MISIA、両A面シングルCDリリース。 シークレットトラックも収録!

MISIA | 2015.02.17

 2015年のMISIAは、さらに進化したバラードでスタートを切る。金曜ナイトドラマ『セカンド・ラブ』の挿入歌「白い季節」と、3夜放送ドラマスペシャル『永遠の0』の主題歌「桜ひとひら」は、バラードシンガーMISIAの底力を実感させてくれる素晴らしい仕上がりだ。
 この2曲と、“Misia Candle Night”のテーマソング「Candle Of Life」を提供したher0ismは、いま売れっ子のコンポーザー。作詞も手がけていて、「白い季節」の歌詞は彼が書き下ろした。
 「真夜中のHIDE-AND-SEEK」は、初期の傑作「THE GROLY DAY」を作った鷺巣詩郎とのコンビが、久々に実現。シングルとは思えない聴きごたえ充分の作品になっている。

EMTG:『永遠の0』の主題歌の「桜ひとひら」の制作はどんなふうに始まったんですか?
MISIA:まず最初に、戦争に関する文献を集め読んだり、全国の資料館をまわり、作品が描いている時代の歴史を、もう一度学び直すことから始めました。それには、何ヶ月もかけました。その中で、「桜のモチーフはどうだろうか」と思うようになりました。昔から“潔く散る”という意味で桜というものが語られてきていますけれども、生物多様性の活動の中で、桜はある年に咲くと次の年も咲けるということを知りました。桜って、花を付けられない樹はもう命が短いんです。だんだん咲けなくなっていく。だから桜が咲いて散るというのは、次の年もその樹が生きていて花を咲かせるんだという物語の始まりだっていう話を聞いたときに、「ああ、これからは、潔く散るという意味の桜ではなくて、生きるという意味の桜になっていってほしい」と思いました。日本の象徴でもある花なので、平和を語る上での花になってほしいなという願いが湧き上がったんです。
EMTG:新しい桜の見方だね。
MISIA:直接的な“戦争”という言葉ではなくて、そういうイメージの中でメッセージを歌ってみようかなと。桜の花びらが舞い散ってるときに、花びらが地面に付く前に1枚手のひらに掴むことができたら願いが叶うって昔から言われていて、私も子供の頃からよくチャレンジしていたんです。
EMTG:公園に行くと、子供がよく花びらを追っかけてるもんね。
MISIA:はい。なので、花びらを掴んで、平和への願いが叶うようにという想いを込めて「桜ひとひら」を書きました。戦争を知らない世代の私たちが、どうやって平和を伝えれば良いか悩みましたが、自分が何を感じて何を学んで何を思って生きていくのか、それが伝えられれば、私たちの平和のメッセージの歌になるのかなという考えに行き着きました。
EMTG:3夜放送ドラマっていう難しさはあったの?
MISIA:歌の中でストーリーを書いても仕方がないかなと思ったんですよね。3夜放送のドラマになるので、1日1日終点はもちろん違うわけです。なので、 この物語は会いたい人に会うために生きるっていう、宮部さんの「絶対生きて帰ってきます」っていうその言葉を中心に回っていると捉えて、会いたい人への想いと平和への願いっていうものをブレずに書ければ、3夜放送でも伝わるのかなと思いました。
EMTG:たとえば主人公がタイムスリップしてしまうドラマ『JIN-仁-』の主題歌の「逢いたくていま」も「会いたい」っていうテーマだったけど、今回の「桜ひとひら」とはどう違うのかな?
MISIA:「逢いたくていま」も、命のメッセージを書こうと思っていました。でも、「逢いたくていま」の場合は“渦中の人”の歌なんですよ。でも「桜ひとひら」は、“孫サイド”に立っている。現代の私たちがどうやってあの戦争の時代を理解していくのかっていうときに、会いたい人への想いから理解していくっていう方法があると思ったんです。「桜ひとひら」は♪繰り返す悲しみは もういらない♪と、未来に向けて歌っています。
EMTG:そうだね。ところで「桜ひとひら」は、バラードなのにサウンドにはロックのニュアンスを感じたんだけど。
MISIA:ロックというか、サウンドとしてはすごく男っぽい感じがしますね。男っぽいって言ったら変ですけど、この歌はいわゆる女性らしい、傷を癒やす曲ではないと思うんです。真っ向から問題に対して進んでいくような、そういう力強さがあるバラードであると思っています。力強いメロディとアレンジの曲だなっていう印象を、最初から持ってました。癒やすというよりも、未来に対して「どうなんだろう」、「どうするんだ?」って問いかける強さがあると思います。作曲とアレンジのher0ismさんは、私の書いた詞を読んで、イントロを考えてくださったみたいです。最初、イントロはなかったんですけれど、花びらがはらはら舞うようなイメージで作ってくださいました。
EMTG:今回はher0ismさんが大活躍だね。
MISIA:同じ時期に制作をしていた「白い季節」と「桜ひとひら」がher0ismさんの楽曲で、両方ともバックに生音を入れたいという話になりました。その時期に、スティービー・ワンダーさんが全米ツアーを回っていて、そのバンドのドラムとベースとギターの人にレコーディングしてもらえそうだっていう話があって、なんと実現したんですよ。
EMTG:超豪華な“生音”だね(笑)。「Candle Of Life」だけは、コンピュータの打ち込みサウンドかな?
MISIA:ほぼ打ち込みです。この曲はそっちのサウンドの世界観が合っているねっていう話になって。
EMTG:「白い季節」の歌は、すごく力が込められているね。
MISIA:いつもより、かすれた歌い方をしたからかもしれないですね。「白い季節」はAメロがすごく明るい世界観で始まって、グラデーションのようにスーッと悲しみに寄って、突然サビからマイナー・コードにチェンジして展開する曲です。そこはすごく意識して、Aメロは明るい声質で歌って、少しずつ語るような言葉になっていって、そしてサビは涙の声というか、泣いてるときのような声で歌うっていうことを心掛けました。
