LEGO BIG MORLが、新たな世界観を打ち出したアルバム『NEW WORLD』をリリース!

LEGO BIG MORL | 2014.10.22

 タナカヒロキ(G)の事故による活動休止期間を経て、2014年1月に恵比寿リキッドルームでの自主企画ライブで復活。レーベル移籍第一弾シングル「RAINBOW」をリリースするなど、活動のスピードを上げてきたLEGO BIG MORLから、約3年ぶりのフルアルバム「NEW WORLD」が到着した。ダンスミュージックとギターロックをさらに高い次元で融合させたサウンド、深い闇のなかから、眩い光を目指して突き進む意思を感じさせる歌。「NEW WORLD」というタイトル通り、本作はLEGO BIG MORLの新しい世界観を示唆する作品に仕上がっている。

EMTG:ニューアルバム「NEW WORLD」、素晴らしいです。LEGO BIG MORLの新しい世界がダイレクトに体感できるアルバムですよね。
ヤマモトシンタロウ(Ba):アルバムが完成したときは「やっと新しい音をパッケージできた」と思いましたね。1年前、「RAINBOW」が出来た時点で「新しいを音を見つけた」という感覚があったんですよ、自分たちのなかでは。それをしっかり提示できたと思うし、新しい自分たちを見せるための環境がやっと整ったのかな、と。
タナカヒロキ(G):ライブが出来ない状況のときに作った曲が多いんですけど、ずっと「早くライブでやりたい」って話してたんですよ。既にツアー(約2年半ぶりの全国ツアー「LEGO BIG MORL TOUR 2014『YOU t OUR』」)が始まってるんですけど、すごくいい手ごたえで。
カナタタケヒロ(V&G): ライブ先行型になってますね(笑)。
アサカワヒロ:(アルバムの新曲に対する)お客さんの反応もいいですからね。もちろん、ここからもっとブラッシュアップしていきたいと思ってますけど。
EMTG:ループの要素が加わったことで、リズムのアレンジが飛躍的に進化してますからね。
アサカワ:デモの段階では「人間技では叩けない」っていうアレンジもけっこうあるんですよ。それをライブでどう見せていくか、ということですよね。
カナタ:うん。やっと伸び伸びと音楽をやれるようになったなという感覚があるんですよ。以前は「LEGO BIG MORLっぽさ」みたいなことを考え過ぎてたところもあったんですけど、(ライブが出来ない時期に)「これだけ時間があるんだから、変化のチャンスだ」と捉えて、もっと自由に音楽をやろうと思って。その結果、「これがLEGO BIG MORLです」と言えるアルバムがようやく出来たんじゃないかな、と。
EMTG:そう、ものすごく独創的なんですよね。ダンスミュージックをテイストはかなり反映されているけど、現在のバンドシーンのトレンドよりもさらに先を行っている印象もあって。
タナカ:いまのバンドシーンについて何か言うつもりはまったくないんですけど、そこ対して自分たちのアンテナが引っかかってないんですよね。今回のアルバムを聴いてくれた人から「○○っぽいですね」って誰からも言われないのも、良かったなって思うし。
EMTG:まさに「NEW WORLD」を発見したという感覚なんでしょうね。この言葉は「スイッチ」という楽曲の歌詞にも出てきますね。
タナカ:そうですね。12曲が揃ったときに思ったのは、やっぱり「新しいサウンドを見つけた」ということだったんです。それにふさわしい言葉が「NEW WORLD」だったっていう。この曲はリード曲でも何でもないんですけど(笑)。
カナタ:アルバムを象徴する言葉がコレだった、と。
タナカ:うん。音楽的にもそうだし、活動の環境も新しくなりましたからね。レーベルも移籍したし、バンド名も大文字になったし。
EMTG:サウンドの手触りも新しくなってますよね。レコーディングエンジニアの渡部高士さんとのコラボレーションもすごく有効だったんじゃないかな、と。
ヤマモト:最初は戸惑いもあったんですけどね。渡部さんと最初に作ったのは「Spark in the end」だったんですけど、ギターを抜いて、シンセで空気感を作るっていうスタイルだったんですよ。そんな発想はいままでなかったんですけど、それがとにかくカッコ良くて。
カナタ:概念を覆されました。
タナカ:渡部さんにはロックの頭がほとんどないと思うんで(笑)。いっしょにやっててもすごくおもしろかったですね。曲のなかで使うループにしても、自分からは絶対出てこないだろうなと思うものが多かったし。
カナタ:全員の音がしっかり聴こえるのもいいですよね。
EMTG:サウンドと同様、歌詞にも一貫性が感じられました。闇のなかから光を目指して進んでいくような感覚というか…。
タナカ:「あれも書きたい、これも書きたい」では焦点がボヤけてしまうから、そこはちゃんと統一しようと思って。死生観だったり、闇と光のストーリーが展開していくなかで、最後に日常が広がって“僕らはここで生きていく”ということを描いたつもりなんですよ。
EMTG:なるほど。ちなみにみなさん、これまでの人生のなかで“新しい世界に出会った”とか“一気に価値観が変わった”という経験はありますか?
カナタ:僕は料理を始めたことですね。カレーを作るのにハマってるんですけど、これがめっちゃおもしろくて。まだメンバーには食べさせてないですけど(笑)。
タナカ:10月25日が誕生日で、30歳になるんですよ。そのタイミングで禁煙しようと思って。
ヤマモト:それをいろんなところで言いまくってるんですよ。
タナカ:ステージでも言ったし、ツイッターでも発表したし、親にも伝えてるので、もう逃げられないです(笑)。たぶん、そこでいろんなことが変わるんじゃないですかね。
アサカワ:山梨のライブハウスで機材を運んでるとき、階段から落ちたことがあるんですよ。それ以来、足元をちゃんと見るようになりました。
ヤマモト:(笑)音楽的なことで言えば、今回のアルバムの制作を通して、ヘンにロックの精神論に縛られなくなりましたね。いままでは「4人の音だけでやる」っていう考えが強かったんですよ。でも、いいものを作るためには、いい意味で手段を選ばなくなったというか。どんどん新しい音も取り入れていきたいと思いますね、これからも。
EMTG:11月14日から始まるワンマン公演も楽しみです。
タナカ:いまやってる対バンツアーを含めて、これだけの本数を回るのはかなり久しぶりなんですよね。ケガをしているときに3人(カナタ、ヤマモト、アサカワ)だけで回ってもらった場所もあるし、借りを返しに行きたいですね。「どや! 待ってた甲斐があっただろ!」というライブを見せたいです。
アサカワ:対バンツアーとはまた形になると思うし、「NEW WORLD」の世界をもっともっと表現できると思いますね。
カナタ:ただ盛り上がるだけの“イエイ、イエイ系”のライブをやるつもりはなくて。いままで見たことがない、新しいLEGO BIG MORLを思い切り見せたいですね!

