LAMP IN TERRENのニューアルバム『LIFE PROBE』に現れた、メンバー3人の頭の中。

LAMP IN TERREN | 2015.07.01

 LAMP IN TERRENがニューアルバム『LIFE PROBE』を完成させた。コンテストでグランプリを獲得し、名前が全国区となり、メジャーデビューを果たすという、とても正しく階段を昇っているように見える彼ら。実際に聴いてみると、もちろん、その実力と可能性には大きく頷かされるが、それ以上に、幾重ものジャンルと感情と出来事を歌モノとして消化している、とても正しいバンドとは言えない(褒め言葉です)複雑怪奇な面白さにワクワクさせられる。音やキャラクターが広まっていくのはこれからだと思うが、インタヴューしてみても、ますます期待が高まるばかりだった。

EMTG:今年1月にメジャーデビューアルバム『silver lining』をリリースしてから、半年ちょっとでアルバムリリースになりましたね。
松本大(Vo,G):そうですね。1枚目は1番古い曲で6、7年前の曲が入っているんですよ。だから、僕らが僕らになるまで、みたいなアルバムで。今回は、今の自分たちが詰まっています。
EMTG:新作のテーマは何かあったんですか?
松本:元々は色とりどりの曲を揃えることがテーマだったんですけど、作り終えてみると、LAMP IN TERRENの核を、インディーズから数えて3枚目のアルバムで、ようやく作ることが出来たかなって。いろいろ手を出して“実際どんなバンドなの?”って思われるよりは、自分たちの核と向き合ってもらえるアルバムになったと思います。
EMTG:曲作りはどのように行うんですか?
松本:僕がだいたい作っていますね。そっからアレンジしていきます。
EMTG:そこから、中原さんや川口さんが色を出していくことは、ウェルカムですか?
松本:ウェルカムです。
中原健仁(B):ベースは、だいたいルートでデモに入っていて、それを大事にしつつ、でも自分のやりたいことはやってみて。
川口大喜(Dr):如何に歌えるかっていうところは考えていますね。歌詞が聴きにくいと、うちのバンドは意味がないので。
EMTG:歌が大事っていうところは、バンドを結成した頃からの命題ですか?
松本:ある地点で変わりましたね。元々好きに鳴らしていたんですけど、『緑閃光』という曲が出来た時に、俺たちは各々の楽器でバンドをやっているんじゃなく、バンド全体で歌を鳴らしているんだなって確信してから、意識が変わってきました。その延長線上でやってきて、今回はその意識が最も強いアルバムになったと思います。
EMTG:だからこそ、歌も楽器もひとつひとつがエモーショナルに聴こえるんでしょうね。
松本:そうですね。ここでドラムが盛り上がっていくから、自分も行けるっていうところもあって、僕のヴォーカルはこのバンドありきだなって思いました。
EMTG:松本さんは歌も歌って、詞曲も作っているけれど、バンドはこの3人じゃないと成立しないというか。
松本:そうですね。メンバーいてこその自分っていうところは意識せざるを得ないですね。2人とも曲者なんで。
EMTG:曲者に見えませんけど!?
松本:2人とも意志がすごく強いんです。僕はそれを望んでいますけど、全部自分の歌を表現したいヴォーカルだったら、この2人と出来ないと思いますね。
中原:俺らも嫌だしね(笑)。
川口:大はバンドが好きだしね。
松本:1人でやるのが好きじゃないんですよ。物凄く人が見える楽器を鳴らす2人なので、それが楽しいんですけどね。曲作りも、枠組みだけなんですよ、僕が作っているのは。2人が泳げる水槽を作っているだけっていう。
EMTG:でも、思ってもいない泳ぎをすることもあるでしょう?
松本:ありますあります。水槽から飛び跳ねたり(笑)。でも、飛び跳ねた先に地面しかない場合もありますけど、空飛んじゃう場合もあるんですよね。
EMTG:飛び跳ねたいっていう欲もあります?
中原:大が、ここまでって作ってきた水槽を、ほんとはここまで水槽はでかいぜって示したいっていうか。期待以上のプレイをしたいんですよね。
EMTG:歌詞に関しては、どうですか?
松本:ほぼほぼ全曲、突き詰めたら同じことを歌っているんです。今まで自分から自分に向けた曲しかなかったんですけど、今作は届けたい相手が見えたと思います。
EMTG:シンガロング出来そうな『multiverse』には、そういう心境がはっきり表れていますよね。
松本:この曲はライヴがキッカケでかきましたね。“多元宇宙論”っていう意味なんですけど、同じ時間軸の上に別の世界が存在しているっていう。これは、みんなでただ一緒にメロディを歌うのは違うと思って、いろいろ考えた結果、自分が選んだものが正しいと思うからこのメロディを歌うっていうふうにしたというか。1曲1曲に意味があって、意味を持たせ過ぎちゃって、大変だったね、俺は(笑)。
EMTG:意味を持たせるのが好きなんですか?
松本:この人生ずっとそうなんですよね。伏線というか、ギミック的なものが好きなんで、タイトルの意味を検索して“ああこういう意味だったんだ!”って思われがちだよね。届けたいものはシンプルなんで、そこにどう上乗せしていくかを、最後の方に考えていましたね。
EMTG:文系脳で作っているように見えて、理系脳で作られているというか。
松本:理系脳から受けたものを文系脳で出している感じですよね。
EMTG:なるほどね。何だかたくさん歌いたいことがありそうですね。
松本:ありますあります。でも、それがなかなか形にならないんですよね。死に物狂いで考えた結果、ここに行きついたっていう。こういうのは今は流行らないかもしれないんですけど、面白いと思いますよ。
EMTG:ジャンル的には、ギターロックっていう感覚なんですか?
松本:ギター好きなんでギターロックにはなっていると思いますけど、このバンドにしか出来ないものになっていると思います。
中原:ジャンルを意識しているわけではなく、自分たちが鳴らしたいものを出した結果を受け止めている感じですね。
松本:こういうのやれるんだ俺ら、って。
EMTG:それはバンド好きになりますね。
松本:そう。1人でやってたら行く方向も決まっているんで。僕らは、全然違う感性の奴らが揃っているので。大喜はハードロックや古い音楽が好きで、かと思うと健仁くんは……。
中原:アンビエントとかエレクトロとか好きですね。
松本:僕はUKロックや歌謡曲が好きで。だから、僕がUKロックのつもりで曲を書いても、ハードロックの要素が盛り込まれたりして、物凄く面白いんですよね。
EMTG:今後に関しては、どう考えていますか?コンテストに優勝して、メジャーデビューして、順調に進んでいるように見えますけど。
松本:自分の予想よりは遅いくらいですね。このアルバム自体も20歳までに作れていると思っていたので。でも、自分のことで手いっぱいで、時間が掛かっちゃいました。人に歌を届ける職業っていう意識を持てたのが最近なので。それが良くなかったんですけど(苦笑)。
EMTG:ここで核が出来て、これからがますます楽しみじゃないですか?
松本:いやぁ、もうほんとに。凄いの出そうぜ!

