高橋優、今年最初のシングル「パイオニア/旅人」リリース!

高橋優 | 2014.03.12

 昨年11月24日に日本武道館でのライヴを大成功に収めた高橋優。多くのアーティストが目標に掲げる武道館公演。しかし、高橋優はライヴハウスでライヴを行っていた頃と変わらずに、ひょうひょうといつもの調子で全力のステージを作り上げた。大きな会場でも客席の一人一人と向き合っているような距離感のライヴは、武道館のステージでさえ高橋優にとってはまだ通過点にすぎないのだと思わせるアーティストとしての器の大きさも感じさせた。そのアンコールで披露した「旅人」を含むダブルサイドシングル「パイオニア/旅人」がリリースとなる。「パイオニア」では、武道館のステージを終えて肩の力が抜けたそのままの楽しい気分をサウンドに詰め込み、最新の高橋優サウンドを追求。「旅人」は、現代のアンダーグラウンドに潜む問題に真っ向から向き合った社会派の映画「東京難民」の主題歌ということで、高橋らしい人生観が浮き彫りになった。前作「BREAK MY SILENCE」で沈黙をぶちこわすことを高らかに宣言した高橋優が、このシングルで、今年最初の声明を歌い上げる。

EMTG:昨年末のお誕生日で30歳になったそうですが、何か変わりましたか?
高橋優:男性の30代はモテるって言われてますけど、どうなんでしょうね(笑)。30代になってから、ちょっとジタバタしたくなってきてるんですよ。今さら社会とか地理の参考書を買って勉強をはじめたり。学んでも意味なさげな気はするんですけど、世界はだいたい5つの気候で出来てるとか、そういうことをちゃんと知っておきたいなって。一度きりの人生ですし、自分が住んでいる世界で、なんで今こんなに寒いんだろうとか、季節風が吹いてるって言うけど、じゃあ、今、季節風はどう吹いてるんだろう?とか知らないままでいたくないなぁって思ったんですよね。
EMTG:30代の高橋優は面白くなりそうですね。
高橋優:おもしろがってますね、いろんなことを。今、いろんなことへの興味がバァーッと広がってますし、色んなことに対しての好奇心がすごい湧いています。
EMTG:ニューシングル「パイオニア/旅人」が完成しましたけど、今作はいつ頃作ったものなんですか?
高橋優:去年の11月に日本武道館のライヴがあって、そのリハが始まった時点で、「旅人」はもう出来ていました。「パイオニア」のほうが後に出来たんですよ。「旅人」は、映画「東京難民」の主題歌として書き下ろしたんですが、前作のアルバム「BREAK MY SILENCE」で「沈黙をぶちこわす!」と言ったあとということもあって、「なんでもいいから叫ぶんだ!」ってことだったらアホっぽくなるなぁと思ったんですよ。自分でハードルをギューンと上げてしまって、曲作りが難しくなりましたね。出来たあとも、自分の中で、「この曲ってどういう曲なんだ?」っていう説明がなかなかつかなかったですね。曲の中に結論があるわけではないし、一個一個の言葉を絞り出して絞り出して、パズルみたいに当てはめて、「こうじゃねぇな」っていうのが繰り返して、完成までにかなり悩みながら書いたし苦しみました。
EMTG:そこから抜け出したきっかけは何かありました?
高橋優:映画では、普通の大学生だった主人公が転落していく過程を描いているんですけど、まず自分が置かれている状況は幸せかどうかってところから考えたんですね。僕自身は武道館ライヴもやって、「すごく良い道を歩んでるんじゃないの?」って言われるんだけど、それでもやっぱり自分なりの葛藤ってあるわけですよ。悩んでることも何個かある。ってなったときに、この主人公に共感する部分がある気がしたんですよね。で、どこかで独りよがりになって身近にある幸せを受け取らず、「俺はまだ悩み事があるんだよ!」って思ってないかとか、自分を閉じ込めている殻を見つめはじめて。
EMTG:そうしたら、言葉が出て来たんですね?
