Thinking Dogsの2ndシングル「3 Times」をリリース

Thinking Dogs | 2015.11.10

 2015年6月に1stシングル「世界は終わらない」(大島優子主演のTBS系ドラマ「ヤメゴク~ヤクザやめて頂きます~」)でメジャーデビュー。ロッテ「ウェル噛む!」の新CMで指原莉乃と共演するなど大きな話題を集めている4人組ロックバンド“Thinking Dogs”が2ndシングル「3 times」をリリースする。“友達以上・恋人未満”の切ない状況を描いた「3 times」、“大切なものは、失って初めてわかる”というメッセージを含んだ「もしも あなたが」(映画「劇場霊」主題歌)などを収録した本作には、本格的なバンドサウンドと幅広いリスナーにアピールできるポップ感がバランスよく共存している。

EMTG:シングル「世界は終わらない」でメジャーデビューしてから約5か月。バンドの状況の変化をどんなふうに感じてますか?
わちゅ~:いままではインディーズで活動していて、自分たちでライブハウスを回ってたんですけど、メジャーデビュー以降はたくさんのスタッフの方が関わってくれるようになって。プレッシャーがいい刺激になってますね。
大輝:当たり前ですけど、求められるレベルも高いですからね。その期待にどう応えるかが、自分たちのモチベーションになってるというか。
TSUBASA:うん。変わったことといえば、みんなでいっしょに住み始めたんですよ。
Jun:いままではひとり暮らしだったから、そこは一変したね。
EMTG:メンバー同士の意思の疎通も密になりそうですね。
TSUBASA:そうですね。曲についてはベースのわちゅ~がまとめることが多いんですけど、細かい部分を相談していて「これは全員集まったほうがいいね」ってなったら、すぐに招集をかけられるので。
大輝:5分でリビングに集合できます(笑)。
TSUBASA:ライブの反省会もしっかり出来るし、メリットは多いですね。
EMTG:いっしょに生活すると意外な一面が見えてきたりしないですか? マメな人とか、そうでない人とか。
TSUBASA:意外としっかり噛み合ってますね、そこは。
わちゅ~:ルールを決めてるわけではないんですけど、気付いた人がやるっていう感じで。
Jun:男4人にしては、きれいだと思いますよ。
EMTG:素晴らしい(笑)では、2ndシングル「3 Times」について。表題曲「3 Times」は男性視点の切ないラブソングですね。
TSUBASA:“友達以上、恋人未満”の女性に対する男心がテーマですね。メロディと歌詞がすごくシンクロしてるなという印象でした。
わちゅ~:歌詞は秋元(康)先生に書いていただいてるんですが、言葉選びがすごく繊細なんですよね。聴いた瞬間、バッと情景が浮かんでくるのもすごいなって。いままでの曲のなかでいちばんテンポが速いので、ライブの定番曲になるのはまちがいないと思います。レコーディングのときもスピード感を意識してましたね。
大輝:ドラムはけっこう大変でしたね。歌詞は切ない感じなんですが、演奏に関しては疾走感をなくさないように気を付けて…。しっかり練習してレコーディングに臨みました。
Jun:「この曲の雰囲気を表現するためには、どのギターを使えばいいだろう」ってワクワクしましたね。
わちゅ~:サビは明るく開けているんですが、Aメロ、Bメロはマイナーキーで、泣きのフレーズもけっこうあって。ギターもすごくエモーショナルだし、それを重ねることで情緒的な雰囲気を表現してるんですよね。
TSUBASA:ギターソロもカッコいいので、ぜひ聴いてほしいです。あと、Junが初めて買ったギターも使ってるんでしょ?
Jun:そうなんです! 高校生の時に買ったフェンダーのストラトキャスターなんですけど、「こいつも幸せだな」と思いながら弾いてました(笑)。
EMTG:最初に買ったギターがフェンダーのストラトってすごいですね。だって、けっこう高いでしょ?
Jun:当時はお年玉というものがあったので(笑)、お金を貯めて。ギターのことはあんまりわかってなかったんですけどね。
EMTG:2曲目の「もしも あなたが」は中田秀夫監督の最新作映画「劇場霊」の主題歌。感情の起伏が大きいロックバラードですね。
TSUBASA:“大切なものは、失って初めて気付く”というメッセージの曲ですね。自分自身もこの歌詞に影響されたというか、生活のなかでも自分にとって大切なものを意識するようになった気がしましね。歌うときは感情の変化に気を付けてました。サビが何度も繰り返されるんですけど、細かい抑揚をつけて、同じテンションにならないようにして。
わちゅ~:ホラー映画の主題歌というと暗い曲というイメージがありますけど、この曲はちょっと違っていて。聴いてくださる方をいい意味で裏切る曲だと思いますね。サビで転調して、壮大な雰囲気になるところも聴きどころです。
Jun:ピアノとストリングから始まる曲は初めてだったんですが、映画の世界観ともすごく合っていて。試写会のとき、エンドロールでこの曲が流れたときも感動しましたね。
大輝:レコーディングではどれだけ曲の雰囲気に寄り添って、歌を引き立たせられるかを意識しましたね。ライブでもやってるんですけど、やっぱりバラードは難しいなって。曲の良さを引き出すためにも、自分の演奏をもっと詰めていかないと。
EMTG:大きい会場が似合いそうな曲ですよね。
TSUBASA:ぜひやりたいですね! 個人的には武道館でライブをやることが夢なので…。
