FlowBack 3rdシングル「BOOYAH!」をリリース

FlowBack | 2017.03.21

 ステージに立った途端に「俺らは絶対誰にも負けない」という闘争心がメラメラと燃えたぎる。FlowBackの反骨精神は一体どこから生まれたのか。重たいヒップホップの強い単音ビートに、90‘sっぽいR&Bやトロピカルハウス、中近東フレーズをフレーバリングしたトラックに、彼らの生き様を描いた歌詞をのせたSTY制作による3rdシングル「BOOYAH!」で、グループ史上最強にDOPEな作品を作り上げたFlowBack。3枚目にして、自分たちの“やり方”をアティテュードとしてサウンド、歌詞、パフォーマンスに落とし込んだFlowBackのソウルアンセムともいえる新作について、5人に訊いた。
EMTG:音楽の話の前に新アー写について一言いわせて下さい。デビュー3枚目にして漂ってくる大物感が半端ないんですけど。
全員:ぶははっ(爆笑)。
TATSUKI:確かに! いわれてみれば(微笑)。
JUDAI:今回、曲がヒップホップ系なので、逆にフォーマルな衣装のほうが映えるんじゃないかというのをMARK君が考えたんですよ。
MARK:ヒップホップっぽい格好でやっちゃうとベタすぎてしまうので、僕らは顔の雰囲気は5人並ぶとどちらかというとスタイリッシュなほうだと思うんで、あえてギャップを狙いって黒いフォーマルな衣装というのを提案しました。ジャケ写とかアー写のイメージとはまったく違う曲が聞こえてくることによって、曲のインパクトもデカくなると思ったんですよ。
EMTG:なるほど。でも、JUDAIさんが杖を持ってる姿はとても新人とは。
JUDAI:新人感まったくないですね(笑)。
MARK:あれはスタイリストさんのアイデア。
JUDAI:僕の髪型との兼ね合いだと思います。
EMTG:「BOOYAH!」は攻め攻めな強いトラックにのってる歌詞がとことんリアルで。これは、みなさんのことを歌ってるんですよね?
JUDAI:ええ。実体験が元になってて、僕たちしか歌えない歌詞だと思います。
EMTG:STYさんとはどんな話をしながら制作が進でいった?
TATSUKI:元々僕たちは、それこそお客さんが居ないような状況からライブをここまでやってきて。僕たちはエリート軍団ではなく、本当に泥臭い5人組で、1つ1つ経験して、いまやっとメジャーデビューをつかんでここまできてるんだという話はしました。
EMTG:そういうリアルな自分たちの生き様を歌詞にしてほしいとオーダーしたんですか?
JUDAI:細かくオーダーを出した訳じゃなく、多分STYさんが僕たちを見て、この子たちはこういうのがいいと思って書いてくれたんだと思います。
TATSUKI:僕らのライブもSTYさんは見てくれていたんで。僕たちの姿を見て感じたことを、この歌に込めてくれたんだと思うんですよ。
EMTG:自分たちのリアルを描いた歌詞だからこそ、歌ってると“胸アツ”になるのでは?
TATSUKI:(即答で)熱くなります。
REIJI:本当に僕たち結成当時はなにもなくて。頼る人もお客さんもいなかったから、5人を信じてただ前に歩むことしかなかったんですね。僕たちがその頃に思ってた悔しい思い、葛藤がここには含まれてるし。だからこそ、感情移入しやすくて。なので、聴いてる人も“この人たちはこういうことがあったんだ”というのが伝わると思います。
MARK:いま応援してくれてるお客さんの大半は、僕らのその当時を知らない人の方が多いんで。これを聴けばFlowBackがどんな道を歩んできたのか。“この野郎、絶対ここから這い上がってやるぞ!”という闘争心とか、頭から最後の一音まで僕らの“想い”が余すことなくパッケージされてます。これをパフォーマンスするときは、なぜかみんな目ギラつかせながら踊ってて。横目でパッとメンバー見るといきりたってますからね(微笑)。それぐらい、「BOOYAH!」が流れるとイントロで僕らもいままでの想いを全部思い出しちゃうんで。セットリストの中でもすでにひときわ目立つ存在で、これを演ると空気感がガラッと変わりますね。
MASAHARU:本当に歌詞一つひとつに下積み時代に感じた“叫び”が込められてるからね。そこを感じ取ってもらえたら、今までの僕たちが分かるんじゃないかなと思います。下積み時代に感じたこととはいえ、これはいまも僕らが感じてることなので。リアルな気持ちがステージで出ちゃうんですよ。
JUDAI:ラップの歌詞も、最初は自分好みの音色だったからカッコいい歌詞を書いてたんですね。でも、書いてるうちに俺たちが伝えたいことってこんなカッコいいことじゃないよなと思って。FlowBackって、見た目はかっこよくても中身は泥臭いグループだから、そこを歌詞でどうやったら出せるか。そこを俺が書かないとな、と思って“歩くたびに足に滲む血は紅”とか。メッセージに込めて書きました。
EMTG:でもこの曲のダンスのポイントは?
REIJI:サビの振りはキャッチーなんです。「BOOYAH!」というタイトルは海外のスラングで“最高! “やったー!”という意味なんですね。なので、サビではその“やったー!”を表現するように両腕を上に伸ばす振り付けがあって。カッコいい曲だけどここはみんなで一緒にできる感じですね。
