a crowd of rebellion 良い意味で異常なファーストフルアルバム完成!

a crowd of rebellion | 2016.06.15

2007年、新潟で結成されたバンド a crowd of rebellionのファーストフルアルバムが編集部に届いた。コントラストの効いたツインボーカル、細部までこだわった楽曲アレンジやメロディー、変幻自在の楽曲達、そしてエモーショナルなパフォーマンで注目を集めつつある彼らにインタビューを敢行!

EMTG:昨年は「Ozzfest JAPAN 2015」に出演しましたね。僕も観させてもらいました、感触はどうでした?
宮田:あっと言う間でしたね。ステージから降りて、お客さんの中に突っ込んだんですけど、お客さんもガーッ!と押し寄せて来たので、メタルの人たちは熱いなと(笑)。あと、エレベーターでトム・モレロ(RAGE AGAINST THE MACHINE/現在活動休止中)に会いました。
高井:で、何て言ったんだっけ?
宮田:「とてもファンです!」と伝えたら、「ほんとかい?」と言われたから、「ほんとです!」って。
EMTG:はははは。
小林:自分たちのライヴは「楽しかった!」に尽きますね。
丸山:メタル・レジェンドの人たちと一緒にやれたから良かったです。ザック・ワイルド、めっちゃギター上手いなって。
宮田:いや、ほんといい経験になりました。
EMTG:そして、前作『Daphne』の時に僕は良い意味で"異常な作品"と言いましたけど、今作は異常の異常というか、もう凄まじい仕上がりで驚きましたよ!
宮田:やりたいことをやろうと。それが異常の異常というか、上も下も倍になった感じですね。
EMTG:まさにそんな印象です。今作を作り終えた率直な感想を一人ずつもらえますか?
宮田:同じタイプの曲は作りたくないので、どんどん曲調が広がっていくんですよ。曲数が増えるほど、それが露わになると言うか。
小林:間違いなく掴めた作品ですね。歌にしろ、曲にしろ・・・楽曲に対してどんな歌のアプローチを取ればいいのか、それが明確になりました。宮田のヴォーカルを、俺の歌でも際立たせることができるなと。いままではおんぶに抱っこで、サビだけバーッと歌っていたけど、俺の歌で宮田のシャウトや周りの楽器も映えるんだなって。だから、今回はめちゃくちゃ満足してます。
EMTG:今作はツイン・ヴォーカル感が前面に出てきましたよね。
宮田:俺も普通に歌うパートが増えましたからね。俺のシャウトや普通の歌声が曲の主人公になったり、(小林)亮輔の声が主人公になる曲もあるし、より多彩な色が出た作品になったと思います。いままでになく優しい曲も入ってるから、そこで俺の役割は何かな?と考えたんですよ。昔は優しい曲でも叫ぶでしょ!という感じだったけど、こいつ(丸山)が持ってくる曲ありきで、考えも柔軟になりました。
高井:演奏に関しても曲の幅が増えたから、いままでやらなかった弾き方にもトライしたんですよ。今回はギターの(丸山)漠がエンジニアをしてくれたので、その場の思いつきで入れたフレーズもあるし、いろんなことをやれたなと。
近藤:今回のレコーディングは漠が録ってくれたから、音作りまで一緒にやれたから、曲に対するイメージも密に詰めることができました。レコーディングでも考える時間があったから。今の自分たちを出し切れたと思います。
EMTG:前作とレコーディングの環境はまるで違うんですか?
宮田:今回は僕らがいつも練習で使ってるスタジオで全部録りました。
EMTG:新潟のスタジオですか?
宮田:そうです。
EMTG:今回地元で録ろうと思った理由は?
高井:メンバー5人だけでやった方が密度も高まりますので
宮田:そう、思いっきり病気になれたというか。
EMTG:病気になれた?
宮田:ほかの人が関わると、俺たちの病気感が出し辛くなるんですよ。
宮田:なので自分たちでやるしかないよねって。
EMTG:バンドが持つキャッチーさは失わず、徹底的にこだわり抜いた密室感が発揮されてますよね。
丸山:レコーディング中に竿を何本も変えましたからね。
EMTG:今作を聴きながら、プラモデルで例えると、細部まで部品を必死で組み立ててるような絵が浮かんできましたよ。
宮田:特にミックスはこのギターのフレーズは0.1デシベル上げるとか、プラモデルを組み立てる作業に近かったかもしれない。全員病気なので(笑)、ドラム(近藤)はこのスネアの5個目の音がペラッとなってると。で、全員で聴いたら、なってない!って。
近藤:俺がおかしいのかなあって。
全員:はははは。
宮田:ほんとに細かいところまで話し合えました。
EMTG:今回はある種、一度聴いただけでは曲を覚えられないと言うか、演奏してる側も曲を覚えられるのかな?と心配するくらいの情報の圧縮度ですよね。完全に振り抜いた気持ち良さが最高で、もはや笑っちゃうレベルです。
小林:俺らも笑ってましたからね。
宮田:俺たちにとって最高に病気なアルバムができました(笑)。最初に曲を聴いたときに、こいつ(丸山)の頭の中を見たくなりましたからね。
丸山:ははは。「アルファオメガ」は仮タイトルがゲームで、8ビット・サウンドを入れようと思ったところから、頭おかしい感じにしたいなと。それと勢い出そうと思ったら、こういう感じになりました。
宮田:途中にも(ゲーム音)入れてるでしょ?
丸山:あれはギターでやってるんだけど、ゼルダみたいなイメージです。とりあえず謎の曲にしつつ、爽快な突き抜け感もあるなと。『Calendula』に入ってる「The Noise Bring Disorder To People」というぶっ飛んだ曲があるんですけど、それを超える曲を作ろうと。
EMTG:なるほど。「Sketck」では新しいビート感にも挑戦してますよね。この曲も新鮮でした。
丸山:それは完全に狙いましたね。
高井:清涼飲料水みたいなイメージですね(笑)。軽快な感じが出てるから、結果いい曲になったと思います。
宮田:うん、多幸感、行進感が出るように意識しました。ドライブで日が射す中で聴きたいなって。この曲は俺が作りたいと言ったんですよ。最後にできた曲なんですけど、全体通して聴いた時に何か足りないと思って。
近藤:これもいままでやったことがないアプローチですね。1曲通してすごくシンプルだし、歌を引き立たせることを一番に考えました。
EMTG:「Crocus」もストーリー性のあるいい曲ですね。
小林:ありがとうございます。これは言ってもいいよね? この曲をプリプロするときに、飼っていたワンちゃんが亡くなって。プリプロの移動中にさらっと歌詞が書けたから、それをそのまま歌ったんですよ。そしたら、この金髪の男(丸山)は普段は絶対泣かないんですけど・・・。
丸山:そんなことねえよ。『ドラえもん』で泣くぞ!
小林:犬系はずるいって、泣いてました(笑)。
丸山:いやあ、いい曲だなあと思って。この曲は王道のJポップみたいな展開を意識しました。
高井:プリプロは仮歌でラララ?♪で録るんですけど、この曲だけプリプロの歌詞とほとんど変わらなくて。
小林:小さい頃からいた家族みたいな存在だったから。メロディも一瞬で降りて来たので、あいつが天国からくれたのかなと。この曲は思い入れが強いですね。
EMTG:あと、「Traffic Light」は大人びたホーンやコーラスワークも効果的で、ドラマ性に長けた感動的な曲です。胸に沁みました。
宮田:歌詞はめちゃくちゃ悩みましたけどね。この曲は俺がほぼ歌ってるんですけど、レコーディング直前までラップというか、語りというか、ああいうアプローチで言葉をハメるのが難しくて。俺は歌うべきじゃないと思っていたけど・・・そろそろ歌ってもいいかなと。
EMTG:そういう意味でも自由度がグッと増したなと。これはやっちゃいけない、というものがどんどんなくなってますよね。では、アルバム名『Xanthium』(ザンティウム)にはどんな思いを込めて?
小林:ザンティアムはオナモミという子供の頃に遊んだバカぐさの正式名称で、その花言葉が「粗野」、「粗暴」という意味なんですよ。オナモミのトゲのように、いろんなジャンルに対して尖っていきたいなと。あと、聴いた人の耳に引っ付いて離れないアルバムになればいい、という思いを込めました。
EMTG:わかりました。余計なお世話かもしれませんが、今作のさらに上の作品を作るのは大変な気がしますが。
宮田:ははは。でもこれを作ったことで幅も広がっから、今後もまた新しい曲をを作るのが楽しみになってきたんですよ。
高井:漠もいままでは作り終えると、俺はもう出ねえよ!と言ってたけど。これを作ってる途中に俺できるわって。
EMTG:次作も楽しみにしてます。
宮田:次は異常の異常の異常なアルバムを作りますよ!
全員:はははは。

