日本のロックシーンに新たな衝撃――規格外のハードロックバンド・QUORUMとは

QUORUM | 2014.02.19

 2014年、ぜひとも名前を覚えて欲しいバンドがいる。それはQUORUM。平均年齢22歳の4ピースバンドだ。彼らの作り出す音は、ビックリするほど源流に近いハードロックである。完璧になじんだ英詞に、信じられないほど表現力のあるボーカル、グルーヴするリズム隊に、末恐ろしくハイレベルなギター……。あげく、ルックスも粒ぞろいとなれば、気にならずにはいられない。この時代に、こんなヤツらが出てくるとは! まず、音源を聴いて日本のバンドだと思う人はいないかもしれない。ある意味、カルチャーショックと言うべきか。2月19日、記念すべき初音源となるミニアルバム『QUORUM』をリリースする彼らに、さっそく話をきいてみた。

EMTG:そもそも、この4人……どうやって出会ったんですか?
北川遊太:まず、事の発端は俺です。俺が3年ぐらい前までバンドではなく、ソロで活動していたんです。で、そろそろ自分のバンドをやろうと思って、いろんな人に声をかけたんですけど、下手クソな人ばかりで(苦笑)。
EMTG:言いますね?(笑)。
北川遊太:それと、ちゃんとロックの魂を持って生きてるヤツはいないのかと。そう思っていた時に、たまたま知り合いのベーシストの紹介でベースの幸人と知り合って。しかも飲み屋で(笑)。
盆子原幸人:僕が主催したミュージシャンばっかり集めた飲み会だったんですけど、そこにたまたま遊太が来たんですよ。
北川遊太:俺はひとりで乗り込んで(笑)。幸人に会ったら、ちょうどポール・スタンレーのTシャツを着てるし、ロン毛だし。
EMTG:そこですか?(笑)。
北川遊太:で、“ベース何使ってんの?”ってきいたら、“プレシジョン(ベース)使ってる”っていうからもう……。俺はプレベ(=プレシジョンベース)使ってるベースじゃないと、絶対にバンドを組まないって思ってたんですよ。
盆子原幸人:それですぐに“明日スタジオに入ろう!”って。
北川遊太:そのまま俺と幸人がQUORUMの母体になるんです。そのあと、幸人の友だちをサポートのドラムにして、最初は俺がボーカルも担当してトリオで活動してたんですけど、やっぱり4人で活動したいって話になって。それで、サポートドラムの地元の後輩だった真太郎に声をかけたという。
EMTG:そんなウマい話が(笑)。それまで彼の歌は聴いたことがあったんですか?
北川遊太:真太郎が高校生の時のライブ動画は見てたんです。そのレベルがスゴ過ぎて……。もうビリビリきましたね。だから“ぜひ一緒にやろう!”と、半ば強制的に誘いました(笑)。
EMTG:真太郎くんがやっていた高校時代のバンドはどうなったんですか?
浪岡真太郎:実家が岩手だったんですけど、俺が上京しちゃうし、バラバラになるので、解散みたいな。
EMTG:いきなりこのメンツと一緒にやるって、どうだったんですか?(笑)。
浪岡真太郎:まぁ、でも一応、高校の先輩がいたので、3月に上京して、そのまま入りました(笑)。
北川遊太:でも、結局サポートのドラムが抜けて。そんな時に、よく対バンしてたバンドに面白いドラマーがいると思って声をかけたのが達也だったんです。
EMTG:またそんなノリ?(笑)。
石川達也:自分のバンドもちょうどギターがいなくなったところだったんで(苦笑)。すべてがタイミングだったんですよね。
北川遊太:ホントだよね。めちゃめちゃタイミングがよかった。
EMTG:それ、むしろミラクルですよね(笑)。
北川遊太:とは言っても、もちろんみんな趣味は違うわけだから、そこはうまく折り合いをつけてる感じですね。ただ、核は一緒だと思います。“これはいい!”って思えるものが同じなんで。
EMTG:せっかくなんで、それぞれ趣味の違うところもおききしたいんですが。全員に質問しますけど、最初に影響を受けたバンドは何だったんですか?
盆子原幸人:僕はVAN HALENですね。PVベストの映像を見て“何だこれは!”って。
北川遊太:俺は小さい頃から楽器をやっていて、最初はドラムだったんです。で、中学に上がる前、ふと思い立ってAerosmithの1stアルバムを買って――。
EMTG:普通、思い立って買うアルバムじゃないけど(笑)。
北川遊太:Aerosmithもカッコいいなと。そのあとにKISSを知って。もちろん、ギターを覚えたかったんで、VAN HALENも聴いたんですけど、80年代の音楽を聴いたら70年代にいって、最終的には60年代まで遡りました。そこで好きになったのがジミヘン(=ジミ・ヘンドリックス)なんです。
浪岡真太郎:僕は父親の影響が強いんですよ。とはいえ、小さい頃は父親の聴いていた音楽に、そんなに興味がなかったんですけどね。中学くらいからいいなと思い始めて、僕もAerosmithがずっと好きでした。
石川達也:僕は中学の時に吹奏楽部をやっていたんですけど、そこに悪い先輩がひとりいて。その先輩に“聴け!”って言われたのが44マグナムだったんですよね。
EMTG:そこ? この世代には珍しい!
石川達也:僕だけジャパメタにいったんですけど、そこからアンセムを聴いてかなり影響を受けました。
EMTG:結果、類は友を呼んだと。それにしても、対バン相手に苦労しそうだよね。
北川遊太:もう諦めてます(苦笑)。メタルのイベントにブチ込まれることが多いけど。
EMTG:う?ん、ナシじゃないだろうけど、QUORUMはロックンロールだよね。むしろ、海外にはQUORUMと同世代で、80年代70年代のロックに影響を受けたバンドも出てきてるし、向こうに乗り込むっていうのもアリじゃないですか?
北川遊太:全然やりたいですね。そういうバンドをビビらかしたい!
EMTG:ということは目標もデカい?
北川遊太:大きいことを言っておかないと(笑)。やっぱり夢はワールドツアーです。
EMTG:さて、2月19日にリリースされたミニアルバム『QUORUM』は、初音源になりますね。完璧に英詞だし、まるで輸入盤を手にした感覚だけど、英詞へのこだわりはあるのかな?
浪岡真太郎:日本語では歌わないと思います。英語で生まれた音楽なんで。
EMTG:潔いね!
石川達也:実はこのアルバムって、去年録った作品なんですよ。
北川遊太:しかも、候補曲はもっとたくさんありました。ただ、今回はわかりやすくてストレートな曲を選んだんです。この次は……まだ内緒にしとこ(笑)。
EMTG:まだまだストックがあるんだ。
北川遊太:あります!(笑)。
EMTG:どうしてもこういう音って、オトナが反応しちゃうんだけど、10代、20代にも聴いて欲しいですね。
盆子原幸人:特に女の子たちに(笑)。
北川遊太:キムタク以来のロン毛ブームを作りたいですね(笑)。
EMTG:あとはバンドを始めようとしている男子にもマストで聴いて欲しいなぁ。
石川達也:“QUORUMを聴いて楽器を始めました”っていう子が出てくるといいですね。
北川遊太:ああ、いいね。そして、できればストラトのギターを買う理由も俺であって欲しいです(笑)。
EMTG:あとは……ロン毛の復活ですね(笑)。