EMTG:この歌はher0ismさんが歌詞を書いている。
MISIA:はい。her0ismさんがメロディを作ったときに、それに合う世界観を持っていらしたので、お任せしました。その上で、ディスカッションして直してもらったり。
EMTG:どんなところを?
MISIA:私らしい言い方に変えたりしました。自分以外の人に歌詞を書いてもらうことは面白いです。自分では、選ばない言葉を持ってきてくださったりするので。例えば、♪行き場のない孤独♪っていう部分があるんですけど、基本的に私、“孤独”というワードをそんなに使わないんです。
EMTG:どうして“孤独”っていう言葉を使わないの?
MISIA:“孤独”っていう言葉に対して、照れがあります。「私、すごい孤独なんだよね」とか・・・。
EMTG:あはは、それはなかなか言えないよな(笑)。
MISIA:なかなか言えないですよね (苦笑)。「さみしい」って思った時に、「さみしいな」って言えても、「孤独なんだ」っていうのはやっぱり自分では言えない言葉ですね、私の中では(笑)。だから人が書いてくれないとなかなか使おうと思わない。自分で作詞をしてしまうとどうしても聴いている人が「MISIAはきっとそういう実体験があったんじゃないだろうか」って想像すると思いますし、それが表現として面白い部分だとは思うんですけど、でも逆にちょっと足かせになることもあるので、使いにくくなることがありますね。そういう意味で、作詞をしてもらったり、こういうディスカッションを重ねながらの作業というのはすごく刺激的でもあります。「ああ、いろんな世界が歌えるなあ」って。
EMTG:ボーカリストとしては、大きな楽しみだね。
MISIA:そうなんですよ。
EMTG:今回、一緒に作業してみて、her0ismさんはどんな人だったの?
MISIA:私と同じ世代ぐらいの方で、音楽を聴いてきた経緯もすごく似てると思いました。いわゆるJポップも流れていたけど、自然に世の中には洋楽が流れていて、どちらもセレクト出来たので、いろんなジャンルの楽曲をたくさん並行して聴いている方。LAと日本を行ったり来たりして、向こうの人とも一緒にお仕事をしていて、「日本だから」とか「海外だから」っていう垣根がない。最近出てきた若いミュージシャンたちに多い、グローバルな感覚を持っていらっしゃいます。「Candle Of Life」は、いわゆる今UKでも流れているようなサウンドが含まれた音になってますし、幅広いアレンジが可能なメロディを作る方だなと思います。制作していても、とても柔軟な方でした。
EMTG:今回のCDパッケージはher0ismさんに加えて、鷺巣詩郎さんも作曲で入っていて、すごくバリエーションのあるシングルになってる。鷺巣さんの作曲・アレンジの「真夜中のHIDE-AND-SEEK」もすごく面白かった。歌詞も♪ABC♪とか♪XYZ♪ とか、暗号みたいな言葉がたくさん入ってるし。
MISIA:暗号じゃないです、あれは全部、カクテルの名前なんですよ(笑)。去年の夏にロンドンに行って、レコーディングしたました。私、初めて6月のいちばん美しいと言われている、雨が降らない季節にロンドンに行って、晴れた青空のロンドンを初めて見たんです(笑)。連日青空で、でも暗くなってくると、やっぱりあの独特の童話の世界のような街並みが浮かび上がってきて。『ハリー・ポッター』『ピーターパン』『不思議の国のアリス』、いろいろなものが生まれた街なので、そういう世界観の歌詞を書けたらなと思って。『ピーターパン』って、あれは恋愛の話でしょ? 夜中に男性が訪ねていくっていう話ですよね。影を追いかけてくるっていうのはすごくポエティックだなと思うんですよね。自分の影を探して、女性と出会って、影とくっついて大人になっていく。だからちょっとそういうニュアンスを入れつつ、「HIDE-AND-SEEK」=かくれんぼっていう言葉自体が面白いから使ってました。さらに、なにか仕掛けをしたくて、カクテルの名前を入れてみました。「Angel Face」「Angel kiss」、それから「XYZ」とか。
EMTG:じゃあ、歌詞を書きながら、ロンドンのバーでカクテルを飲みまくったの?(笑)
MISIA:実は、どれもまだ飲んだことがないんです。これから飲まなきゃ (笑)。
EMTG:あはは。4曲目の「Candle Of Life」もher0ismさんの曲だね。
MISIA:はい。夏のイベント“Candle Night Live”のテーマソングです。特に2番は、ライヴ中に、キャンドルだけの明かりに会場がふっとなると、ステージ上から星が見えるんです。そのとき、人間の世界って、夜空の星を地上に無理やり下ろしてきたような生活をしてるんだなって思って。だとしたら、地上の星を少し消してあげると、空の星も見える。今、私たちが見えなくなってるものがたくさんあって、そういう見えなくなってるものを、「やっぱりそこにあるんだよ」って認識することが大事ですよね。電気は消えたらまた付けなきゃいけないけど、キャンドルは火種があればそれをどんどん広げていける。そんなふうに心の明かりを広げましょうっていう意味も込めて、これからも歌い続けていけたらいいなと思っています。
EMTG:最後に、4月からのツアーは、どんなツアーになりそうですか?
MISIA:今回のシングルは生演奏にもこだわっている作品なので、この楽曲の世界観を表現するにはやっぱり“星空のライヴ”のスタイルがいいだろうと思っています。“MOON JOURNEY”=月旅行っていうテーマです。バンド・メンバーは、新しい人ともやってみようかなと思っているので、そういう意味ではちょっとした音楽旅行をやってみたいなと思っています。
EMTG:ありがとうございました。

