[Alexandros]、バンドの決意表明としての1枚「Adventure / Droshky!」

[Alexandros] | 2014.06.13

 初武道館ライブで改名を発表した前代未聞のバンド[Alexandros]のシングル第1弾は、両A面。
 1曲目の「Adventure」は、♪Hello,Hello♪ という呼びかけが、耳に残るミディアム・バラードだ。[Alexandros]は、この曲で一体誰に呼び掛けているのだろうか。昨年から素晴らしい勢いで疾走して武道館に行き着いた彼らは、それでも自分たちの音楽が誰にどのように届いているのか確かめようとする。
 もう一つのA面 「Droshky!」はブラスをフィーチャーしたパワフルなロックチューンで、「Adventure」とは好対照をなしている。
 知性と反知性を同居させる[Alexandros]の実態を、川上洋平に聞いてみた。

EMTG:武道館ライブは、どんな感じだったの?
川上:一切、緊張しなかったですね。あくまでツアーの一環だったので。しかもファイナルでもないし。
EMTG:あのライブを観ていて、客席から見てても「こいつら、緊張してないな」と思ったけど(笑)。
川上:そうなんですよ。この前、武道館のライブ映像を見ながらメンバーと“副音声”を録ってたんですけど、「この際、ぶっちゃけ話そうよ」って言っても、本当に誰も緊張してなくて(笑)。
EMTG:しかも、武道館でライブしながら、もう“次の大きいライブ”を想定してるなって感じた。
川上:あはは、わかっちゃいました?(笑)。去年、ポール・マッカートニーを東京ドームに見に行って、ここはデカいなと思ったんですけど、今年、武道館でBLURを見たら、「あ、ここは余裕で大丈夫」って。
EMTG:どこまで神経太いんだあ!
川上:ただ「席のある会場でどこまでうちらの激しい曲が映えるかな?」とは思いましたけど。
EMTG:そして改名を武道館で発表した。
川上:[Champagne]より[Alexandros]の方が好きですね。
EMTG:もう、そんなこと言って(笑)。武道館でもオーディエンスに「すぐ慣れるよ」って言ってたのにはビックリした。切り替えが速い! 速過ぎ!!
川上:だって、アレキサンダー大王のラテン読みが[Alexandros]なんだけど、英雄の中の英雄、ヨーロッパとアジアを繋げた人でしょ。我々が行こうとしてる世界にぴったりじゃないですか。
EMTG:ほんとに前しか見てないヤツだな(笑)。 メンバーは新バンド名について、なんて言ってたの?
川上:みんな、俺の目を見て「反論の余地なし」って思ったんじゃないかな(笑)。
EMTG:そういえば、[Alexandros]の後にクリープハイプの武道館を観たんだけど、彼らは[Alexandros]とは反対に、武道館をまるで小さなライブハウスみたいに使ってた。
川上:そうかもしれないですね。うちらはずっとシェルターを武道館に見せるようにやってきたから。
EMTG:そういう姿勢がそのまま歌詞の違いにもなってると思う。今回の両A面シングルのうち、「Adventure」は、自分と言葉、自分と音楽についてじっくり語っている歌だね。
川上:俺は英語で歌を書き始めて、途中から日本語詞にチャレンジしてきたんだけど、今もまだチャレンジだと思ってる。日本語って言葉が“自己完結”してるから、それを歌おうとすると“言葉の意志”と“自分の意志”がぶつかっちゃったりする。英語に比べると扱いにくいんですよ。
EMTG:それは♪言葉にならない マスタープランで~君を連れて行くんだ♪っていうフレーズに表われてるね。
川上:「Run Away」で、ゆったりしたテンポの中での日本語の乗せ方をようやくつかんだ感じです。今回、「Adventure」の歌詞は、まあまあすらすら書けた…かな(笑)。
EMTG:もう一つのA面の「Droshky!」はブラスが入ってド派手な曲だね。
川上:去年、スカパラとコラボして、ブラスが頭の中にあった。そしたら白井が「ギターのリフに合わせてブラスが入ったら面白いかな」って言ったので、シンセで仮にやってもらったらよかった。それでブラスを入れました。疾走感のあるアレンジになったから、大きいところでやったら映える曲ですね。たぶん昔からのファンは、「Droshky!」の方が好きかもしれないけど、[Alexandros]としての1曲目は、地に足の着いたテンポの「Adventure」で行きたかった。
EMTG:いいね、真っ直ぐで。実感のある言葉を伝えて行きたいってことだね。3曲目の「Thunder」は、早口言葉みたいで面白い。
川上:これは音楽的な遊びですね。
EMTG:4曲目の「Untitled」は、武道館ライブの音源だ。
川上:これはファーストアルバム『Where’s My Potato?』に入ってた曲で、いちばん好きな曲だったので、もう1回、音源にしたかった。武道館での演奏がメチャクチャよかったんで、入れました。実はこの曲で、今のレーベルの“UK.PROJECT”との契約が決まったらしい。
EMTG:エンディングで“We are [Alexandros],Mother Fxxxcker!”って叫んでるのがカッコいい!
川上:あの時、もし俺が25才だったら泣いてたかもしれないけど、今は“よく頑張ったね”っていうくらいの…。まあ、誰一人として控え目なヤツがいないバンドですから。
EMTG:いちいち憎らしい言い方だなぁ(笑)。 今後の[Alexandros]の活動予定は?
川上:Zeppツアーを終わらせて、夏フェス、秋のイベントに出る他は、アルバム制作をじっくりやります。毎年、アルバムを出してきたけど、次のアルバムは来年になるかな。
EMTG:それが[Alexandros]のファーストアルバムになるわけだ。
川上:うーん、でも本人たちは5枚目って思ってますけど。
EMTG:もう、ほんとに憎たらしい言い方するヤツじゃ(笑)。でもそれが元気な証拠だね。ありがとう!

