KREVA、核心と進化を如実に示すニューシングル「Under The Moon」リリース

KREVA | 2015.02.25

 昨年9月8日に武道館で開催された「908 FESTIVAL」のエンディング映像で、2015年にニューシングルとニューアルバムをリリースし、全国47都道府県ツアーの開催を予告したKREVA。そのニューシングルにあたるのが「Under The Moon」であり、このタイトルは2月27日からスタートする初の47都道府県ツアーにも冠されている(※ツアータイトルはすべて大文字の「UNDER THE MOON」)。カップリングの「これでよければいくらでも」と「47都道府県ラップ」もあわせてツアーを意識したパッケージになっているこのシングルは、KREVAの核心と進化を如実に示してもいる。

EMTG:「Under The Moon」というタイトルはまさにKREVAさんの核心をついてると思うんですけど。
KREVA:結果的にそうなったという感じですね。この曲はけっこう時間をかけて作ったんですね。
EMTG:どういうところに時間をかけたんですか?
KREVA:歌詞で言いたいことが特にないという状態がずっと続いてるから、そこでいつも歌詞の壁にぶつかるんですけど。でも、音から出てくる言葉を拾えばいいんだなと思うようになったんです。EGO-WRAPPIN’の中納良恵さんと坂本慎太郎さんの対談記事を読んだら、2人とも“言いたいことがないからデモの音から引き出される言葉を当てはめていく”というようなことを言っていて。やっぱりそれでいいんだなって思えたんですよね。この「Under The Moon」というフレーズもサビの音とメロディから引き出されたんですよ。だから、言いたいことがないってネガティブなことじゃないんだなと今は思えていて。出したい音はずっとあるわけで。それはつまり、表現したいという気持ちがずっとあるということでもあるから。それならば、ポジティブな発想で音に引っ張られた言葉を大切にすればいいんだなと。
EMTG:ある意味では音楽至上主義な発想とも言えますよね。
KREVA:そうだと思う。
EMTG:だからこそ、KREVAさんの本質がそのまま言葉として出てきたんじゃないかな。
KREVA:そう捉えてもらえたらラッキーですね(笑)。俺自身、ずっとフラストレーションのなかにいる感じだから。でも、それは決して悪い意味ではなく“もっといけるのに”という思いがあるからこそなんですよね。
EMTG:向上心の裏返しでもある。
KREVA:そうそう。ただ、ずっとフラストレーションのなかにいる自分が“日は昇る”と歌っても嘘くさい感じがして。でも、よくよく考えれば「Under The Moon」って絶対的なことだなと思って。どんなに苦しいことがあっても、雨の日が続いても、必ず「Under The Moon」はやってくるわけで。それに気づいてからは、歌詞も一気に書けました。
EMTG:で、このタイトルがまた47都道府県ツアーのタイトルにもなったという。
KREVA:そう。今作ってるアルバムの曲も旅みたいな感じをテーマにしているものが多くて。
EMTG:移動してる感じ?
KREVA:そうそう。移動して、人に会いに行くみたいな。
EMTG:かなり前からツアーモードに入ってた証拠かもしれない。
KREVA:そうだと思います。2015年のスケジュールの約半分がこのツアーで埋まるわけだし。
EMTG:トラックはチップチューンやロービットサウンドを思わせるニュアンスがあって。
KREVA:うん、そうですね。自分でもなんでこんな変なドラムパターンを打ったのか覚えてないんですけど(笑)、攻めてる感じのサウンドだし、これをシングルの表題曲にしたいなという思いは漠然とあって。
EMTG:ヴァースのラップにストイックな趣があるからこそ、フックの解放感と高揚感が効いてますね。あと、実は目まぐるしい構成で3分弱を駆け抜けていくのもいいなと。何度も聴くたくなる。
