Maison book girl、メジャー1stアルバム『image』リリースインタビュー

Maison book girl | 2017.04.06

 4人組ニューエイジポップユニット・Maison book girl(以下ブクガ)が、メジャー1stアルバム『image』を4月5日にリリースする。人の心にふとしたきっかけで落ちた一滴の消えない染みから広がっていく影のような、ひっそりとした冷たい感触の歌詞に、反復する変拍子や実験的なアプローチのトラック。プロデューサーのサクライケンタが作り出す楽曲には、つねに心地良さと違和感が同居する不思議な新しさがありながらも、歌われるメロディはとてもポップで、彼女たちの歌声によって聴く者はブクガの深い世界へと導かれる。コショージメグミ、矢川 葵、井上 唯、和田 輪のメンバー4人に出来上がったアルバムと、5月にある赤坂BLITZワンマンについて話しを聞いた。

EMTG:今作は1曲目「ending」から始まって11曲目の「opening」で終わる構成になっています。プロデューサーのサクライケンタさんは曲についての説明はあまりしないそうですが、この終わりから始まって、始まりで終わることについてはそれぞれどう思いましたか?
コショージメグミ:このアルバムを通して聴いてみると、「ending」から始まって「sin morning」で朝が来て、「end of Summer dream」で夏が終わってみたいに、作品の中で始まりと終わりが繰り返されているから納得って感じです。
和田 輪:歌詞に闇とか嘘みたいなものが救いとして書かれているようなところがあって、♪君がくれた夜は、永遠に続いていく♪♪闇が助ける♪(「townscape」)とか。そこは、始まりが終わりだったり終わりが始まりにもなりうるし、闇が助けになりうるみたいなことなのかなって自分では解釈しました。終わって始まって「opening」で何かが終わるみたいな。
矢川 葵:最後の「opening」のポエトリーの中にも始まりと終わりがあって、私は最終的にはこのアルバムの次の作品に繋がるように最後が「opening」になったのかなって思いました。
井上 唯:私は終わりの始まりみたいなのは次に繋がるってところもあるんだろうけど、そこは楽観的な終わり方ではないなって感じがしました。
EMTG:1stアルバム『bath room』同様に、今作もインストから始まってポエトリーリーディングで終わっています。作品を通して聴いた感想を教えてください。
コショージ:6曲目のインスト(「int」)が11曲の中心にあるし、アルバムを象徴しているように感じましたね。この空白みたいなのがちょっと不安な気持ちになるんですけど、曲が終わりそうなところからまた開いていく感じもあったりして、私の中でこのアルバムはこの曲かなってすごく思っています。あと、通して聴くと寝ちゃうんですよ。疲れていると闇に落ちちゃうんです(笑)。
矢川:今までのブクガらしさを残しつつ、今まではあまりなかった爽やかなところもあるなって。振りでも「end of Summer dream」は、これまでやってなかったようなテンション高めの振りになっていたりするし、タイトルどおりブクガのイメージが広がった気がしました。
和田:前のシングルの「cloudy irony」(1stシングル「river」収録)は、パッと聴いて“あぁ、こういう曲か”っていうキャッチーさがあったと思うんですけど、アルバムは聴き込めば聴き込むほどいろんな音が聞こえてきたりとか、ここのリズムってこういうことだったんだとか良さが出て来る曲が多いなって思ったんですよ。だから、通して何度も聴き込んでもらうと面白いと思います。
井上:前のシングルから「cloudy irony」じゃなくて「karma」を入れてくるところとか、そういう選曲も含めてブクガらしいし、グループを象徴するようなアルバムが出来たなって思います。
EMTG:なるほど。聴いていて思ったのですが、いつも青や白という色が多い歌詞に、今作では赤が結構入っていますよね。そこは歌っていて気になりませんでしたか?
矢川:気になりました。私は2回ぐらい違う曲で赤って言っている気がするんですけど、サクライさんが違う色も感じ始めたのかな?(笑)。
和田:前も傷とか怪我みたいな歌詞から赤っぽい色は連想していたので、私は言われてみればって感じです。
EMTG:あと“部屋”というワードも今回多いなと思ったんですよ。調べてみても過去の作品ではそんなに多くは使われていなかったので。
和田:何かブクガは段々部屋の外に出て行っているっていう印象があるんです。なので世界が広がったことで部屋を部屋として呼ぶ必要が出て来たのかもしれないですね。今までは部屋の中だから部屋って言わなかったのかなって。
EMTG:なるほど。レコーディングについても聞きたいのですが、サクライさんがTwitterで“「townscape」は仮歌を入れるのすら練習した”と書いていましたけど。
和田:レコーディングはやばかったです。
コショージ:その「townscape」なんですけど、私が“あぁ、この曲はこういうクセで歌うんだ”って思ってサクライさんの仮歌どおりに歌ったら、「あ、それオレが必死になり過ぎて間違ったやつだから普通に歌って」って言われて(笑)。すごいクセで歌うなと思っていたら間違えだったって言う。
全員:(笑)
EMTG:サクライさんの仮歌はいつもどんな感じなんですか?
コショージ:粗削りな感じはあるんですけど、いつもはもうちょっとちゃんとした感じなんです。なので“新しいアルバムだからクセつけてきたな”みたいに思っちゃって(笑)。
矢川:サクライさんの仮歌はいつも割とたんたんとしていて、とりあえず音や言葉を切るところだけを目安にするって感じなので、“コレはめっちゃノッて歌うやん”て思ったら間違えていただけだった(笑)。
全員:(笑)
EMTG:コショージさんが書いているポエトリーリーディングの「opening」は、どんなイメージから出来上がった詩なんですか?
コショージ:これは希望のストーリーがテーマで書きました。いちばん最初に書いたのが最後の猫とおじいさんの会話で、そこから最初のほうを書いたんですけど、そういうセリフから書いて話を発展させていくことが結構多いんです。ひとつの感情みたいなものを書き出して、その後そこにいくまでのストーリーを作るみたいな。
EMTG:今回のテーマは希望ということですが、コショージさんがこれまで書いてきた詩には死や喪失感みたいなものが描かれていることが多い気がします。そこは意識していたりしますか?
コショージ:今回はサクライさんから希望のあるストーリーというテーマを言われたんです。でも実は毎回希望を持ってほしいって思いながら書いているんですよ。私は希望を説明するときに、絶望の中からしか希望は見えないんじゃないかと思っていて
EMTG:それが死や喪失感なんですね。
コショージ:そういうものを説明してわかってもらった上で、これが希望って書いたほうがわかりやすいんじゃないかなと思うんです。
EMTG:この詩に関して3人はどんな感想を持ちました?
和田・矢川・井上:いい話だねー。
全員:(笑)
矢川:レコーディングのときに唯ちゃんとコショージがふたりでマイクに立って、私と和田ちゃんが別のマイクに立ったのでふたりの顔は見えなかったんですけど、録りながら私ちょっと泣きそうになったんです(笑)。それで終わった後コショージを見たらコショージも自分で書いたのに泣きそうになっていて。
全員:(笑)
コショージ:自分で書いたから感情移入し過ぎて。
矢川:それで“いい話じゃない、私も泣きそうになったよ”って盛り上がった(笑)。
和田:いつも哲学的なのが多いから(頭を抱えてるポーズで)“うぅー”ってなるのが、今回は純粋に“良かったねー”って。
井上:出来上がったものを聴いても、今までのポエトリーリーディングは喋った文を途中で切られてサクライさんの音が入ったりしていたんですけど、今回はお話がメインな感じで聴きやすかったから泣けます。
EMTG:そんなアルバムをリリースしたあとはツアーがあって、5月には赤坂BLITZ公演があります。
井上:昨日からチケット販売のページを開いているんですけどね、ずっと「○」なの。(※取材は3月中旬)
全員:(笑)
和田:全然「△」にならない(笑)。
矢川:昨日とか1時間経つ度に“もう売れたかな?”って。
井上:“そろそろかな?”って。前回が即完だったからね。でも今回は大きい会場だしワンマンでツアーを回るのも初めてだし。
EMTG:そう言いつつWWW Xでの前回ワンマンの完売もそうですけど、メジャーデビュー以降お客さんが増えているという実感はあるんじゃないですか?
コショージ:そうですね。
和田:特典会とかで「今日二回目なんです」って言う人がいるといちばんうれしいですね。一回で終わらなかった人がいるって思って。
EMTG:では最後に、そんな動員を気にしている赤坂BLITZワンマンへの宣伝をしっかりしてもらって終わりましょうか。
コショージ:じゃあ、めっちゃ太字で(笑)。アルバム『image』を聴いてくれたらBLITZに絶対行きたくなると思うので、来れなくてもいいからとりあえずチケットを買ってほしい!
全員:(爆笑)
井上:サイアクだなー(笑)。
コショージ:いや、来られるかどうかはあとから考えてもらってね。
EMTG:リハなどはまだだと思いますが、何かBLITZでやってみたいこととかはないですか?
コショージ:あります!それ、昨日サクライさんに言ったら「いいねー」って言っていたので、当然ここではまだ書けないですけど、それも楽しみにしていてください。

