[Alexandros]、名刺代わりの自信作「ワタリドリ / Dracula La」

[Alexandros] | 2015.03.18

 [Alexandros]に改名して1年。その間、彼らは素晴らしいスピードで走ってきた。今年の第1弾シングルは両A面の「ワタリドリ / Dracula La」で、メジャー移籍第1弾でもある。
「ワタリドリ」は、これまでの[Alexandros]のスタイルを踏襲しながら、非常に完成度の高いロックチューンに仕上がっている。民俗音楽のリズムのニュアンスをうまく昇華し、バンドのストーリーの現在形を描いていて、アンセム感満載。コーラスも含めてサウンド処理が格段に進化した。
「Dracula La」は話題のテレビドラマ『女くどき飯』の主題歌で、ストレートな8ビートがユニークなコメディにぴったり合っている。
今年、さらなる大ジャンプが期待される川上洋平(vo/g)、磯部寛之(b/cho)、白井眞輝(g)、 庄村聡泰(dr)の4人に、絶好調のバンドの今について聞いてみた。

EMTG:「ワタリドリ」は[Alexandros]らしくて、すごく完成度が高い曲だね。制作はどんな風に始まったの?
川上:これまでずっと1年に1枚、アルバムを出してきたんですけど、2014年は出さずに1年間、曲作りにいそしんでました。次のアルバムは時間をかけて作りたかったんですよ。それでもライブはたくさんやってたから、「あいつらの姿を見ないな」ってことにはならなかったと思うんですけど。
EMTG:なってない!(笑)。いつぐらいから曲作り期間に入ったの?
川上:去年の5月くらいですかね。「ワタリドリ」も含めて、10曲くらいを同時進行で詰めていったんです。その後、夏フェス期間は曲作りは休んで、夏フェスで培ったものを新曲に反映する作業を秋にやってました。
EMTG:うわっ、時間をかけたんだね。その成果が「ワタリドリ」に詰まってる。何をテーマに「ワタリドリ」を作っていったのかな?
川上:「Starrrrrrr」とか「Run Away」は“大きな会場にふさわしい曲”をって思って作ったんですけど、次はもっと響かせたいねって思って。そこに時間をかけましたね。
EMTG:たとえば、何を響かせるの?
川上:「どうしたらアコギだけで5万人に響かせることができるか?」とか。
EMTG:確かに「ワタリドリ」に入っているアコギは、すごく印象的に響いてる。
川上:アコギを2本重ねて左右に分けたり、ただのピアノじゃなくてチェンバロっていう楽器を使ってみたり。とにかく大会場で祝祭的な音を響かせるにはどうしたらいいかっていうことを、試行錯誤してました。結局、武道館やそれ以上大きな会場でライブをやるときは、自分たちがスタジオで作った音を基にしてP.A.を作っていく。そういう“理想の音”を突き詰めていったんです。
EMTG:「ワタリドリ」は、ドラムの音が凄くいいね。
庄村:去年、試奏して「これはいい!」って思えるドラムセットに初めて出会ったんです。すぐに導入して、ライブやレコーディングで使い出したんですけど、それを手に入れたのが大きいかな。それと、「ワタリドリ」のドラムのフレージングに関しては、後からどんな音が重なってくるのかを考えて、かなり隙間を取っておいたんですけど、それがうまくハマったと思います。「思い切って空間を空けておいてよかったな」と。
磯部:僕らの曲作りって、まずリズムがある。そこにギターを乗せたり、いろいろやってみて、最後に全体の構成を決めるんですけど、「ワタリドリ」は夏前に洋平の持ってきたデモテープを最初に聴いたときから、「これはきっと俺らのアンセムになる」って感じてました。メロディにワクワクしながらベースを付けましたもん。
EMTG:そこに川上くんが歌詞を書いたわけだけど、最初が英語で、それが自然と日本語に変わっていく。変わり方があまりにスムーズなんで、びっくりした。
川上:僕の歌詞の書き方は、そこを意識してるんですよ。日本で洋楽を聴く時って、最初はBGMのように聴いていて、「いい曲だな」と思ってから内容に入っていくでしょ。だから最初は英語にしてリスナーにメロディ勝負をしてから、日本語の歌詞に変えていく。「ワタリドリ」もそうやって作りました。
EMTG:「ワタリドリ」の歌詞は、[Alexandros]の今を描いてるね。♪大それた四重奏を奏で終える日まで♪っていうフレーズが大好きだな。
川上:2番の歌詞ですね。僕は2番の歌詞を書くのが好きなんです。歌詞を書いていて、2番になると「あ、この曲はこういうことを言いたいんだな」って自分で自分の書いていることが明確になっていく。
EMTG:あはは、そういうものなの?
川上:そうなんですよ。メロは初めからあるって感じで降ってくるんですけど、歌詞は次に何が出て来るのか、自分で書いていてもわからない。 「ワタリドリ」も、書いてる途中で「あ、これはバンドのことだな」ってわかった。歌詞でバンドのことを書いてるときが、いちばん楽しいです。「ワタリドリ」も楽しく書きました。