【取材&文:平山雄一】

tag一覧 シングル インタビュー 女性ボーカル MISIA

リリース情報

メイプルカナダ

メイプルカナダ

発売日: 2017年01月11日

価格: ¥ 1,500(本体)+税

レーベル: ラストラム・ミュージックエンタテインメント

収録曲

A面 メイプルカナダ  
B面 鉄道 (beipana Remix)

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リリース情報

白い季節/桜ひとひら

白い季節/桜ひとひら

2015年02月18日

アリオラジャパン

1. 白い季節
2. 桜ひとひら
3. 真夜中のHIDE‐AND‐SEEK
4. Candle Of Life
5. Candle Of Life(Make a Wish Remix)
★初回生産限定盤のみ

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カクテルの名前
調べたら、うんちくがいろいろあって。例えば「XYZ」っていうのは、「秘密」っていう意味があったり。「最後」っていう意味もあるってことで、ABCで、XYZっていう(「真夜中のHIDE‐AND‐SEEK」の歌詞)。


■ライブ情報

MISIA 星空のライヴVIII MOON JOURNEY
2015/04/11(土)愛知県 愛知県芸術劇場 大ホール
2015/04/12(日)愛知県 愛知県芸術劇場 大ホール
2015/04/17(金)福岡県 福岡サンパレス
2015/04/18(土)福岡県 福岡サンパレス
2015/04/24(金)北海道 ニトリ文化ホール
2015/04/25(土)北海道 ニトリ文化ホール
2015/05/05(祝火)東京都 東京国際フォーラム ホールA
2015/05/06(祝水)東京都 東京国際フォーラム ホールA
2015/05/08(金)東京都 東京国際フォーラム ホールA
2015/05/15(金)岡山県 倉敷市民会館
2015/05/16(土)広島県 広島文化学園 HBGホール(広島文化交流会館)
2015/05/20(水)静岡県 アクトシティ浜松 大ホール
2015/06/05(金)宮崎県 宮崎市民文化ホール
2015/06/07(日)鹿児島県 鹿児島市民文化ホール・第一
2015/06/11(木)宮城県 仙台サンプラザホール
2015/06/12(金)宮城県 仙台サンプラザホール
2015/06/17(水)新潟県 長岡市立劇場
2015/06/18(木)新潟県 新潟県民会館
2015/06/24(水)広島県 ふくやま芸術文化ホール リーデンローズ 大ホール
2015/06/26(金)鳥取県 米子コンベンションセンターBIG SHIP
2015/06/30(火)大阪府 大阪フェスティバルホール
2015/07/01(水)大阪府 大阪フェスティバルホール
2015/07/07(火)東京都 東京国際フォーラム ホールA
2015/07/08(水)東京都 東京国際フォーラム ホールA
2015/07/11(土)大阪府 大阪フェスティバルホール
2015/07/12(日)大阪府 大阪フェスティバルホール
2015/07/17(金)石川県 本多の森ホール
2015/07/18(土)長野県 上田市交流文化芸術センター
2015/08/13(木)福岡県 福岡サンパレス
2015/08/15(土)大阪府 大阪フェスティバルホール
2015/08/16(日)大阪府 大阪フェスティバルホール
2015/08/29(土)沖縄県 沖縄コンベンションセンター劇場棟
2015/08/30(日)沖縄県 沖縄コンベンションセンター劇場棟

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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