【取材・文:海江敦士】

tag一覧 アルバム ROCK 男性ボーカル QUORUM

ビデオコメント

リリース情報

QUORUM

QUORUM

2014年02月19日

SUPERSESSIONS

1. QUORUM
2. DANGER
3. TENNESSEE
4. LIMOUSINE
5. 3J (Live Recording)

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■マイ検索ワード

●浪岡真太郎
DIY

最近、本棚を作った時に、その言葉が気になったので。結局、調べるよりも先に本棚は作ったんですけど(笑)。

●北川遊太
怪我の功名

この言葉の使いどころを知りたくて調べました(笑)。やっぱり知らないことが多いと“若い”って言われちゃうんで(苦笑)。1日にひとつずつ覚えていけば、100日で100個の知識になりますから!

●盆子原幸人
第六感

これまで、勘で生きてきた感じがするんですよ。いろんなタイミングとかね。だから、曲が出来た時にも、どんな歌詞がいいかなとか、どんな曲にしたいかとか考えるんですけど、それも直感が大事なのかなと。それで第六感の意味もちゃんと調べようと思いました。

●石川達也
ロン毛 パーマ

ちなみに、調べてみて、一番安かった料金が2500円でした(笑)。


■ライブ情報

QUORUMリリースパーティ
2014/02/21(金)鹿鳴館

※詳細、その他のライブ情報は、オフィシャルサイトをご覧ください。

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