SPICY CHOCOLATE 配信限定シングル 『同じ空 feat. ナオト・インティライミ & 安田レイ』

SPICY CHOCOLATE | 2016.10.31

 レゲエをベースに、様々なアーティスト同士の意外な組み合わせなどによって、独自の世界観を構築してきたSPICY CHOCOLATE。CMやテレビ・ドラマの主題歌などで、彼らの楽曲を耳にしたことのある人も多いと思う。そんな彼らの新曲「同じ空」がリリースされる。ナオト・インティライミと安田レイという、こちらも意外な組み合わせによる2人のシンガーのデュエットをフィーチャーし、離れていても、同じ空の下で過ごしている2人の思いを、切ないメロディと歌詞に乗せて歌い上げた、心温まるバラードになっている。そこでSPICY CHOCOLATEの中心的人物であるKATSUYUKI a.k.a. DJ CONTROLERに、この楽曲について掘り下げて聞いてみた。

EMTG:SPICY CHOCOLATEは、EMTG MUSICのインタビューとしては初登場なので、リスナーの中には、アーティスト名や楽曲は聴いたことがあっても、どういうアーティストなのか、まだよく知らない方もいらっしゃると思います。そこで、まずはSPICY CHOCOLATEとは、どういうアーティストなのかということを簡単にご紹介いただけますか?
KATSUYUKI a.k.a. DJ CONTROLER:元々はレゲエのサウンド・クルーです。そのクルーには、DJする人、MCする人、音楽を作る人がいて。あと僕たちは「サウンド・システム」という自分たちの音響システムも所有しているので、その自分たちのサウンドなどを全部合わせて、“レゲエ・サウンド・クルー”という形で活動しています。楽曲をリリースしたりすると、“SPICY CHOCOLATEってどんな人なんですか?”ってよく聞かれるんですけど(笑)、一応レゲエのサウンド・クルーという形で、皆さんにはお伝えしています。
EMTG:わかりやすくいうと、チーム名ということですか?
KATSUYUKI:そうです、チーム名ですね。いろいろな構成員がいて、僕がその前面に立ってやっています。
EMTG:これまでのSPICY CHOCOLATEの作品というのは、様々なアーティストとのコラボレーションによる作品が多いと思うのですが、それも基本コンセプトなのですか?
KATSUYUKI:そうですね。SPICY CHOCOLATEには歌い手がいないので、他のアーティストさんたちとコラボレートして、世の中に音楽を提供していくようなスタイルになっています。1曲ごとにコンセプトを考えて、どのアーティストさんとどのアーティストさんにお願いしようかって考えるんですけど、先にアーティストさんが決まってから、こういうテーマでお願いしようということもありますし、テーマが決まってから、それに合ったアーティストさんにお願いする場合もあって、その辺は変幻自在です。“あ、この人とこの人を組み合わせちゃうんだ。で、ジャケットはこの人?”みたいなサプライズ感は、毎回出したいと思っています。でも、そのアーティストさんの良さを最大限に引き出すことと、自分たちのコンセプトがぶれないようにするということには、重点を置いて作品を作るようにしています。
EMTG:今回、ナオト・インティライミさんと安田レイさんをフィーチャーした「同じ空」という楽曲がリリースされますが、この曲はどういうテーマで作られたのですか?
KATSUYUKI:今回は最初に、ナオトさんとレイさんとの組み合わせが面白いんじゃないかという話がまずチーム内であがって、大切な人や、心に残っている人のことを、空を見て思い出せるような曲が作れたらいいな、というテーマでした。空を見上げた時に、別れて遠くへ行ってしまった人だったり、遠距離の人だったり、皆さんそれぞれの気持ちに置き換えられるような曲になればいいな、と思って「同じ空」を作りました。
EMTG:ナオト・インティライミというアーティストと、SPICY CHOCOLATEというアーティストとは、音楽的な接点があまりないように感じていたので、この組み合わせはちょっと意外でした。
KATSUYUKI:そうですよね。僕たちが歩んできたのはレゲエのアンダーグラウンドのシーンだったので、ナオト・インティライミとどこで絡み合うのかといったら、接点はまったくと言ってないですよね。でも当然、ナオトさんのことを素晴らしいシンガーとして拝見していたし、実際ナオトさんは世界各地を回っていて、ジャマイカにも行かれていて。ジャマイカでは、僕の知っている方のゲスト・ハウスに泊まったりしていて、ジャマイカにもちゃんと着地して、レゲエを体感されている方だということも知っていました。スタジオ作業中、実際に話をしていくうちに、すごく親近感が出てきました。
