ファンキー加藤のニューシングル「輝け」は、「目の前の君」へ届ける応援歌。

ファンキー加藤 | 2014.05.09

EMTG:ニューシングル『輝け』ですが「カルピスソーダ」新CMソングとしてお茶の間に響く爽快チューン!
加藤:そうですね。反響も大きいです。ファンのみなさんからもだし、友だちからもなんですけど。1回聴いただけでオレの歌だってわかるっていうのをみなさん言ってくれるんですよ。あんまり自分の声に特徴とか感じたことはなかったんですけど、意外とみなさん「ファンキー加藤の声だ」って認識して下さってるんですよね。嬉しいですね。
EMTG:CMの中で掛かってくるメロもメッセージも印象的ですよね。
加藤:おそらくサビの部分が流れるだろうなってことや、響くメッセージは作りながら考えてましたね。たとえばネガティヴな入口から始まって最後は希望を見せるサビのメッセージとかあるけど、CMではそれが出来ない。15秒、30秒の中で長めのストーリーは流せないから、頭からガツンと来るポジティヴなメッセージっていうのをドカっと持っていくようには気をつけましたね。……とは言え、今回は詞を先に作ったので、そこまで強くは意識してなかったんですけど。
EMTG:詞が先だったというこの曲が出来たきっかけは?
加藤:戻るべき立ち位置に戻ってきたなっていうか。『My VOICE』はまだファンモンの解散っていうのを色濃く、歌詞に反映されていたんですよね。すごくパーソナルだし、ひとりぼっちのスタジオで遠くの君を想いながら。孤独感と不安の中から、どうにか絞って最後の一滴が『My VOICE』だったっていうのがあったけど、今回の『輝け』はインストアでの沢山の出会いと、沢山の再会があって、交わした言葉の中から溢れるように出てきた曲。だから心境の変化は自分的には大きいですよね。
EMTG:その心境の変化への一番大きな要因というのは……。
加藤:会えたってことですね。それが「遠くの君へ」という意識から「目の前の君へ」に。「僕一人」から「みんな」っていう意識に戻れた。以前はそうだったから。そういう気持ちを取り戻せたっていうのは大きかったんですよね。だから本当の意味でファンキー加藤の応援歌まで、辿り着けた気がしますけどね。
EMTG:そのメッセージはすごくそぎ落とされた、言いたいことを「ドン」と出した印象。
加藤:詞が先っていうのはオレに合ってるのかもしれないですね。ひとつの、ファンキー加藤のスタイルとしてはいいものが出来たと思います。今、探り探り自分のスタイルを探しているのも楽しいですね。不安定で探り探りだからこそ『輝け』のようなものが出来たのもあるだろうし。もちろんメロディに詞を乗せるのも得意ではあるから。この両輪をうまく使っていきたいですよね。
EMTG:すごく歌詞は加藤くんの想いそのままの言葉が並んでどんどん楽曲が加藤くんと一体になってきている感のある中、カップリングの『僕らの詩』も、もう隅から隅まで「今」のファンキー加藤の歌だな、と感じました。
加藤:そう!ソロはそんな感じです。ソロになってフットワークが軽くなった分、「今」を切り取る作業は楽になった。切り取りやすくなった。前は、感じている「今」が違ったんですよね。メンバーそれぞれ。だからその中間を取るようにしていたんですよ。微調整をしてましたよね、自分の中で。だから今は、自分の「今」を鋭角に、鋭利に放っていけるのがある。100%自分の分身なんですよ。曲が。完全に。
EMTG:これだけ自分を綴ることには抵抗はない?
加藤:抵抗ないですね。これを聴いてくれる人が楽しんでもらえれば。この『僕らの詩』はじんわりと暖かくなる、遠赤外線みたいな歌ではあると思うんですけど、ここから少しでも暖かい何かを感じてもらえたら嬉しいですよね。結局、自分の中のアーティスティックな欲求ってないんだなってことも感じるんです。
EMTG:どういうこと?
