No.9』を見て、これは9枚目のアルバムを意味するのかどうなのか……と思ったんですが。
J:いや、まさにフルオリジナルアルバムとしては9枚目なんですよ。タイトルに関しては、自身が音楽から得たもの、いまだに追い求めているものは何だろうってレコーディング前に自分に問いかけた時期があって。ひと言で表せる明確な答えは、まだ見つかってないんだけど、それに一番近いもの があるとすれば、俺は“自由=FREEDOM”っていうものをロックミュージックから得たんだろうなと。そして、いまだにそれを追いかけてもいる。そういう意味で、このタイトルをつけたんだよね。
EMTG:レコーディング前に、そんな深いテーマを考えていたんですか?
J:毎回、アルバムを作る前って、今まで以上の作品を作りたいのは当然だからね。でも、そのためには毎回、気持ちの整理が必要なんだ。俺にとってはね。振り返るわけじゃないけど、見つめ直した上で前を向きたい。長く活動を続けていくと、何となくやれちゃう人もいるんだろうけど、それこそ俺が一番嫌いなミュージシャンの形だからさ。初期衝動とか、音楽を始めた時から燃え続けている思いはあるのか……そういうことを問いかけるのは、正直怖いことなんだけど、それを見つめ直さなければ、音に出てくると思うんだ。そういう意味では、“FREEDOM”っていうのは、俺の音楽に一番必要なファクターなんだと思う。
EMTG:とはいえ、Jさんのパブリックイメージは、すごく衝動の人っていうイメージもあるんですが(笑)。
J:若い頃はもっと衝動的だったと思うけど、そこには理由があったわけだよね。年齢を重ねて、いろんなことを知って経験も積めば、衝撃がなくなっていくのも当然の話じゃない? だからこそ、本当に自分の中からわき出る衝動をさがしていくのは大事なことなんだと思う。
EMTG:つまり『FREEDOM No.9』には、今だからこその衝動が詰まっているわけですね。納得です! アルバム全曲の再生時間が1時間ないっていうところも潔いですよね。
J:今、再生時間の長いアルバムってクールじゃないし、自分のまわりのミュージシャンを見て感じるけど、むしろそこは回帰してるんじゃないかな。
EMTG:勢いがあって、ライブを連想させる曲も多いですよね。ライブで育ててきた曲もありますか?
J:今、ツアーをしていて、アルバム発売前だけど、ライブでプレイしている曲もありますね。俺自身が活動してきたLUNA SEAもライブハウスから育ったバンドだし、曲を書く最初の理由は、まずライブをやりたいから。イメージするのも、ライブをプレイしている自分の姿とか、 曲を聴いて熱くなっている会場の空気だったりするし。そういう意味では、ツアーを重ねていくことによって得た刺激が、アルバムに入っているのかもしれないね。
EMTG:じゃあ、スタジオにこもって制作っていうスタイルは、今の気分じゃないんだ。
J:こもるのも好きなんだけどね(笑)。でも、ライブをやりながら刺激を受けていく方が、今の自分のスタイルには合っている気がして。レコーディングって、ともすると、かしこまっちゃう時もあるから(苦笑)。やっぱりライブをやっている時期にレコーディングに入ると、そのままのテンションでいけるから、俺にとってはすごくいい感じかな。
EMTG:そのライブモードの収録曲の中、今回もバラード曲を入れてきましたね。6曲目の「Everything」はロックバラードですが、10 曲目の「Day Dream-the way of infinity-」はライブで表現する作品とは別のくくりのような気がします。
J:そう! 実はライブを想定しないで書いた曲なんだよね。さっきの話とは正反対かもしれないけど、これは頭の中に浮かんだイメージ。すごく静かでイマジネーションをかきたてる旋律や言葉を使っていて、衝動とは全然違うところで作りたい曲だったんだ。
EMTG:そういう曲が生まれたということは、ご自身の中で新たな可能性が生まれたということかもしれないですね。
J:ある意味、このアルバムのクライマックスかもしれないね。この曲を作り終えた時、すごくラクになった自分がいて。“あ、また自分の世界を押し広げて、新しい部分を見てもらえる”って思ったから。ここを知ってもらうことで、また元気でパワフルな曲の魅力が増すことも想像がつくし。
EMTG:ラストの「NEVER END」は、バラードじゃないけど、やはりストリングスが入っていて、すごくいい流れになりましたね。
