FTISLAND 日本メジャーデビュー6年目、6枚目のアルバム『N.W.U』をドロップ

FTISLAND | 2016.04.06

 2015年は日本メジャーデビュー5周年のアニバーサリーを迎え、アルバム『5.....GO』と新境地ともいえるシングル「PUPPY」をリリース。韓国では初の自作曲だけのアルバム『I WILL』で高評価を得た。ボーカルのホンギは日韓でバンドとはまったく違うカラーのソロ・アルバム『AM302』『FM302』をリリースし、ツアーも行った。FTISLAND史の中でも「テストに出る」くらい重要な年を経て、新たな年を迎えた2016年の新作は、どんな内容に?

EMTG:日本メジャーデビュー6年目、6枚目のアルバムです。アルバムタイトルの『N.W.U』って不思議なのですが、どういう意味なのでしょう。
ジョンフン:これね、わかんないでしょ? 天から降ってきた言葉だから(笑)。実は、「N=泣いて、W=笑って、U=歌う」っていう意味。歌って人間の感情につながるっているものじゃないですか。抒情的っていうの? 情緒的っていうの? 最初に聴いたとき、「感情が表れてるアルバムだな」って思った。最初からテーマを決めて作ったわけじゃなくて、出来上がったアルバムを聴いて思いついたアルバムタイトルです。
ジェジン:すごい! 天才だ!
EMTG:オフィシャル・ツイッターで『N.W.U』の意味をファンのみなさんに考えてもらうという企画をやっていましたよね。
ジョンフン:あれ、すごく面白かった。そういう風に、みんなにいろんなことを考えてほしかったんだよね。だから、この試みは成功かな。
EMTG:このタイトルだけで、掴みはOKって感じ(笑)。さて、今回のアルバム『N.W.U』は、ホンギさん、ジョンフンさん、ジェジンさんの3人が全曲の作詞・作曲を手掛けていますが、もっとも自分らしいと思う曲は何ですか。
ホンギ:去年の「PUPPY」ライブでもすごく盛り上がったし、「PUPPY」かな。楽しくて、ファンキーで、ライブ映えする曲だよね。でもね、最近のマイブームは暗い曲なの。ロックバンドとしては、暗い曲の方がカッコいいじゃん。俺、疲れてるのかな?(笑)
ジェジン:「imagine」です。僕が大事にしてること、僕を構成している本質を掘り下げた曲を作りたかったんですけど、自分らしい曲ができたと思います。これが、今の僕のスタイルです。
ジョンフン:僕は「アイデンティティ」。メロディも聴きやすいし、バンド力も出せる曲。今まで、一番僕らしい曲は「LIFE」だったけど、それを超えたと思う。
EMTG:ジョンフンさんの曲でいうと「素晴らしい人生を」は、自分の中でもチャレンジといえるのでは?
ジョンフン:うん、そう。メロディラインも雰囲気も今までと違うよね。さっき、これまで一番僕らしい曲は「LIFE」だったって言ったけど、人生をテーマにした新しい曲、僕の人生観を曲にして、ファンに聴いてほしかったんです。今の時代ってツラいことが多いじゃないですか。だから、僕が人生をどう考えてるのかってことを曲にしたかった。新鮮な曲ができました。
EMTG:2曲で自己ベスト更新ってことですね。ジョンフンさんは人生観をテーマにしている曲、けっこう書いてますよね?
ジョンフン:僕の曲は、愛とか人生観がテーマになってます。でも、愛の曲は別れた後の気持ちが多いよね(笑)。
EMTG:スンヒョンさんとミンファンさんが好きな曲は?
スンヒョン:久しぶりに5人で歌ってる「We are…」ですね。バラードだけど、歌ってるときはすごく楽しいんですよ。
ミンファン:僕は「AQUA」。すごくバンドらしい曲だから、ライブで演奏するのが楽しみです。アレンジもすごくいいよね。でもね、こういう曲はドラムたたくとき、緊張するんだ。
EMTG:リード曲「YOU DON’T KNOW WHO I AM」はホンギさんの作詞曲。女の子を好きになったときの男の子の心情、恋愛に発展する前のワクワク感が瑞々しく描かれている曲ですね。
ホンギ:この曲を書いてたら「恋したいな~」って気持になりました。なんか、魔法みたいだよね。
EMTG:この曲みたいにステキな告白はできないタイプなのに(笑)。
ホンギ:そうなんだよ! こう見えて恋に臆病だから、告白できないんだよ。でも、一途なところはこの曲と一緒。もっと積極的になりたいのに。あ~、恋したい(笑)。
EMTG:FTISLANDのメンバーの中で、告白できちゃうタイプは?
ホンギ:積極的に行けるのは、ジョンフンじゃない? でも、スンヒョンもコミュニケーション上手だから。
ジョンフン:フフフ(笑)。
EMTG:プレイヤーとして、「YOU DON’T KNOW WHO I AM」の聴きどころはとこだと思いますか。
ジョンフン:曲中に“Yeah!”って合いの手が入ってるんだけど、今までこういうのなかったから新鮮だし、ライブで一緒にやってもらえると楽しさが増すと思います。
スンヒョン 楽しくプレイしたい曲だよね。春らしい曲だし。
