“太陽の歌声”という名前を持つ女性ソロシンガー、Leola(レオラ)デビュー!

Leola | 2016.04.27

 ハワイ語で“太陽”(la)の“声(Leo)”という名を持つ女性ソロシンガーがデビューする。2011年に大規模なヴォーカルオーディションに初めて参加し、セミファイナルまで進んだが惜しくも落選。約5年間の歳月の中でビーチカルチャーと運命的な出会いを果たした彼女は、自分で見つけた独自の音楽性を“ビーチミュージック”と名付けた。アコースティック楽器を基調にした音数の少ないオーガニックな曲もあれば、思わず歌いたくなるようなキャッチーでポップなバンドサウンドもある。サーフミュージックとは似て非なる、ビーチミュージックとは何なのか。Leolaというアーティスト名に込めた思いとは? 全国でデビュー記念イベントを開催中の彼女に、デビューに至る道のりを聞いた。

EMTG:4月上旬から全国各地を回ってますが、何か手応えのようなものを感じてますか?
Leola:毎回、お客さんが本当に来てくれるのだろうか? っていう不安ばかりで行ってたんですけど、自分が想像していたよりもはるかにたくさんの方が来てくださっていて。リリースイベントって、やっとみんなの近くで歌える機会じゃないですか。ようやく足を運べたという気持ちなのに、すでに曲を知ってくれていて、少しでも私に会いたいって思ってくれてて。それは、今までには絶対になかったことなので、すごく嬉しいし、これがメジャーデビューなんだなっていうのを少しずつ感じてます。
EMTG:いま、“ようやく”や“やっと”という言葉がありましたが、メジャーデビューまでは順調な道のりではなかったですか?
Leola:私が一番最初に夢を叶えるために踏み出した第一歩がオーディションで、そこから5年が経っていて。小さい頃から声に出して唄うことが好きで、このままずっと大好きな歌を唄っていけるような人生にしたいって思ってたんですけど、高校生までは漠然としてて、ただ聞いてもらいたいとか、ただ楽しいから歌ってるっていう感じだったんですね。大学進学と同時に上京して、このままじゃダメだなと思って、もっと自分からチャレンジしないといけないと思って受けたのが、2011年のオーディションだったんです。その一歩目を踏み出したことによってはるかに成長できたと思うんですけど、振り返ると長かったなって思いますね。
EMTG:オーディションは自分にとってはどんな経験になりました?
Leola:当時は、このオーディションに絶対に受かりたいって思っていたわけではなくて、とにかく第一歩目を踏み出したい、何か行動に移したいっていう気持ちが強かったんですね。もちろん、その時にできる精一杯を出そうとは思ってたけど、そんなに期待すぎずに、一次審査で落ちたら次に行こうって考えてたんですけど、思いの外、セミファイナルまで進んで。そこまで行くと、小さい頃からスクールに通ってる子ばかりだし、ちゃんとプロが見えてる人もいて。『あ、やっぱり違うな。自分はまだまだだな』って思って。ちゃんと勉強したいなっていう欲も強くなったし、何よりも、やっぱり私は歌うのが好きだなって思って。そこから、初めて、ヴォイストレーニングも受けるようになったんですけど。
EMTG:そこからの5年間はどう過ごしてました?
Leola:2年間くらいみっちりレッスンをしながら、その都度くるチャンスをつかめるように敏感に一生懸命にやっていて。でも、なかなかゴールが見えなかったんですね。自分が本当にやりたい音楽ってなんだろうとか、自分が本当に好きなものはなんなんだろうとか、自分にできるものはなんなんだろうとか、すごく考えてて。とにかくいろんなものに触れて、いろんなものに出会って、新しいものを取り入れたいっていう気持ちでいたので、いろんなところに出向くようになって。そこで出会ったのが、プロサーファーのアンジェラ・磨紀・バーノンさんなんですけど。
EMTG:障害を持つ子供達を対象にしたサーフィンスクール「Ocean’s Love」を開催してる方ですね。
Leola:そうです。サーフィンを通じて子供たちに笑顔になってもらおうっていうイベントで。最初はボランティアに興味があって参加させてもらって。そこで、子供たちがどんどん笑顔になっていく姿とか、地元のサーファーの方々があったかい気持ちで子供たちを見てる様子を見たり、触れたりしているうちに、自然や家族を大切にするカルチャーの人たちって本当に素敵だなと思って。私も田舎育ちなので、自分と通じるものがあったし、ここに身を置いていたいなって思ったのがきっかけで、イベントにもよく参加させてもらうようになって。そこで、皆さんの中にある音楽にも少しずつ触れていって、ビーチの近くにある、サーフやレゲエンドの音楽にハマっていったのが今に繋がってるんです。そういう出会いもあったので、この5年間がなければ、今の自分はないなって思います。
EMTG:改めて、Leolaさんが提唱している“ビーチミュージック”とはどんな音楽だと言えばいいですか? サーフミュージックというと、ジャック・ジョンソンをはじめとしたオーガニックなサウンドが思い浮かびますし、ビーチではレゲエやハワイアン、かつてはハードコアパンクなども鳴ってましたよね。
Leola:私が表現したいものを大きな枠組で捉えたいなと思って、あえて“ビーチミュージック”と呼んでるんですね。おっしゃる通り、ビーチの周辺にはいろんなジャンルの音楽が流れていて。私は、その時に自分が伝えたいなと思うメッセージにあった曲やサウンドを作って、その中に波の音や風の音が聴こえてきそうな雰囲気や、ナチュラルなテイスト、海の要素だったりを散りばめていけたらいいなと思ってて。そのすべてに共通してるのは、なるべくシンプルで、ピュアであって欲しいっていうことですね。日々の小さな変化に気づけたり、小さなことに幸せを感じられるような素朴さがあったらいいなって思ってます。
