2013年大本命ロックバンド、KANA-BOON!1stアルバム『DOPPLE』の青い全貌

KANA-BOON | 2013.10.30

 キューン20イヤーズ・オーディションで優勝。今年9月にシングル「盛者必衰の理、お断り」でメジャー・デビューして、その“青いロック”でシーンに新鮮な空気を送り込んだKANA-BOONがファースト・フルアルバム『DOPPEL』で、ついにその“青い全貌”を現わす。
 KANA-BOONは谷口鮪(Vo・G)、古賀隼斗(G)、飯田祐馬(B)、小泉貴裕(Dr)の、大阪・堺出身の4人組。アジカンに憧れてオーディションを受けたバンドらしく、歌詞を大事にしたダンサブルなロックで不安や悩みを歌う。『DOPPEL』にはラブソングが多く収録されているのも、特徴だろう。一方で、メッセージ色の濃い「ウォーリーヒーロー」も輝きを放つ。
 EMTG初登場となるインタビューは、バンドのアウトラインや、初アルバム製作の様子を中心に、4人に話を聞いた。

EMTG:初めてのアルバム・レコーディングはどうだった?
谷口:5月から録り始めて、途中に夏フェスがあったりしたから、しんどかったぁ。
古賀:ま、楽しくもあり、苦しくもあり。僕は最後にギター録るだけだったけど、ボーカル録りは大変だったんじゃないかな。
谷口:そうそう。フェスの翌日、僕だけスタジオで歌ったり、みんなが帰ってから一人で作業してました。
EMTG:えーっ、歌録りのとき、みんなスタジオにいてあげなかったの? そういうのが原因で、バンドって解散しちゃったりすることもあるんだよ。
飯田:いやいやいや、みんな風邪引いてたので、(谷口)鮪にうつしちゃいけないから、帰れって言われたんですよ。
小泉:はい、そうです。
EMTG:なーんだ、そうだったのか。 谷口くん、ご苦労様! ギタリストってレコーディングが好きなタイプが多いけど?
古賀:楽しかったですよ。でも他人から言われるのは好きじゃないので、一人でやってましたね。
EMTG:さすが、ギタリストはナルシスト!(笑)
谷口・飯田・小泉:そうなんですか?!(爆笑)
EMTG:逆にドラマーは、レコーディングされた音が自分のイメージとあまりに違うので、凹む人が多い。
小泉:僕もそうでした。レコーディングが始まる前、楽しみだった分だけ、苦労しました。
EMTG:初めてのレコーディングで失踪したドラマーを何人も見てるよ(微笑)。
小泉:僕はそこまでじゃなかったです(笑)。ドラムテック(ドラムを調整する人)の方にいろいろ教わって、レコーディング中に成長できたと思います。
EMTG:それはよかったね! 谷口くんは曲作りで苦労はなかったの?
谷口:曲は全部できてたんですけど、レコーディングに向けてそれをアレンジしたり、歌詞もレコーディング中に書いたり、思ったより大変でしたね。なにしろ終わらへんから(笑)。シングルだったらその曲だけで終わるけど、アルバムはやってもやっても先が見えない。でも、KANA-BOONをまだ知らない人に聴いてもらうために、頑張りました。
EMTG:けっこうラブソングが多いよね。
谷口:はい。
EMTG:いま恋をしてるの?
谷口:昔、好きやった人とかに向かって書いてるんです。
古賀:一人の人に、いっぱい曲を書いてます(笑)。
EMTG:あははは。他の歌詞も誰か特定の人に向かって書いてるの?
谷口:そうですね。「ウォーリーヒーロー」とかは、ある人に向かって書いてます。これはラブソングではなく、警告っていうか「現状で大丈夫か?」って警鐘を鳴らしてます。曲作りの終盤に、初めて書いたメッセージソングです。広範囲の人にメッセージを送れる環境になったときに、ちゃんとメッセージや問い掛けをしたいと思ってました。KANA-BOONが歌うのは、優しさだけじゃないことを表わしたかった。この曲で、恐れずに、やっと気持ちを吐き出せたと思います。好きなことをやってるから楽しいけど、楽しいだけじゃ成り立たない。僕らもリスナーのときは楽しいだけで、音楽を消費してた。でも一歩先を見ないと、崩れてしまうよって言いたかった。リスナーが自分たちの未来を想像するキッカケを、僕らが提供したかった。この詞を書きあげたことは、僕らの未来にもつながると思う。僕らにとってのテーマが、この曲で生まれたと思います。
EMTG:谷口くんが、初めてメッセージソングを書いてきて、メンバーはどう思ったの?
古賀:今の鮪の心情が、そうなってるんだなって思って、鮪が投げかけるメッセージと同じ気持ちでレコーディングできました。
EMTG:今後はもっともっとメッセージが増えていくだろうから、バンドにとっていい変化だね。他に何か、変化はあった?
古賀:世間の見る目が違ってくるっていうか。「こいつら、メジャー・デビューしたんだぜ」って厳しい目で見られるし、ライブレポを読んでも“見られてる感”が強くなってます。ミスを懸念し過ぎて、ミスしたり。
EMTG:やっぱり緊張するよね。
古賀:でも、見られるのって楽しい!
EMTG:さすがナルシスト!!(笑)
全員:(爆笑)
飯田:人前に出る仕事になったんで、ほんまに恥ずかしいことをちょっとでもできないなって。自分は当たり前のこともできてなかったんだって思うことが多くて、一時期悩みました。でもそれで元気なくなるんは、お客さんに失礼やな、俺も頑張るって切り替えました。
EMTG:『DOPPEL』でいちばん印象に残ってる曲は?
小泉:僕は「羽虫と自販機」ですね。鮪のメロディと古賀の印象的なギターから影響を受けて、いい8ビートが叩けたと思います。
飯田:僕は「MUSiC」。 鮪のメロディが自然に身体に入ってくる。それと、詞も“あるある”がある。こんな光景、見たよなって。ベースがメロディと当たっちゃうかなって悩んだんだけど、バンドなんだから思い切ってやろうって思えた。僕を前向きに変えてくれた曲です。
古賀:「白夜」のサビのギターは、最初は違うリフだったんですよ。でも鮪に「うるせー」って言われて、直した。
EMTG:他人から言われるのが嫌いなナルシストなのに、直したの?(笑)
古賀:(苦笑)直した方が、メロディが映える。自分の考えたリフがボツになってよかったです。みんなで作って、僕も納得の曲です。
EMTG:あはは、素直なナルシストだな(笑)。
谷口:僕は「東京」。大阪にいた2年前に書いた。“駄菓子屋”っていう具体的な言葉を使って、初めてちゃんとした歌詞が書けた曲です。
EMTG:最後にアルバム・タイトルについては?
谷口:初めは僕の曲の多面性を表わした別のタイトルがあったんですけど、それを“二面性”を表わす『DOPPEL』に変えた。“もう一人の自分”っていう。過去の僕らと、今の僕らっていう意味で。『DOPPEL』には“コピー”とか“うつし”っていう意味もある。僕らはアジカンとか2000年代のJ-ROCKから大きな影響を受けたことは確かだけど、“いいとこ取り”とか“二番煎じ”って言われることには抵抗がある。これから時間をかけてオリジナリティを追求していくつもりです。
EMTG:いい未来を見せてください。 ありがとう!