EMTG:面白い書き方だね。
磯部:去年の暮れの冬フェスから「ワタリドリ」をライブでやってるんですけど、ファンの人の反応がよくて、すでに代表曲っていうか、早くもアンセム感があります(笑)。
EMTG:発売前から、アンセムかあ(笑)。この曲は、バンドにとってどんな曲になるんだろう?
川上:名刺代わりです。まだまだ[Alexandros]を知らない人が多いから、まず「ワタリドリ」を聴いてほしいです。メジャーの一発目に、今まででいちばん満足している曲を出せるのは、嬉しいですね。そこから昔の曲に行ってくれればいいと思います。
EMTG:もうひとつのA面曲の「Dracula La」は?
川上:これ、今、いちばん好きな曲です! 移動中の電車の中で、全部できた。忘れちゃいそうだったんで、すぐにデモを録って。そのデモのときのキーボードが、シングルに残ってます。
EMTG:ドラマのタイアップに向けて書いたんじゃないの?
川上:いや、その前にできてました。
EMTG:えー、そうなの?! 内容がドラマにぴったりじゃん。
川上:偶然ですね(笑)。すごく気に入ってたので、「ワタリドリ」と両A面で行きたいって言ってたら、こっちにタイアップが先に付いたっていう。
EMTG:ツキを持ってる曲なんだ、きっと。
川上:去年、クリント・イーストウッドの映画『ジャージー・ボーイズ』を見たんですよ。シンプルなラブソングを、不良が歌うのはいい。男が曲を書くのは、やっぱり女の子にモテたいからでしょ。それでラブソングを書きたいモードになってたんです。
EMTG:その気持ちが、電車に揺られてたら「Dracula La」ができちゃった?(笑)
川上:そうかもしれないです(笑)。
庄村: [Alexandros]でいろんなリズムをやってきたんですけど、この曲はストレートな8ビートなんですよ。だから、ドラマーとしてだけじゃなくて、“いちロックバンド”としてこういう曲ができたのは嬉しい。原点にしっかり戻れたっていう。今までこういう曲はカップリングとかだったんだけど、今回はきちんと“表題曲”として鳴らせる。しかも、俺ららしい毒気もあるし。
磯部:「Dracula La」も最近ライブでやってるんですけど、シンプルな曲なので、浸透が速い。
川上:でも、最初、ラジオでかけたときは「甘い曲だな」とか「キュートなポップだね」ってリアクションだったんですけど、ライブでみんなが 「Dracula La」に合わせて大暴れしてるのを見ると、「してやったり!」って気分になりますね。それと、ひとつ秘密があるんですが、この曲は仕上げるときテープをほんの少しだけ早回しして、キラキラ感を出してます。
EMTG:え~、反則じゃん。ってか、声が高くなっちゃうでしょ。
川上:怒られるかなと思ったら、みんな、賛成してくれて。
EMTG:アイデア、ありまくってるね。
川上:はい、今は作ったものを出すのを、自分で規制するのは止めようと思ってます。出たものを全部、取りあえず形にしてみて、それから判断すればいいかなって。どんどん曲が書けてます。
EMTG:いいね、いいね。そして「Adam’s Apple Pie」はパンクだ! ドラムの音が歪んでるよ(笑)。
川上:これは、白井くんの完全プロデュース。好きにやってもらいました。
白井:普通のリハスタで、マイク3本立ててデモを録って、「こんな音でやりたい」ってエンジニアに相談したら、「そのまま出せばいい」って言われた。「ちゃんと録ったら、そういう音にならない」って。それはそうなんだけど、「いいのかな?」って思いますよね(笑)。
川上:いいと思うよ。絶対、信用してるから(笑)。B面って、A面の残り汁みたいなもの。それがいいんだから。この曲も「してやったり!」って思ってます。
EMTG:あははは、今、[Alexandros]は いい状態だね! 今年はこのシングルの後、どんな活動をするの?
川上:6月にアルバムを出して、7月に武道館をやって、夏はフェス。それを終わらせて、秋からアルバムのツアーに出ます。
EMTG:2回目の武道館は、何か思うところはある?
白井:武道館は日本でいちばん有名なライブハウスでしょ。おじいさんもおばあさんも、若い人も知っている。去年はそこでライブをやれて誇らしかった。でも、そこで普通にやれるようになりたいなとも思ったんですよ。
磯部:今回の武道館は、俺らが毎年、ファン感謝祭としてやってきた“Premium V.I.P. Party”なんですよ。その規模が大きくなったのは、単純に嬉しい。セットリストも含めて、お祭りです。
川上:だから、ニューアルバムのライブじゃないです。今までライブでやってない曲もやりますよ。アルバムのツアーとは違って、今回の武道館 は“Premium V.I.P. Party”っていう位置付けなんで、そういう縛りから解放されたお祭りです。[Alexandros]尽くし。みんなで[Alexandros]を遊ぼうぜっていうことで、すごく楽しみです!
EMTG:ニューアルバムも武道館も、楽しみにしてます!  ありがとう。

