男勝りのヘヴィ・メタルを掻き鳴らす! ガールズ・メタルの新星、LOVEBITESの1st EP

LOVEBITES | 2017.05.31

 ガールズ・メタルの新星、LOVEBITESがデビュー作『THE LOVEBITES EP』を完成させた。元DESTROSEのリズム隊を中心に、ツイン・ギターを擁する鉄壁のサウンドに加え、声量豊かなパワフルなヴォーカルが乗り、まさに“男勝り”のヘヴィ・メタルを掻き鳴らしている。4曲入りの今作はエッジがありながら、キャッチーなメロディ・センスも際立ち、目くるめく曲展開でグイグイ引き込む。また、NIGHTWISH、CHILDREN OF BODOM、AMORPHISなども手がけるフィンランドの敏腕エンジニア・チームが関わり、硬質かつ重厚なサウンドも聴き所と言えるだろう。メンバー5人に話を聞いた。

EMTG:いろんな人から聞かれるかもしれませんが、バンド名はデフ・レパードの曲名から取ったんですか?
miho(Ba):ではなく……ヘイルストームの方なんです。
EMTG:あっ、そうなんですか!
miho:最初に集まったときに、何曲かセッションをやったんですけど。その中に女性ヴォーカルの曲を入れたくて……それからバンド名で悩んだときに曲名でいきたいなと。で、ヘイルストームの「Love Bites」が印象的だったので、それで行こう! と。ジューダス・プリーストの「Love Bites」もあるから、その3つでどれだろう? と考えてくれるのもいいかなと(笑)。
EMTG:なるほど。このバンドはmihoさんがharuna(Dr)さんを誘ったのが始まりだそうで?
miho:はい。もともと私がやっていたバンドが2015年に活動休止して、新しいガールズ・バンドを立ち上げようと。で、同じバンドに所属していたharunaを誘って、人づてにasami(Vo)と知り合って、その歌声を聴いた2人が加入を決めてくれたという。
EMTG:最初にやろうと思った音楽性は?
miho:とにかくメタルをやろうと。気持ちオールドスクールな感じを今風の音作りでやりたくて。私はアイアン・メイデンが大好きで、今聴くと、音質もそんなに良くないけど、音がキレイに分離しているし、ブライトなところも好きですね。あと、速いゴリゴリの速いスラッシュ・メタルもやりたくて。ヴォーカルを探すにあたっては、あまりメタルにいないタイプがいいなと。asamiはR&Bとか歌ってきた人だから……。
asami:もともと私はサポート・ミュージシャンをやっていて、そこでも「ロックに向いてるよね」と仰ってもらうことも多かったので。で、私が仮で歌った音源がmihoに渡って。
miho:それを聴いて、是非やってもらいたいなと。
EMTG:どこが決め手でした?
miho:他にない歌声だし、この人にメタルを歌ってもらったら、どんな世界が広がるのかなって。
asami:でも最初にメタルと聞かされたときは、メタル!? と思って。だけど、一度歌ってみようと。それでハロウィンの「Eagle Fly Free」、ヘイルストームの「Love Bites」、アイアン・メイデンの「Aces High」……。
miho:ホワイトスネイクの「Bad Boys」。
asami:それとまさかのジューダス・プリーストの「Painkiller」(笑)。
EMTG:その5曲を歌いこなせる人は、なかなかいないでしょう。
asami:全部曲の色が違うし、メタルってこんな感じなんだ、歌ってみたいと思ったんですよ。でも「Painkiller」だけは歌なのかどうか……。
EMTG:基本スクリームですからね。
asami:私はどうすればいいんだって(笑)。その曲を自分なりにどう歌えるかなって。
miho:それが結構良かったんですよ!
asami:自分が出したことがない音域だけど、いけるかもって。これは楽しいぞ、飛び込んでみようと。
EMTG:そうなんですね。あと、メタルはギターが命だったりするじゃないですか。
midori(Gt):この2人の中では私ソロを取ることが多いのかな。スピードを要求されるものがウチが多いかもしれない。全曲2人で何かしらソロを取っているんですけどね。
mi-ya(Gt・Key):私は歌えるギターソロが好きなんですよ。
midori:そこは同じなんだけどね。曲の中でキャラ分けは意識してます。
EMTG:では、改めて皆さんの音楽ルーツを聞いてもいいですか?
mi-ya:3歳からずっとピアノをやってて、クラシックばかり聴いてたけど。高校の頃にギターを触る機会があり、たまたま手にしたのがメタルの教本で(笑)。最初はイングヴェイ・マルムスティーンを聴いてたけど、イタリアのディサルモニア・ムンディのエットレという人は全パート手がける人で、ギター以外もできたらかっこいいなと。
asami:私はR&B、ソウルを聴いてて、アリシア・キーズ、アレサ・フランクリンが好きで。歌うこと自体がそもそも好きなんですよ。