【取材・文:山村哲也】

tag一覧 アルバム インタビュー 女性ボーカル Maison book girl

リリース情報

image

image

2017年04月05日

徳間ジャパンコミュニケーションズ

1. ending
2. sin morning
3. end of Summer dream
4. veranda
5. faithlessness
6. int
7. townscape
8. karma
9. screen
10. blue light
11. opening

お知らせ

■コメント動画



■ライブ情報

YOIMACHI 2017
04/09(日) 大塚 Hearts+、Deepa、MEETS ※大塚複数会場往来自由

せのしすたぁまおアワー笑っていいとも!
04/10(月) ロフトプラスワン

~矢川葵生誕’17 大阪ただいま~
05/05(金) ロフトプラスワン

湯会@東京天然温泉 古代の湯
05/20(土) 東京天然温泉 古代の湯

Shimokitazawa SOUND CRUISING 2017
05/27(土) 下北沢全域

mezcolanza VS Maison book girl
6/17(土) 下北沢SHELTER

Maison book girl
major 1st album『image』release tour 2017」

04/02(日) 新潟 LiveHouse柳都SHOW!CASE!!
04/15(土) 名古屋 ell.FITS ALL
04/23(日) 福岡 DRUM SON
04/29(土) 札幌 DUCE
05/04(木・祝) 大阪 AMERICA-MURA FANJ-TWICE

major 1st album『image』release tour 2017 final
「Solitude HOTEL 3F」
05/09(火) 東京 赤坂BLITZ

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

トップに戻る