注目のFlowBackがセカンドシングル「Heartbreaker」をリリース

FlowBack | 2016.12.02

 “東京ガールズコレクション 2016 A/W“で3万人規模の舞台に立ち、渋谷全域をジャックしたキャンペーンを張り、街中をアドトラックが走り回る中、2016年9月ド派手にメジャーデビューしたFlowBack。作詞/作曲/ラップ、振付構成、グッズデザインまでセルフプロデュースする次世代のダンス&ボーカルグループとして彼らがデビュー曲「Come A Long Way」に続いて2ndシングル「Heratbreaker」をリリース。80‘sをベースにしたダンストラックにトロピックシンセ、ラップ始まりの歌を融合させたセンス。明るい楽曲にロストラブソングを乗せた意外性。これを聴けば、さらにパフォーマンスを見れば、彼らが時代の半歩先を行く表現者であること。ニューカマーならではのセンスがわかるはずだ。

EMTG:それにしても新人としては破格の、ド派手で鮮烈なメジャーデビューの仕方でしたね。みなさんも驚いたんじゃないですか?
TATSUKI:いや、そうでもないかな?(笑)
MARK:“待ちに待ってた” という感じです。
TATSUKI:こうなることを信じきって活動してきてたので、自分たちとしては想定内でした。
MARK:グループ内のたわいもない会話の中で、FlowBackのトラックが街中を走ることとか結成当初からみんなんで話してたよね?
REIJI:うん。
MASAHARU:懐かしい~(微笑)。
JUDAI:だから“しめしめ”という感じだった。
MARK:やっときたか、と(笑)。
JUDAI:3年前にトラック走ってたらすぐ天狗になってたと思います。だけどメジャーデビューにたどり着くまでの辛さや、トラック1台走らせることの大変さ。いってみれば、周りの人たちが“将来この子たちは大きくなるから”というのを信じて投資してくれてる訳だから。もちろんトラックが走るのは嬉しいですけど、その裏に自分たちの可能性を信じてくれてる人たちがあの頃と違っていまはたくさんいることの方が嬉しいです。
TATSUKI:だから、僕たちとしてみれば、いまはなお一層気が引き締まる感じで。
REIJI:アーティストとして頑張っていかなきゃなってより強く思うようになりましたし。
MASAHARU:一つひとつの活動に向けて、その前日にちゃんと準備して。
TATSUKI:1曲1曲、より自分たちの血の通った音楽にするためにもその時々で自分たちができる一番カッコいいものを作り、前作を上回るものを届けないとと思ってますね。
EMTG:自分たちの血の通った音楽というのは、セルフプロデュースするFlowBackならではの表現ですね。2ndシングル「Heartbreaker」は、80年代のダンスグルーヴとトレンドの音を共存させたところに新しさを感じましたが。
REIJI:まさにこれは80年代のテイストを現代風にポップにキャッチーに仕上げた曲で。歌詞は、男性が女性に振り回されててせつないのに曲はポップというギャップが面白い。
TATSUKI:僕自身、恋愛でいろいろ振り回された経験もあるので歌ってて気持ちもこもりますし。FlowBack自身、時代の半歩先を行くグループでありたいというところは昔からありまして。今作もまた、半歩先をいってやったなという手応えがを感じる作品ですね。
MARK:曲自体はポップなんですけど、歌詞を見てみると男の人が振り回されて未練たらたらだから、こんなに明るいサウンドなのに歌ってると感情移入しちゃうんですよ。ポップなのに、涙が出てきそうなぐらいドラマティックで。そこは後半のブリッチに一番出てると思います。なので、新しいタイプの失恋の曲だと思いますね。失恋ソングは歌詞も歌もドロッとしたバラードだけじゃないんだなと思いました。だから、失恋して悲しいなというところで歌詞に共感したり、だけど曲は明るいから失恋を吹っ切るきっかけにもできるし。その時々でいろんな聴き方ができる曲なんじゃないかなと思います。
JUDAI:今回もラップの歌詞は書かせてもらいました。自分の実体験を入れ混ぜて。今作はバースが長いので、重視したのはストーリー性ですね。最初に別れたことを描写して、2バース目で苦悩している感じを書いて、最後に自暴自棄になって最終的には“戻ってきてくれ”というところで1つのストーリーになるように作りました。
MASAHARU :海外で今流行っている80年代音楽をイメージさせるような曲調に、僕たちがいつも心がけてるポップさを取り入れて、FlowBack風にアレンジした曲なんですけど。僕たちは好きでよく聴いてるんですけど、若いリスナーの方は80年代に流行った音楽といっても知らない人が多いと思うんですよ。この曲をきっかけに興味を持ってくれたら音楽をやってる身としてはすごく嬉しいので、そういう気持ちも込めて僕は歌ってますね。
EMTG:MVはどんな仕上がりなんですか?
TATSUKI:今回は、僕たちが初のアクティング、演技をしてまして(微笑)。いままでリップしながらパフォーマンスするものが多かったんですけど、今回はストーリーがある感じで。
