家入レオ、いま自分が向かい合うべきテーマを歌う、新シングル『純情』!

家入レオ | 2014.07.29

 2014年12月に二十歳を迎える家入レオ。10代最後の夏にリリースする7thシングル『純情』(フジテレビ系TVアニメ「ドラゴンボール改」エンディング主題歌)は、未来への意思表示ともとれる“純情宣言”! 楽曲制作を通して“絶対に変わらないものがあるからこそ、変わっていく覚悟が生まれた”という彼女の心境の変化を探ってみた。“家入レオ 3rd ワンマンTour ~ a boy ~”の最終公演、4月26日 NHKホールでのライブ映像を収録したDVD『a boy~3rd Live Tour~』も7月30日に同時リリース。

EMTG:今作「純情」は、“純情宣言”ともとれる意思表示を感じる曲ですね。いつ頃どんなきっかけで制作されたんですか?
家入レオ:3rdツアー中に作っていた曲なんです。実は、最初「純情」を作ろうと思って作り始めたわけではなくて、他の曲をスタジオで制作していたんですね。ちょっと煮詰まって休憩中、西尾芳彦プロデューサーと近況を報告し合っていたときに、“今作ってる曲があるんだけど”と言って聴かせてもらったのがこの曲だったんです。聴いた瞬間に、“歌いたい!!”という衝動が溢れてきて。その場でメロディを覚えて、レコーディングスタジオに入ったんです。もちろん歌詞はまだできてないので、ラララとかルルルとか適当な日本語で歌って。それをスタジオで聴いたときに、“純情”って歌っていたんですよね。無意識に自分の中から出てきた言葉っていうことは、今、歌いたいことだと思うし、向かい合うべきことなんじゃないかなと思って。“純情”をテーマについて作っていこうと思ったんです。
EMTG:何が家入さんを衝動的にさせたと思いますか?
家入レオ:懐かしい感じがしたのと、あとは、12月に二十歳になるんですけど、焦燥感がすごくあって。二十歳になる前のこの気持ちを曲にしておきたいと思っていたんです。未来に向けて今、自分はどういう大人になっていきたいか、どういう生き方をしたいのかっていうのと、そこに『ドラゴンボール改』のエンディング主題歌のお話もいただいて。『ドラゴンボール』の冒険に出るっていう意味では1つ未来に向かっていくっていうところにリンクしたので、自分の気持ちを書き綴りました。
EMTG:やはり二十歳を前にいろいろ考えられることが多いですか?
家入レオ:19になってから結構考えてますね。うまく言えないんですけど、小さい頃、“大人になったらすべてが救われる”と思って生きてたんです。“大人になったら葛藤することも迷うことも苦しむこともないから、今がんばろう”って。実際に自分が描いていた19歳はもっと大人で、凛としてたはずだったんですけど、19歳になった今、現実とのギャップがすごくあって。高校在学中にデビューしたこともあり、いろんな物事が早いスピードで進んできて。得体の知れない何かに巻き込まれていくことが怖い分、“変わりたくない!”っていう意志を外に向かって発信してたんですよね。誰かと言い争いをして勝つことで自分を大きく見せようとしてたり、摩擦を起こすことが自分らしさだと思っていたり。それが3rdツアーを経験して、その純粋な眼差しを心で受けたときにすごく自分が恥ずかしくなってしまって。
EMTG:純粋な眼差しというのはファンの方ですね?
家入レオ:そうです。ファンの人たちの笑顔とか涙とか。“変わりたくない”っていう決意は、外にするものじゃなくて内にするものなんだって思ったんです。そこで自分自身、変わりましたね。
EMTG:歌詞の中に印象的なフレーズがたくさんあるのですが、例えば〈限界点を超えたくて 孤独と手を結んだ〉という言葉には1つの覚悟が感じられました。
家入レオ:自分の中に絶対に変わらないものが1つあれば、その他の考え方とか価値観とか、姿や形がこの先たとえ変わったとしても、それは“自分だな”と思ったらすごく気持ちが楽になって。変わらないものがあるからこそ、変わっていく覚悟が生まれた、っていうのがこの曲なんですけど。今は変わることを恐れていないですね。
EMTG:カップリングの「For you」はリスナーに寄り添った歌詞と歌が印象的でした。