KREVA:ありがとうございます。今作ってるほかの曲もそういうタイプのものがけっこうあって。あと、「Under The Moon」もカップリングの「これでよければいくらでも」もコーラスにちゃんとこだわれたのがよかったですね。
EMTG:2曲目「これでよければいくらでも」はお客さんに語りかけるようなリリックが印象的で。しかし、〈人呼んで ミスター向上心〉はかなりのパンチラインですね。
KREVA:あははははは。このトラックを作ったのは2013年で、個人的にずっと気に入ってたんですよね。47都道府県ツアーの情報が解禁になったタイミングで、オフィシャルホームページでこのトラックと一緒にツアースケジュールを発表して。その時点ではまだ歌詞を書いてなかったんですけど、自分で何度も聴いてるうちに言葉が出てきたという感じですね。俺が曲で言ってることって、それこそKICK THE CAN CREW時代から基本的に変わってないんだけど、やっぱりそれでも聴きたいって言ってくれる人がいるから。結局それが俺の歌うべきことなのかなとも今は思うし。ちなみに〈ミスター向上心〉って呼んだのは、ラーメンズの小林賢太郎氏です。この感じでよければいくらでも歌いますよということで(笑)。
EMTG:3曲目は「47都道府県ラップ」。この曲は昨年の「908 FESTIVAL」の初日、「完全1人武道館」における“ライミング講座”パートで初披露された曲で。神秘的なオリエンタリズムを感じさせるトラックで47都道府県の地名を巧みに押韻しながら南下するという発想はシンプルだけどなかなかできるものじゃない。
KREVA:〈47都道府県ラップ〉のトラックは、銀座の裏通りを車でゆっくり走ってるときに流れるテーマみたいなイメージで作ったんです(笑)。そこから、僧侶が巡礼するようなイメージに広がって、このトラックで47都道府県の地名をラップしたらおもしろそうだなと思ったんですよね。この曲を“ライミング講座”でやってから、ライミングのおもしろさをちゃんと説明することができたという満足感があって。それもあって〈これでよければいくらでも〉の歌詞はタイトにライミングすることに縛られずに書けました。
EMTG:ツアーはどんなイメージを描いてますか?
KREVA:いろんなお客さんが集まると思うんですけど、ただみんなで享楽的に盛り上がるのではなく、それぞれが個人の人生の物語を意識したうえで、みんなで熱狂できたらいいと思うんですよね。刹那的な集団心理で盛り上がったあとって余計に寂しさがますけど、みんなでいる場所にひとりを感じることで、それこそ“ひとりじゃない”という言葉をリアルに実感すると思うし。「Under The Moon」もそういう曲になってると思います。長期間に及ぶツアーだから体力的にはキツいかもしれないけど、それよりも楽しみが勝っていて、まずは準備をしっかりしたいなと。前半戦はドラムの音を抜いたトラックを用意するという地味な作業を最初にやらないといけなくて。それが意外と大変なんですよ(笑)。前半戦は熊井吾郎(MPC)と白根佳尚(Dr)の3人でテンションの上がる感じでできたらいいなと。今回のツアーでこの3人でやるスタイルに確かな手応えを覚えて、今後のライブの新たな武器になったらすごく心強いと思うんですよ。そういう意味でも可能性だらけだと思います。そのうえで初めて行く土地も多いので、俺のライブの魅力を凝縮するような内容にできたらいいですね。
EMTG:ニューアルバムを聴ける日が来るのも楽しみにしてます。
KREVA:使いたいトラックがけっこうあるので、それを絞る感じですね。ソロデビュー10周年の流れが今年も続いてるし、10曲にしたいなと思ってるんですよ。でもね、スタッフはけっこう不安がってると思う。なぜなら俺がみんなに全然トラックを聴かせてないから(笑)。
EMTG:それはあえて?
KREVA:そう。誰かに意見をもらうと、閃く言葉が限定されちゃうかなと思って。こういう話をすると“ホントにトラックあるのか!?”って思う人もいるかもしれないけど、大丈夫ちゃんとあるので安心してください(笑)。

