秦 基博、ニューシングル「ひまわりの約束」をリリース

秦 基博 | 2014.08.12

 国民的人気キャラの最新映画『STAND BY ME ドラえもん』の主題歌「ひまわりの約束」は、秦 基博ナンバーの中でも屈指の名バラードだ。
 ベース美久月千春とドラム河村“カースケ”智康という鉄板リズム・セクションをバックに、秦自身の弾くアコースティック・ギターが美しく響く。リリックは、互いを思いやる気持ちをやさしく描いていて、友情と言いながら、新しいタイプのラブソングに聴こえる点が実に秦 基博らしい。
 ドラえもんで育った大人が大勢いる今、今回の映画のテーマは“大人も楽しめるドラえもん映画”だという。もちろん秦も、ドラえもんで育った大人のひとり。新鮮な気持ちで、誰もが知っているドラえもんという大きなテーマに挑んだ模様だ。  さて、その成り行きは?

EMTG:CDジャケットのビジュアルが面白かった。
秦:ジャケットの話からですか(笑)。
EMTG:そう、そこから(笑)。ハサミとか文房具が散らかってる机と、空っぽの引き出しが、秦くんに妙に似合ってて楽しかった。
秦:“引き出しのタイムマシン”ですね。今回はドラえもんの映画の主題歌ということで、どっかしらリンクすることを考えてたんです。「ひまわりの約束」のミュージックビデオにも“扉”が出てきますし、デザイナーさんと相談してああいうジャケットになったんですよ。
EMTG:そのとき、キーワードみたいなものはあったの?
秦:うーん、歌詞の中に♪ガラクタだったはずの今日が ふたりなら 宝物になる♪っていうフレーズがあるんですけど、キーワードはその“ガラクタ”ですかね。ガラクタって、大人にとってはそれこそガラクタにしか見えないけど、子供にとってはすごく価値のあるものだったりする。で、子供ってその宝物を引き出しに入れておくんです。
EMTG:その感じが、すごくジャケッ トに出てるね。ちなみに秦くんはドラえもんはリアルタイム?
秦:ドラえもんは何回もリアルタイムがあるんで(笑)、どう言っていいか分からないんですけど、物心がついたときにはドラえもんはもういましたね。コロコロコミックもアニメも、普通に見てましたよ。ただ映画は連れてってもらえなかった。僕は3人兄弟の末っ子で、上の兄たちは連れてってもらえたみたいだけど、僕の頃になると、親がもうほったらかしで(笑)。だから、映画に行くともらえるドラえもんのマスコットとか、友達が持ってるとすごくうらやましかったな。
EMTG:今回、主題歌の話をもらったとき、どんな気持ちだった?
秦:相手が大き過ぎて、他人事のようだった(笑)。現実感がなかったです。
EMTG:あははは、他人事じゃないから。映画側からはどんなオーダーがあったの?
秦:嬉しかったのは、僕の以前の楽曲を聴いてくれていて。切なくなり過ぎず、やさしく沁みるようなミディアム・バラードでお願いしますって言われて。この映画はまずセリフを録ってから、それに絵を合わせていく作り方だったので、すでに脚本ができていて、それを読ませてもらいました。
EMTG:スムーズに作れたんですか?
秦:今回は、頭から順番に歌詞を書いていったんですよ。
EMTG:♪どうして君が泣くの♪っていう最初の部分から?
秦:そうです。のび太とドラえもんの関係って、二人で一つみたいなところがある。相手が泣いてたら、自分のことのように悲しむのが二人の距離感じゃないですか。だから、まずそこを書いた。それと、映画を観ない人も、この歌を聴いてくれるってことも考えましたね。そのとき、のび太とドラえもんの関係を改めて見つめることになりました。
EMTG:どんなことを考えたの?
秦:僕はそれまで、のび太はちょっとダメな奴なんじゃないかと思ってた。でも、のび太がいるから、ドラえもんがいる。ドラえもんも、未来では落ちこぼれのロボットなんですよ。で、ガラクタって言葉が、曲のニュアンスにすごく合った。最初、この歌詞はのび太の側から書いてたんですけど、途中から入れ替わっても大丈夫な書き方に変わった。“僕と君”は、どっちかが頼ってだけいるんじゃなくて、認め合える関係なんですね。友情っていうテーマで歌詞を書くことは今まであまりなかったので、いろんな人の顔が浮かんできました。
EMTG:面白い経験だね。そして、この歌では美久月千春さんの弾くベースが、すごく合ってる。
秦:もう“王道”のリズムでやりたかったんで、ベースは美久月さん、ドラムは河村カースケさんって決めてました。
EMTG:そしてアコギは、秦くん自身が弾いてる。
秦:アコギはこの曲の根幹。特にイントロとリフは自分で弾かないとって思って。
EMTG:王道で行きたかったのは?
秦:映画を観た人が、ストーリーの感動を家に持って帰れるようにするためです。映画のスタッフが、この映画のテーマは「懐かしくて、新しい」って言ってた。3DのCGを使って“懐かしくて、新しい”表現をしている。だから僕も、サウンドでそれをやれた らいいなと思って、王道のメンバーを選んだんです。
EMTG:カップリングの「海辺のスケッチ」は、アコギじゃなく、エレキギターのアルペジオが印象的だね。
秦:これはツアー・メンバーで録った。アコースティックを追求するツアーをやってたんで、それとは違うことをやりたくて、打ち込みやループを使ってます。しかもこの歌は、先に歌詞を書いてからアレンジしたんですよ。そうすると、歌詞の世界に沿ったアレンジができる。たとえば、急に過去を振り返るところでは、ループを止めたり。アイデア豊富なレコーディングでした。
EMTG:それは楽しいね。もう1曲の「グッバイ・アイザック」は、ピアノの島田昌典さんとのセッション・テイクだ。
秦:スタジオでの二人のセッションを録って、マラカスだけダビングしたものです。今年は島田さんの活動30周年で、いきものがかり、back numberと一緒に武道館で記念イベントをやるんですけど、それもあって二人でやってみたかったんです。
EMTG:そして、次のアルバムの予定は?
秦:アコギと歌の質感にこだわったものを入れたいと思ってるので、「ひまわりの約束」は次のアルバムに必要な曲です。まあ、すべてはこれからの作業です。
EMTG:ありがとうございました。

【取材・文:平山雄一】

tag一覧 シングル インタビュー 男性ボーカル 秦 基博

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リリース情報

ひまわりの約束(通常盤)

ひまわりの約束(通常盤)

2014年08月06日

アリオラジャパン / Augusta Records

1. ひまわりの約束(『TAND BY ME ドラえもん』主題歌
2. 海辺のスケッチ
3. グッバイ・アイザック(Acoustic Session with 島田昌典)
4. ひまわりの約束 (Backing Track)

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