カサリンチュの季節到来! ニューシングル「ハッピーエンド/タイムカプセル」は夏ピッタリの仕上がり!

カサリンチュ | 2014.07.09

 人口6千人という奄美大島笠利町生まれのカサリンチュ。ボーカルとアコースティックギターのタツヒロとボーカルとヒューマンボックスのコウスケは、今も笠利町に暮らし、島で感じたことを音に乗せ、内地に発信していきたいという。そんな彼らのニューシングルは、地元である鹿児島のKTS鹿児島テレビ『笑顔でつながるルート58 みんなのMAEMUKI駅伝』のテーマソングである「ハッピーエンド」と『第30回国民文化祭かごしま2015イメージソング』として選ばれた「ハッピーエンド」のダブルAサイドシングルとなる。

EMTG:今回のシングル「ハッピーエンド/タイムカプセル」は、どのような流れで出来ていった曲たちだったんですか?
コウスケ:「ハッピーエンド」は、ユナイテッドシネマ・グループの夏のイメージソングとして作っていった曲でもあったんです。それと同時にKTS鹿児島テレビ『笑顔でつながるルート58 みんなのMAEMUKI駅伝』のテーマソングでもあるので、夏らしい1曲に仕上がっていると思います。歌詞としては、ユナイテッドシネマ・グループの夏のイメージソングということもありますし、普段から映画好きというのもあるので、自分の好きな映画をできるだけ詰め込んでいったんです。
EMTG:映画を詰め込んだと言いますと?
コウスケ:1番最初のAメロ部分は『ロッキー』、2回目のA目は『魔女の宅急便』、3回目のAメロは『ダイハード3』、4回目のAメロは『スタンドバイミー』のことを歌っていたりするんです。そんな遊びもいれつつ、何が伝えたかったかと言いますと、やっぱり人間は1人1人がその人生の主役でもあるので、張り切って生きてほしいなという願いが込められているんです。聴いてくれた人達が前向きに、ポジティブになってくれたらいいなと思って作ったんです。
EMTG:そんな隠れた遊びがあったとは!
コウスケ:そうなんですよ。島には映画館がないので、映画会社の人が映画を持って島に来て、それを文化センターとか公民館とかで上映してくれるんです。なんか、そんなのも島ならではだったりして。僕は映画といえば、夏という思い出があったりするんです。
タツヒロ:映画って、誰もが見たことのあるモノだと思うし、そこにいろんな思い出が詰まっているだろうし、そんなことを思い出しながら聴いてもらえるのも楽しいんじゃないかなと思うんですよね。この曲を聴いて、自分たちの人生を映画に例えて、1人1人が主人公になって、人生を楽しく生きてもらえたらいいなって思っているんです。
EMTG:なるほど。楽曲的にはすごく夏っぽい空気感ですよね。それに、お2人の表現にもメリハリがすごくあって。
コウスケ:そうなんですよ。カサリンチュって交互に歌う曲が多かったりするんですけど、この曲もライヴを意識して2人の声を楽しめるようにっていうところを考えて作っていったんです。ライヴでみんなと一緒に歌えたら楽しそうな曲だと思います。
EMTG:特に中盤が夏らしさ全開ですよね。レゲエのリズムが気持ちを和らげてくれるし。
タツヒロ:そうですね。ちょっと中盤に変化が欲しくて、少し違う景色を入れてみたんです。今回の「ハッピーエンド」も「タイムカプセル」もタイアップありきで作った楽曲だったので、伝えたいことが最初からはっきりとあった中で形にしていけたんです。
コウスケ:「タイムカプセル」の方は、『第30回国民文化祭かごしま2015イメージソング』のタイアップ曲として書き下ろしたんです。
タツヒロ:音楽も文化とか芸術だったりすると思うんです。この国民文化祭では、躍りやら唄やら、いろんな芸術家の人達が全国から集まるんですよ。言うなれば、文化祭版の国体って感じですかね。僕たちがやっている音楽もある種芸術でもあると思うんですが、何かを生み出していく人達の共通の願いって、きっと、それがずっと末永く未来まで続いていってくれることでもあると思うんです。なので、“未来に残す”という意味を込め、「タイムカプセル」というタイトルの曲を作ったんです。
EMTG:なるほど。曲調的にはすごくキラキラしたイメージの楽曲ですよね。
コウスケ:そうですね。そこにはいろんな夢が詰まってますからね。そんなテーマもあって、この曲はキラキラした印象の曲になっていったんだと思います。
タツヒロ:カサリンチュって、特にジャンルを決めている訳ではなく、感じたままを音にして、感じたまま、見たままを歌詞にしているので、今回はこういうテーマがあったからこそ産まれてきた曲になったんじゃないかなと思ってますね。
コウスケ:もともと僕らは、中学高校の頃に一緒にバンドをやっていて、一度2人とも上京して、そのときはそれぞれが別の形で音楽をやっていたんです。いろんな経験と想いを胸に再び島に帰ったんですが、そこでまた2人で一緒に音楽をやろうという話しになったんです。タツヒロはその頃、1人で島で弾き語りをして音楽を続けていて、僕はヒューマンボックスを覚えたてで帰ったというのもあったので、弾き語りとヒューマンボックスを合わせたら面白いかもね、っていうところから、このカサリンチュはスタートしたんです。それで、近くのお祭りとか、友達の結婚式とかで披露するようになって、徐々に自分たちのスタイルが出来ていったんですが、本当に自然な形でカサリンチュのスタイルが出来ていったという感じだったんです。今も、テーマを決めて、そこから楽曲が固まっていくんですけど、立てるテーマによっていろんな楽曲が生まれてくるので、特にジャンルは意識していないんですよね。
