謎の仮面バンド・Xmas Eileen、スケール感に磨きをかけたシングル『99.9』インタビュー

Xmas Eileen | 2017.04.18

 前作『ONLY THE BEGINNING』レコ発ファイナル・代官山UNIT公演を大成功に収めた謎の仮面バンド・Xmas Eileen。彼らが1stシングル『99.9』をリリース! 今作の表題曲は大島こうすけ(ex.WANDS)をサウンド・プロデュースに付け、従来のらしさはそのままに突き抜けるサビの高揚感を含め、よりスケール感に磨きをかけた楽曲を提示している。既に幅広いリスナーを獲得しているバンドだが、「もっと!もっと!」という渇望感を持って、さらに多くの人たちを巻き込む強力シングルと言っていい。Vo右、ギターのメンバー2人に話を聞いた。

EMTG:前作『ONLY THE BEGINNING』レコ初ツアーを振り返って、感触はいかがでした?
Vo右:まだまだですけど、ファイナルの代官山UNIT公演(2017年1月22日)がソールド・アウトになりましたからね。ただ、一番ビックリしたのは金沢に1年前行ったときは観客がたった7人ぐらいで、そのイメージしかなかったけど(笑)、ソールドしたんですよ。ああ、1年でこんなに変わるんだなと。どの会場もそれなりに観客がいたので、嬉しかったですね。
ギター:印象深かったのは初日の千葉LOOKですね。バンドマンの伝統を守って、初めてやってみたんですけど、ソールドアウトしたし、そこでエンジンがかかりました。
EMTG:代官山UNITの盛り上がりは本当に凄まじくて、ライブ自体も最高でした。
Vo右:ありがたいですね。でも正直ね、まだこんなものかと。盛り上がりではなく、自分たちが巻き起こしている現象はこの程度かと。反省しました。
EMTG:てっきりライブ後は、シャンパンで乾杯していると思ってました(笑)。
Vo右:はははは、そうですね。でも初心に返って・・・。
EMTG:より一層渇望感が高まったと?
ギター:そうですね。ファイナルの代官山UNITのときもこのシングルのことで頭がいっぱいでした(笑)。最初はUNITも厳しいと思ってましたからね。
Vo右:僕らも無理だと思ってました。 スタッフ:補足しておくと、その話をしたのは去年の2月ですからね。
ギター:当時の自分たちの動員とUNITのキャパが合わない気がして。それは嬉しい誤算でした。
EMTG:では、今作の話に移ります。バンド初のシングルになりますけど、ポップ性やスケール感が増した楽曲が揃いましたね。
Vo右:『99.9』はプロデューサーが付いたんですよ。僕たちが作ったものを極端にいじるわけではなく、装飾してくれる形で携わってくれたので。あと、制作段階でもいろいろアドバイスをくれて、「もっとポップスを聴かなきゃいけないよ」と。で、いろいろ聴いて、ポップとはなんぞやと考えました。その中でサビはこんな感じがいいかなと思い、『99.9』ができました。僕はポップをネガティヴとはとらえてないし、ポップ最高!という気持ちですからね。そう思いながらも、地下から音楽をやってきたので反骨精神もあるから。サビ以外のAメロ、Bメロではほかの人がやらないことをやりたくて。高速ラップを入れて、骨太感も出そうと。ポップを追い求めながら、自分たちのアングラ感、武骨さも入れられたと思います。
EMTG:ちなみに、ポップスはどんなものを聴いたんですか?
Vo右:松田聖子を薦められたので、その辺りの音楽を聴きました。日本人は才能が豊かな人がたくさんいるなと。日本語はきれいな言葉だなと思うし、日本語で音楽をやっていきたいと、なおさら思いました。あと、いわゆるビーイング系とか・・・。
EMTG:WANDSとかですか?
Vo右:まさにそうです。プロデューサーがWANDSの人なんですよ。
ギター:「昭和歌謡っぽいテイストをXmas Eileenに入れたら面白い」と言われて、なるほどなと。それであのサビができました。自分で聴いてもビックリするくらいポップだったから、これは新しいなと。
EMTG:『99.9』のサビの突き抜け感はほんとに気持ちいいです!
ギター:メロディに当てるコードも結構考えました。それでサビのスケール感が出たから、僕たちの力だけでは作れなかった曲ですね。逆にサビ以外はいままでの持ち味をフルに出そうって。
EMTG:日本語の歌詞もちゃんと耳に入ってきますからね。そこは意識しました?