【取材・文:平山雄一】

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ビデオコメント

リリース情報

Adventure / Droshky!

Adventure / Droshky!

2014年06月18日

RX-RECORDS/UK.PROJECT

1. Adventure
2. Droshky!
3. Thunder
4. Untitled (Live at Budokan 2014.3.28)

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お知らせ

■ライブ情報

We Don’t Learn Anything Tour 2013-2014振替公演
2014/07/11(金)Zepp Fukuoka

THE BAWDIES “~The 10th Anniversary~Like a Rockin’ Rollin’Stone Tour“
2014/06/15(日)Zepp Fukuoka
2014/06/17(火)BLUE LIVE広島
2014/06/18(水)岡山CRAZYMAMA KINGDOM

LIVE FACTORY 2014
2014/07/12(土)Zepp Tokyo

UKFC on the Road 2014
2014/07/15(火) 大阪 BIGCAT
2014/07/16(水) 名古屋 DIAMOND HALL
2014/08/05(火) 仙台 Rensa
2014/08/20(水) 新木場 STUDIO COAST
2014/08/21(木) 新木場 STUDIO COAST

JOIN ALIVE 2014
2014/07/20(日)北海道・いわみざわ公園

rockin’on presents ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014 Supported by BOSE
2014/08/03(日)茨城県・国営ひたち海浜公園

SIX NINE WARS-ぼくらの七ヶ月間戦争- Episode6.「ARMAGEDDON」
2014/08/06(水)Zepp Nagoya

WILD BUNCH FEST.2014
2014/08/23(土)山口きらら博記念公園

Sky Jamboree 2014 ~one pray in nagasaki~
2014/08/24(日)長崎市 稲佐山公園野外ステージ

SPACE SHOWER  SWEET LOVE SHOWER 2014
2014/08/30(土)山中湖交流プラザきらら

TREASURE 05X
2014/09/06(土)愛知県・蒲郡ラグーナビーチ

BAYCAMP2014
2014/09/06(土)神奈川県・川崎市東扇島東公園

JA KYOSAI Presents RADIO BERRY  ベリテンライブ2014Special
2014/09/07(日)栃木県・井頭公園 運動広場

uP!!!presents MBS音祭2014
2014/10/10(金)大阪城ホール

※詳細、その他のライブ情報はオフィシャルサイトをご覧ください。

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