リアルな女性の感情をストレートに伝える、Ms.OOJAのカバー・アルバム

Ms.OOJA | 2014.12.05

 女性アーティストの楽曲をカバーした『WOMAN -Love Song Covers-』、男性アーティストの楽曲をカバーした『MAN -Love Song Covers 2-』に続く、Ms.OOJAの3作目のカバー・アルバム『WOMAN 2 ~Love Song Covers~』がリリースされた。今回は女性向け情報サイト“オズモール"でのファン投票によって選ばれた、女性アーティストのカバー曲が収録されており、まさに“女性が聴きたい女性アーティストの曲"を、Ms.OOJAが歌うという、女性のリアルな声が投影された作品になっている。

EMTG:3作目となるカバー・アルバムですね。
Ms.OOJA:これまでカバー・アルバムは2枚作ってきましたけど、リリースから時間が経っても聴いていただけたり、カバーを通じてMs.OOJAという存在を知っていただけたという方もたくさんいらっしゃるので、やらせていただけるのなら、ずっとやりたいな、ということで3作目ができました。
EMTG:今回の選曲は、ファンの方からのリクエストで決めたということですが。
Ms.OOJA:“オズモール”という、女性のための情報サイトでアンケートを取らせていただいて、そこでの人気曲が中心になっています。“オズモール”は、私と同じくらい世代の、働く女性の会員さんが多いということで、そういう方がMs.OOJAの声を通してどういう曲が聴きたいかという、リアルな声が反映されています。
EMTG:そのファン投票の結果を見ての感想はいかがでしたか?
Ms.OOJA:予想はしていたけれども、ああそうなんだ、という感じの結果でしたね。でも「DEPARTURES」(globe)とかも上位に来てて、私はglobeが大好きなんですけど、自分がカバーするというところがあまり想像できなくて、自分が歌うとどうなるんだろうなっていう、異色の1曲になったと思います。今聴いてもカッコいい曲ですよね。
EMTG:前作『WOMAN -Love Song Covers-』は、Ms.OOJAさんの好きな曲を選んだいったということでしたが、今回はファンからのリクエストということで、初めて歌う曲も多かったと思うんですが、いかがでしたか?
Ms.OOJA:ほとんどが好きな曲だったし、リアルに歌っていた曲だったので、楽しかったです。1988年リリースの「WOMAN」(アン・ルイス)とか、「M」(PRINCESS PRINCESS)とかは、ヒットした当時私はまだ6歳ぐらいで、リアルタイムでは聴いていなくて、ちゃんと歌ったことはなかったんですけど、今回歌ってみて、すごくいい曲だなって感じましたし、名曲は歌い継がれていくんだなと思いながら歌いました。内田有紀さんの「幸せになりたい」も、この曲は広瀬香美さんが作っていたんだ、ってあらためて知ったり、「Alone」(岡本真夜)も、こんなに悲しい歌だったんだとか、いろいろな発見がありましたね。「長い間」(Kiroro)も、ほんわかした愛の歌だなって思っていたんですけど、実際に歌ってみたら、この歌詞は聴く人によっていろいろな捉え方ができるなって思って、私はちょっと悲しいニュアンスを込めて歌っています。
EMTG:広瀬香美さんの曲は、「DEAR...again」とともに、2曲収録されていますね。
Ms.OOJA:そうなんです。広瀬香美さんの歌は難しい(笑)。キーも高いし、音程も細かく動くし。
EMTG:今回あらためて歌ってみて、この曲は自分にすごく合うな、と感じた曲はありますか?
Ms.OOJA:「情熱」(UA)は、私に合うって言っていただくことが多いですね。私も早くライブで歌いたいなって思います。あと「ら・ら・ら」(大黒摩季)は、ヒットした当時私は小学生で、歌詞の意味もよくわからなかったんですけど、今聴くと、歌詞が今の自分にドンピシャだなって思います。ずっとやりたかったのは「Swallowtail Butterfly~あいのうた~」で、それが今回できたのも嬉しかったですね。逆に「Hello,Again~昔からある場所~」(My Little Lover)のレコーディングはたいへんでした(笑)。akkoさんって、サラっと歌っているように聴こえるんですけど、実際に歌ってみたらすごく難しい曲で、叫び出したいくらい、ギリギリの状態で録ったんですけど(笑)、それが逆に良かったのかもしれません。「Swallowtail Butterfly~あいのうた~」もそうですけど、小林武史さんの曲は、すごく雰囲気のある、一筋縄ではいかない曲だなっていうのを実感しました。
EMTG:全体的なアレンジが、アコースティックな感じになっていますね。
Ms.OOJA:アコースティックなアレンジというのは、ずっとやりたかったんです。今回はそれにこだわって、かなり削ぎ落としたアレンジで、Ms.OOJAの歌声と曲の良さを、しっとりと聴いてもらいたいなという思いがありました。「M」とかはピアノと歌だけですし、これでやっていいのかなという思いもありましたけど、カバー・アルバムも3作目になって、今だからこそできる挑戦だと思います。名曲を、より名曲としてシンプルに聴いていただけるんじゃないかと思いますね。
EMTG:ラテン・フィーリングのものも多いですね。
Ms.OOJA:今回ウッド・ベースもポイントになってますので、そういうグルーブ感があったのかも知れません。今回、2人のアレンジャーさんにお願いしたんですけど、その化学反応も面白くて。
EMTG:このアルバムを聴かせていただいて、同じ歌でも、歌う人によって、こんなに違った世界観になるのかって、あらためて感じました。
Ms.OOJA:そうですね。アレンジもアコースティックなものにガラッと変えていることもありますし、カバーなんですけど、オリジナルの新曲を録るような気持ちで、自分なりの魂を込めて歌っています。
EMTG:さらに今回、「Be...」の新バージョンが収録されていますね。
Ms.OOJA:『WOMAN』の1作目でも、「Be...」のセルフ・カバーを収録したんですけど、Ms.OOJAという存在にとってこの曲は欠かせないもので、それをこのアルバムにも入れることによって知ってもらうというか、セルフ・カバーという形で、この「Be...」という曲と向き合うことによって、それが次に繋がっていくような気がするんです。今回は、ピアノだけをバックに一発録り、というチャレンジで歌わせていただいたんですけど、それによって自分の成長だったり、カバーにかける思いだったりが、伝わればいいなって思います。Ms.OOJAの音楽観が、この「Be...」という曲に集結しているような気がします。
EMTG:ではこのアルバムで、ファンの方に伝えたい思いは?
Ms.OOJA:音楽の素晴らしさというか、名曲の持つ力を感じてもらいたいという思いもありますし、今までMs.OOJAのアルバムを聴いてくださっている方には、私の成長も見てもらえるんじゃないかと思います。アコースティック・アレンジという新しい挑戦もさせていただいて、より浸れる、音楽の世界に没頭できる作品じゃないかと思いますので、ぜひこのアルバムの世界に浸って、泣いてほしいです。あと12月には、“おじゃ蜜~meets~会”というアコースティック・ライブも予定されていて、このアルバムの曲も歌うと思うので、ぜひ遊びに来てください。