JUDAI:いろんなセットがあって。そこで女性に翻弄されてる感じを僕らが演技をしてます。
TATSUKI:撮影は丸1日かかったんですよ。
REIJI:朝5時起きで。
MARK:終わったのが次の日の朝!
JUDAI:前作はずっと踊り続けるという体力的な辛さがあったんですけど、今作はセットチェンジが多かったので待ち時間が長くて。メンタル的な強さが養われた気がします。
TATSUKI:今回もこのストーリー仕立てのもの以外にダンスバージョンがあります。
EMTG:ダンスの振り付けのポイントは?
TATSUKI:今回は振り付けチームの中に僕も入って振り付けをしたんですけど。前回はサビに入った途端に後ろを向くという振り付けが斬新だったと思うんですが。今作は、サビの頭でハートを射抜かれるという振り付けがポイントになってます。それでサウンドが80年代ってことで、この時代は何が流行ってたんだろうって話をダンサーの方たちとしてて。その中で一つ、ディスコというのが出て。ディスコといえばお立ち台だろうってことになって。それを今風にアレンジしたら面白いんじゃないかってことで、今回はお立ち台を使って踊ってます! 
EMTG:えっ‥お立ち台?
MARK:最初、僕たちも”えっ?”っていう反応でした(笑)。でも、いいんですよ。これが!
REIJI:新しいんです(微笑)。
JUDAI:お立ち台ブームがきちゃいますよ(笑)。
EMTG:C/Wの「Turn Around」は色気だだ漏れのFlowBackに驚かされました。
TATSUKI:FlowBackこんな一面があるんだって。表題曲と同じテーマだけど全然違います。
MARK:僕らはヒップホップが5人共通して好きな部分で、そこが心の中の基盤となっているので、このトラック聴いたときは“マジかよ!! “って喜びました。今回は2曲ともラップ始まりだけど、そのラップの表情からしてこっちは全く違いますからね。
JUDAI:これはラップは何回も書き直しました。心が折れそうになるぐらい。でも、自分でも分かってるんですよ。ダサいなっていうのは。自分で納得してないもの世に出すのかって思いながら、泣きながら何回も書いて。この曲はメンバーの声が本当に魅力的だなと思ってて、それがさらに曲のセクシーさを際立たせているので妥協したくなくて。最後の最後までラップを書き直してよかったです。
MARK:海外だと早口ラップよりも、こういうけだるい感じのヒップホップが流行ってるんですよ。いまは。
JUDAI:歌もラップも空間があって。
MARK:そうそう。“間”を楽しむ感じだね。まだ1度もライブで披露してないんですけど、すごい楽しみです。いかにドヤ顔でこの曲に浸ってパフォーマンスできるかが(微笑)。
EMTG:2ndシングル収録曲が2曲ともラップ始まりなところも今作の特徴ですよね。
JUDAI:自分としては、ラップをこういう形でフィーチャーして楽曲やFlowBackの武器として扱ってもらえるのはすごく嬉しいし、ありがたいです。インディーズ時代からセルフプロデュースは自分たちの売りで。それがブレてないからこそ、いまも自分はラップを書かせてもらえてるんだと思うんで。これからもどんどんスキルを上げて、FlowBackの顔になりたいです。“ダンス&ボーカルはラッパーがいるのが普通”。そういう常識を日本に作りたいです。
EMTG:では最後に2017年に向けての抱負を!
TATSUKI:いまできる僕たちの最大限。その限界をさらに伸ばして、僕たち自身限界をどんどんどんどん突破して、時代の半歩先をいくFlowBackを生み出したいよね。
MARK:どんなに環境が変わろうが、あくまでも僕らは“挑戦者”であることは変わらないので。来年もまたいい意味で期待を裏切って。半歩先をいくFlowBackを見せていきますよ。

【取材・文:東條祥恵】

tag一覧 シングル 男性ボーカル FlowBack

リリース情報

Heartbreaker

Heartbreaker

2016年12月07日

Ki/oon Music

1. Heartbreaker
2. Turn Around
3. Heartbreaker -Instrumental-

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■ライブ情報

TAKESHIBA MUSIC CRUISE 2016
2016年12月25(日) 竹芝ニュービアホール

BREAK OUT祭 2017
2017/01/13(金) Zepp Tokyo

TOKYO SWISH 2017
2017/03/31(金) TOKYO DOME CITY HALL

NAGOYA SWISH 2017
2017/03/17(金) 日本特殊陶業市民会館ビレッジホール

SENDAI SWISH 2017
2017/03/19(日) 仙台市民会館 大ホール

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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