Vo右:歌詞とメロディはほぼ僕が作ってるんですけど、まだバンドの基準に合わせているので、もっと突き刺さる歌詞にしたくて。後ろの音がああだと、結構難しいんですよ。そこは課題ですね。サビができたときは、こういうこともできるんだなと。勉強になりましたね。
ギター:ギターは削いで、ピアノを入れることで音の厚みも出せたと思います。聴いたときに歌詞がスッと入ったし、歌が活きるアレンジになったなと。
Vo右:この曲でやっとバンドの輪郭が見えました。いままでは好き勝手にやってましたからね。
EMTG:『99.9』という曲名もすごく気になりました。
Vo右:♪あの空泣いて泣いて泣いても♪の歌詞が先にできてたんですよ。その繰り返しがいいなと思い、それと同じ語呂で違う言葉を探して。だから、めちゃくちゃ考えて出てきたわけじゃないですよ。言葉遊びにどう意味を持たせるのか、それは考えました。
EMTG:そして、「Are You Free?」は今作の中で一番スケール感がありますよね?
ギター:前から素材はあったんですが、Vo左がこういう曲が得意で、ラップとメロディの中間の表現がうまくハマッたと思います。
EMTG:『99.9』とはまたタイプの違う間口の広い曲だなと。
Vo右:ポップさは意識しなかったけど、わかりやすさは意識しました。
ギター:多分、ライブでかなり盛り上がると思います。みんなジャンプできそうな曲ですからね。
EMTG:「Growing Crime」は、BSフジ放送エンディングテーマ「リゾーリ&アイルズ サード・シーズン」に抜擢された曲です。
Vo右:海外ドラマなので、ほかの人があまりやらないことをやろうと。エンディング曲はミドル、スローなイメージがあるけど、この曲はアッパーですからね(笑)。
ギター:僕らで言うところの王道っぽい曲ですね。それをドラマの雰囲気に合わせたので、ヘヴィだったり、劇的な展開も入れました。こういう曲があるから、表題曲が引き立つのかなと。「Growing Crime」のような曲は得意ですからね。
Vo右:クライム・サスペンスなので、歌詞も僕らにしては珍しい世界観になってますから。
EMTG:♪「Iより愛」♪という歌詞が引っかかったんですけど、ここにはどんな意味を込めているんですか?
Vo右:よく人に対して口癖のように言ってる言葉なんですよ。自分より他人って。その方が正しいんじゃないですか?って。それができない人が多すぎないかな?って。犯罪する人は間違いなく自分主体じゃないですか。それに対するアンチですね。
EMTG:Xmas Eileenは与えられたテーマに沿って曲を書くのは得意?あるいは苦手ですか?
Vo右:メジャーに行って、制約があることの方が面白いと思ってるんですよ。いままで好き勝手にめちゃくちゃやってきたから、その反動で楽しめるんですよね。まだ言葉遊びに逃げているところもあるので、歌詞はもっとどストレートな表現にしたくて。そういう意味でも今作はいいきっかけになった音源ですね。あっ、あと今回の初回盤限定の特典DVDにはパフォーマーさんのコントも入ってますから。それがひたすら面白いんで、是非観てください。
ギター:そのコントは一番真剣にレコーディングしましたからね(笑)。

【取材・文:荒金良介】

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リリース情報

99.9

99.9

2017年04月19日

ビクターエンタテインメント

1.99.9
2.Are You Free?
3.Growing Crime
4.NANANA -NAOtheLAIZA Remix-
5.Before the Skyfall -HIDE Remix-
6.Still a Liar -HIDE Remix-

お知らせ

■コメント動画



■ライブ情報

AIR SWELL SIX KILLS TOUR
04/21(土) 香川DIME

Xmas Eileen「99.9」TOUR 2017
05/12(金) 仙台HOOK
05/14(日) 札幌BESSIE HALL
06/09(金) 福岡DRUM SON
06/11(日) 岡山IMAGE
06/22(木) 恵比寿LIQUID ROOM
06/23(金) 名古屋E.L.L
06/25(日) 大阪なんばHatch

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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