EMTG:歌詞は、ナオトさんも共作していますね。
KATSUYUKI:ナオトさんも途中で歌詞を手直ししたりしてくれました。彼は素晴らしいミュージシャンで、僕たちの音楽性も、たくさん成長させてくれましたね。SPICY CHOCOLATEは、いろいろなアーティストさんとコラボレートしているので、みんなそれぞれ違った、まさに十人十色のレコーディング・スタイルを目の当たりにするんです。「同じ空」というテーマには、恋愛観もあるんですけど、僕らの中には、大切な人が世の中からいなくなってしまったりとか、家族がいなくなってしまったりとか、そういう人たちにも置き換えられる楽曲にしたい、という思いも根底にあって、ナオトさんも歌っている最中に、それに気づいてくれたんですね。直接的な歌詞にはないんですけど、“もしかしたら二度と会えなくなってしまった人にも歌いかけているんじゃいか”って。僕たちはそういうことは一切言わなかったんですけど、彼はそれを感じて。それでスタジオを暗くして、“今から、別の心で歌います”って言って歌い始めたら、物凄く感情がこもった全然違う歌が出てきて、歌に魂が入った瞬間を、僕たちは目の当たりにできたんです。それには僕らも感動しました。安田レイさんも、プリプロの時点から、本番並みのクオリティで歌ってくれて。でもレコーディングでさらにテイクを重ねるごとにどんどん良くなっていくんですね。その場で進化していく姿は素晴らしいと思いますし、ナオトさんも、レイさんも、自分の作品でやることとは別のものをSPICY CHOCOLATEでやることで、化学反応を起こして、普段では見れない一面が出ていると思います。すごい2人だなぁ、と。
EMTG:ひとつのテーマを、男性目線と女性目線で歌っている楽曲の構成も面白いですね。
KATSUYUKI:1コーラス目がナオトさんで、2コーラス目がレイさんで、3コーラス目でようやく2人が絡み合うんですけど、ナオトさんの提案で、2人が同時にスタジオに入って、互いに向かい合って見つめ合いながらレコーディングしたんです。だから後半の掛け合いなどはドンピシャに合っています。このやり方は僕らとしても初めてだったんですけど、音楽性も感情も高まったし、自分としては、SPICY CHOCOLATEの最高傑作ができたと思っています。すごくいいものができました。
EMTG:ではこの曲を通じて、リスナーには、どのような思いを伝えたいですか?
KATSUYUKI:僕たちの音楽を聴いて、それぞれの境遇の中で愛情を感じてもらったり、元気だったり勇気だったりを、少しでも与えられるような楽曲を作りたいと思ってやってきたので、それが皆さんに届けば嬉しいです。
EMTG:さらに、11月30日にはニューアルバム『渋谷純愛物語3』のリリースも予定されていますね。
KATSUYUKI:これまで2枚リリースしてきた『渋谷純愛物語』の最終章です。自分たちがいいなと思う人や、一緒にやりたい人と思う人をフィーチャーして、自分たちの出せる力をすべてここに注いで作りましたので、たくさんの方に聴いていただきたいですね。

【取材・文:熊谷 美広】


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リリース情報

同じ空 feat. ナオト・インティライミ & 安田レイ

同じ空 feat. ナオト・インティライミ & 安田レイ

2016年11月02日

ユニバーサル ミュージック

01.同じ空 feat. ナオト・インティライミ & 安田レイ

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リリース情報

渋谷純愛物語3[2CD初回限定盤]

渋谷純愛物語3[2CD初回限定盤]

2016年11月30日

ユニバーサル ミュージック

2CD DISC1に収録楽曲と様々なアーティストのヒット楽曲計23曲をSPICY CHOCOLATEによる豪華MIX CD付き

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■ライブ情報

REVOLUTION〜新木場ノ乱〜
2016/12/03(土) 新木場STUDIO COAST

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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