家入レオ:成功者というか、何かを掴もうとしてる人っていうのは、絶対に一度は敗者になった人だと思うんですね。メディアとかで取り上げられる成功の瞬間っていうのは本当に一瞬で、その裏にある挫折とか葛藤とかにスポットを当てて作りました。大きな挑戦をしてる人に聴いてもらいたいわけではなくて、みんな日々それぞれ何かを掴みたくて生きていると思うので、そういう方たちに寄り添っていけたらなと思います。
EMTG:そして通常盤には「太陽の女神」、初回限定盤にはさらに「a boy」のAcoustic Versionが収録されていますね。
家入レオ:Acoustic Versionは初めてですね。3rdツアーを経て、オリジナル曲が定着してきたかなっていう手応えが自分なりにあったので、1つまた違った聴き方ができたらと思って収録しました。「太陽の女神」は実は最初こっちのバージョンだったんですよ。ピアノも1つ定着したのでこちらも聴いてもらおうかなと。新鮮に聴いてもらえたらいいですね。
EMTG:改めて「純情」は聴く人にどんなふうに伝わるとうれしいですか?
家入レオ:自分らしさを持つことで生まれる困難ってたくさんあると思うんですよ。だからと言ってスムーズに生きるために自分らしさを1回なくしちゃうと、取り戻すには倍以上の労力が必要になっちゃうから。“自分らしさをなくしちゃえ”って思う前にこの曲を聴いてもらって、“今苦しくても自分らしく生きていこう”って思ってもらえたらうれしいですね。
EMTG:3rdワンマンTour~a boy~”の最終公演、NHKホールを中心に収録したライブDVD『a boy~3rd Live Tour~』がリリースされますね。
家入レオ:“ここも撮ってたの!?”っていうところも結構入ってます(笑)。ボリュームがあるので、何かの合間に観ようっていうよりは、“今日は家入のDVD観るぞ!”と思って観てもらったほうがいいかなと。1曲1曲に込めている想いが強いので、“こんな家入もいるんだ!?”っていう発見もあると思いますし、バックステージの素の私も観られるのでもっともっといろんな私を知ってもらえたらなと思います。
EMTG:夏はフェスやイベント出演が決まっていますが、どんな夏にしたいなと思っていますか?
家入レオ:10代最後の夏なのでもう駆け抜けますよ!(笑)。自分らしく1個1個がんばっていきたいなと思います。
EMTG:忙しい音楽活動の合間、個人的にやったみたいことはありますか?
家入レオ:私、蚊取り線香の匂いがすごい好きで。蚊取り線香をたいて、ベランダでそうめんを食べたいです(笑)。
EMTG:昔の日本の夏っていう感じですね(笑)。
家入レオ:風鈴とかもつけて。ちょっと地味ですね(笑)。

【取材・文:牧野りえ】

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リリース情報

純情(初回限定盤A)[CD+DVD]

純情(初回限定盤A)[CD+DVD]

2014年07月30日

ビクターエンタテインメント

1. 純情
<フジテレビ系TVアニメ「ドラゴンボール改」エンディング主題歌>
2. 純情 (Instrumental)
3. a boy (Acoustic Version)
4. 太陽の女神 (Acoustic Version)

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ギター ムスタング
もともとレスポールを持っていたんですが、ライブ用に一本欲しいなということで、テレキャスとかムスタングを見ていて。結局ムスタングを購入しました。ソロを弾くだけでも音が全然違うので、練習するのもすごく楽しいです。


■ライブ情報

ROCK IN JAPAN FES.2014
2014/08/02(土)国営ひたち海浜公園

SUMMER SONIC 2014 OSAKA
2014/08/16(土)舞洲サマーソニック大阪特設会場

SOUND MARINA ’14
2014/08/30(土)広島グリーンアリーナ

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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