フジファブリック、ダブルAサイド・シングル「ブルー/WIRED」リリース!

フジファブリック | 2014.07.30

 今年4月にメジャーデビュー10周年を迎えたフジファブリック。志村正彦を中心に結成された5人組のロックバンドは、2年目にドラムが脱退し、6年目にボーカル/ギターの志村が急逝した。決して順風満帆とはいえない10年だったが、10周年イヤーに突入した彼らは、2月にリリースした前作「LIFE」をもって新段階に突入したようだ。それは、メンバーが減った増えたという表層的な変化ではなく、もっと根本的な変化。ニューシングル「ブルー/WIRED」からも、<志村が残したフジファブリックの継承>から<3人体制のフジファブリックの進化>というくらい、大きな変化を感じる。その変化の正体は、どうやら、ボーカル/ギターの山内の「自分が言いたいことを歌う」という言葉にありそうだ。

EMTG:今年の4月にデビュー10周年を迎えた心境から聞かせてください。
金澤:長いような、短いような、長いような……。ああ10年か、と。思うことはいろいろありましたね。
加藤:ほんとにいろいろあっての10年目だなっていうのは思いますね。ただ単に過ぎた10年ではないなって。
山内:素直に続けられてるっていう嬉しさはあるんですけど、なにもなく10年続いたわけではなくて。やっぱり、志村くんのこともありましたし、お客さんさんやスタッフの方々、みんなに支えてもらったからこそ出来てるなっていうことを実感してますね、今。その上で、2014年はフジファブリックというものを集約していく1年間にしたいなと思ってて。11月に武道館でライブをやるっていうことも含めて、なにかけじめであったり、ライブに来てくれるお客さんやCDを聴いてくれる人たちにとって、存在してて納得してもらえるバンドでありたいっていうことも含めて、いろいろ考えてやってますね。
EMTG:15枚目のシングル「LIFE」からバンドとして変わったなっていう印象を受けたんですが。
山内:そうですね。今年最初のリリースである「LIFE」から、今年を自分たちの活動や音楽の集大成にしたいなっていう気持ちがあって。9月にリリースするアルバムのタイトルも『LIFE』に決めたんですね。だから、今年に入ってからは全部、“LIFE”というテーマで曲を作ってるんですけど、確かに、いろいろ変わったような気はしてます。……これは10年とは関係ないかもしれないんですけど、個人的には吹っ切れた気がしてるんですよね。『STAR』と『VOYAGER』というアルバムを2枚出して、素直に言いたいことが出てくるようになった。熟考するのではなく、そのまま出して、それが形になっていく喜びを感じてるというか……。
加藤:うん、山内くんが言いたいことをそのまま出す、それを直接、自分の声で歌って出すっていう強さがより出るようになったんじゃないかなと思いますね。
EMTG:言いたいことが先にあるっていうことですよね。
山内:そうですね。個人的な作り方として、いまは詞から作るのが楽しくて。毎晩毎晩、遅くまでというか、朝早くまで(笑)、ファミレスとかに行って書いてて。そういう毎日を過ごしているなかで、アニメ「アオハライド」のエンディングテーマのお話を頂き、途中まで書いていた「ブルー」が合うんじゃないかと思って、家に帰ってメロディをつけて出来たっていう感じですね。
EMTG:「ブルー」ではどんなことが言いたかったと言えばいいですか?
山内:異性や同性関係なく、誰かに対して、気持ちがうまく伝えられなくてうじうじして、次の日がきても、また言えなくてうじうじして……。そういう、ぐるぐる回ってる感じを書きたかったんですよね。歌詞に<上手く言えないのはなんでだろう>って書いてますけど、まさにそういうことで。どれだけ言っても伝わらないことってあるじゃないですか。僕自身、なんで伝わらないんだろうなっていうことでぐちぐち悩むことも多くて。
EMTG:前作「LIFE」には<♪言葉だけじゃ伝わらないけど/少しでも君に届いたらいいな>という歌詞がありました。
山内:そうですね。言葉がないと、分かりやすい意思疎通ができないけれども、逆に、イメージや意味が、気持ちとは相反するものになったりすることもあって……。でも、やっぱり言葉がないと生活もままならなくなる。そういう、他人に届けたいっていう気持ちが、音楽をやることの根本にあるというか。もともと歌いたいことのテーマを設けてたわけではないんですけど、きっと、言いたいことは変わってないんですよね。ただ、抽象的なものではなく、分かりやすく、言葉として表したくなったというか、歌いたくなったんだと思います。しゃべってるように歌いたいんですよ。そういうことを考えてると、いてもたってもいられなくなって、書かないと気持ち悪くて眠れないっていう感じだったんですよね。それが、いいか悪いかは分からないんですけど、出しておかないと、ちょっと気持ち悪かったんです。
金澤:山内くんが言いたいことが如実に反映されてていいと思いますよ。
加藤:しかも、僕たちが「アオハライド」のコミックを読んだときの気持ちと、本人が思うことがちゃんとリンクしてて。曲だけを聴いても分かるし、コミックやアニメを見てる人にはさらに重なる部分があるから、いいなと思いますね。
山内:ほんと!? ありがとう! あんまりそういうの、メンバー間では言わないしね。
加藤:こういうときじゃないと言う機会ないからね。
山内:「すげー」とかは言うけど、「いいね」とかは言わないよね。
金澤:いや、「これ、どう?」って聞かれて、毎回、「いいね」って言ってるよ(笑)。
加藤:「これ、よくない?」って、聞かれることが多いけどね。
山内:なるほど。そうやったな。すみません(笑)。
EMTG:(笑)両A面仕様の2曲目には加藤さんが作詞したロックナンバー「WIRED」が収録されてます。
加藤:山内くんが先に曲を作って。「LIFE」をキーワードに書いてるっていうことは聞いていたので、そこは考えつつも、「ブルー」とはぜんぜん違うものにしたいなって思ってたんですね。で、わりと、この時期、寂しかったのかなっていう感じなんですけど。
山内:そうやね、さみしんぼうやね。
加藤:アルバムを制作してる時期だったので、メンバーとしか会ってなくて。
山内:それで、寂しいってこっちが寂しいよね(笑)。
金澤:僕らもメンバーとしか会ってないわけだから。
加藤:あはははは。ちょっと語弊がありましたね。もちろん、僕はバンドメンバーがいるから寂しくないですけど、それがなくなった場合、どうなるんだろう?っていうことを考えてて。そんな人の人生というか、気持ちが入ってると思います。
EMTG:フジファブリックの音楽を媒介にして、みんなと1つになりたいという気持ちも感じました。
山内:いちばんのテーマはそこやろうね。特に加藤さん節が出てるのが……。
金澤:<兵を奴隷>でしょ。<Hey! 踊れ>に聴こえるっていう。そこにいちばん加藤節が出てますね。
EMTG:さらに3曲目にはカントリー調でチャーミングなポップソング「ホーランド・ロップ」が収録されてますが、うさぎのことですよね?
山内:これも詞先なんですけど、ほんとにそのまんまですね。歌録りをしているスタジオの近くにウサギ屋さんがあって。歌詞の通り、アレルギーで動物が飼えないんですけど、「もしかしたら、うさぎなら……」っていうだけの曲です(笑)。
加藤:3人で見に行ったよね。
山内:そうそう。レコーディングのたびに通い詰め、メンバーも連れて行って。ダイちゃんなんて、立ち止まって動かなくなってたよな。
金澤:うさぎはいいですよ。
山内:結局、まだアレルギーテストもしてないので、「いつかは…」っていう感じのままなんですけど。
EMTG:この曲はレコーディングとミックスに金澤さんの名前がクレジットされてますよね。
山内:これは、初めて自分たちで録音からミックスまでやった曲で。
加藤:山内くんの家に集まって、部屋にあるものでいろいろ試しながらダビングしてて。
山内:マンドリンやカリンバも入ってるし、スネアは紙袋と段ボールを叩いて出した音になってたりして。それをあとはダイちゃんがまとめてくれるっていう。
金澤:ミックスといっても、録って、バランスを整えたっていうのが正しい表現ですね。
山内:3人で、家で作業を始めたのは去年の今頃なんですけど、この体制になって、次で3枚目のアルバムなので、音楽を作る全てのことに対するイメージや好奇心が、いままで以上にはっきりしてるんですね。それをやり続けていきたいなって思った、いちばん最初のきっかけとなったのがこの曲で。そういう意味でも、自分たちだけで作ったものでも出せるものは出したいし、聴いてもらいたいなって思いますね。
加藤:うん、3種3様の曲になっているので、おもしろいし、楽しいと思います。
山内:アニメをきっかけに知ってくれた人も、これまで聴いてくれた人たちにも、僕らの色を感じ取ってもらえる曲たちだと思うし、9月のアルバムも期待して待ってて欲しいです。自分たちにとっての「LIFE」を詰め込んだ、名盤が出来たって思ってますから。