EMTG:昨年は日韓でアルバムを出し、ホンギさんはソロ活動も行いました。今年に入ってからレコーディングを重ねてきた6枚目のアルバム『N.W.U』がようやく完成しましたが、今や日韓両国でほぼ自作曲で活動するようになったので、ずっと曲作りやレコーディングをしていたのでは?
ジョンフン:でも、今は作りまくらなきゃいけない時期だと思ってる。僕たちより、ホンギが大変だったと思うよ。
EMTG:特に韓国アルバム『I WILL』が全曲自作曲になり、ああいうハードなロック曲が韓国でも評価されたのはFTISLANDにとっても大きな出来事だったと思いますが。
ジェジン:そうですね。すごくうれしいけど、その分、自分たちの曲に対してのプレッシャーも大きくなってるのは確かで。韓国では、次のアルバムで真価が問われると思うんです。自分でも不思議なのは、曲を作ったときって、これは韓国用、これは日本用って自分の中の線引きがあるんですよ。それは説明できない、感覚的なものなんですよね。
EMTG:『I WILL』といえば、リード曲の「PRAY」の初パフォーマンスの時、ホンギさん、泣いてましたよね。やっぱり感慨深かったですか?
ホンギ:いや、その…、泣いてないよ! あれは、俺の目がキレイでキラキラしてるから涙に見えただけだと思うよ。
EMTG:そうですか、じゃあ、そういうことにしておきます(笑)。ホンギさんは、ソロアルバムの制作にあたって、自分専用のスタジオと制作チームを組織しましたが、その経験は『N.W.U』にも活かされてますか。
ホンギ:もちろん! ソロアルバムを作ってるのに、“これ、FTに使おう”って思うことが多かったし、スタジオワークや曲作りのレベルも上がったと思う。チームでやるとめちゃ早いんだよ。自分のやりたいことも明確になるし、FTではやらないジャンルにも挑戦して勉強にもなった。ミンファンも俺のスタジオを使う事になったから、これから楽しみだな~。
ミンファン:そうなんです。僕も最近、曲を作ってるので、楽しみ。
EMTG:その曲はいつごろ聴けそう?
ミンファン:まだ出来上がってないから(笑)。
EMTG:ツアーもスタートしますが、体力作りなどしてますか。
ミンファン:僕、今年に入ってからダイエットしたんですよ。1月1日に「1ヶ月だけ頑張ろう!」って決心して。トリ肉と牛乳だけで1ヶ月過ごして、運動もして。4キロ痩せました。ほら、アゴがちゃんとあるでしょ?(笑)
ホンギ:いいぞ、ミンファン。でも、せっかくだから続けろ(笑)。ダイエットって、サプリに頼っちゃダメなんだよね。俺もやるときは食事の調整と運動。6時以降食べないようにするんだけど、これがキツイの。
EMTG:と言いながら、今日も朝からラーメン屋さんに行きましたよね。
ジョンフン:俺は店からここまで歩いてきたから! 他のメンバーは車で来たけど。俺は筋トレもしてるし、常に身体作りをしてますよ。
EMTG:4月27日から新アルバム『N.W.U』を引っさげた東名阪3都市を回る2016年初アリーナツアー「FTISLAND Arena Tour 2016 -Law of FTISLAND:N.W.U -」もスタートします。今回は初めての会場もあるし、楽しみですね。
ジョンフン:バンドは、ライブをしないと意味がないからね! 次のツアーでは、バンド力を見せたいね。
スンヒョン:ライブの後の爽快感は、サイコー!
ミンファン:ファンの皆さんにも、僕らと同じサイコーな気持ちを味わってもらえると思いますよ。
ジェジン:早く「YOU DON’T KNOW WHO I AM」をライブで聴いてほしいな。
ホンギ:初めての東京体育館も楽しみです。ライブで一緒に遊ぼう!

【取材・文:坂本ゆかり】

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リリース情報

N.W.U

N.W.U

2016年04月06日

ワーナーミュージック・ジャパン

1. YOU DON’T KNOW WHO I AM
2. PUPPY
3. COME ON GIRL
4. 素晴らしい人生を
5. AQUA
6. アイデンティティ
7. imagine
8. Walking Dead
9. Time
10. Cycle
11. We are...

お知らせ

■ライブ情報

FTISLAND Arena Tour 2016 -Law of FTISLAND:N.W.U-
2016/04/27(水) 【大阪】大阪城ホール
2016/04/29(金・祝)【東京】東京体育館
2016/04/30(土) 【東京】東京体育館
2016/05/20(金) 【愛知】日本ガイシホール

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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