黒木渚、ニューシングル「虎視眈々と淡々と」発売。ワンマンツアーも決定

黒木渚 | 2015.01.20

 黒木渚が、ニューシングル「虎視眈々と淡々と」をリリースする。
「自分がこういう風に生きたいという気持ちが反映されているタイトル。情熱的なものを持っていつつ、淡々とクールに振る舞っている。すごくかっこいい。私の女性の理想像としてある姿だと思います」というタイトル曲を筆頭に、ストレートなロック、インテリジェンスなトイミュージック、牧歌的なミディアムなど、個性豊かな4曲が収録されている。
 バンド解散から、初の渋谷公会堂ワンマンを大成功に収めた、激動の2014年から語ってもらおう。


黒木:昨年(2014 年)は、6月1日の渋谷公会堂(ワンマン)が大きな山場だったなという気がしていて。このライブを発表した時には、まだバンドだったんですけど、解散して、ソロになっても緩めることなくやるって決めた。それで渋谷公会堂まで走り抜けて。渋谷公会堂でも言ったんですけど、2年以内に日本武道館に行きたいとか、具体的な目標を設定してそこに向かって走っていこう、と。そういう意味で、去年の後半は作品を作るということに勢力を注いでやった感じでしたね。
EMTG:新たに作品を作るにあたり、具体的に目標、テーマになったことはあったんですか?
黒木:明確にひとつあったのが「革命」(2014年4月2日発売ファーストフルアルバム『標本箱』収録曲。このアルバムのリードトラック)の次に何を歌うかっていうことを自分で見つけることだったんです。今、黒木渚が歌うべきことを自分としっかり向き合って探すこと。ソロになって、嫌でも黒木渚という人間と向かい合わなくちゃいけなくなったから、それを徹底的にやらなくちゃいけないと思った。嫌なことからも逃げられないし、役割を振り分けることもないから、すべて自分でやるしかない。そこを作品を作ることを通して、じっくりやったなって感じがしますね。
EMTG:ソロになったことで感じたメリットは? すごく直接的な言葉で申し訳ないんですけど(笑)。
黒木:(笑)。何につけても潔いのは、すごくいいなと思いました。自分にも合ってると思います。自分の判断が自分に跳ね返ってくることも前提に、自分のやりたいように出来るってことは、いい意味で1番大きなメリットだと思います。すべてに納得できて進んでいくのは、すごくいいことだと思ってますね。
EMTG:シングル「虎視眈々と淡々と」について。言葉の使い方が変わってきたような印象を受けました。センセーショナルな言葉をあえて使わず、これまで同様のテーマを伝えようとしているような。
黒木:歌を歌っている以上、たくさんの人に聴いてもらえるような言葉を見つけるっていうのは、しなくちゃいけない努力だと思うんですよ。それは表現が丸くなったとかそういうことではなく、そこを突き詰めていくことが責任だと思っていて。そこを研ぎ澄まさなくちゃいけない。そうなって開けた言葉を探せば探すほど、自分の内に向いた感情の存在も同時にすごく強く感じたんですよね。人様にはさらけ出せない、自分の内面、それはすごくヘヴィなものであったりするんですけど、でもそこが生きていく上ではコアな部分で、避けては通れない。1番人間臭い部分。そこをどう切り拓いて、皆さんに見せられる形にするか。そこは本当に突き詰めました。
EMTG:なるほど。そういうテーマで作った曲は、聴く人によって解釈が違ってくるのは当然として、その差の幅が、より大きくなる面白さがあるかもしれませんね。
黒木:本当にそう思います。お客さんと自分、お互いに気付きっていうものがあるなって瞬間があって。私が歌っている視点で、お客さんが“こういう切り口があるんだ”って気付いてくれるときもあるし。逆にお客さんと会話したり、SNSでやりとりしている中で、“あ、この曲はこんなストーリーをもらっていたんだ”と、気付かされる時もある。自分が想像していない方向に作品が転がっていくのは、私にとって新しい気付きだったりして、とても面白いし、いい相乗効果だと思っていますね。
EMTG:今回のシングルの収録曲の中で、新しい気付きをもたらしてくれた曲はありました?