EMTG:アーティスト名もビーチカルチャーとの出会いが由来になってる?
Leola:そうですね。歌に関してずっと葛藤があったんですね。トレーニングを重ねることでできることは増えていったけど、それが、自分の表現したい方法や自分が欲しい音と少しズレてる感覚があって。なかなか自分の中で納得できない日々が続いてたんですけど、急に引いて歌うことができるようになって、自然に感情が乗せられるようになったんですね。それが、ビーチと出会った時期と重なったので、せっかくだから似合う名前をつけたいと思ったんです。ハワイ語だったのはたまたまで、どこの言葉でもよかったんですけど、響き、字面、意味、全てをひっくるめて納得できたのが、Leolaっていう名前だったんですね。太陽は誰のもとにも平等に降り注ぐし、優しくもあるし、力強くもあって、いろんなエネルギーの源でもある。自分の声が、そういう太陽のような存在になれたら最高だなと思ったし、これからの自分人生への希望という意味も込めてつけました。
EMTG:デビュー曲「Rainbow」ではまさに、雨上がりの陽射しのような優しくも温かい歌声を体現してますね。
Leola:落ち込んだり、笑ったりする心の天気を例えた歌詞になってて。虹って、雨が降らないとかからないですよね。雨が降ったあとに太陽の光が差しこんだら虹になる。自分の声を太陽と呼べるとするなら、誰かの心に雨が降ってる時に、私の声が降り注ぐことによって、心の雨が止んで、笑顔の虹がかかったら、それ以上の幸せはないなって思ってますし、一番最初に皆さんに聴いていただける曲なので、私がどういう人間かを自己紹介できるような曲にできたらいいなとも思ってて。
EMTG:声の特徴だけではなく、自身の人間性も込めた歌詞になってるんですね。
Leola:そうですね。この5年間で変化した部分でもあるんですけど、なんでもポジティヴに捉えようする性格になったせいなのか、普段から相談を持ちかけられることが多くて。その中でも、すごく頑張ってるんですけど、小さいなことで失敗したり、つまづいちゃったりして、悩みからなかなか抜けだせない友達がいて。『またか!』っていうくらい何度も相談されてるんですね(笑)。私はいつも、『それって、見方を変えたら、いいことじゃん?』って話しているので、それをそのまま歌にしたら、私がどういう人かを伝えられるんじゃないかと思ったんですよ。だから、彼女に対して描くっていう形で書いてて。今までの経験の中でも感じたこと??どんなに泣きわめいた日々が続いても、気付いたら笑ってるでしょっていうことを歌っていて。私も苦しい時や傷ついた時もあったけど、気付いたら、それを越えるような楽しいことや幸せなことがあった。自分が落ち込んだ時も、この曲を聴けば『あのときだって、気付いたら笑ってたじゃん』って思えるし、今、まさに悩んでる人や疲れてる人が聞いて、同じ気持ちになってもらえたらいいなと思いますね。
EMTG:カップリングにはLeolaさんの現在の心境をそのまま歌にしたようなポップチュ?ン「Sing for you」と口笛とアコギが印象的な夏ソング「Summer time」も収録されてます。
Leola:1曲目は私のマインドというか今の私自身で、2曲目にこれまでの自分が辿ってきた道や歌うことに対しての思いがのっていて。3曲目はちょっとレゲエっぽい雰囲気で、アイランド感を保って作っていて。ビーチミュージックとしての攻めの気持ちが一番わかりやすいように作った曲なんですね。現在、過去、未来が全部詰まっているので、『これがLeolaです!』って自信を持ってお渡しできる1枚になったなって思ってますし、自分で太陽陽の声という名前をつけた以上、自分の声が本当に太陽みたいに誰の元にも平等に降り注いで、誰かのエネルギーの源になれるような歌を歌っていきたいなと思います。
EMTG:オーディションが第一歩目だとしたら、メジャーデビューを間近にした現在はどんな心境ですか?
Leola:今は、靴紐を結んで、玄関を開けた感じですかね。空は青くて、太陽が射してる初夏の感じかな。まずは、リリース日にCDショップに自分のCDが並んでいる様子を早く見たいですね(笑)。

【取材・文:永堀アツオ】

tag一覧 シングル 女性ボーカル Leola

ビデオコメント

リリース情報

Rainbow(初回生産限定盤)[CD+DVD]

Rainbow(初回生産限定盤)[CD+DVD]

2016年04月27日

SMAR

[CD]
1. Rainbow
2. Sing for you
3. Summer time
4. Rainbow(Instrumental)

[DVD]
「Rainbow」Music Video

このアルバムを購入

お知らせ

■マイ検索ワード

ファンボード
今、スポンジ製のファンボードが流行ってるらしくて。先月、初めてショートボードに挑戦したら全然ダメで。ロングとショートの間のミディアムの長さがファンで、ファンボードだったら立てるんですね。のりやすいファンボードが欲しいので、いくらくらいするのかを見てました。高くて断念しましたけど……。


■ライブ情報

池袋サンシャイン噴水広場リニューアルイベント
2016/05/03(火・祝)池袋サンシャインシティ噴水広場 ※観覧無料

oricon Sound Blowin’2016~spring~
2016/05/14(土)東京・TSUTAYA O-EAST

COLORS~Leola × FUKI × Miss-art~
2016/05/23(月)渋谷LOOP annex

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

トップに戻る