ポルカドットスティングレイ、バンドの世界観を押し広げた濃厚な1stミニアルバム『大正義』完成!

ポルカドットスティングレイ | 2017.04.24

 昨年はGoodle Androidタイアップで地上波CM初出演(CMソング「夢の中へ」のカバーも披露)、さらにはGoodle Web CMにも登場するなど、ライブハウスだけに止まらず、活動のフィールドを広げているポルカドットスティングレイ。「超常ハイカラギターロックバンド」という名に相応しく、  音楽性はもちろん、戦略的にリスナーの目や耳をとらえる凄腕ぶりは、新人らしからぬ存在感をアピールしている。そして、ここにポルカの1stミニアルバム『大正義』が完成!
 そのリード曲となる「エレクトリック・パブリック」のストーリー仕立てのMVは既に驚異の再生数を叩き出しているが、 リード曲のみならず、今作はアッパーにディープにバンドの世界観を押し広げた濃厚な6曲が揃った。そんな今作について、ポルカの頭脳と言える雫(Vo&Gt)に話を聞いた。

EMTG:バンドの知名度もどんどん上がってますけど、雫さんは今の状況をどう感じてますか?
雫:考えていることはずっと同じなんですよ。面白いことができないかなって。常に新しいことをやりたいですからね。
EMTG:それはバンド結成時から?
雫:そうですね。バンド、ゲームもそうだけど、いろんなプロモーションの仕方を参考にしてます。私は暗いんで(笑)、一人でいろいろ考えちゃうんですよ。
EMTG:小さい頃から一人で考えることが好きでした?
雫:学生時代に友達と遊んだことも数えるぐらいしかなくて、勉強やゲームばかりやってましたね(笑)。
EMTG:なるほど。
雫:表現したいことがあって、それを自分で表現する方が一番純度が高いから。音楽にしろMVにしろ、純度の高い表現をしたい気持ちの方が勝って。
EMTG:わかりました。今作は新しい仕掛けもありつつ、ポルカドットスティングレイの世界観をより掘り下げた楽曲が多い印象を受けました。
雫:制作面でいうと、みんなミックスの勝手がわかるようになったんですよ。「ここのAメロのベースの音はこうしてください」とか、細かく注文できるようになったから。音源のクオリティは上がったと思います。「ミドリ」、「ベニクラゲ」は攻めたミックスにしました。特に「ベニクラゲ」は水に入ってるイメージなので、「ボーカルとスネアは強めにリバーブかけてください」とか、細かく指定してますからね。メロディは「本日未明」、演奏は「シンクロニシカ」・・・曲としてなら、「エレクトリック・パブリック」は自信があります。
EMTG:東名阪の初ワンマンツアー「ポルカドットスティングレイ 2017 TOUR 骨抜き」最終日の渋谷WWW公演(2月19日)で「エレクトリック・パブリック」のMVを初披露し、その後にMVそのままの格好(正義の見方)で実際に演奏しました。あれは物凄くインパクトがありましたけど、この曲のアイデアはどこから出てきたものですか?
雫:イギリスに留学していたときに、映画館で『アメイジング・スパイダーマン2』を観たんですよ。スパイダーマンはヒロインが死んでからは、街に問題が起こっても放置状態で、街の人もスパイダーマンが出てこない!って混乱しちゃって。その混乱を市民目線で書きました。さらにそれを恋愛にも取れるように、わかりやすい言葉使いを心がけつつ、パンチのあるパワーワードもちょいちょい入れようと(笑)。「さよなら最愛」という言葉を入れてフックを作ったりして。
EMTG:曲調もストーリー性がありますよね。
雫:MVを作る前提で曲を作りましたからね。MVはストーリーを作り込むと、みんな最後まで観てくれるんですよ。たくさんMVを観て私もそう感じたし、ウチのMVもストーリーっぽいものが印象に強く残るみたいで。
EMTG:MVの内容と曲自体の歌詞はまた違う気もしました。
雫:違うように見えるけど、私の中ではそのまんま書いたつもりなんです。
EMTG:失恋ソングにも受け取れますよね?
雫:助けてもらえると思った人が急にいなくなる状況は、失恋ちっくな言葉で書いてもハマるかなと。この曲に限らず、歌詞は恋愛っぽい言葉で書くことは意識してます。ただ、「本日未明」は完全に恋愛の曲です。
EMTG:なぜ「本日未明」だけ恋愛をテーマに?
雫:Twitterのフォロワーさんにアンケートを取ると、片思い、失恋の曲をよく聴くという回答が一番多かったんですよ。なので、この曲に関しては自分の体験には基づかず、みんなが好きそうな曲を聴いて、歌詞も書きました。そうじゃないと、書けないんですよ。わたしの恋愛観を書いたら、「嫌だったら、別れるわ」で終わるから(笑)。それじゃダメだから、勉強して書こうと。
EMTG:作品全体としては、わかりやすいポップ性に寄った曲調ばかりではないですよね?
雫:「ミドリ」、「ベニクラゲ」はダークですね。「エレクトリック・パブリック」、「シンクロニシカ」、「本日未明」はアップテンポだけど、ウチらのことが好きな人はより好きになれる曲を入れたくて。
EMTG:「ミドリ」は曲調、歌詞共に生々しい仕上がりですね。
雫:うちのファンの女の子たちのTwitterを参考に見ることがあって。そしたら、「あの先生、嫌い」、「あの子、何なん?」という呟きも多くて。みんな発散したい気持ちが強いのかなと。それなら、めっちゃ悪口みたいな曲を作ったら、共感して聴いてもらえるかなと。
EMTG:えっ、それがきっかけですか?
雫:そうです(笑)。嫉妬とか嫌いとか強めの感情を出しつつ、ほんのりフラれたのかな?みたいな恋愛テイストも入れたら、共感してもらえるかなと。
EMTG:「クソみたいなきみの頭なら」とか、かなり攻めた歌詞も入れてますよね?
雫:そこは悩みました。でもSNSに「クソ」と書いてるから、じゃあ、私も書くよって。強めの言葉の方が伝わるし、その気持ちはわかりますからね。あと、この曲は地声で歌ってます。あまり飾らない方がいいかなと。あと、前奏で「ミドリ」と曲名も言ってます。演歌の口上ってあるじゃないですか、あのイメージです。この曲は情念が深いから。
EMTG:面白いアプローチですよね。「シンクロニシカ」はかなり激しい曲調で新鮮でした。
雫:優先したのはギターやベースで、随所で超絶フレーズを入れてますからね。ライブハウスが大好きなお客さんもいるし、ハルシ(エジマハルシ / Gt)の持ち味はカッティングなので、早めのフレーズをお願いしました。パンチ重視で、サビでも転調してますからね。
EMTG:今作はユウキさん(ウエムラユウキ / Ba)の怪我を受けて、ヒロミ・ヒロヒロ(tricot)、イガラシ(ヒトリエ)の2人のベーシストを迎えた楽曲も収録されてますよね。
雫:tricotの大ファンなので、友達になれて嬉しかったです(笑)。ヒロミさん、イガラシさんもユウ君(ウエムラ)のフレーズを尊重してくれたんですよ。特にイガラシさんの音色は歪んでますからね。ユウ君は基本ベースの音を歪ませないから、…それで本人の考え方も変わったみたいで、ユウ君も成長できたんじゃないかな。
EMTG:それと、雫さんの歌唱力もかなりレベルアップしてませんか?
雫:歌唱力は上がりましたね、自分で言うのもなんですけど(笑)。一番わかりやすいのが「夜明けのオレンジ」で。当時やりたいけどできなかったことが、今は全部できるわけですよ。地声で歌謡曲っぽく歌いたいパートがあっても、当時の私は同じ歌い方しかできなかったから。今回はやりたい放題に歌えました。
EMTG:ほんとに歌声は咲き乱れてますよ。
雫:はははは、そうですね。歌唱力でもしっかり勝負できなきゃいけないから。良い意味でも悪い意味でも、ライブと音源の歌い方が違うと言われて。音源をライブに近づけたことが大きいですね。
EMTG:「ベニクラゲ」においても、これは勝手に命名しているんですが、雫さんの"掠れシャウト"は独特な魅力があるなと。
雫:ファルセットを出すときに声が掠れるんですよ。エンジニアさんから良くないと言われて、以前は消してたんですけど、これも個性と言えば個性かなと。ライブを観た人からも「声が掠れたところが良かった」と言ってもらえたこともあったので、その声も活かそうと。
EMTG:そして、このアルバム名もインパクトがあります。個人的には松本人志・監督の映画『大日本人』が頭を過りました(笑)。
雫:『大日本人』は私も好きです! 「エレクトリック・パブリック」は正義について歌った曲だし、ほかの曲にも「愛と正義」という言葉が入ってるし。“大正義”という言葉はネット・スラングなんです。ツインテールの女の子が好きなら、「大正義ツインテール!」みたいな。「みんなの大正義ポルカドットスティングレイだぜ!」って、私もお客さんにとっての大正義になりたいし。自分で言うのか、どれどれ…って、注目も集まるじゃないですか。曲がいいのはもちろん、どうやったら目立てるのか、それは常に考えてます。そうしないと、バンドとして抜きん出ることはできないから。