【取材・文:熊谷美広】

tag一覧 アルバム 女性ボーカル Ms.OOJA

リリース情報

7989_280

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発売日: 2016年04月16日

価格: ¥ 1(本体)+税

レーベル: 1

収録曲

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リリース情報

WOMAN 2 ~Love Song Covers~

WOMAN 2 ~Love Song Covers~

2014年11月26日

ユニバーサル シグマ

1. Time goes by
2. Hello,Again~昔からある場所~
3. There will be love there -愛のある場所-
4. 情熱
5. DEPARTURES
6. ら・ら・ら
7. WOMAN
8. 幸せになりたい
9. DEAR...again
10. 長い間
11. Alone
12. M
13. Swallowtail Butterfly~あいのうた~
14. Be... (Teardrop Version)

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お知らせ

■ライブ情報

SPICY CHOCOLATE 『渋谷純愛物語』リリースパーティ
2014/12/18(木)東京 SHIBUYA CLUB QUATTRO

J:COM×Universal Music Present Ms.OOJA&TEE “Winter Love Song LIVE in ユニバーサル・スタジオ・ジャパン®”
2014/12/23(火・祝) ユニバーサル・スタジオ・ジャパン®内 ステージ 33™

おじゃ蜜~meets~会
2014/12/21(日)札幌 cube garden
2014/12/26(金)東京 Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
2015/01/10(土)名古屋 今池Bottom Line

Ms.OOJA PREMIUM LIVE vol.2 ~Bittersweet Love Songs~
2015/02/21(土)札幌 ジャスマックプラザ ザナドゥ

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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