【取材・文:平山雄一】

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リリース情報

DOPPEL

DOPPEL

2013年10月30日

ki/oon Music

1. 1.2. step to you
2. ワールド
3. ウォーリーヒーロー
4. MUSiC
5. 東京
6. 白夜
7. 目と目と目と目
8. 盛者必衰の理、お断り
9. 夜をこえて
10. 羽虫と自販機
11. A.oh!! <Bonus Track>

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●谷口鮪(Vo・G)
キラークイーン 歌詞

クイーンの名曲です。どんなことを歌ってるのか調べました。 そしたら“火薬”とか“ゼラチン”とか。こういう歌詞の書き方も面白いなって思いました。

●古賀隼斗(G)
つけ麺 新宿

かたっぱしから食ったろと思って。味? ま、ボチボチです(笑)。

●飯田祐馬(B)
ブラットピット パイロット

検索したら、ディカプリオの間違いだった(笑)。『キャッチ・ミー・イフ・ ユー・キャン』っていう映画をTSUTAYAで借りて見ました。

●小泉貴裕(Dr)
リーガルハイ

面白かった。


■ライブ情報

KANA-BOON 東阪ワンマンライブ「僕がステージに立ったら」
2013/11/04(月)渋谷 CLUB QUATTRO(Thenk You!! SOULD OUT!!)
2013/11/15(金)心斎橋 BIG CAT(Thenk You!! SOULD OUT!!)

IMPACT! V
2013/11/16(土)札幌KRAPS HALL

J-WAVE 25th ANNIVERSARY “THE KINGS PLACE” LIVE vol.4
2013/12/27(金)新木場STUDIO COAST

FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY
2013/12/28(土)インテックス大阪
2013/12/29(日)インテックス大阪

COUNTDOWN JAPAN 13/14
2013/12/30(月)千葉 幕張メッセ国際展示場1~8ホール

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