EMTG:歌詞も特に1つのメッセージを歌うという訳ではなく、感じたままを言葉に?
タツヒロ:そうですね。昔は別の仕事を持ちながら音楽をしていたりもしたので、日々の生活の中で感じることを歌詞にしてみたりすることもありましたし、曲からインスパイアされて生まれてきた歌詞もありましたね。
EMTG:今回のシングル曲たちもそうですけど、本当に身近ですもんね、言葉が。「タイムカプセル」の歌詞も、本当にストレートな言葉で綴られているし。
コウスケ:そうなんですよね。島は小学校6年生の卒業のときに、みんな校庭にタイムカプセルを埋めるんです。ハタチのときに一緒に開けることを約束して、島の名物でもある黒糖焼酎と一緒に埋めるんですよ。ハタチの自分に書いた手紙も一緒に入れてね。俺なんて当時好きだった子の名前を書いてたから、恥ずかしくてみんなの前では読めませんでしたけどね(笑)。
タツヒロ:成人式の日にみんなで開けて、黒糖焼酎を一緒に?むんです。
EMTG:8年後ってこと?
タツヒロ:そうですそうです。僕はランドセルそのまま入れてましたからね(笑)。それも僕らにとっては日常だったんで、この歌詞もすごくイメージしやすかったんです。
EMTG:なるほど。本当にすべてが自然な流れの中で生まれてきているんですね。3曲目の「めぐりめぐる季節を越えて」は、どんな情景の中で生まれていった曲だったんですか?
タツヒロ:今年、島から甲子園の出場校が出たんですよ。なにしろ初めてのことだったので、島を上げてみんなで応援していて。そこで、カサリンチュとしても何か出来ないかなと思いまして、甲子園球児に向けて書いた曲だったんです。
コウスケ:野球はルールも知らないんですけど、実際に甲子園まで応援に行ってめちゃめちゃ感動して帰ってきたんです。結局、最初に当たったのが優勝校だったんで、負けちゃったんですけど、ひたむきに頑張る姿に涙が込み上げてきましたからね。だいたい、島で強い選手は、本土の方からスカウトがくるんで、だいたい高校からそっちに行っちゃうんですよ。だから、残った島んちゅチームであそこまで頑張ったっていうのが、また感動的だったんです。
タツヒロ:選手も一生懸命だったし、応援していたみんなも一生懸命でしたからね。応援団賞も奄美大島が取ったのにも感動しましたね。本当に応援する側も1つになってたんです。
EMTG:すごくあったかい空気だったんでしょうね。でも、楽曲的には背中を強く押すアッパーな応援ソングという訳ではなく、柔らかな風を感じる1曲でしたよね。
タツヒロ:そうなんです。熱い感じだけではなく、何かじんわりと伝わってくれたらいいなという想いで作った曲でもあったので。それに、夏の甲子園ではなく、季節的に春でもあったので、フレーズ的にはちょっと夏っぽさも加えてはあるんですが、選ばれたのが春だったのもあって、そういう柔らかな曲調になったんだと思いますね。
EMTG:なるほど。6月14日からはツアーも始まっていますが。
コウスケ:はい。やっぱりカサリンチュは夏が似合うユニットでもあると思うので、是非是非、お近くに行きましたら、遊びに来ていただけたらと思います。
EMTG:ファイナルは奄美大島なんですね。
コウスケ:そうなんです。ずっとカサリンチュを応援してきてくれた方たちや、普段の僕たちをよく知っている地元の人達が集まる、アットホームな空間でのライヴになると思います(笑)。
タツヒロ:独特な空気感なんで、是非、お時間がある方は遊びに来て下さい(笑)。

【取材・文:武市尚子】

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リリース情報

ハッピーエンド/タイムカプセル(初回生産限定盤)[CD+DVD]

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2014年07月09日

エピックレコードジャパン

1. ハッピーエンド
2. タイムカプセル
3. めぐりめぐる季節を越えて

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お知らせ

■ライブ情報

カサリンチュ ライブツアー2014”幸せハッピーフォーエバー”
2014/07/04(金) 仙台:enn 2nd
2014/07/05(土) 愛知:名古屋Heart Land
2014/07/18(金)広島:LIVE JUKE
2014/07/19(土)福岡:Gate’s7
2014/07/21(月祝)鹿児島:CAPARVO HALL
2014/07/26(土)鹿児島県奄美大島:Road House ASIVI

情熱大陸 SPECIAL LIVE SUMMER TIME BONANZA ’14
2014/08/02(土)大阪府:万博記念公演もみじ川芝生広場
2014/08/09(土)東京都:夢の島公園陸上競技場

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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