TATSUKI:振り付けのテーマは力強さです。自分たちの想いをぶつける感じで。全体的にはいままでの中でも一番踊ってますね。あとは、いままでやってなかったソロダンスを入れました。5人のことを歌った曲だからこそ5人各々をフィーチャーするパートが欲しいと思ったんです。ここは、お客さんが盛り上がってくるところでもありますね。楽曲的には、こういう僕らのパフォーマンスがあれば、より入りやすいし、楽しんでもらえるものじゃないかなと思ってます。
EMTG:そうですね。サウンドだけでいうと、正直いまの音楽シーンからすると王道なものではないですからね。
MARK:でも、僕ら自身こういうのを歌いたかったんですよ。音楽シーンに媚びない音楽というか。それがFlowBackらしいと思うんです。誰も振り向いてもらえなかった俺らが、メジャーデビューして、振り向かれるようになった途端に周りに媚びるようになったらおかしいでしょ? 態度も音楽性も。みんな同じようなサウンドで同じようなダンスグループに合わせても面白くないんで。僕らは最初「BOOYAH!」を聴いたとき、これが攻め攻めだなんて誰も思わなかったし。これからもこういう曲をやりたいし。むしろ、こういうものが日本で流行ればいいなと思ってるぐらいだから。海外では支持されてるものがなんで日本ではダメなのか。なら僕らがもっともっとヒップホップとかR&Bを音楽シーンに対してぶち込めたら、FlowBackの名前じゃないけど、シーンで逆流起こしてる感じでいいじゃないですか。
EMTG:おぉー! カッコいい(微笑)。ではカップリング曲「Showstoppaz」についても聞かせて下さい。こちらは今後ライブをショーアップしてくれそうなファンクチューンでしたね。
MASAHARU:ファンクはいままでなかったんですよね。この曲は歌とラップ、音の隙間がすごい空いてるんですよ。そこでファンクな音が楽しめるところが気持ちいいんです。
JUDAI:FlowBack自体、サウンドにこだわってるんで、音映えする曲ですね。
REIJI:これまでのカップリング曲の中で、ぶっちゃけ一番好きです。メンバーそれぞれのパートが声に合ってるところが好きで、テンション上がるんですよ。
TATSUKI:サビで4人で掛け合いのように歌ってくところとか好きですね。しかも、ちょっとラグジュアリーで大人なFlowBackが感じられるところも新しい。振り付けはスタイリッシュな方向にしようかなと思ってます。
MARK:僕、曲ができるとまず「この曲はセットリストのどこがいいかな?」というのを考えるんですよ。僕は野球が好きで、打順とか考えるのが元々好きなんですよ。で、この曲を聴いたときは「1曲目にやったら面白いかも」と思ったんですよ。カップリング曲をオープニングでやるアーティストもあまりいないと思うし。1番バッターでも活躍できる曲。例えるなら。それぐらいパンチが効いてますね。
EMTG:FlowBackはこのシングルを持って、再び<東京ガールズコレクション2017>に出演が決まっています、国立代々木競技場第一体育館のステージに立つんですよね?
JUDAI:はい。前はまだデビューしていなかったんで、メジャーデビューしたら違うんだぞというの見せつけに行ってきます!
MARK:代々木で「BOOYAH!」かましてきますよ。
EMTG:7月9日には赤坂BLITZで3回目のワンマンライブも決定しましたね!
TATSUKI:メジャーデビュー後初のワンマンで、赤坂BLITZのステージに立つのも初ですし。メジャーデビューして学んだこと、全てをぶつけたいですね。去年の自分たちよりもさらに進化した自分たちが見せられると思います。
MARK:僕らは未来予想図を作ったりするんですけど。赤坂BLITZはその通過点の1つに上がってたんですよ。だから、赤坂BLITZ決まったときに。
JUDAI:心の中で“おしっ!”というのがみんなあったと思う。なので、この日はFlowBack史上一番アツい日になると思います。
MARK:当日赤坂BLITZをちゃんと満員にして、さらなる次の通過点を目指したいですね。

【取材・文:東條祥恵】

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リリース情報

BOOYAH!

BOOYAH!

2017年03月22日

Ki/oon Music

1. BOOYAH!
2. Showstoppaz
3. BOOYAH! -Instrumental-

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■ライブ情報

第24回 東京ガールズコレクション 2017 SPRING/SUMMER
03/25(土) 国立代々木競技場第一体育館

POPSPRING 2017
03/25(土) 幕張メッセ国際展示場9~11

TOKYO SWISH 2017
03/31(金) TOKYO DOME CITY HALL

SUPER C CHANNEL
04/01(土) 東京国際フォーラム ホールE1

FlowBackワンマンライブ
07/09(日) 赤坂BLITZ

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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