【取材・文:永堀アツオ】

tag一覧 シングル インタビュー 男性ボーカル フジファブリック

リリース情報

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発売日: 2015年11月19日

価格: ¥ 1(本体)+税

レーベル: 1

収録曲

1

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リリース情報

ブルー/WIRED [初回生産限定盤]

ブルー/WIRED [初回生産限定盤]

2014年07月30日

Sony Music Associated Records

[CD]
1.ブルー
2.WIRED
3.ホーランド・ロップ

[DVD]
SMA AWARDS 2014?輝く!日本エスエムエー大賞~2014.04.19 [sat] 日本武道館
1.LIFE
2.バタアシParty Night
3.Surfer King (with TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA)

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ブブゼラ

最近はもっぱらワールドカップ関連が多いですね、ブラジルとか(取材日は7月上旬)。あれなんだっけって調べたのは、ブブゼラです。ブブゼラの形態を知りたいと思って調べました。


■ライブ情報

フジファブリック LIVE TOUR 2014 "LIFE"
2014/10/17(金)仙台rensa
2014/10/19(日)Zepp Sapporo
2014/10/24(金)広島 CLUB QUATTRO
2014/10/25(土)Zepp Fukuoka
2014/11/01(土)Zepp Nagoya
2014/11/02(日)Zepp Namba
2014/11/04(火)高松 MONSTER
2014/11/07(金)長野 CLUB JUNK BOX
2014/11/08(土)金沢 EIGHT HALL
2014/11/14(金)熊本 DRUM Be-9 V1
2014/11/15(土)鹿児島 CAPARVO HALL
2014/11/20(木)宇都宮 HEAVEN’S ROCK
2014/11/21(金)水戸 LIGHT HOUSE

フジファブリック10th anniversary
LIVE at 武道館 2014

2014/11/28(金)日本武道館

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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