【取材・文:平山雄一】

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starRo『Monday』

発売日: 2016年10月26日

価格: ¥ 1,833(本体)+税

レーベル: TOY’S FACTORY

収録曲

01.A New Day
02.I Wish (feat. Jonah4lyfe)
03.My Oh My (feat. Jesse Boykins lll)
04.Can’t Take It Back (feat. Gavin Turek)
05.Runaway (feat. Joyce Wrice)
06.Do You Still Want Me
07.You (feat. J Rican)
08.Relapse (feat. One T)
09.Love (feat. Ralph Washington)
10.Yams (feat. Masego)
11.Serendipity (feat. BrandUn DeShay)
12.Kiss Kiss (feat. Bosco)
13.Song For Me (feat. Lindsay Olsen)
14.Get Me Outta Here (feat. NIPPS, Jinmenusagi, METEOR)
15.カクレンボ (feat. Chara)

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リリース情報

ワタリドリ/Dracula La(初回限定盤A)

ワタリドリ/Dracula La(初回限定盤A)

2015年03月18日

ユニバーサル ミュージック

[CD]
1 ワタリドリ
2 Dracula La
3 Adam’s Apple Pie
4 You’re So Sweet & I Love You (This Summer Festival 2014 12.20)

[DVD]
1「ワタリドリ」MV
2「ワタリドリ」MVメイキング

お知らせ

■ライブ情報

BEAxZepp Fukuoka presents FX2015
2015/03/21(土)Zepp Fukuoka

ZIP!春フェス2015
2015/03/25(水)東京ドームシティホール

2015大港開唱 MEGAPORT FES.
2015/03/28(土)台湾・高雄駁二藝術特區

JAPAN NIGHT
2015/04/04(土)The Kasablanka @Kota Kasablanka Mall,Jakarta

PIVOT 20th Anniversary TOWER RECORDS SAPPORO PIVOT presents NOrth MUSIC, NOrth LIFE. Vol.7
2015/04/19(日)Zepp Sapporo

BLARE DOWN BARRIERS 2015
2015/04/27(月)名古屋DIAMOND HALL

FM802 SPECIAL LIVE 紀陽銀行 presents "REQUESTAGE 13"
2015/04/29(水)大阪城ホール

VIVA LA ROCK 2015
2015/05/03(日・祝)さいたまスーパーアリーナ

rockin’on presents JAPAN JAM BEACH 2015
2015/05/05(火・祝)幕張海浜公園JAPAN JAM BEACH特設会場

TOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2015
2015/05/23(土)新木場・若洲公園

Premium V.I.P. Party
2015/07/17(金) 日本武道館

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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