ナオト・インティライミ、約1年半ぶり5thアルバム『Viva The World !』リリース

ナオト・インティライミ | 2014.10.01

 今年の6~7月、サッカー好きのナオト・インティライミとしては一大イベントであるワールドカップがブラジルで開催され、彼自身もスポーツ番組のゲストなどで大活躍していたのは記憶に新しい。しかし、その時期は何と、アルバム制作期間にブチ当たっていたのだ! そのテンションを作品に注入して完成したのがニューアルバム『Viva The World !』。グローバルな世界と、内なる世界を見つめたというこの作品で、ナオト自身が見つけたものは何だったのか? 音楽に対するこだわりも含め、さっそく話をきいてみた。

EMTG:この秋にニューアルバム『Viva The World !』がリリースされるということは、もしかしたら世の中がワールドカップで盛り上がっている時にレコーディングでしたか?
ナオト:かぶってた……キビシかった(苦笑)。6~7月の記憶がないですね。この時期はすごかったです。
EMTG:スポーツ番組でもゲストに出られたりしてたわけですもんね。
ナオト:音楽やって、しかもサッカー好きが高じていろいろ関わらせてもらって、非常に嬉しかったんですが……大変でした(苦笑)。でも、いいテンション感はあったと思います。アドレナリン出っぱなしっていう(笑)。
EMTG:そんな多忙な時期だったにも関わらず、タイトルが示すとおり“世界”に向いた目線と、“自分自身の世界”に向けた目線の世界が交錯した大きなテーマの作品になりましたね。
ナオト:“World”っていうテーマは、今年2月にソチ・オリンピックがあったり、ワールドカップがあったりで、世界中が世界を感じ合ったムードがあったじゃないですか。自分も旅人として世界41カ国をまわってきて、オリンピックを見ていてもワールドカップを見ていても、遠い気がしなかったんですよね。そういう意味でも世界を感じることができたいい機会もあったと思うんです。ただ、自分の世界っていうことでいうと、まだモヤモヤしたものがあって、その壁を払拭したい。まさにマクロとミクロの両方の世界を意識してこういうタイトルになりました。
EMTG:ナオトさんほどのグローバルな感覚をもってしても、まだまだ壊したい壁があるんですか?
ナオト:全然納得のいく自分になれていないし、こんなもんじゃないっていう自分との葛藤は常にありますね。ワールドツアーをやるなんて、まだまだだなって思いますし、すべきことはたくさんあるなって。
EMTG:さて、アルバムの曲にはダンサブルな曲も多くて、躍動感にあふれてますよね。特に「メガロポリス・ラプソディー」あたりは、ルーツに立ち返った70年代のディスコ・ミュージックを取り入れていて、原点に戻ったようなパワーを感じます。
ナオト:実はむっつりファンク野郎でね(苦笑)。最初にデビューした13年くらい前は、ホントに70年代ファンク、ソウル、ディスコサウンドしか聴いてませんでした。中古CDショップで音源を探し回ったり、いろんな資料を読んだり。かなり聴きこんでましたね。これまでの4枚のアルバムって、そういうルーツを封印……ってわけでもないんだけど、おおっぴらには出してなかったんですよ。まぁ、タイミングじゃなかったのかな。もちろん、時代のムードもあったと思うし、最近、EDMがちょっと飽和し始めた時に、こういう生音のサウンドが出てきたじゃないですか。ファレル・ウィリアムズがいて、ダフトパンクがいて、ブルーノ・マーズがいて、ロビン・シックがいて。こういう世界の流れも、すごくありがたかったです。それで、今なら出せるかもって思って、ようやくファンク熱を出せた感じですかね。
EMTG:特に「メガロポリス・ラプソディー」は、聴いていてもレコーディングが楽しかったんだろうなっていう空気が伝わってきます。忙しい時期だったとは思いますが(笑)。
ナオト:楽しかったですよー! しかも、納得の1曲になりました。
EMTG:しっとりしたナオト・インティライミが好きな方には、「Everlasting Love」のようなバラードもオススメですよね。資料によると、かなり感情がこもった歌になったとか。
ナオト:ふと、“自分が死んだらどうなるんだろう”って考えることってあるじゃないですか。で、もし自分が死んでも、きっと明日は来るし、平然と地球は回っているだろうし、そう考えると無念というか。そんなことを考えていたら、すごく寂しくなってきて。そこで、この曲が浮かんだんですよね。自分が死ぬっていうことは、この世界にいられなくなっただけで、自分の大事な人たちとの愛は恒久的なものなんだ……っていうところまで歌いたくて、上っ面なものにはしたくなかったんです、この曲に関しては。
