LUNA SEA、13年ぶりのアルバム『A WILL』と25周年の展望をINORANが語る!

LUNA SEA | 2014.01.14

 昨年12月、オリジナル・アルバムとしては実に13年5ヶ月ぶりとなるアルバム『A WILL』をリリースしたLUNA SEA。ヘヴィーでアグレッシヴなハードチューンをはじめ、スケール感のある荘厳な楽曲やキャッチーなロックナンバーなど、どこを切ってもLUNA SEAらしさが吹き出してくる仕上がりはさすがだ。強烈なメンバー5人の個性がぶつかって生まれるバンド・サウンドは圧倒的な迫力を持って迫ってくる。
 5月29日には、25周年記のアニバーサリーライブ(LUNA SEA 25th ANNIVERSARY LIVE)を国立代々木競技場第一体育館で行うことも発表され、ますます目が離せない。ここではアルバム『A WILL』について、そして来るべきアニバーサリーについて、バンドを代表してギターのINORANに語ってもらった。

EMTG:ニューアルバム『A WILL』がリリースされて少し時間が経ちますが、作品について客観的に感じられるようになりましたか?
INORAN:まだそんなに客観的にはなれないですね。ただ、プロモーションをしていく中で、聴いてくれた人たちの反応から「ああ、(アルバムが)できたんだな」っていう実感はあります。
EMTG:ファンの方からもたくさんの声が届いていると思うんですが、印象的だった意見はありました?
INORAN:意見がどうっていうことよりも、みんな待っていてくれたんだなっていうことが嬉しかったですね。もちろん、何人のファンがいたとか 数の問題ではなく、確実な声が届いてきたのをすごく実感してます。
EMTG:もしかしたら、このアルバムで初めてLUNA SEAを聴く世代もいるかもしれないわけで。そういう新鮮なファンがどう感じるのかも興味深い気がします。
INORAN:そうですね。13年前と確実に違うのは、SNSが発達しているおかげで、いろんな世代の人からの反応も伝わるようになったなっていう。それは素直に嬉しいです。だからホントにアルバムができてよかったって思います(笑)。
EMTG:何しろ制作期間が、断続的ではあったにしろ、かなり長期にわたってますもんね(苦笑)。
INORAN:3年くらいかかったんじゃないですかね。最初の合宿から考えれば。まぁ、そのあいだには個々の活動があったりして、かかった時間は 各メンバーで違うとは思うんですけど。僕ら、期日を決めて、そこにみんなで曲を持ち寄ってアレンジしていくっていうスタイルなんですけど、その最初の曲出しが3年くらい前だったと思います。アルバムにはその頃の曲も入ってますね。
EMTG:そう考えると、ホントに集大成のような……。
INORAN:レコーディングに入ったのはもっとあとですけど。1年くらい前になるのかな。ただ、曲作りから考えると、3年くらい前から始まって ました。
EMTG:個々の活動の事情はあるにしても、この時間のかけ方は、やっぱり妥協しないバンドだからこそですね(笑)。
INORAN:そこがすごく面倒くさいですよね(苦笑)。もちろんいい意味で(笑)。これだけ各メンバーがソロでバラバラに活動していているの に、できるだけみんなで作ろうっていう考え方なんで。
EMTG:そして、この『A WILL』というタイトル、訳すと“遺言”になるんですが、アルバムを聴く限り、非常にポジティヴで強い生命力を感じます。
INORAN:そもそも、LUNA SEAっていうバンドの出す音って、僕はすごくポジティヴだと思うんですよね。しかも今回のアルバムは、バンドにかなりのブランクがありながら、こうして またメジャーのレーベルで、クオリティーの高い作品を出せる環境をいただけたわけで。そこに対しては喜びであったり、責任を感じたりもするし、 やっぱりポジティヴな気持ちになりますね。あとは、今、自分が生きている世界の影響もあると思うんですよ。3年近く前には震災もあったし、その時に感じた気持ちも入っているし。気持ちとしては、何事もポジティヴに向かいたいです。バンドとしてもミュージシャンとしても。
EMTG:あと、制作期間が長かったのに、集中力が途切れなかったのも、すごいと思うんですよ。やはりバンドも個人も進化するものだし、どうしても新しくできた曲に思い入れが強くなりがちじゃないですか。その辺のバランスはどうやってとっていたんですか?
INORAN:そこはメンバーそれぞれで違うかもしれないけど、やっぱり普通は人として成長したいし、その成長を実感したいわけですよね。ただ、 僕自身が最近感じることは、音楽って死なないんだなっていうことなんです。たとえデモテープの音であっても、ただのワンフレーズであってもね。だから、新しいものに執着しているわけでも、古いものにこだわるわけでもなく、どんな瞬間に生まれても、新鮮さっていうのは永遠に残る気がするんですよ。
EMTG:なるほど。言われてみると、どんな時代の音楽でも、いまだに新鮮だったり、刺激を感じる曲も多い気がします。音楽が死なないっていうのは、そういうことかもしれないですね。
INORAN:作品が表に出た以上、それは自分だけのものではないし、たとえばローリング・ストーンズにしてもビートルズにしても、彼ら自身が歌わなくても曲は生きていくわけだから。そういうものをすごく大事にしたいなと思うんですよ。