【取材・文:三宅正一】

tag一覧 シングル インタビュー 男性ボーカル KREVA

リリース情報

革命のマスク

革命のマスク

発売日: 2017年01月18日

価格: ¥ 1,204(本体)+税

レーベル: Sony Music Records

収録曲

1.革命のマスク
2.テッペン伝説
3.Believe

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リリース情報

Under The Moon

Under The Moon

2015年02月25日

ポニーキャニオン

1. Under The Moon
2. これでよければいくらでも
3. 47都道府県ラップ
4. Under The Moon (Inst.)
5. これでよければいくらでも(Inst.)
6. 47都道府県ラップ(Inst.)

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お知らせ

■ライブ情報

10th Anniversary Year
KREVA 47都道府県 TOUR 2015
「UNDER THE MOON」

【前半戦 with DJ+DRUM STYLE】
2015/02/27(金)東京 Zepp DiverCity (Tokyo)
2015/03/01(日)山梨 甲府CONVICTION
2015/03/04(水)千葉 柏PALOOZA
2015/03/06(金)奈良 奈良NEVER LAND
2015/03/07(土)奈良 奈良NEVER LAND
2015/03/10(火)和歌山 和歌山SHELTER
2015/03/12(木)滋賀 滋賀U-STONE
2015/03/14(土)京都 京都FAN J
2015/03/15(日)京都 京都FAN J
2015/03/19(木)長崎 長崎DRUM Be-7
2015/03/21(土)鹿児島 鹿児島CAPARVOホール
2015/03/22(日)熊本 熊本B.9 V1
2015/03/24(火)山口 周南TIKI-TA
2015/03/26(木)香川 高松オリーブホール
2015/03/28(土)神戸 kobe SLOPE
2015/03/29(日)神戸 kobe SLOPE
2015/04/02(木)佐賀 佐賀GEILS
2015/04/04(土)宮崎 WEATHER KING
2015/04/05(日)大分 DRUM Be-0
2015/04/09(木)岐阜 岐阜club-G
2015/04/11(土)島根 松江AZTiC canova
2015/04/12(日)鳥取 米子AZTiC Laughs
2015/04/14(火)広島 広島クラブクアトロ
2015/04/16(木)愛媛 松山サロンキティ
2015/04/18(土)高知 高知CARAVAN SARY
2015/04/19(日)徳島 徳島club GRINDHOUSE
2015/04/24(金)沖縄 沖縄ナムラホール
2015/04/30(木)長野 長野CLUB JUNK BOX
2015/05/01(金)群馬 高崎club FLEEZ
2015/05/07(木)岩手 盛岡CLUB CHANGE WAVE
2015/05/09(土)秋田 秋田club SWINDLE
2015/05/10(日)山形 山形ミュージック昭和Session
2015/05/12(火)富山 富山MAIRO
2015/05/13(水)石川 金沢EIGHT HALL
2015/05/15(金)福井 響のホール

【後半戦 with BAND STYLE】
2015/06/03(水)千葉 浦安市文化会館
2015/06/06(土)岡山 岡山市民会館
2015/06/11(木)茨城 ひたちなか市文化会館
2015/06/13(土)愛知 日本特殊陶業市民会館フォレストホール
2015/06/14(日)福岡 福岡サンパレス
2015/06/20(土)大阪 大阪フェスティバルホール
2015/06/25(木)埼玉 さいたま市文化センター
2015/06/26(金)神奈川 よこすか芸術劇場
2015/06/30(火)新潟 りゅーとぴあ・劇場
2015/07/04(土)宮城 仙台イズミティ21
2015/07/09(木)北海道 旭川CASINO DRIVE <with DJ+DRUM STYLE>
2015/07/10(金)北海道 札幌市教育文化会館
2015/07/12(日)栃木 栃木県総合文化会館
2015/07/15(水)三重 三重県文化会館 中ホール
2015/07/17(金)静岡 静岡市民文化会館 中ホール
2015/07/18(土)福島 南相馬市民文化会館
2015/07/20(祝)青森 弘前市民会館
2015/07/26(日)東京 中野サンプラザホール

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。


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