SPYAIRが、ニュー・シングル「JUST ONE LIFE」をリリース!

SPYAIR | 2013.11.07

 チャート2位を記録したサードアルバム『MILLION』から3カ月。メンバーが次のステップへ進む第一歩と言い切るシングル「JUST ONE LIFE」がリリースされる。
 快進撃を続けてきたSPYAIRは、デビューからの軌跡を集大成するアルバム『MILLION』を完成させた。そこにはコンピュータを駆使したポップなロックの楽しさが詰め込まれていた。そのまま進む選択肢もあっただろう。しかしSPYAIRは、さらなる進化を望んだ。ロックバンドとして、肉体を感じさせるサウンドを志向する決意を固めた。「JUST ONE LIFE」はベース、ドラム、ギターを中心に、過度なデコレーションをほどこさず、骨格のしっかりしたシンプルな音作りがなされている。そして各楽器のアンサンブルによって楽しさとパワーを聴く者に与える。
 初となるホールツアーを敢行するタイミングで世に出る意欲作「JUST ONE LIFE」 について、メンバーに話を聞いてみた。

EMTG:「JUST ONE LIFE」で、すごくフレッシュなSPYAIRに出会えた気がする。アルバムを出したばっかりなのに、もう先に進んでるね。
UZ:その感想は嬉しいですね、大変だったけど(笑)。アルバム『MILLION』のレコーディングの真っ最中にタイアップの話をいただいたので、並行して作ってたんですよ。
EMTG:うひゃあ、そりゃ大変だ!
UZ:でも、『MILLION』の次のシングルからSPYAIRは新しい章に向かうっていうコンセプトがはっきり決まっていたから、精神的には楽しかったです。
EMTG:『MILLION』はこれまでの集大成をやるって言ってたから、そこで区切りをつけて次章に進むってことだね。
UZ:はい。もう一度「現状ディストラクション」をやることはできたけど、それをやったら抜け出せなくなる。だから、新しいものをやろうと思ってた。で、いろいろ考えて、 “スタジアムで鳴らすバンド”になりたいと思ったんです。このところ、頭のいいバンドが多くなってる。でも、少し雑だけど、いとおしいバンドもいいなって思って。いろんな音楽を聴く中で、AC/DCの動画を見て、そう思いました。
EMTG:それって、AC/DCに失礼だろ!(笑)
UZ:いやいや、そういう意味じゃ なくて(笑)。AC/DCって、すごいバンドなのに、ずっとワンパターンでやってていとおしいじゃないですか。
EMTG:それ、分かる! すごいバンドなのに、身近に感じる。
UZ:構えずに、真っ直ぐやりたいと思いました。小細工なしの、シンプルなロックをやりたいと思いました。
MOMIKEN:『MILLION』に入ってる「STAND UP」を作ってるとき、次はこういう“バンドの呼吸”が見えるような方向性がいいなと思ってました。なので、「JUST ONE LIFE」の音数が少ないところに、懐かしさと新しさを感じて、これが次のSPYAIRが進む方向だと思いました。
EMTG:「JUST ONE LIFE」のサウンドは、シンプルで骨太だよね。でも、2コーラス目で音数の少ないところで、MOMIKENのベースが重要な役割を果たしてる。
MOMIKEN:そうなんですよ。音数が少なくても、淋しくならないように工夫しました。
UZ:SPYAIRはベースとドラムとギターしかないから、変化を付けるとしたらギターがいなくなるくらいしかない(笑)。でも、ドラムとベースとギターだけで成り立つかっこよさを「STAND UP」で体感して、次はこれだなと思ったんですよ。
KENTA:「STAND UP」をやって、音数を少なくしていくことを意識しました。その分、サビの前のキメとか、盛り上がりの締めをドラムで表現できるようになりたいとも思いました。
UZ:音数を少なくっていうより、バンド感を出すっていう。ライブでコンピュータを使うと、再現性はあるけど、それよりこの4人を軸にしてやりたいと思いましたね。
IKE:オレも「STAND UP」をやってみて、少ない音数で歌うことについて感じることがありました。もちろん多くの音に包まれて歌ってきたから、ギャップはありましたよ。たとえばセカンドアルバム『Just Do It』 ではバックにぴったり合わせてジャストで歌ってたけど、『MILLION』ではいいハミ出し方とか抑え方を意識したり。そこから「JUST ONE LIFE」に行って、この曲は少ない音数でオーディエンスと一緒に歌うから、ライブで真価が問われるでしょうね。これからSPYAIRのライブはすごく変化していくでしょうね。
EMTG:それは楽しみ?
IKE:はい!
UZ:プロデューサーの玉井健二さんは、IKEのボーカルを聴いて、ひたすら「エロいわぁー」って言ってましたけど(笑)。
EMTG:音数を減らすことで、そういう変化が起こったんだね(笑)。 ところで、次の章に進むにあたって、MOMIKENの歌詞の書き方は変わった?
MOMIKEN:インディの頃は、右も左もわからなかったけど、そこから『MILLION』までの間は、不安や悩みをちゃんと言葉にしてきたっていう感じです。今、SPYAIRはスタジアムで鳴らすバンドになっていく可能性がある。「そこで歌うメッセージって何だ?」って考えるようになった。スタジアムでは自分に内在する不安や悩みだけでは済まないと思うけど、これまでそれを出してきたからこそ、「こいつら、わかってやってるんだ」と思ってもらえるから、自信を持って歌詞を書いていこうと思ってます。
EMTG:「JUST ONE LIFE」の♪Make it♪ってフレーズは、よく出たなと思う。
MOMIKEN:ありがとうございます。ああうい言葉を一生懸命探しました。
EMTG:カップリングの「Radio」は?
UZ:お世話になってるZIP-FMの20周年記念の曲を作ってほしいという依頼があって。SPYAIRでの流れとは別に、一作曲家として車の中で流れてきたら気持ちがいい曲を意識して作りました。SPYAIRの地元の愛知では、家では聴かないけど、車に乗ったら必ずカーラジオを聴く。
IKE:ケータイで聴いたりもするし。
MOMIKEN:仕事場でもずっと流れてたり。
KENTA:で、リクエストが採用されるとZIP-FMのステッカーがもらえるんですよ。それがリスナーの夢だったりして。
EMTG:東京に来てからラジオは聞く?
MOMIKEN:ちょっと眠いですね(笑)。
KENTA:NACK5はいいよ。
全員:そうだそうだ。
EMTG:そういえば、また海外でライブやってきたね。
IKE:海外でのライブは楽しいし、得るものが多いですね。
KENTA:今回はフランスが面白かった。ライブ中にスタッフがバーベキューをやってた。PAの脇にワインクーラーが置いてあったり。日本では考えられないですよ。でも楽しそうだった。人種の違いなんですかねぇ(笑)。
IKE:自由にやってる。
MOMIKEN:もっと自由でいいんだって思いました。
UZ:ギター・ソロでいちいち盛り上がってくれて。
MOMIKEN:「サクラミツツキ」のイントロでドカーンと来たり!
EMTG:反応がストレートでいいね。そして今回は初のホール・ツアーだ!
UZ:ようやくセットリストが決まって。
IKE:ホールならではの演出も用意してますよ。
MOMIKEN:笑える時間もあります。
KENTA:絶対、見に来てくださいね!
EMTG:ありがとうございました。

