元BOØWYの高橋まこと率いるJET SET BOYSが、待望の2ndアルバム『BIRD EYE』をリリース!

JET SET BOYS | 2017.06.12

 昨年6月1日に1stアルバム『JET SET BOYS』をリリースし、バンド活動をスタートさせたJET SET BOYS。メンバーは元BOØWYの高橋まこと(Dr)をはじめ、椎名慶治(Vo./ex:SURFACE)、友森昭一(Gt./ex:AUTO-MOD、REBECCA)、tatsu(B./LA-PPISCH)という布陣。この実力派のメンバーから繰り出されるロックサウンドは、何と言っても音の厚みやヒネリの効かせ具合がひと味違う。そろそろ2作目が聴きたいところだ……と思ったら、6月14日に2ndアルバム『BIRD EYE』の発売が決定。デジタル満載の時代を一蹴するかのような骨太で生身のロックスピリットあふれる内容で、まさに痛快な仕上がりだ。リリース後は全国ツアーも決定しており(ファイナルは7/29東京・恵比寿LIQUIDROOM)、ライブでの仕上がり具合が楽しみといったところ。さっそくメンバー全員に集まってもらい、制作秘話を語ってもらった。

EMTG:前作の1stアルバム『JET SET BOYS』は、制作がかなりバタバタしたというお話でしたが、今回はじっくり取り組めたんでしょうか?
高橋まこと:準備万端に見えて、やっぱりバタバタでしたね。実は去年のツアーの合間に、アルバム1枚だと曲が足りないから作らなきゃってことで、今回のアルバムに収録した中の2曲はすでに録音してたんですよ。“次のために録っておくか!”って。なのに、そのあとパッタシ何もやらなくなって(苦笑)。
EMTG:そんな(笑)。
友森昭一:でも、すでに2曲あるから、次のアルバム制作はもう保証されてるぞっていう安心感はあったね(笑)。
EMTG:そこからどう巻き返したのか気になりますが、最初にできていた2曲はどれだったんですか?
椎名慶治:「IT’S CALLED LOVE」と「WHO AM I?」ですね。この2曲に関しては“まず、つかみはOK!”みたいな曲が欲しいねっていうテーマがあって作ったんです。そこからまたツアーが一段落したら次に向かって打ち合わせしましょうってところから長くなってしまったというか(苦笑)。
EMTG:2曲は先にできていたわけですね。ちなみに、アルバム全体のテーマというものはあったんでしょうか?
椎名:ハッキリと言えることはひとつだけで、高橋まことがビートを叩いたら、そこに乗っていく作り方をしよう……って1stアルバムを作る時に約束していたんです。でも、それができなかったんですよね(苦笑)。だから今回こそは、高橋まことから出てきたビートに乗せて曲を作ろうっていうテーマだけは決まってました。リハーサルスタジオに入って、高橋まことがドラムを叩くのを僕らはじっと見ているっていう。
EMTG:ホントに?
椎名:ホントに! オーディションで先生3人がドラムを叩くのを見ているような感じ。
tatsu:“あなたの一番得意なフレーズを叩いてみてください”みたいな(笑)。で、そこで出てきたビートにみんながセッションしながら乗っかっていくという。
椎名:そこが1stアルバムと違うところでしたね。
高橋:とにかくリズムを叩かないと、誰も何もしてくれないわけ。
椎名:アタマの中に曲のアイデアがあったとしてもですよ。
友森:結局1stアルバムの曲作りは、ドラムを叩く現場じゃないところで作曲してたんですよね。2ndアルバムは実際にスタジオに入ってみんなで楽器を持ってスタジオに入って、ドラム始まりのものが作りたかったんです。
tatsu:結局それも1stアルバムを作ってツアーを周ったからこそ、できるようになったと思うんです。
EMTG:確かに、場数を踏んだ皆さんとはいえ、やはりワンツアーやってみて初めてお互いの手の内がわかったりしますもんね。作曲クレジットにメンバー全員の名前が入った曲が多かったのも納得です。
高橋:何しろリズムがないと成り立たないんで(苦笑)。
EMTG:結果、1曲目からカッコいいものが生まれましたね。
友森:1曲目ってインストの「BIRD EYE」ですか?
EMTG:そうです! ドラムのビートがあって、すごく力強さがある仕上がりで。
友森:あれは他の曲をレコーディングしていた時の休憩時間に“オープニングみたいな部分を考えなきゃ”って話していて、その場で作ったんですよ。
EMTG:え? その場で? さすがにそういうことは若造達にはできないワザですね。
友森:出前が届くまえに録っちゃえみたいな(笑)。
EMTG:さすがです(笑)。すごく練って作ったのかと思ってたんで。
