中毒性の高い危険な!?パーティーチューン満載これぞKEYTALK!新アルバム『HOT!』

KEYTALK | 2015.05.20

 最早、改めて細かく紹介するまでもないくらいに快進撃を続けているKEYTALK。3rdシングル『MONSTER DANCE』、4thシングル『FLAVOR FLAVOR』、5thシングル『桜花爛漫』によって幅広いリスナーの心を掴み、音楽フェスでも大人気。初の日本武道館公演を10月28日に行うことも発表した彼らが、ついに最新アルバム『HOT!』をリリースする。涙腺を刺激して止まない美メロを惜しげもなく連発し、踊らずにはいられない強力なビートも満載。「これぞKEYTALK!」と大喝采を送りたくなる痛快極まりない1枚となった。今回のインタビューでも4人は元気いっぱい。作品についてじっくりと語ってくれた。

EMTG:メジャーでの2枚目のアルバムですが、全体像に関してどんなことを考えていました?
小野武正(G & Cho):「より多くの人に届くようなアルバムにしたい」というのを、まず思っていました。そこで自分たちの武器だと思ったのが「MONSTER DANCE」みたいなアッパーな曲。そして、もう1つの武器が「FLAVOR FLAVOR」みたいな広いホールとかでもじっくり聴いてもらえるようなメロディの曲。そういう両方を兼ね備えたアルバムが出来たらいいなと話していましたね。
寺中友将(Vo & G):フェスとかに出させて頂く機会も増えているんですけど、客席の後ろの方で聴いてくれるお客さんにも満足してもらいたいんです。それを可能にするには曲調も大事なんですけど、歌詞も重要なんだと思ったんですよね。だから今回、聴いてくれる人の心に刺さるようなものも意識しながら作っていきました。
首藤義勝(Vo & B):「MONSTER DANCE」はフェスを想像しながら作ったんですけど、それとは別の盛り上がり方を考えたのが「FLAVOR FLAVOR」。そういう流れが今回のアルバムに繋がっていると思います。
八木優樹(Dr & Cho):このアルバム、今まで以上に曲がスッと入ってきます。KEYTALKの持っている熱量がそのまま伝わってくる1枚なのかなと思っています。
EMTG:例えば「YURAMEKI SUMMER」、ライブで盛り上がる様子が浮かびます。
首藤:ふざけたところもありますけど(笑)。客観的に見て、「KEYTALKってそこでしょ?」っていう想いもありますから。
EMTG:「ふざけつつもカッコいい曲として着地する」というウルトラCは、KEYTALKの必殺技と言えるのではないでしょうか?
首藤:ありがとうございます(笑)。
EMTG:でも、「YURAMEKI SUMMER」、歌詞は切ないんですよね。義勝さんの歌詞で、今回、特に切なさを感じたのは「マスターゴッド」です。《濡れた砂浜で また一人で潮干狩り》って、ものすごいフレーズだなと。
首藤:主人公は世間にくたびれた女の人です。この曲、実は裏テーマがあって。どこまで伝わるかは、その人次第ですけど(笑)。
EMTG:サウンド面の遊び心だと、「YURAMEKI SUMMER」のオープニングのシンセがすごいですね。70年代後半に活躍した某女性2人組の大ヒット曲を思い出しましたが。
首藤:プロデューサーのNARASAKIさんのアイディアです。NARASAKIさん、すごく入れたそうにしていたんですよ。だから「じゃあ、入れましょう!」と。「これ、あの曲の感じですよね?」って言ったら、「そんな2人組、知りません」とおっしゃってましたが(笑)。
EMTG:サンバホイッスルもアクセントになっていますね。「MONSTER DANCE」にもサンバホイッスルが入っていましたが。
首藤:サンバホイッスル、立て続いていますね。「あいつら最近、笛が好きだよな」って、上から目線で言われることに意味があると思っていて(笑)。「知ってる知ってる。最近、KEYTALK、笛やってるよね」って言われたら、こっちの作戦通りです。
EMTG:「YURAMEKI SUMMER」をライブでやる時、サンバホイッスルを吹くのは?
八木:多分、僕ですね。でも、この曲の笛は過去最高に難しくて。ちゃんと練習しないと、ライブで大変なことになってしまいそうです。
EMTG:八木さんはライブの「MONSTER DANCE」でも笛の担当じゃないですか。最近、笛への情熱はいかがですか?
小野:突然、笛にフォーカスした質問(笑)。
八木:タンギングができるようになってきたんです。さらに上を目指してやっていきたいですね。
EMTG:目指せ、笛マスター?
八木:はい。笛のギミックみたいなことも勉強したいと思っています。
寺中:いや、そこはそんなこと思ってないですよ。だろ?
八木:……思ってないです。
小野:出た! でまかせ(笑)。
EMTG:でまかせ発言が出てきたので、他の曲の話へ(笑)。「Monday Traveler」が楽しいです。大人にとってはビールが飲みたくなる危険なパーティーチューンですが。
首藤:「危険なパーティーチューン」って言うと、なんだか悪そう(笑)。
小野:たしかにビールを飲みたくなりますね。
八木:日曜日の夜に聴くのがオススメ?
寺中:これを聴きつつ『笑点』とか『サザエさん』とかを観てください(笑)。
EMTG:缶を開けるプシュって音や、みんなで騒いでいるガヤも入っていますが。
小野:レコーディングの時、ビールを飲みながら録りました。今回のレコーディング、1ヶ月タームとかで録ったので、スケジュールにゆとりがあったんですよ。1日1曲とかのペースでしたから。「Monday Traveler」の作業のところで、みんなで騒ぎました。
