デビュー12年目に突入した奥華子、2017年第一弾シングル「キミの花/最後のキス」をリリース!

奥華子 | 2017.02.20

 2016年にデビュー10周年を記念し、これまでに制作した150曲以上の曲をすべて披露する『奥華子10周年ありがとう!弾き語り全曲ライブ!』を成功させた奥華子から、2017年最初のシングル「キミの花/最後のキス」が届けられた。TVアニメ「セイレン」のオープニングテーマとしても話題を集めている「キミの花」は、ギターを中心とした華やかなサウンドとともに思春期のピュアな恋愛感情を描き出したポップチューン。そして「最後のキス」は奥華子の真骨頂とも言える、切なくも美しい失恋バラードに仕上がっている。さらに大学時代に書いたという「積木」も収録。幅広い魅力を反映させた本作によって奥華子は、シンガーソングライターとしての新たな一歩を踏み出すことになりそうだ。

EMTG:2017年の最初のライブは、名古屋での路上ライブだったそうですね。
奥華子:そうなんですよ。ある番組の企画だったんですけど、機材トラブルもあって、思うようなライブができなくて。またリベンジしたいですね。
EMTG:路上ライブは“シンガーソングライター・奥華子”の原点ですからね。
奥:普段のライブとはモードが違うんですよね。戦う態勢というか「歩いている人の足を止めたい」という気持ちになるので。路上ライブのときは「初めまして、奥華子です。聴いてください」ってずっと言ってるんですけど、私にとっては力試しの場所でもあるんです。デビュー前から「弾き語りで伝える」ということを目指していたし、その思いがいちばん出るのが路上ライブなんだろうなって。歌詞と歌と鍵盤だけで、どれだけの人に「おっ!」と思ってもらえるかがいちばん大事というか。それはずっと変わってないですね
EMTG:そして2017年最初のシングル「キミの花/最後のキス」がリリースされます。「キミの花」は恋することの喜びをテーマにしたポップナンバー。TVアニメ「セイレン」のオープニングテーマとしても注目を集めていますが、制作はいつ頃だったんですか?
奥:去年の全曲ライブ(2016年6月、7月に全国4都市で開催された「奥華子 10周年ありがとう!弾き語り全曲ライブ!」)が終わった後ですね。まずアニメの脚本を読ませてもらったんですけど、その場ですぐに曲が浮かんできて、それをスマホに録って。制作はすごくスムーズでした。 
EMTG:「セイレン」のストーリーに共感できたわけですね。
奥:そうですね。主人公は男の子なんですけど、女の子に対する妄想だったり、奥手で恋愛ベタでも「こんな僕でも恋したいんだ」という気持ちがすごく伝わってきて。自分とは年齢も性別も違うからこそ、客観的にイメージできたのかもしれないですね。
EMTG:なるほど。ちなみに学生時代は妄想しがちな女子だったりしました?
奥:妄想もしてたし、行動もしてました(笑)。私、先輩を好きになることが多かったんですよ。うちの学校は体育祭のときに好きな人のハチマキをもらうというのが恒例だったんですけど、私も先輩のところに行って「ハチマキください!」って言ってたので(笑)。大人になると妄想する期間が短くなると思うんですよ。学生のときは自分の気持ちを言えないことのほうが多いと思うし、内に秘める喜びやドキドキもあったなって。それは「キミの花」にも出ていると思いますね。
EMTG:ポップなサウンドも思春期のドキドキ感にピッタリですね。
奥:アニメのスタッフの方からも「オープニング曲なので明るい感じでお願いします」と言われていて。これが自分の中の最大限の明るさですね(笑)。もともとポップな曲ってそれほど得意ではないし、ファンの人たちからも「切ないバラードが好きです」と言われることが多いんですよ。「キミの花」に関しては、明るくてポップな方向に振り切った感じですね。アニメの主題歌のお話がなかったら、できなかった曲だと思います。
EMTG:自然に書いたらバラードが多くなるけど、「ポップな曲を書こう」と決めたら質の高いポップチューンが作れるということじゃないですか?
奥:そうかも。この曲ができ上がったとき、「私の作風って、案外幅広いな」って自分で思ったので(笑)。ただ、「セイレン」が始まってからTwitterで反響を調べてみたら、「奥華子の曲っていうだけで切ない」っていう声もけっこうあって。自分ではまったく切なさを出してないつもりだったから、おもしろいなって思いましたね。この曲がきっかけになって、他の曲も聴いてもらえたら嬉しいです。