EMTG:確かに曲ができた時期がどうのって問題じゃないですもんね。
INORAN:レコーディングにしても、僕は「ギターをきれいに弾こうとは思わないんだよね」って何となく言ってきたんですけど、それで間違ってなかったんだなって。やっぱり一番最初の熱が一番強いわけだから。
EMTG:そういえば、シングル「乱」のインタビューで、SUGIZO&真矢のおふたりが、「カップリングの“ECHO”はINORANが酔っぱらって弾いたデモのギターがそのまま入ってる」って言ってたんですよ。ちょっと今の話に通じるような気がします。
INORAN:そうですね。それはお酒の力がどうとかじゃなく(笑)、その瞬間の空気から生まれたものだから。
EMTG:『A WILL』にも、そういう瞬発力でレコーディングした曲もあるんですか?
INORAN:ありますよ(笑)。僕の場合はデモテープで使ったギターがそのまま入っているテイクが多いですね。ひとりで音を作っているわけじゃないし、僕はスタジオのムードを大事にしたいタイプなんです。緊張感のあるところでギターを弾くのがあまり好きではなくて。
EMTG:中にはあれこれ実験してみたいメンバーもいるかもしれませんが(笑)。
INORAN:そうだね。その辺のバランスはすごくいいバンドだと思います(笑)。
EMTG:ちなみに、曲順がまるでライブのセットリストを思わせる構成ですね。
INORAN:SUGIZOがベーシックな曲順を考えることが多いんですけど、やっぱりライブっぽくなりますよね。LUNA SEAはアルバム・アーティストでもありますけど、ライブ・バンドでもあるので。
EMTG:現時点で、特に印象に残っている曲はあるんでしょうか?
INORAN:どれがというよりも、今回は全体的にRYUICHIの詞がいいですね。僕個人はそう感じます。
EMTG:さて、アルバムのあとは、やはりライブについてですが、5月29日には25周年記のアニバーサリーライブ(LUNA SEA 25th ANNIVERSARY LIVE)が国立代々木競技場第一体育館も発表されました。ここの会場でプレイするのって、かなり久々ですよね?
INORAN:僕自身には、すごくいいイメージがある会場なんですよ。自分がキッズだった頃から、洋楽邦楽含めて、憧れのアーティストのライブを見てきた会場ですしね。そのいいイメージをまた塗り替えたいです。
EMTG:ここまできたら、ツアー……も期待しちゃいますね(笑)。
INORAN:そうですね(苦笑)。結成して25周年なんで、まぁ、何かしらのアクションはあるでしょう!(笑)。
EMTG:最後に、みんなからきかれてると思いますけど、やっぱり25周年って……どうですか?(笑)。
INORAN:ワクワクするような気持ちは加速してますよね。ただ、止まってた時期(7?10年)が効いているのは確かです。それが今のパワーに つながっていると思いますね。たぶん、25周年はすごくメモリアルな年になるんじゃないかな。LUNA SEAとしてもソロ・アーティストとしても。節目って、意識してなくても何か起こるものだしね。だから、楽しむ準備はできてますよ。何しろ僕ら記念日バンドですから(笑)。
EMTG:記念日にどんどん何かやってください(笑)。今後の予定も楽しみです(笑)。

【取材・文:海江敦士】

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リリース情報

A WILL(初回限定盤B )[CD + DVD]

A WILL(初回限定盤B )[CD + DVD]

2013年12月11日

ユニバーサルJ

[CD]
1. Anthem of Light
2. Rouge
3. The End of the Dream
4. MARIA
5. Glowing
6. 乱
7. absorb
8. Metamorphosis
9. 銀ノ月  
10. Thoughts
11. Grace

[DVD]
・The End of the Dream -Music Video-
・Rouge -Music Video-
・Thoughts -Music Video-
・乱 -Music Video
・The End of the Dream & Rouge -TV SPOT-
・Thoughts -TV SPOT-
・乱 -TV SPOT-

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お知らせ

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ジェフ・バックリー
今日の朝、ずっと聴いてたんですよね。急に彼がカバーした「Hallelujah」が聴きたくなったんで調べました。あれ、いい曲ですよね。


■ライブ情報

LUNA SEA 25th ANNIVERSARY LIVE
2014/05/29(木)代々木第一体育館

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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