【取材・文:森朋之】

リリース情報

NEW WORLD

NEW WORLD

2014年10月22日

A-Sketch

1.Pause (intro)
2.RAINBOW(アニメ「ブレイドアンドソウル」エンディングテーマ)
3.Hybrid
4.Wait?
5.スイッチ
6.夢中夢の羊
7.Rise and Set
8.絶望は希望よりも美しい
9.fin.
10.Spark in the end
11.LAIKA
12.a day in the live

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お知らせ

■マイ検索ワード

●カナタタケヒロ(V&G)
インドカレーの作り方

インドカレーを作るのに凝ってるんですけど、Youtubeとかにも手順がアップされてるんですよね。ブレンドされたカレー粉も売ってるので、意外と作りやすいと思いますよ。僕はそれだけでは満足できないので、他にもスパイスを足しますけど。

●タナカヒロキ(G)
無呼吸症候群

ダイちゃん(アサカワ)が無呼吸症候群の傾向があるので、「どんな症状なのかな」って気になって調べてみたんですよ。寝てるときに無呼吸状態になるのも良くないんだけど、他の病気を併発することもあるみたいで。もう30歳になるから、体のことも気を付けないとダメだなって思いますね。

●ヤマモトシンタロウ(Ba)
Regular Ordinary Swedish Meal Time

ハードコアとかヘビィメタルを大音量で流して、大声で叫びながら料理している男の人の動画です(笑)。ジャガイモを拳でつぶしたり、めちゃくちゃ乱暴なんですよ。YouTubeで再生回数が600万を超えてるから、かなり人気ですよねー。

●アサカワヒロ(Dr)
呪巣

携帯アプリの謎解き系の脱出ゲームなんですけど、めちゃくちゃ怖いんです。もともとホラー映画や怖いゲームが好きなんですけど、これは本当にすごい。怖がりの人は、ゲームをやってるときにスマフォを投げ捨てると思いますね(笑)。


■ライブ情報

YOU t OUR
<対バン公演>
2014/10/24(金)香川・高松DIME
w/THE NOVEMBERS / Hello Sleepwalkers
2014/10/26(日)京都・KYOTO MOJO
w/THE NOVEMBERS / Hello Sleepwalkers
2014/12/23(火・祝)神戸・太陽と虎(振替公演)
w/BLUE ENCOUNT

<ワンマン公演>
2014/11/14(金)北海道 札幌COLONY
2014/11/16(日)宮城 仙台Hook
2014/11/18(火)新潟 新潟CLUB RIVERST
2014/11/21(金)愛知 名古屋CLUB QUATTRO
2014/11/24(月・休)広島 広島Cave-Be
2014/11/28(金)大阪 umeda AKASO
2014/11/29(土)福岡 福岡Queblick
2014/12/06(土)東京 TSUTAYA O-EAST

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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