【取材・文:荒金 良介】

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リリース情報

大正義

大正義

2017年04月26日

PCI MUSIC

1. エレクトリック・パブリック
2. ミドリ
3. シンクロニシカ
4. ベニクラゲ
5. 本日未明
6. 夜明けのオレンジ (大正義 ver.)

お知らせ

■ライブ情報

AIR-G’ 35th Anniversary New Music Lab 2
04/28(金) 北海道・札幌cube garden

VIVA LA ROCK 2017
05/03(水・祝) 埼玉・さいたまスーパーアリーナ

NIIGATA RAINBOW ROCK 2017
05/04(木・祝) 新潟・新潟市内12会場(サーキット)

rockin’on presents JAPAN JAM 2017
05/05(金・祝) 千葉 蘇我スポーツ公園

RUSH BALL★R
05/20(土) 大阪城音楽堂

ポルカドットスティングレイ 2017 TOUR 大正義
06/02(金) 大阪 シャングリラ
06/09(金) 福岡 INSA
06/10(土) 広島 cave-be
06/16(金) 名古屋 JAMMIN
06/18(日) 札幌 SOUND CRUE
06/22(木) 東京 渋谷WWW X

『tricot VS 47』
07/31(月) 千葉LOOK
08/01(火) 熊谷HEAVEN’S ROCK
08/14(月) 心斎橋 JANUS

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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