EMTG:アルバムの最後でも似合いそうな曲ですが、敢えてラストはシングル曲でもあった「手紙」になりましたね。切ないけれども、前向きな思いを歌った曲だけに、ここでまた頭から聴きたくなります。
ナオト:それは嬉しいですね。曲順、曲数、曲間にはこだわってますから。曲数においては、あまりたくさん入れ込みすぎると、1曲1曲の価値が薄れるような気がして。昔のアナログ盤くらいの曲数がちょうどいいんじゃないかって思うんですよね、僕自身は。またアタマから聴きたくなるようなものが一番いいと思うんです。他にも入れたい曲はたくさんあったけど、30曲以上候補があった中からのベストイレブンなんで。特に最初の2曲(=「Just let it go」「FUNTIME」)では新しいナオト・インティライミを表現できたと思うし、そこからEDMの曲になったかと思えば、サンバを取り入れた曲があってっていう。さらにはバラードがあって、ファンキーな曲があって……。曲間は曲間で、0.何秒の世界までこだわりました。最終段階のマスタリングでは、再生ボタンを押してから音が出る一発目までの時間とかね。確かに今は1曲買いの時代だし、ビュッフェスタイルだとは思うけど、できればアルバムの並びや曲間を聴いていただきたい! 1回でいいから50分おつきあいいただければと(笑)。
EMTG:うわー、それはぜひ1曲目から聴くべきですね。
ナオト:テレビで“イェー!”ってやってるお調子者のキャラからは想像できないくらいのクソ真面目な音楽人、ナオト・インティライミとしての一面が出ているんです。人任せにはできないっていうこだわりをもって作っているんですよね。だから、いろんなジャンルをまたいでもブレないんだと思います。
EMTG:そして、10月末からは全国ツアーもスタートしますね。
ナオト:初日が大阪城ホール3DAYSっていう……。去年、初めてアリーナツアーをやらせていただいたんですが、そこからまた規模が拡大して、自分のキャリアでも最大のツアーになるんですよ。いやー、ありがたいことだと思ってます。ライブに関しては一番リアルな場所でもあるし、そこは大事にしたいですよね。来年までツアーは続くんですけど、年内のライブは、皆さん忘年会のつもりで来てほしいですね。今年の憂さをライブですべてはらしてください!

【取材・文:海江敦士】

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ビデオコメント

リリース情報

Viva The World! (初回限定盤)[CD+DVD]

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2014年10月01日

ユニバーサル シグマ

1. Just let it go
2. FUNTIME
3. The World is ours!
4. アレコレ
5. Everlasting Love
6. LIFE
7. メガロポリス・ラプソディー
8. 線香花火
9. 花びら
10. Ole!
11. 手紙

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■ライブ情報

ナオト・インティライミ LIVE キャラバン 2014-15
2014/10/31(金)大阪城ホール
2014/11/01(土)大阪城ホール
2014/11/02(日)大阪城ホール
2014/11/15(土)さいたまスーパーアリーナ
2014/11/16(日)さいたまスーパーアリーナ
2014/11/22(土)宮城セキスイハイムスーパーアリーナ
2014/12/13(土)マリンメッセ福岡
2014/12/14(日)マリンメッセ福岡
2014/12/20(土)広島グリーンアリーナ
2014/12/27(土)朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンター
2015/01/10(土)北海道立総合体育センター(北海きたえーる)
2015/01/14(水)日本ガイシホール
2015/01/15(木)日本ガイシホール

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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