EMTG:巨匠(寺中の別名)がこの曲を作ってくれたおかげで、みんなで楽しくビールを飲めた?
小野:そういうことになりますね。感謝してます!
寺中:それはどうも(笑)。
EMTG:(笑)今回、涙腺を刺激する作風も強力だという印象がしたんですけど。例えば「バイバイアイミスユー」みたいな。
首藤:巨匠が作った「エンドロール」ができてから、「こういう方向も前面に押し出して行きたいよね?」みたいなムードに徐々になってきたんです。
EMTG:「エンドロール」は、バンドにとって大きかったんですね?
首藤:そうみたいですね。今までもアルバムにはああいう曲が入っていたんですけど、「エンドロール」はシングルの曲。CMソングにもなったので、いろんな人に聴いて頂ける機会があったんですよ。そのことによって、「KEYTALKはこういう面もあるんだよね」っていう認識が前よりも広まったのかも。そして、その次のシングルが「FLAVOR FLAVOR」……という流れが今回のアルバムに出ているかもしれないです。
EMTG:なるほど。
首藤:今までのアルバムだと「バラードは1曲」みたいな何となくの決め事みたいなものがあったんですけど、今回はそういうのがないんですよね。その変化は「エンドロール」があったからだと思います。
寺中:「エンドロール」は、「OSAKA SUNTAN」(メジャーデビューシングル『コースター』のカップリング曲)があったからこそできた曲なんですよ。
EMTG:少しずつ積み重ねてきたものが、今回、花開いたということでしょうか?
寺中:そういうことなんでしょうね。
EMTG:巨匠って、青春っぽい切なさがある作風が得意ですよね。例えば「センチメンタル」や「グローブ」みたいな。
寺中:25とか26歳くらいの僕らの年齢って、大人になりたてっていうイメージがあるんです。そういう年齢になった自分から受験生とか新生活が始まった人に向けて作ったのが「センチメンタル」ですね。
EMTG:「グローブ」は高校野球の青春を感じます。
寺中:2人の登場人物が出てくる曲です。2人とももう社会人なんですけど、一方は野球を諦められなくてプロ野球選手になる道を選ぶんだけど、もう一方は「家庭を守らなきゃ」と野球をやめて……っていうストーリー。僕はどちらの生き方もカッコいいと思っていて。2人の登場人物を歌い分けで表現するという初めての試みもしています。KEYTALKがツインボーカルだからこそ作れた曲ですね。
EMTG:映画っぽい物語を感じる曲です。
首藤:おっ!
寺中:映画化するならば八木さん主演で。
八木:えっ!?
EMTG:八木さんは中日ドラゴンズを愛する元野球少年だし。
八木:僕はまだプロ野球選手になる夢を諦めていませんよ。
小野:じゃあ、2人の主人公の内、1人は決まりだね(笑)。
EMTG:……なんか完全に脇道に逸れてきたので、アルバムのインタビューに戻ります(笑)。武正さんと八木さんがソングライターとして腕を振るっているのも聴きどころです。武正さんの「Human Feedback」のハードコアなサウンド、聴いているとテンションが上がりますよ。
小野:かなりバッキバキにしました。KEYTALKに対してみんなが思うイメージみたいなものがあると思うんですけど、そういうバンドがこういうサウンドをやったら面白いんじゃないかなと思って作った曲です。
EMTG:八木さんが作曲した「キュビズム」は、気持ちいい疾走感を堪能しました。
八木:前に作った「YGB」(『OVERTONE』に収録されている)もそうだったんですけど、僕は暗くて速い曲が好きなんです。「キュビズム」もそういうイメージで作りました。
EMTG:武正さんに歌詞を書いてもらった理由は?
八木:すごく「書きたいオーラ」が出ていたんです。
小野:出してたね。「シュピピピピ~!」と(笑)。
EMTG:長い間クォーターだと言ってだましていたわけですし、お詫びとしての作詞?(八木は高校時代、小野に「俺はクォーターだ」と言われて、ずっと信じていた。この件に関しては『桜花爛漫』のインタビューで触れられている)
小野:えっ? ……はい(笑)。
八木:お詫びの気持ちなんて1ミリもないと思いますよ。
小野:俺、「クォーターって、嘘だよ」って言ったと思うけどなあ。
八木:聞いてません!
小野:アルバムのインタビューなのに、また意味のないくだりが(笑)。
EMTG:いつものことです(笑)。ところで、アルバムのリリース後は、またツアーが始まりますね。
小野:アルバムの曲をやるのが楽しみですよ。いいライブをやって、さらに高みを目指して行きたいです。メジャーシーンで2年くらいやってきた1つの集大成が、『HOT!』だと思っていますから。さらに多くの人たちにKEYTALKの音楽を伝えられる人間力と言うか、そういうものを高めて、もっと上を目指したいです。
八木:『HOT!』はいろんな形の熱さが入っていて、何度も聴きたくなるアルバムです。ずっと聴きたくなる普遍性があるものになりました。いわゆる名盤というやつでしょうか(笑)。
首藤:いいものができたので、早くみんなに聴いて欲しいです。作品が完成してからリリースを待つ間って、ほんとワクワクするんですよ。音楽をやっていないと味わえない不思議な気持ちを今、楽しんでいるところです。
寺中:最近、ファンの人から貰う手紙で、「曲を聴いて助けられました」という文章を目にすることが増えているんです。だから、音楽にはそういう力もあると感じるようになったんですよね。今回は背中を押せるような曲も多いと思います。「救世主KEYTALK」とか言ってもらえるアルバムにもなっていたら嬉しいです(笑)。

