REOL、全神経を揺さぶる1stアルバム『Σ(シグマ)』インタビュー

REOL | 2016.10.20

れをる(シンガーソングライター)、ギガ(サウンドクリエイター)、お菊(映像クリエイター)の3人によるネット世代ユニットREOL。まるでモニターから飛び出したゲームキャラのような強烈な個性が生み出すカオティックな世界観がヤバイ。10月19日に1stアルバム『Σ(シグマ)』をリリース。YouTubeにアップする楽曲は即日100万再生を超える、熱狂的な人気とモンスター級の才能を持つインターネットの申し子たち。世界水準なセンスを日本流に解釈した独自の音世界、心情をえぐる歌詞と映像によるクリエイティヴィティの高さ。初の顔出しMV「ギミアブレスタッナウ」(2曲目)の超絶インパクト、「ちるちる」(8曲目)など中毒性の高いポップセンスに圧倒される。 

EMTG:もともと、れをるさんはYouTubeで700万再生を突破した「drop pop candy」、「No title」などで実績ある活動されていましたが、なぜREOLとしての3人組ユニットでの活動をはじめられたのでしょうか?
れをる:個人名義の活動でも曲やアレンジはギガ、動画はお菊とずっと一緒にやってきたんです。トラックメイクや、動画ってプロの世界だと裏方になりがちですけど、ネットの世界ではみんな主役だし大切にされているんです。そんなこともあって、メジャーで勝負するなら私だけっていうのは違うなと思ったんです。それでアルファベットREOL名義で3人組ユニットとしてやっていきたいなと2人を誘ったのがはじまりです。
EMTG:スマートフォン時代、動画ありきで音楽を楽しむのが当たり前な時代ですもんね。もちろん、誰がトラックを作っているかも重要な要素ですし、当たり前な考え方なのかもしれないですね。
れをる:もともと、私はバンドで活動してたんですけど、なかなか世界が広がらなかったんです。そんな時に、1人でできる音楽を見つけてネットに投稿するようになりました。動画をお願いしていたお菊はその時からの友達なんです。ギガとはネットで知り合いました。コンセプトや言葉を組み立てるのが私の得意分野で、2人には視覚や聴覚を感覚的に担当してもらっています。
EMTG:それこそ、1stアルバム『Σ(シグマ)』は、EDMセンスを持つオンタイムなポップサウンドが、アニメやゲーム文化、ネットカルチャーなど独自のセンスで融合されていて驚かされました。
ギガ:新しいサウンドが好きなので、洋楽からの影響は大きいですね。ゲームミュージックやK-POPも好きです。
EMTG:そして、ギガさんが生み出す楽曲トラック・イメージにインスパイアされて、お菊さんが映像をクリエイトしていくという。その逆もあるんですか?
お菊:両方あります。これまでは、イラストを使った作品が基本だったんですけど、REOLとしては、必ず実写を入れたいなと思っています。もちろん、アニメーションも好きなので融合させた映像を考えていますね。
れをる:コンセプト的なことでいうと、『Σ(シグマ)』という言葉が、ネットスラングで“びっくりする”っていう顔文字に付いてたりして。数学で“和”という意味もあるんですよ。それこそ1+1+1みたいな、プラスされていくイメージなんです。
EMTG:今回なぜ、顔出しを解禁したのですか? というか、みなさんキャラクタライズされた魅力的なヴィジュアル・イメージで驚かされました。
れをる:今まではネットの世界ということもありイラスト主体だったんです。でも、ネットの枠を超えて活動するにあたって、作品以外の部分で自分たちのフィジカルな要素を使って世界観を表現したいと考えました。映像だけでなく、自分自身が外の世界に飛び込んでいきたかったんです。こういった展開は「極彩色」というアルバムを出した頃から考えていて、それこそ「No title」を3人で創り始めたぐらいから具体的になってました。なので、単純にメジャーになったから顔出ししたという理由ではないんです。
EMTG:インパクトが強かったのが顔出しされた「ギミアブレスタッナウ」のMVでした。アルバムでも重要な位置となるナンバーですよね。
れをる:22歳の今しか書けない歌詞を書きたかったんです。自分の暗い部分や、社会や身の回りに起こる様子、それに振り回される負の感情の投影ですね。怒りから生まれた表現で、MVでもそれが強くあらわれました。ギガからトラックの原案をもらった時に、サビの「ギミアブレスタッナウ」のフロウがハマるって思って。よし、これで喜怒哀楽の“怒”を表現しようと思いました。
EMTG:なるほど。ギガさんはアルバムのなかでオススメ曲は?
ギガ:う~ん、難しいですけど……、「宵々古今」が好きですね。普通にシンセだけの曲も好きなんですけど、ゲームミュージックが好きだったのでライブでも盛り上がるようなトライバルな(民族系の)音が好きなんですよ。満足しています。
EMTG:「宵々古今」は古語がミックスされた独自の歌詞展開が魅力ですよね。そして「ちるちる」のポップ感もツボです。
れをる:私には言葉遣いや言い回しにフェチがあるんです。それもあって「宵々古今」では古語にこだわりました。「ちるちる」のテーマは叶わない“片思い”なんです。古い感じというか、映像的な色使いも明治・大正時代みたいな。文学少女みたいなイメージですね。ちょっと頭の固い女の子を主役にして書いてみました。お菊に映像で表現してもらうために様々なシーンを撮影してもらって、それをギガに共有することで世界観が固まっていくという構築の仕方になっています。
お菊:「ちるちる」も大好きなんですよ。動画を作りたいって思った楽曲ですね。可愛らしい感じの「RE:」 、ゲーム的な「コノヨLoading...」もオススメです。
EMTG:REOLは、存在感的にジャパンカルチャーの申し子というか、カオティックな独自性高いセンスが魅力のユニットだと思いますが、今後の目標はどんな設定をされていますか?
れをる:音楽はリスナーに聴いてもらって初めて音楽になると思っています。作って満足するだけじゃなくて、ちゃんと届けて、その人達が何を思うかっていう。そこまでが音楽だと思っていて。なので、たくさんの人に聴いて欲しいし、いろんな人に噛み砕いて欲しいなと夢見ています。

【取材・文:ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)】

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リリース情報

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2016年10月19日

TOY’S FACTORY

01.VIP KID
02.ギミアブレスタッナウ
03.宵々古今
04.コノヨ Loading...
05.RE:
06.Lunatic
07.神様になった日
08.ちるちる
09.-FINAL SIGMA-
10.DetaramE KiddinG
11.サマーホラーパーティ
12.404 not found
13.VIORA

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