EMTG:「最後のキス」は奥華子の真骨頂とも言える失恋バラード。恋人と別れてしまった女性の感情を詩的に描き出した素晴らしい楽曲だと思います。
奥:ありがとうございます! 「キミの花」は自分にとってすごくポップな曲なんですけど、この1曲だけをシングルとしてリリースするのは少しだけ不安だったし、「これが奥華子です」と言える曲も入れたいなって。「最後のキス」は5年前くらいから温めていた曲なんです、じつは。でも、なかなか納得できる形にできなくて…。このタイミングで「もう1回やってみよう」と思って、サビのメロディや歌詞を変えて。ようやく「これで大丈夫」と思える曲になりました。
EMTG:「奥華子とはどんなシンガーソングライターなのか?」ということを改めて示す必要があったと。
奥:そうですね。去年は10周年イヤーだったから、私にとってはこのシングルが再スタートいう感覚もあって。すごく大事なシングルだし、「最後のキス」は「いままでで最高の曲です」と言えるものにしたかったので。歌詞にはすごく苦労しましたけどね。メロディの音数が少ないから、言葉をたくさん入れられないんですよ。少ない歌詞でも深い意味があって、なおかつ響きがいい言葉を探すのがとにかく大変で…。いままででいちばん難しかったかもしれないです。あまりにも書けなくて、鎌倉のお寺に行って写経しちゃいましたから(笑)。
EMTG:別れの瞬間の気持ちが強く伝わってくる歌詞ですよね。すごく後悔してるんだけど、それでも「好きだった」という思いもちゃんと感じられて。
奥:うん、まさに後悔の曲だと思います。恋愛のことで後悔しながら生きている人も多いと思うし…。でも、後悔や憎しみも含めて「すべてが大事だった」と思えるのはすごいことじゃないですか。いまはそんなふうに思えなかったとしても、時間が経って、いつかは「すべてが大切だったな」と思えるようになるかもしれないし。「最後のキス」って、具体的な状況は説明してないんですよ。だから聴く人によって思い描くシチュエーションが違うと思うし、同じ人でも時期によって違って聴こえるんじゃないかなって。
EMTG:なるほど。失恋というテーマって、ホントに奥が深いですね…。
奥:そうですね。いろんな失恋ソングを作ってきたし、似たような曲もあるかもしれないけど、“またか”感が嬉しかったりもするんですよ(笑)。同じようなデザインの服でも、「ここがちょっと違うんだよね」いう違いが嬉しかったりするじゃないですか。私もそういう存在になりたいんですよね。同じような失恋ソングなんだけど、よく聴くとちょっと違うっていう。
EMTG:さらに昨年の全曲ライブで披露された「積木」も収録。新しいスタートにふさわしいシングルになりましたね。
奥:10周年の時期はこれまでの楽曲を振り返ることが多かったんですよね。その感じはもう終わって、前に進むしかないなと思っていて。その最初の1枚目が今回のシングルなんだと思います。
EMTG:引き続き新しい曲も書いてるんですか?
奥:書こうとしてるんですけど、なかなか出来なくて。いままでで最高にヤバいかもしれないです(笑)。ただ、そんなに追い詰められてる感じもないんですよね。以前は精神的に追い詰められることが多かったんだけど、いまは「どうしよう」と言いつつ笑っていられるので。とは言ってもヤバいことに変わりはないので(笑)、がんばって曲を作ろうと思います!

【取材・文:森 朋之】

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リリース情報

キミの花/最後のキス

キミの花/最後のキス

2017年02月22日

ポニーキャニオン

M1 キミの花(TVアニメ「セイレン」オープニングテーマ)
M2 最後のキス
M3 積木
M4 キミの花(Instrumental)
M5 最後のキス(Instrumental)

お知らせ

■コメント動画



■ライブ情報

「キミの花/最後のキス」リリースイベントライブ
2017/02/25(土) 海老名ビナウォークミュージックディライト
2017/02/26(日) ららぽーとTOKYO-BAY 北館1F東の広場
2017/03/02(木) 名古屋予定
2017/03/03(金) ミント神戸2Fデッキ特設ステージ

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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