大輝:それは全員の夢ですね。
TSUBASA:近い将来、必ずやりましょう!
EMTG:ちなみにみなさん、普段ホラー映画って見ますか?
TSUBASA:僕は昔から好きで、ひとりで映画館に言ったり、DVDを借りて見てますね。だから、「劇場霊」の主題歌をやらせてもらえるのもメチャクチャ嬉しくて。逆にホラーが苦手な人っているの?
Jun:苦手です(笑)。映画館でホラー映画を見たのも、今回が初めてだったんです。「こんなにゾワゾワするんだ」って思いましたね…。いっしょに住んでるから、帰り道がひとりじゃなくて良かった(笑)。
大輝:映画に限らず、趣味はけっこうバラバラなんですよ。わちゅ~は曲作りが好きで、Junは川遊びとか。
Jun:魚を取ったりね(笑)。
大輝:俺は服が好きで、よく買い物に行ってるんですよ。休日の過ごし方も全然違いますね。誰かといっしょに出かけることはあまりないかも。
TSUBASA:そう言えばそうだね。
EMTG:好きな音楽もけっこう違ってたりします?
わちゅ~:4人に共通しているのは、SIAM SHADEを通ってるってことかな。
大輝:リアルタイムではないんですけど、バンドをやってると、周りの人から「カッコいいから聴いてみたら」って言われるんですよ。初めてSIAM SHADEのライブを見たの復活(再結成)したときのさいたまスーパーアリーナ。メンバーのみなさんがステージに出てきたときは「ホントに存在するんだ!」って思いました(笑)。
Jun:そのとき、同じ会場にいたよ。
大輝:え、そうなの?
わちゅ~:あとはけっこうバラバラかもしれないですね。
TSUBASA:わちゅ~は劇伴とかも聴くよね。
わちゅ~:最近は澤野弘之さんが好きですね。あとはファイナルファンタジーの音楽を手がけた植松伸夫さん。劇伴っていろんな音楽が含まれているから、すごく勉強になるんですよね。
Jun:僕はギターヒーローが大好きなんです。Charさん、ステービー・レイボーン、ジョン・メイヤーとか。好きなギタリストのルーツを遡って聴くことも多いですね。
EMTG:それぞれのルーツも、この先のThinking Dogsの音楽に反映されそうですね。では、シングルの話に戻って。3曲目の「ごめんね、キャサリン」はノスタルジックなムードのポップチューン。
TUBASA:ひと夏の恋を振り返るような歌ですよね。夕陽を背にしているようなイメージもあるし、「3 Times」「もしも あなたが」とは違った切なさが感じられて。
EMTG:「やさしさの意味 勘違いして/どうしたい?と聞いてしまった」など、リアリティがある歌詞も印象的でした。
わちゅ~:言葉選びがすごいんですよね、ホントに。グッと胸を突いてくるというか。
大輝:お姫さんと王子様みたいな歌詞ではなくて、誰にも起こりそうなことだし、イメージしやすいんですよ。
わちゅ~:サウンドにトゲがなくて、すごく聴きやすいと思います。この曲、転調がかなり多いんですよ。普通に聞いてると気付かないですけど、演奏してみると「ここでこんな展開をするんだ?」ということがけっこうあって。そのつなぎの部分を違和感なく、自然に聞かせるのが大事だなって。
Jun:メロディがスッと入ってくるようにしたいですからね。プレイヤーの目線で言うと、コードがすごくオシャレなんです。「3 Times」は攻撃的に弾いてたけど、こっちの曲は優しい感じで。その違いも楽しんでもらえたらなって思います。
EMTG:来年はデビュー2年目。Thinking Donsにとっては勝負の年になると思いますが、どんな目標を掲げてるんですか?
TSUBASA:曲が増えてきたので、まずはアルバムの制作に挑戦したいです。それが次の目標かな。
わちゅ~:オリコンで1位を取りたいですね。メジャーでやっている以上、錚々たるアーティストと同じ舞台で勝負しなくちゃいけないので。
大輝:僕らは「イナズマロックフェス」のオーディションでデビューのきっかけを掴んだんです。今年はサブステージに出させてもらったんですが、来年はぜひメインステージでライブをやりたいです!
Jun:Thinking Dogsはロックバンドですが、やっている音楽はすごく聴きやすいと思っていて。将来的には、おじいちゃん、おばあちゃんの会話に出てくるような国民的なバンドになりたいですね。

【取材・文:森朋之】

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ビデオコメント

リリース情報

3 times(初回生産限定盤)[CD+DVD]

3 times(初回生産限定盤)[CD+DVD]

2015年11月18日

ソニー・ミュージックレコーズ

1.3 times
2.もしも あなたが・・・
3. ごめんね、キャサリン
4. 3 times -Instrumental-
5.もしも あなたが・・・ -Instrumental-
6.ごめんね、キャサリン -Instrumental-

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お知らせ

■ライブ情報

oricon Sound Blowin’ 2015~autumn~
2015/11/14(土)渋谷 O-EAST

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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