【取材・文:平山雄一】

tag一覧 シングル 男性ボーカル SPYAIR

関連記事

ビデオコメント

リリース情報

JUST ONE LIFE(初回限定盤)[CD+DVD]

JUST ONE LIFE(初回限定盤)[CD+DVD]

2013年11月13日

SMAR

1.JUST ONE LIFE
2.Radio
3.JUST ONE LIFE(inst.)  
4.Radio(inst.)

このアルバムを購入

お知らせ

■マイ検索ワード

●UZ
モンハン

次にどうしたらいいかわからなくなって、よりスムーズな狩りをするためにホームページ見ました。

●IKE
フランス語 愛してる

フランスのライブのMCで “ジュテーム”って言ったらウケました。もっと他にも言ったんですけど、それは通じなかったみたいです(笑)。

●MOMIKEN
ノンフライヤー

テレビを見てて、油なしで揚げられるなんて超いいんじゃないかって思って、買っちゃいました。

●KENTA
北海道 温泉

昔、高校に入るまで、年1回の家族旅行で北海道に行ってたんですよ。それを思い出して検索しました。真冬の露天風呂なんて、いいじゃないですか。


■ライブ情報

SPYAIR TOUR 2013 "MILLION"
2013/11/09(土)東京都 パルテノン多摩
2013/11/16(土)東京都 TOKYO DOME CITY HALL
2013/11/29(金)宮城県 日立システムズホール仙台(仙台市青年文化センター)シアターホール
2013/12/01(日)北海道 札幌ファクトリーホール
2013/12/08(日)福岡県 福岡国際会議場メインホール
2013/12/14(土)香川県 高松ユープラザうたづ
2013/12/15(日)広島県 広島アステールプラザ大ホール
2013/12/20(金)愛知県 名古屋センチュリーホール
2013/12/21(土)大阪府 オリックス劇場
2013/12/26(木)東京都 渋谷公会堂
2013/12/27(金)東京都 渋谷公会堂

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

トップに戻る