黒木:ありますよ~!あります、あります。例えば2曲目の「ピカソ」は、近所の小学生と触れ合って書いた曲で。子供たちの自由奔放さを芸術家になぞらえて書いたんですけど、そこには、そういう子供に負けたくない、大人の方が絶対に楽しいって思いも込められていて。で、この曲のデモが上がってスタッフに聴いてもらった時、男性スタッフの1人が、“めっちゃいい曲で涙が出た”って言ったんですよ。“そんな曲調でもないのに、どうしてだろう?”と思って聞いたら、彼はお子さんが生まれたばっかりで。子供はめちゃくちゃ可愛いけど、子育てに追われて、どうしようもなくしんどい時もある。でもこの曲を聴いて、自分が育てているのは、小さいピカソなんだなって、理解できる。そう思うと、我儘も許せたり、振り回されても納得できるって。この話を聞いた時、今、子育てしている人が聞いたら、こういう風に聴くんだって思って。そっかぁ、面白いなぁと思いましたね。
EMTG:「ようこそ世界へ」は、どのようにして作られていった曲ですか?
黒木:これは、ちょうど制作期間中に、サイン会で出会ったご夫婦のお話なんです。奥様は臨月で、お腹ももう明日にでも産まれます、みたいな状態で。“身体、大丈夫ですか?”って聞いたら“渚ちゃんのライブ、歌を聞かせたかったから”っておしゃって。
EMTG:すごいですね! すごくいい話。
黒木:そうなんですよ、もうすごく嬉しくて! しかもそのご夫婦が“産まれてくるこの子に一言ください”って。それで差し出された色紙に、その時、パッと浮かんだ言葉を書いたんです。それが「ようこそ世界へ」。この時、奥様がいいですよって言ってくれたので、お腹を触らせていただいたんですね。妊婦さんのあんなにパンパンのお腹に触れたことも初めてだったんです。“あぁ、この中に人が入ってるんだ、それでへその緒で息をしてるんだ”と思うと、摩訶不思議な世界があるんだな、と。私、常々、お腹の中とか、卵って、ちょっと宇宙っぽいなと思っていて。その元々あった部分と、お腹を触った感触が脳内でリンクして、これを歌にできたらいいなと思ったんですよね。黒木渚が「こんにちは赤ちゃん」を歌うとこうなるみたいな曲(笑)。
EMTG:自分の日常に、実際にあったエピソードから、曲を作っていったんですね。
黒木:今はそうですね。昔はもっと、妄想力みたいなものの配分が大きかったような気がするんですけど。本が好きだし、お話を想像するのが元々好きなので、自然にそうなってたと思うんですけど、ソロになってみて、そこだけではやっていけないって思いが強くて。やっぱり自分の言葉で、黒木渚の生活を紡ぐ歌をちゃんと作っていけないと、ソロになった意味もないなと思ってるんです。だから、自分の個性と日常と合わせて作品にするってことを意識してきた。今回の4曲は、それがしっかり出たんじゃないかなと思っています。

【取材・文:伊藤亜希】

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ビデオコメント

リリース情報

虎視眈々と淡々と

虎視眈々と淡々と

2015年01月21日

ラストラム・ミュージックエンタテインメント

1.虎視眈々と淡々と
2.ピカソ
3.ようこそ世界へ
4.大本命

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お知らせ

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東京グローブ座
春からのワンマンツアーの東京公演が、東京グローブ座。どんなライブにしようかなと、パソコンでグローブ座を検索して、画面を見ながら想像を働かせておりました。黒木渚らしいライブにしますので、是非、皆さん遊びに来てください!


■ライブ情報

ONEMAN TOUR「虎視眈々と淡々と」
2015/03/28(土)仙台 LIVE HOUSE enn 2nd
2015/04/11(土)東京 グローブ座
2015/04/19(日)大阪 Music Club JANUS
2015/04/26(日)名古屋 ElectricLadyLand
2015/05/03(日)福岡 DRUM Logos

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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