【取材・文:荒金良介】

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ビデオコメント

リリース情報

Xanthium(初回限定生産盤)

Xanthium(初回限定生産盤)

2016年06月22日

ワーナーミュージック・ジャパン

1. M1917
2. Hello, Mr. Judgment
3. B.A.I.B
4. Smells Like Unknown
5. ll:α→Ω:ll
6. Sketch
7. Crocus
8. She’ll Never Forgive To Be Insulted.
9. Mechanical Parade
10. -Xday-(Interlude)
11. Unlostism
12. The Crow
13. Traffic Light
14. O.B.M.A(X.E.D.I.T.I.O.N) *初回盤のみ収録

お知らせ

■ライブ情報

Xanthium Tour 2016 ~オナモミワンマン塾~ 初段
2016/09/11(日) 札幌 DUCE
2016/09/17(土) 宇都宮 HELLO DOLLY
2016/09/18(日) 横浜 B.B.STREET
2016/09/22(木) 岡山CRAZYMAMA 2nd Room
2016/09/24(土) 福岡 Queblick
2016/10/02(日) 新潟 GOLDEN PIGS RED STAGE
2016/10/15(土) 大阪 アメリカ村 DROP
2016/10/16(日) 愛知 池下CLUB UPSET
2016/10/22(土) 松山 Double-u studio
2016/10/23(日) 京都 LIVE HOUSE GATTACA
2016/10/30(日) 金沢 vanvan V4
2016/11/03(木/祝) 水戸 club SONIC mito
2016/11/04(金) 千葉LOOK
2016/11/11(金) 宮城 LIVE HOUSE enn 3rd
2016/11/18(金) 新宿LOFT

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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