友森:逆に何も考えずにせ~の!でやったらどんなものが生まれるかっていうところからできたものですね。
tatsu:ドラムのビートが出来てからの作業も、すごく早かったんですよ。
EMTG:今の時代にそういう制作が……まぁ、昔はそういう作り方の方が当たり前だったわけですが。
椎名:今は逆にないでしょうね。
EMTG:オールドスクールかもしれないですけど、こういう作り方、まさにバンドだなって思います。
高橋:他のバンドがどういう作り方をしているかはわからないけど、俺はギターとベースと“せーの!”で一緒にやらないとダメだろうっていうやり方をずっと歩んできたんでね。カウント入れたら最後まで叩けよっていう(笑)。
椎名:すっごい単純明快で、まことさんが叩いたビートに乗っていくと、“こういうテンポ感とかこういうビートはどうなのかな”ってアイデアも出てくるんです。そこで、まことさんが“じゃあ、こうか?”って叩いたものにまた僕らが乗っていったり。それで帳尻が合っていったりするんですよね。
tatsu:最初に作った2曲でいいものができたから、それを超えるのは大変かと思ったんですけど、そのステップは簡単に超えることができました。ホントに次から次へと面白いものが出てきたんですよ。もちろん、まことさんのビートありきなんですけど。
椎名:すべてはそこに集約されますね。
EMTG:ただ、中にはしっかり意外性を含んだ曲もありまして……。8曲目の「DEAR MERMAID」には、70年代の骨太なロックサウンドが表現されているじゃないですか。こんな曲も出てくるんだなっていう驚きがありました。
高橋:俺、今回そういう曲でドラムが叩けてよかったなぁって。今まで自分がやってきたバンドで、ああいう王道のハードロックってやってなかったからね。もともと最初にレコーディングをした何十年も前には、こういう曲もやってたけど、ようやくここで戻ってきたなと。ちょっと幅が広がったんじゃないかと思いますね。
EMTG:いやもう、レッド・ツェッペリンみたいでカッコよかったです。
椎名:完全にツェッペリンですよね。
友森:「DEAR MERMAID」もスタジオで“せーの!”で適当にリフを考えて出てきたんですけど、すごく気持ちのいいビートでしたね。
tatsu:1stアルバムの時は高橋まことのイメージがフィックスするのはつまらないんで、いろんなことに挑戦してもらうために変化球ばかり投げてたんですよ。でも、今回はまことさんが好きなビートを片っ端から投げてくださいと。で、結果的にいろんな曲が出てきましたね。
EMTG:ではここで、皆さんから印象に残っている曲をピックアップして解説していただこうかと思います。まずはまことさんから!
高橋:「GRAPEFRUITS」だな。これ録ったあとに、“あ、ライブだと大変だな”って(苦笑)。
EMTG:ライブでアツくなりそうですもんね。
高橋:そうなんだけど、俺が一番苦しいんです(苦笑)。
友森:僕は一番最後にできた「OK?」かな。「OH BABY」と「OK?」はレコーディングの最後の方で、もうちょっとひっかかる曲が欲しいねってことで追加しました。前作の「ROOM 504」にちょっと近い、リフものでノレるビートのものがもっと欲しいってところで出た曲なんですよね。サビもキャッチーだし。あと、「IT’S JUST A LOVE AFFAIR」も印象に残ってます。
EMTG:ちょっと懐かしい感じの曲ですね。80年代から90年代テイストがあるというか。
友森:そうなんですよ。僕もあんなタイプのギター、最近弾いてなかったな。透明感が必要な部分もあるんで、本来なら鍵盤が必要なところをギターでやってみたっていう。
tatsu:僕が印象に残ったのは、やっぱり「DEAR MERMAID」ですね。全員のいろんな要素がうまい具合にミックスされていて、王道ロックではあるんだけど、それだけじゃなく、ポップだしオルタナティヴであり、ホントにうまくバランスが取れてると思いますね。
椎名:僕は「CRUSH AND BUILD」ですね。この曲ではミューッジクビデオも作っているんですけど、先に出来ていた「IT’S CALLED LOVE」と「WHO AM I?」がある意味、1stアルバムがアタマに残っている中で作ったんで、僕の中では2ndというよりは1.5なんですよ。そのあと、『BIRD EYE』では高橋まことにドラムをもっとフィーチャーしようってところで作った最初の曲が「CRUSH AND BUILD」だったんですね。その時に聴いたビートで、僕の中に組み込まれたBOØWYのDNAが沸き上がってきたというか。すごくワクワクしたのを覚えてます。あと、最後にできた「OK?」も印象的だったな。
 
