Creepy Nutsを迎え作り上げた最強のサマーチューン「SOS! feat. Creepy Nuts」

androp | 2017.07.26

 自身の立脚地点を改めて確認すべく、密な空間や距離で観客とのコミュニケーションをはかる全国ライブハウスツアー『one-man live tour 2017 "angstrom 0.8 pm "』を先日完遂したandrop。彼らはこのツアーを経て、更に飛翔していくための大切な糧を手に入れることに成功したようだ。
そんな中、同ツアーの終盤で告知され、セミファイナルとなった恵比寿LIQUIDROOMで、その意外な共演が眼前で繰り広げられ驚喜を呼んだサマーチューン「SOS! feat. Creepy Nuts」が作品として届けられた。かねてより共創したかったというCreepy Nutsを迎え、ロックとヒップホップの新旗手が、互いのフィールドで自身のスタイルをぶつけ合い融合させた同曲は、まさしくこの両者ならではのもの。M-2.の心地良いレゲエチューン「Sunrise Sunset」とともに、この曲たちを柔軟に身体全体で感じ取って欲しい。

EMTG:先日のツアーでは照明や演出もあえて最小限に留め、今まで以上に丸腰の姿勢や身近さを感じました。
内澤崇仁(Vo・Gt):まさしく目指していたものはそこでした。“お客さんとメンバーとの距離感が近い音楽の共有”がテーマのひとつとしてあって。より自分たちの音楽を身近に感じたり、心に響かせてもらいたかったですからね。
佐藤拓也(Gt・Key):“人が見えるライブ”をテーマに、独特の空間で人間対人間のぶつかり合いがしたかったんです。でも、これも自力が無いとできないことで。その自力をつける、そんなツアーでもありました。
前田恭介(Ba):以前のライブハウスツアーよりも身近に感じてもらえる、そんなツアーを目指しました。やはり伝える相手は人ですから。今回、その自力や改めての強い結びつきを得たことで、今後また、改めて自分たちの音楽やスタイルを強く打ち出していける。そんな確信へと繋げられたツアーになりましたね。
内澤:それこそステージ自体も自分たちで作り上げましたからね、今回は。それによってより届く期待もあったし。
EMTG:今回のツアーは機材の搬出や搬入も自身で行ったんですよね?
前田:そうなんです。僕ら基本、温室育ちで(笑)。どうやってステージが作られ、ライブが運営され、それを成功させるためにはどんなことが必要なのかをもっと知りたかったんです。
伊藤彬彦(Dr):これを改めて体験したことで、最終的には自身の意識や音にもつながりました。より自分のプレイに責任やこだわりを持てるようになったし。みんなで一緒に作り上げているという共同、共有意識も更に強くなって、結果、良いステージへと繋がっていきましたからね。
EMTG:あとは次なる飛躍の為にも、いま一度、自分たちの出自を確認すべくツアーだったようにも映りました。
内澤:元々はライブハウスから発信していったバンドでしたから、ライブハウスは自分たちが改めて何かをするキッカケの場所という意識は今でもあって。今回のツアーにしても、これまでやってこなかったことや新しく挑戦していくことを確認するようなツアーでもあったし。
EMTG:では、自信を更に確信に変えられたツアーになったと。
内澤:まさしくそうなりました。全て自分たちが納得しないと伝わらないことも改めて分かったし。地に足をつけて活動することが、いま改めて必要だったんだなと実感できたんです。
EMTG:ここからは新曲の話に。今回の2曲にはかなり驚かされました。片やヒップホップ、片やレゲエと両曲、これまでのみなさんには全く見受けられなかった音楽性がいきなり飛び込んできたもので。
内澤:正直、僕ら的にはそう変わった意識はないんです。「SOS! feat. Creepy Nuts」に関しては、Creepy Nutsと曲を作りたいな……と思ったところからですね。それこそ『blue』以前から、「一緒にやりたい」と打診はしていたんです。
EMTG:こちらはandrop的ヒップホップとでも言うか……。
内澤:最初はロックとヒップホップの融合、例えばRun-DMCの「Walk This Way」みたいな、お互いの代表的な部分の融合がイメージにありました。でも、我々が同じような感覚でやっても、それは届かないだろうし、意味合いが違うものになるだろうと。我々だから出来ることを考えた時に、誰もが知っている大ネタで自分たちに合うもの、そこから「ツァラトゥストラはかく語りき」に辿り着いたんです。映画『2001年宇宙の旅』でも起用されていて、聴けば誰しもが“おっ!!”となり、耳を傾けるキッカケになるだろうと。
EMTG:ちなみに両者の制作のやり取り等は?
伊藤:内澤君が作ったデモを基に、一度自分たちで演奏したものをCreepy Nuts側に投げて、キャッチボールしながら完成させていきました。元々各人、ロックもですがジャズやファンク、ブラックミュージックも好きだったので、どちらかというと、そっちの要素を強く入れ込んでみました。
前田:ビジュアル面では賛否両論ありそうですが(笑)、曲に関してはもの凄くカッコイイものが出来たなって。ロックとヒップポップがうまく融合し上手に切り替わっていく。両者の良い面が活きてますからね。
佐藤:ヒップホップとの融合やフィーチャリング、サンプリングの大々的な取り入れも、自分たち的には新しい試みで。でも、やるからにはとことんやり切ろうと。あと、松永君(Creepy NutsのDJ)の意見が入ったのも新鮮でした。ロックとはまた違った考え方もあったりして凄く刺激になったし、勉強になりました。
EMTG:リリック的にも夏肯定派のandropと、否定派のCreepy Nutsの対象性やミックスも面白かったです。