【取材・文:田中 大】

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リリース情報

支配するのは君と恋の味[初回限定盤]

支配するのは君と恋の味[初回限定盤]

発売日: 2017年10月04日

価格: ¥ 2,000(本体)+税

レーベル: ラストラム

収録曲

01.支配するのは君と恋の味
02.悪魔のつくりかた
03.96メモリー
04.白い自転車

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ビデオコメント

リリース情報

HOT!(初回限定盤)[CD+DVD]

HOT!(初回限定盤)[CD+DVD]

2015年05月20日

ビクターエンタテインメント

[CD]
1.YURAMEKI SUMMER
2.グローブ
3.MONSTER DANCE
4.桜花爛漫
5.マスターゴッド
6.Human Feedback
7.キュビズム
8.FLAVOR FLAVOR
9.センチメンタル
10.エンドロール
11.バイバイアイミスユー
12.Monday Traveller

[DVD]
約53分に及ぶ「SUPER EXPRESS TOUR 2014 at EX THEATER ROPPONGI」

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見れば見るほどいいなって思って、さっきまで検索してました。いつか住みたいっすね。風感じたいす。

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クリープハイプ カラオケ

カラオケでクリープハイプが上手く歌えるようにコツを調べていて、今絶賛練習中です!でも、これを撮影している場所の都合により、ここでクリープハイプを歌うことはできません!


■ライブ情報

KEYTALK KEYTALK2015年ワンマンツアー
2015/05/23(土)熊本 B9 V1
2015/05/24(日)福岡 DRUM LOGOS
2015/05/30(土)名古屋 DIAMOND HALL
2015/06/05(金)大阪 なんばHatch
2015/06/13(土)高松 DIME
2015/06/14(日)広島 CLUB QUATTRO
2015/06/20(土)新潟 LOTS
2015/06/21(日)仙台 RENSA
2015/06/27(土)東京 新木場STUDIO COAST
2015/06/28(日)札幌 ペニーレーン24

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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