加藤:結局は「対人」なんですよね。聴いてくれる人がどう感じてくれるか。その人がどれだけ喜んでくれるか。そういうのが自分の音楽に於いてのモチベーションになっているなって思って。あまり自我を放っていくようなことは……スケベでちょっとおふざけな曲以外ないなぁって思って。だからこの『僕らの詩』も、今までは僕と君の内側の世界を歌ってきたのを、この曲では僕と君の外側の世界を歌ってみようって話になって、視野を広げて歌詞を書いてみたんですよ。これはみんなでライブで合唱したいなっていう気持ちが強かった。ライブ会場で僕らはみんなひとつになって会場の外まで想いを届けていこうっていう気持ちで書いた曲ですね。
EMTG:これまで比較的、君と僕という向き合う曲が多かったから新鮮だよね。
加藤:難しかったですよ。やろうと思ったけど、いざ書き始めたら。どうしても「君」に向ける歌詞になっちゃうから。でも少しだけ俯瞰で見ている誰かが歌っているっていう歌詞にするのは苦労しましたね。
EMTG:新しい加藤くんが出た1曲でした。そしてもう1曲のカップリング『紫陽花』です。これこそさっき話していた……。
加藤:唯一の僕の表現欲!僕の中のアーティスティックな欲求ですね(笑)。
EMTG:来ました。
加藤:すげぇ楽しかったなぁ、この曲。『My VOICE』の中に『桜 ふわり ふわり』って曲があって、カップリングでリリースタイミングの花の名前の曲を入れていくのは面白いかなって思ったんです。それで5月中旬だし紫陽花はどうかと思って、花言葉を調べたら結構、淫靡な感じというか。「浮気」とか「移り気」とかあって。そのワードを見た瞬間に自分の中のムラムラした感じが湧いてきて。あと昭和のムード歌謡とか好きだし、すすきののスナックに行ったときにすごく楽しかったのを思い出して、自分の持ち曲でああいうスナックのカラオケに似合う曲を作りたいって思ったんですね。それが原動力でしたね。それを具現化しました(笑)。
EMTG:楽しんで作った感じが伝わりますね。そんな曲をスナック日本武道館で!
加藤:ライブハウス武道館みたいに言わない(笑)!これは出来て地方のスナックで歌えればいいかなって思ってたのに、スタッフからの評判もよくて、歌いますね、きっと(笑)。でも色々と考えますよね。こんなことしようかな、あんなことしようかなって、自分でも楽しみです。今はどんどん楽曲が湧いてますから。目の前のことをひとつずつクリアしていけばその先に武道館があると信じて進んでいきます。期待していてください!

【取材・文:えびさわなち】

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ビデオコメント

リリース情報

輝け(初回生産限定盤)[CD+DVD]

輝け(初回生産限定盤)[CD+DVD]

2014年05月14日

ドリーミュージック

ディスク:1
1. 輝け
2. 僕らの詩
3. 紫陽花

ディスク:2
1. 輝け (VIDEO CLIP)
2. メイキング映像

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お知らせ

■マイ検索ワード

紫陽花 花言葉
「My VOICE」のカップリングに「桜 ふわり ふわり」という曲を入れていて、また花がタイトルになった曲が欲しいなと思い、この時期だったら紫陽花だろうと。そのときに「紫陽花、花言葉」を検索し、この曲のテーマになりました。


■ライブ情報

SAYONARA国立競技場 FINAL WEEK JAPAN NIGHT『Yell for Japan』
2014/05/28(水)国立競技場

ファンキー加藤「 I LIVE YOU 2014」in 日本武道館
2014/09/19(金)日本武道館
2014/09/20(土)日本武道館

「カルピスソーダ」presents ファンキー加藤 白熱 ALL STANDING LIVE!
2014/09/29(月)大阪・なんばHatch
2014/10/01(水)東京・ZEPP TOKYO

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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