内澤:モチーフはR-指定君(Creepy NutsのMC)だったんです。テーマが夏と決まった際に、R君(R-指定)が、「俺はどちらかといったら夏をウェイと楽しむタイプじゃない」「夏なんてケッと思っているタイプの人間だ」と言っていて。その視点で描いてもらったんです。で、僕たちはその真逆の視点で書いて。おかげで両方の正しさを表せました。この相反するものの融合が、ジャンルもイメージも超えた僕らとCreepy Nutsの融合にオーバーラップして。そもそもこの曲自体が、人生や生き方すべてに共通して言えることでしょうからね。
EMTG:それは?
内澤:心の持ちようや切り取りかた次第、感じ方で物事は楽しくなったり、なくなったりする。そんな普遍的なメッセージも込められてるんです。
前田:R君の魅力は、まさにそこで。相手を一方的にディスるだけでなく、キチンと相手の言い分を受け入れてディベートを成立させる。そこが、彼らが“新世代”と言われている由縁(ゆえん)で。一度自分で受け入れ、自分たちなりに消化してみる。それは内澤君の考えとも近いし、共通している部分かなって。
EMTG:この曲はラストに向かう高揚感がたまらないです。
内澤:その高揚感に関しては、一緒に歌入れをして、そこで変わった部分の影響も大きいです。ラストのサビに向けての掛け合いもその場で決まって、2つのフィーリングがより深くなっていく偶然性も出ましたからね。
EMTG:M-2.の「Sunrise Sunset」も、レゲエのアプローチで、これまでのandropには無かった要素ですよね。
内澤:この曲は既に1年以上前からライブでやってきていた曲で、andropって基本タテノリの曲が多いじゃないですか? そんな中、ヨコノリの曲も欲しくなって。音数が少なく、且つ隙間があって、ゆっくりノレて……そんな曲を目指して作ったんです。
EMTG:この曲のポイントは心地良さと適度な浮遊感、それと会場一体の共有感ですね。
佐藤:今回のツアーで演った際も、この曲では会場がユラユラと気持ち良く揺れてくれていたんで、その光景を見るたびに、成功だったなって実感しました。
伊藤:デモの段階(内澤制作)から、いわゆるレゲエ風に留まらない、かなりしっかりと研究し尽くされた完璧なレゲエのドラミングが打ち込まれていたんで驚きました。独特のタイム感を有するリズムなので、各々がしっかりとしたグルーヴを持っていないと成立しづらい音楽でもあるんで。なので、ドラムもカッチリとリズムをキープする役割よりは、各楽器とアンサンブルする意識で叩きました。
前田:僕は全くレゲエを通ってこなかったんです。なので最初は不安もありましたが、見よう見まねでなんとか(笑)。演奏していて楽しいし、気持ち良い曲です。
EMTG:メロディラインもあえてかっちりさせず、前後にたゆたうように揺らしているところも独特ですね。
内澤:佐藤君のギターソロもですが、気持ちに任せてたゆたうように歌ってみました。この曲はそれこそゆったりとした気持ちで、フェスや野外のイベントなどの大きな会場で歌ったり、それを聴いて会場が揺れている光景を思い浮かべて歌ったんです。ここまで直接的で分かりやすく、削ぎ落とした歌詞は初めてかも。
EMTG:10月28日には、初の野外ワンマンである日比谷野音も控えていますが、こちらへの意気込みを。
佐藤:夕方頃に始めて、段々と暗くなっていく。その辺りも上手く演出として取り入れられたらなと。先のツアーとは真逆で、こちらでは照明や演出にも凝る予定なので。気合いは今から相当はいってます。
内澤:誰もが観たことのない野音でのライブを目指して、現在プランニング中です。やりたいことは色々とありますが、会場の制限や収支とどう折り合いをつけていこうかと(笑)。その出来る範囲内での最大限のライブを魅せるので是非期待して欲しい。やるからには伝説的なライブを演ります!

【取材・文:池田スカオ和宏】

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リリース情報

SOS! feat. Creepy Nuts

SOS! feat. Creepy Nuts

2017年08月23日

ZEN MUSIC

1. SOS! feat. Creepy Nuts
2. Sunrise Sunset
ほか収録予定

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■ライブ情報

one-man live 2017 at 日比谷野外大音楽堂
10/28(土) 日比谷野外大音楽堂

東名阪対バンツアー「androp presents " A+ "」
09/16(土) 愛知 NAGOYA CLUB QUATTRO
09/17(日) 大阪 UMEDA CLUB QUATTRO
09/23(土) 東京 SHIBUYA CLUB QUATTRO

WEST GIGANTIC CITYLAND’17
08/05(土) 大阪 舞洲スポーツアイランド

ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017
08/11(金・祝) 国営ひたち海浜公園

RockCorps supported by JT 2017
09/02(土) 幕張メッセ

MY FIRST STORY ’MMA’ TOUR 2017
09/30(土) Zepp Sapporo

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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