高橋優:はい。そうしたら、その殻を横からとか、いろんな角度から見れるようになったんですよ。心に殻を作って自分を閉じ込めてしまうと、強がったり人を遠ざけたりしてしまうじゃないですか。今までは、強がったままの自分にも気付かずに言っていたことも、「あぁ、これって強がりだよなぁ」とか、本当は弱音を吐きたいところをあえて強がってこの言葉を使ってるんだなっていうのもわかるようになったんです。Aメロの「愛されたいと嘆いては 愛する人を遠ざけていた」とか、素直に嘘なく出て来たような気がします。
EMTG:「パイオニア」は、サウンドからすごく楽しんで作っているというのが伝わるような曲だと思いましたが。こちらでの産みの苦しみは?
高橋優:この曲は苦しまずに出来ました。「BREAK MY SILENCE」以降の自分は、言葉や意味にとらわれすぎていたような気がするんですよ。何を言うのか、なぜそれを言うべきなのか。結果、自分が聴きたい曲っていうのは、そんな風に一曲を通して説明臭い曲ではないってことに思い当たったんですよね。僕自身が「この人が何を唄ってるのかな?」って聴きたくなる曲って、どこかでポロッと自分と当てはまる歌詞が聞こえてきたり、感覚的にウキウキしてくるかどうかっていうことのほうが、音楽ってかなりのウエイトを占めていて。この「パイオニア」では、感覚的に一個一個のことを深く説明しようと思えば出来るんですけど、僕が考えているいろんなことの氷山の一角だけをコレクションしたというか。
EMTG:それで歌詞にはいろんな要素が詰め込まれた?
高橋優:はい。生きてると、こんなこともあるし、あんなこともあるんだけど、それをひょうひょうとスキップしながら渡って行ける……みたいな。そういうイメージで書けたんですよ。こういう曲が出来て嬉しかったです。だから軽快なリズムにしようと思ったし、深く考えたい方は考えても良いけど、深く考えずに言葉だけ聴いても“確かに、確かに”ってうなずきが出れば良いなって思うんですよね。
EMTG:武道館も終わって、年も変わっての初シングル。また新たなスタートというような気持ちもありますか?
高橋優:すごくあります。武道館ライヴが終わったことが大きい通過点だったなと思います。終わった後の気持ちが、次に向かう力になったというか。今は武道館をやる前よりも、良い精神状態でいられているんですよ。レコーディングでもイベントで唄っていても、自分の中で、モチベーションがどんどん上がっている。もっとこうしたいって欲も出ているし。だから制作時も研究するのが楽しくなって来ました。それがどこまで人に伝わるのか全然わからないですけど、自分でしっかりと納得いくものを作って届けて行きたいっていう思いは、今までで一番強い状態なんですよ。それと並行して、今年はプライベートもすごく楽しくするというテーマがあるんです。ネガティヴな感情って、自分で増幅させてるだけだから、頑張って悲しい気持ちを探さなくても、もうちょっと心を開いて、誰かに会いに行っておもしろおかしい話を聴いたり、誰とも会えなくても、行ったことがない場所に行って、次に進んで行きたいなって思うんですよね。

【取材・文:大橋美貴子】

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リリース情報

パイオニア/旅人【通常盤】

パイオニア/旅人【通常盤】

2014年03月12日

ワーナーミュージック・ジャパン

1. パイオニア
2. 旅人
3. 卒業(弾き語り)

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■ライブ情報

高橋優2014東北ライブハウス大作戦ツアー
“一人旅”

2014/03/28(金)【岩手】KLUB COUNTER ACTION MIYAKO
2014/03/29(土)【岩手】大船渡LIVE HOUSE FREAKS
2014/03/30(日)【宮城】石巻LIVE HOUSE BLUE RESISTANCE

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