【取材・文:高橋美穂】

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ビデオコメント

リリース情報

LAMP IN TERREN『LIFE PROBE』

LAMP IN TERREN『LIFE PROBE』

2015年07月01日

A-Sketch

1.メイ
2.林檎の理
3.Grieveman
4.reverie
5.ボイド
6.王様のひとり芝居
7.into the dark
8.イツカの日記
9.multiverse
10.「ワンダーランド

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●松本 大
彗星

どういう現象が起こっているのか、流れ星との違いは何かも知っているんだけど、今、歌詞を書いていて出てくる言葉なので、改めて調べました。

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マッサージ店

ライヴで結構激しく動くんですけど、首とかいろんなところが結構やばくて。ほぐしてもらってリセットしようかな、と。

●川口 大喜
ニライカナイ

言葉は知ってたんですけど、実際、ニライカナイってどういうことなのかと思って調べましたね。


■ライブ情報

LAMP IN TERREN THE FIRST ONE MAN TOUR "BLUESYARD ~landing probe tour 2015~"
2015/10/30(金)梅田Shangri-La
2015/10/31(土)名古屋ell.FITS ALL
2015/11/05(木)渋谷CLUB QUATTRO

HighApps TOURS 2015
2015/07/07(火) 高松DIME
2015/07/08(水) 広島ナミキジャンクション
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