EMTG:「CRUSH AND BUILD」と最後の「FAM」は、多くの人の共感を得そうな歌詞ですね。片や励まされるし、片や仲間や絆を感じられるしで。
椎名:そうですね。今言われて見ると、そういう流れになってますけど、実は曲順は意識してなくて(笑)。マネージャーに「曲順なんかありますかね?」ってきいたら「あ、僕今こんな感じでプレイリストに入れてました」っていうんで、それを参考に少しだけ入れ替えて決めました(笑)。
EMTG:そこは人任せですか! 
高橋:いい感じで収まったよね(笑)。
EMTG:さて、すごく楽しい感じでアルバムについて語っていただきましたが、リリース後にツアーも始まりましたね! 
椎名:レコーディングは生で叩くことを視野に入れず、次から次へと自由にビートを奏でていってしまったんで、まことさんがこの8本を乗りきれるのか(苦笑)。
高橋:たぶん……大丈夫だと思うけどな。
tatsu:前回も心配してたけど、ドラム・ソロがどんどん長くなりましたからね(笑)。
椎名:うん、じゃあ大丈夫ですよ(笑)。アルバムにはお客さんが一緒にコーラスできる曲もあるし、ぜひ遊びに来て欲しいですね!

【取材・文:海江敦士】

tag一覧 J-POP JET SET BOYS 高橋まこと 椎名慶治 アルバム インタビュー

リリース情報

BIRD EYE

BIRD EYE

2017年06月14日

ユニバーサルGEAR

1.BIRD EYE
2.CRUSH AND BUILD
3.OH BABY
4.OK?
5.IT’S JUST A LOVE AFFAIR
6.IT’S CALLED LOVE
7.ONE STEP CLOSER
8.DEAR MERMAID
9.GO AWAY
10.GRAPEFRUITS
11.WHO AM I?
12.FAM

お知らせ

■コメント動画



■ライブ情報

JET SET BOYS LIVE TOUR 2017
06/25(日) 群馬・高崎club FLEEZ
07/01(土) 千葉・柏DOMe
07/07(金) 宮城・仙台MACANA
07/08(土) 福島・郡山Hip Shot Japan
07/15(土) 福岡・DRUM SON
07/17(月・祝) 大阪・梅田CLUB QUATTRO
07/22(土) 愛知・名古屋APOLLO BASE
07/29(土) 東京・恵比寿LIQUIDROOM

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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