男女混声ユニットのSwimy、あらたな挑戦満載の「絶絶ep」リリース!

Swimy | 2017.02.22

 Swimyと言えば、なんといっても男女混声トリプルヴォーカルのポップな華やかさ。そして、ストイックに疾走するギターロックも、享楽的なダンスポップも、貪欲に飲み込んでしまう懐の深さ。昨年3月にメジャーデビューシングル「あっちむいて」、6月にはミニアルバム『おひとりさま』をリリースし、急激に知名度を上げた彼らが、満を持して臨む2年目のスタートダッシュ。今作「絶絶ep」は、「NARUTO-ナルト- 疾風伝」エンディングテーマを含む、あらたな挑戦を満載した絶対の自信作だ。メンバー全員にインタビュー!

EMTG:そろそろ、メジャーデビュー1年ですね。それぞれ、この1年間に感じたことというと?
平成のまお(Vo、Ba):私はこの1年で、音楽に対する意識がデビューする前と180度変わりました。曲作りにおいても、それまではただ言われたことをやるということもあったのが、自分の意見を言うようになったりとか。ライブでも、どういうライブをしたらお客さんの心に刺さるか? だったり、どういう見せ方をしたら印象に残るか? とか、第三者がいる体で、すべてを考えるようになりました。
EMTG:おお~。それは大きな変化。
平成のまお:自分達だけじゃないなと。一緒に動いてくれるスタッフさんとか、みんなと相談して作ったり、すべてに対しての考えが変わって、音楽に対して真剣になった1年でした。まだ変わりきっていない部分もあるので、2017年はさらに変わりたいと思います。
みっけ(Vo、Dr):この1年で、結束がすごくできた気がします。4人とも、かなりのシャイやったりするんですけど、向き合わなきゃいけない場面も出てきて、毎日ミーティングしたりして。ケンカして、嫌やったこともあったんですけど、それを乗り越えていいものが出来たら、そのぶんうれしくなるから。やり続けたいなと思える1年でした。
タイキロイド(Gt、Cho):モノスゴクハヤクスギテイキマシタ。ボクハネンマツニオオキクミタメガカワッテ、キンパツニナリマシタ。ソレガインショウニノコッテイマス。
みっけ:金髪は、私があげました(笑)。結構似合ってると思います。
Takumi(Vo、Gt):僕は、いろんなものを見るようになりましたね。自分が目指してるのは“バンドだ”というのがずっとあって、例えばアイドルの人とか、俳優さんが歌ってるのとか、違う畑の人やから勉強もしなかったし、そんなに見てなかったんですけど。デビューしてから、どこかの現場で一緒にさせてもらったりとか、直接ライブを観たりすると、普通にパフォーマンスとしてすごいんですよ。そこの視野は、メジャーデビューして広がりましたね。いろんなジャンルの人からちょっとでも何か取り入れられへんかな? みたいな感性は、環境が変わったからこそ得られたものなのかなと思います。
EMTG:それはきっと、曲作りにもフィードバックされている?
Takumi:はい。そうですね。
EMTG:新曲「絶絶」は、「NARUTO-ナルト- 疾風伝」のエンディングテーマで、Swimyにとって二度目のアニメタイアップ。これは、まずお題をもらって?
Takumi:いえ、前回の「銀魂゜」の「あっちむいて」のときもそうなんですけど、お題は特になく。僕が思う「NARUTO」はこれだ、という感じです。僕はそこまで漫画を読むタイプではないんですけど、「NARUTO」だけは全巻揃えてて、昔から何周も読み直してるんですよ。元々、前回の『おひとりさま』というミニアルバムを出したあと、次の作品ではひとりからふたりになって、誰かに何かを伝えたいという思いを書きたい、という思いになり。人との繋がり、誰かに対する愛の向け方とか、そういったものは、自分が今まで見たり聴いたりしてきたもので培われてると思うんですけど、すでにあって。
EMTG:ああ~。元々あるものだった。
Takumi:はい。僕の、人に対する接し方、絆の感じ方、愛情の向け方とかは、「NARUTO」で培われたものが多くて、何も考えずに人との絆のことを書いても、ハマる自信はありました。だからこの曲は、言葉よりもサウンド面でいろいろ考えましたね。「NARUTO」の大事な場面を切り抜いて壁一面に張り出して、どんな音が鳴ったらいいかな? って想像したり、エンディングテーマとして、どんな音が鳴ればいいんだろう? って、ずっと考えたり。バトルシーンであっても、涙を流すシーンであっても、どっちに流れていてもしっかりと世界観をあと押しできるようなサウンドを作るのはどうしたらいいだろう? って、そればかり考えてました。
EMTG:結果的に、速くもなく、バラードでもなく、ミドルテンポの心地よいノリになった。
Takumi:答えがすべて、“はざま”になったんですよね。「NARUTO」は戦闘シーンも大事なので、ゆったりすぎると物足りなくなるし、そっちを攻めすぎると、エンディングのときに哀愁がなさすぎる。間、間を突き詰めたら、ちょうどいいBPMになりましたね。
EMTG:メンバーそれぞれ、この曲の聴きどころというと?
タイキロイド:ウシロデヒイテイルハヤイフレーズ。チカラガハイッテイルノデソコニキヅイテモラエタラウレシイデス。