miho:アイアン・メイデン、パンテラ、モトリー・クルー、アンスラックスが好きで。特に影響を受けているのはスティーヴ・ハリス(アイアン・メイデン)で、スタイルはニッキー・シックス(モトリー・クルー)が好きです。難しいプレイはしてないけど、華やかですからね。そういうベーシストになりたいです。
haruna:私は13歳でドラムを始めたんですけど、初めて地元のライヴハウスに観に行ったときに、メタル・バンドが出てたんですよ。それまでドコドコした2バスを聴いたことがなかったので、衝撃を受けてしまって、すぐにツイン・ペダルを買いに行きました(笑)。初めて聴いたメタルはハロウィンの『MASTER OF THE RINGS』です。
midori:ギターを弾くようになって、メタルに寄ったんですけど、今回のEPに反映されているのはキコ・ルーレイロ(ANGRA/メガデス)ですね。
EMTG:そして、今回はデビュー作になりますが、どんな作風にしようと?
asami:とにかくインパクトだよね?
miho:アーティスト写真は華やかだけど、男性が弾いているのか、女性が弾いているのか、わからない感じだったり、そのギャップを楽しんでもらえたらなと。
EMTG:今作の4曲は、候補がある中から選んだんですか?
miho:そうですね。3曲は既にライヴでも披露しているんですけど、1曲だけこのEPのために作りました。「The Apocalypse」がそうですね。
EMTG:「The Apocalypse」は今作の中でスラッシュ・メタル色が強いですね。
miho:はい。リフを作るときにソドムを意識したんですよ。
EMTG:ソドムですか(笑)!
miho:共作したLIGHT BRINGERのMaoさんにお願いしたら、すごくドラマティックな大作に仕上げていただいて、この曲は化けましたね。途中でテンポが落ちたり、アウトロで世界が広がる感じもいいなと。
asami:私もアウトロが大好きです。最後まで聴いて完結みたいなストーリー性もあるから。
EMTG:スラッシュメタルから始まり、ドリーム・シアター風に締め括る展開で、実に欲ばりな曲調です。
全員:ははははは。
miho:いろんな要素がいい形でまとまったなと。1曲目の「Don’t Bite The Dust」はキャッチーだし、一番聴きやすいかなと。ツインのギターのハモリとか、ギャロップのリズムはアイアン・メイデンぽかったり。でもメロディは聴きやすいので、そのバランスはうまくできました。
EMTG:「Scream For Me」はベースが主張している楽曲ですね。
miho:asamiとmi-yaで、どのキーが歌がよく聴こえるのかを考えて作った曲ですね。個人的にはベースから始まる曲なので、そこは聴き所かなと。気持ち的にはアンスラックスの「Lone Justice」を意識しました(笑)。
EMTG:はははは、そうでしたか。
mi-ya:今回の4曲の中では一番ラウドかなと。ワルそうな感じが出てるから。
asami:歌ってもノリやすいし、展開も面白いですからね。
EMTG:「Bravehearted」もすごくキャッチーで、これもいい曲ですね。
haruna:私が作詞作曲したもので、前のバンドのときからあったけど、音源にならなかったので。
miho:今回mi-yaがアレンジしてくれて、すごくかっこ良くなりました。
asami:ストリングスがめっちゃかっこいいし、世界が広がったなと。アレンジで変化した曲ですね。
EMTG:今作は英語詞メインで、紙資料にも「国外での活躍を目指している」書いてましたが、今後のバンドの展望を教えてください。
miho:バンドを組んだときから、海外でやりたいという気持ちが強くて。
midori:海外のフェスには出たいですね。
mi-ya:「ヴァッケン」!(Wacken Open Air、世界最大級のメタル・フェス)
miho:うん、ドイツの「ヴァッケン」には出たいですね。海外にはたくさんのメタル・フェスがあるので、そこにも出たいですね。

【取材・文:荒金良介】

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リリース情報

[完全生産限定盤]THE LOVEBITES EP

[完全生産限定盤]THE LOVEBITES EP

2017年05月24日

ビクターエンタテインメント

01.Don’t Bite The Dust
02.The Apocalypse
03.Scream For Me
04.Bravehearted

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■ライブ情報

インストア・イベント
ジャケットサイン会
06/10(土) ディスクユニオン渋谷パンク・ヘヴィメタル館

ライヴ&握手会
06/12(月) タワーレコード渋谷店 B1Fイベントスペース「CUTUP STUDIO」

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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