J:「NEVER END」も、ボーカルのメロディーとオーケストラの旋律だけが頭の中に生まれていたんだよね。だからまず、オーケストラの部分を曲に落とし込んで、そこにドラムやベースやギターを付け加えて。今までとは全然逆のパターンだったね。たぶん、自分の中で“パワフルなもの”の尺度が広がっていて--。今までは押すだけだったのが、包む……というか。ただ歪んだギターだけがパワフルっていうんじゃなくてね。
EMTG:聴いていて気づいたんですが、“夢”っていう言葉を使った曲が多いんですよ。これがアルバム全体をすごくポジティヴにしていると思いますが……無意識ですよね。
J:気がつくとその言葉を使っていたっていう感じかな。何を思って生きているのかと思ったら、やっぱり“今よりもその先”だと思うんだ。だから、曲が聴く人を次に進ませるトリガーになれば嬉しいですね。
EMTG:もう1曲、ピンポイントでお聴きしたい曲が……。「Looser」は、いかにも“J”っていうスピード感のある曲だけど、すごく怒ってますよね、歌の中で(笑)。
J:ははは! 最近、あるものに対して強い思いをぶつける歌詞の曲を書いてなかったなって思って。もしかしたら、嘘くさい人間達に対してだったかもしれないけど。ただ、こういう曲を書くと、みんなは何を想像するんだろうって思うね(笑)。
EMTG:「Looser」もそうですが、1曲目の「Go Ahead」しかり、こういうスピード感とかシンプルなハードさって、すごくパンクっぽい要素だと思うんですよ。今回、ご自身のかなりコアな部が出ている気がします。
J:今回のアルバムでは特に、ど真ん中を投げたいと思ってたんだよね。ソロとしては16年くらいやってきたけど、自分自身のやってきた音楽を、さらに強固にしたいっていう思いがあって。それは、ここ最近、イベントでライブすることによって、自分の音楽の特異性、異端性を自覚することが多かったんだ。このサウンドを鳴らすことができるのは俺だけだし、そこをどんどん強くしていかないと面白くないなって。だから、敢えて、そのど真ん中を投げることを選んだんだよね。それってすごく勇気のいることだけど、俺自身がガキの頃から好きなバンドって、それこそ自分達のサウンドをやり続けてレジェンドになっていったからさ。そういう姿がカッコいい存在だと思うから、自分もそうなっていきたいね。
EMTG:海外アーティストに目を向ければ、結成何十年でも全然現役で、しかも自分が信じた音楽を貫いているバンドも多いわけで。
J:貫いてるっていいよね。時代がどうであれ、シーンがどうであれ。
EMTG:さて、最後にライブのお話ですが、今年はまだまだライブスケジュールがあってアクティヴですね。
J:今年前半はレコーディングだったんで、後半にライブが固まっているっていうのもあるけど、これだけ熱いアルバムもできたからさ(笑)。その曲達を ひっさげて、全国各地でプレイしたいと思ってるよ。

【取材・文:海江敦士】

tag一覧 アルバム 男性ボーカル J

ビデオコメント

リリース情報

J『FREEDOM No.9』 (ALBUM+DVD)

J『FREEDOM No.9』 (ALBUM+DVD)

2013年10月23日

cutting edge

ディスク:1
1. Go Ahead
2. Love to Kill
3. MARIA
4. If you can see me
5. Nightglow
6. Everything
7. Looser
8. right away
9. Sword
10. Day Dream -the way of infinity-
11. NEVER END

ディスク:2
1. NEVER END (Music Clip)
2. Documentary Film

このアルバムを購入

お知らせ

■ライブ情報

J LIVE 2013 TOKYO 10 DAYS!!- 5 Months a BLAZE -
2013/12/30(月)渋谷O-EAST
2013/12/31(火)渋谷O-EAST(FC限定公演)

THE WILD ONE
2013/11/11(月)東京都・渋谷O-EAST

SKULLSHIT presents SKULLMANIA Vol.8
2013/11/30(土)東京都・新木場STUDIO COAST

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

トップに戻る