平成のまお:2番以降の、トリプルボーカル感~Cメロが特に気に入ってます。ここがあるおかげで、単純な曲では終わらせないというか、Aメロ→Bメロ→サビ→Cメロのおかげで、曲が彩られてるんじゃないかな? と思ってるんですけど。アニメ尺ではなく、CDを手に取って、ここまでしっかり聴いてほしいです。
EMTG:アニメだとそこまで流れない。そこ重要ですね。
みっけ:ドラムについては、4つ打ちのシンプルな感じに思わせて、意外と凝ってるみたいな。時々ヘンなフレーズが入ってます。あとは歌も、こういう感じは今までなかったんですよ。ロー気味で、哀愁があって、何も考えずに感情を爆発させて歌おうと思ったら、爆発させすぎたんですけど(笑)。エモすぎて、ライブで泣いてしまわないように気をつけます。
EMTG:そして、アニメを観て曲を気に入った人が、この「絶絶ep」を手に取ると、さらにバラエティ豊かな曲が入っていて驚く、という仕掛けになっている。6曲の中で、ほかにお薦め曲はありますか。
みっけ:5曲目に「どうして」という曲があるんですけど。デモを聴かせてもらった段階で震えてしまって、“これヤバイ!”って。サウンドだけで泣けてくるというか、出来上がったあとも、夜ひとりで走りながら聴いて、泣いてます。
EMTG:それは相当エモい。
みっけ:泣くって、ストレス発散になるじゃないですか。私、映画とかを観てもあんまり泣けない人なんですけど、自分たちの曲を聴いて泣けるという、あらたなストレス発散の方法を見つけました。
平成のまお:私はそこまで泣かないですけど、「僕の言葉で」は、涙こぼれる手前までいきます(笑)。途中で曲が止まって、子供たちの声が入って、ほっこりするんですけど。そこに楽器が重なったときに、涙腺にくるんですよ。そのまま曲が進んで、うしろに合唱が残っていて……っていう部分が特に好きで。
Takumi:子供たちと、頑張って録ったもんな。
平成のまお:そう。子供たちの声と、楽器と、私たちの歌が重なって、ひとつの音楽になっていることに、すごいグッときます。聴いてほしいです。
タイキロイド:ボクハ「ナンカイ」ガスキデス。ミギトヒダリデチガウギターガナッテイテ、フクザツニカランデイルトコロガオモシロイトオモイマス。
EMTG:Takumiさん! メンバーに、自分が作った歌で泣けると言われるのはソングライターとして最高の名誉じゃないですか。
Takumi:気持ち悪いですけどね(笑)。でも本当に、僕はひとりで作り込むので、メンバーは、いちばん初めのリスナーなんですよ。それもあって、こもって作るんですけど。途中まで聴かれたくないんですよ。僕からしたら、いちばんのお客さんなんです。メンバーの反応で、その曲の先がだいたい見えるというか、すごくわかる。微妙やったときは「ああ、うん、ありがとう」ぐらいの感じで(笑)。いい曲やのに、この展開は気に食わないと思っているときは、すごい不機嫌そうな顔をする。なんでサビはいいのに、Bメロをこんなふうにしてんやろ? とか思ってるのも伝わるし。
EMTG:ああ~。なるほど。
Takumi:だから、泣けると言ってもらうとすごくうれしいです。いちばんの身内が、いちばん客観的に聴いてくれるのが、僕らの強みだと思ってるんで。僕は、出来上がったあとは、あんまり自分の曲を聴かないんですけど……いや、でも今回はわりと聴いてるかな。
EMTG:はっきり言って自信作。
Takumi:今やれることはやったと思うので。表現したいことをしっかりできたので、うれしいです。
EMTG:この作品、どんな人に届いてほしい?
Takumi:僕は今まで、対象になる人を思い描いて、曲を書いてこなかったんですよ。ひとりで妄想をふくらませて書くことが多かったんですけど、今回は全曲に対象があって。この曲やったら誰の顔が浮かぶな、というものがあるんですよ。なので、とりあえずライブに来てほしいですね。あなたと直接繋がるための作品なので、聴いてくれた全員をライブに連れていきたいです。

【取材・文:宮本英夫】

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リリース情報

絶絶ep

絶絶ep

2017年02月22日

アリオラジャパン

1. 絶絶 (読み:ぜつぜつ)
2. 僕の言葉で
3. アナタキミ
4. ナンカイ
5. どうして
6. isogi (読み:いそぎ)

お知らせ

■コメント動画



■ライブ情報

インストアライブ
2017/02/25(土) 15:00~
タワーレコード名古屋パルコ店 店頭スペース

2017/02/26(日) 13:00~
タワーレコード梅田NU茶屋町店 店内イベントスペース

2017/02/26(日) 18:00~
タワーレコード大津店 店内イベントスペース

2017/03/12(日) 12:00~
タワーレコード 新宿7F イベントスペース

R-BROS.FEST 2017
2017/03/27(月) 渋谷eggman

Swimy自主企画ライブ『L.O.L page-1~縷々るル~』
2017/04/28(金) 渋谷eggman
2017/05/02(火) 京都MUSE

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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