ちゃんみな 初の海外制作に挑戦した意欲作、アルバム『CHOCOLATE』インタビュー

ちゃんみな | 2017.11.15

 フィメールラッパーでありシンガーのちゃんみなが、前作『未成年』から約8ヶ月という短いタームでニューアルバム『CHOCOLATE』を完成させた。LAで制作を実施し、サウンドプロダクションにおいても、ラップと歌のスキルにおいても飛躍的進化を遂げている。ちゃんみなの“今”を聞いた。

EMTG:『未成年』から約8ヶ月。あきらかに音楽的にも、ラップ及びボーカルのスキルも進化しているし、ちゃんみなさん自身、レベルアップしようという強い意志があったと思います。
ちゃんみな:ありました、ありました。
EMTG:『未成年』のインタビューのときに「すでに次にやりたいことがある」と言っていて。それはこの盤で具現化できたところはある?
ちゃんみな:できましたね。次は黒いサウンドでいきたいなと思っていて。そのイメージを達成できたのと、あと、最新のことをやりたいと思ってましたね。
EMTG:ビートもフロウもね。トラップ寄りの曲もあるけど、随所にポップミュージックとしての意識を感じさせる。
ちゃんみな:結局、私自身、ポップミュージックが好きなので。めちゃめちゃヒップホップな曲にあんまり魅力を感じないというか。意識してるというよりは、自然とそうなってる感じです。
EMTG:ラップのスキルもさらに高まってますね。
ちゃんみな:そこは自分ではわからないんですよね。
EMTG:ラップのスキルに関してはあいかわらず無自覚であると。
ちゃんみな:今でも自分のラップが巧いかわからなくて。周りには言われますけどね。自分自身では歌が成長したなと感じてます。ボイストレーニングに通ってるので、その効果も出てきたなって。ダンスレッスンも最近再開したんです。自分を高められるのが一番うれしいんですよ、私は。あと、今回はやっぱりL.A.で制作できたことがデカいですね。みんなで「そのうちLAに行きたいね」という話をずっとしていたんですけど、まさかこんなに早く実現できるとは思わなくて。日本の制作環境とはまったく違うし、現地の制作チームの発想やスピード感も全部新鮮で。すごく高められました。刺激的で楽しかったのと同時に、自分の未熟さを痛感してつらい瞬間もたくさんあって。トイレで泣いてしばらく出てこれなかったりもありました。
EMTG:9月にはEDMの巨大フェス『ULTRA JAPAN 2017』にも出演しましたね。
ちゃんみな:楽しかったです。45分ステージだったんですけど、ポンと出演して、ポンと帰った感じで(笑)。「ULTRA」のことをよく知らなかったんですよ。周りからは「すごいイベントだよ」と言われてたんですけど。お客さんのノリもよかったし、楽しかったです。大きいフェスにもっと出たいですね。
EMTG:MIYAVIの対戦型コラボレーションアルバム『SAMURAI SESSION vol.2』にも参加しましたね。
ちゃんみな:正直に言うと、MIYAVIさんについて最初は、名前は知っているというくらいの認識だったんです。彼がギタリストであることも知っていたんですけど、もっと年長の方だと思ってたんですよ(笑)。いざお会いしたら見た目も若いし、「こんなイケメンキャラなんだ」と思って(笑)。制作も楽しかったですね。MIYAVIさんに「Painをテーマにした曲を作りたい」と言われて。そのテーマもわかりやすかったし、すぐイメージが浮かびましたね。
EMTG:彼はL.A.を拠点にしているし、ハーフコリアンという点でも、ちゃんみなさんと共通するところが多いですよね。
ちゃんみな:そうなんですよ。そういう話もして。私にとってはお兄さんっていう感じですね(笑)。
EMTG:ちゃんみなさんの攻めてる姿勢に、MIYAVI氏がシンパシーを覚えているところもあると思います。
ちゃんみな:「昔の俺に似てる」って言われました。「ギラギラしてるね」って。
EMTG:いい出会いがありましたね。
ちゃんみな:ここ何ヶ月間でいい出会いがいっぱいありました。マイファス(MY FIRST STORY)のHiroさんとか。マイファスと対バンさせてもらったことをきっかけに仲よくなったんです。Hiroさんもめちゃめちゃ熱い人だと思う。MIYAVIさんもそうですし、自分と似ているところがあって通じ合うものがある人と仲よくなる傾向がありますね。そういう意味で言うと、SKY-HIさんもそう。ラジオで一緒になったんですけど、話してるうちに意気投合して。
EMTG:今のちゃんみなさんは、次に向かうステージが明確に見えてるのでは?
ちゃんみな:そうですね。今まで出会った人たちとの対バンをもっとやりたいですね。フェスであれば、メインステージに立てるようになりたい。『SUMMER SONIC』のメインステージでトリを務めたいとか、そういう野心はどんどんデカくなってきてます。デカいステージに立つほうが、ちゃんみならしいと思うんですよね。いずれは海外でもライブしたいし。
EMTG:『CHOCOLATE』を完成させた充足感が、自分を駆り立てているところもあるだろうし。
ちゃんみな:ほんとにそう。今はもう『未成年』が聴けないですもん。それくらい満足度が違いますね。『CHOCOLATE』は『未成年』から短期間で作ったという感覚はないんですよ。それくらいクオリティが違うと思います。
EMTG:『CHOCOLATE』は自分自身と向き合ってる曲が多い。アイデンティティとの対峙というか。
ちゃんみな:『未成年』から『CHOCOLATE』の間にいろんなことがあって。新しい恋をしたりとか、私生活のなかでもいろんな変化があったんですけど。『未成年』をリリースしてから、私にリリース前よりもアーティスト感が出たんですね。そうなると周りの環境も変化するんですよ。そうなってくると、いろんな人の中身が見えてきちゃうというか。人の汚れを知るじゃないですけど、そういうことがけっこうありました。
EMTG:人の思惑が見えてしまったり。
ちゃんみな:そうそう。「あ、この人はべつに私のことが好きじゃなくて、ちゃんみなというアーティストが好きなんだ」って思うこともあるし。SNSに悪口を書かれて、ありもしないようなことを捏造されたり。有名になるほどヘイターが増えるみたいなことはよく言われますけど、本当にその通りだなと思いましたね。ただ、『未成年』のときに比べればつらくないですけどね。「まだこい!」という感じで。
EMTG:「TO HATERS」はまさにそういう曲で。気高くありたいという揺るぎない意思がある。
ちゃんみな:そうですね。ベッキーさんの本に書いてあったんですよ。「笑えなくても、笑ってたら面白くなってくる」みたいなことが。ほんとにそうだなと思って。
EMTG:『CHOCOLATE』が完成してまた新しく見えたことがあるのでは?
ちゃんみな:次はもう、バラードをやりたいです。
EMTG:ピアノ1本みたいな?
ちゃんみな:そう、ピアノ1本! しかも弾き語りみたいな(笑)。あとはロック調の曲もやりたいし。なぜか私はヒップホップの人よりロックの人と仲よくなるので。
EMTG:来年は、ハタチの年ですね。
ちゃんみな:ハタチを迎えるまでに「ミュージックステーション」に出たいですね。私の音楽人生の通過点には、絶対にタモリさんはいるはずなんですよ(笑)。

【取材・文:三宅正一】

tag一覧 J-POP ミニアルバム インタビュー 女性ボーカル ちゃんみな

リリース情報

CHOCOLATE

CHOCOLATE

2017年11月15日

ビクターエンタテインメント

01. GREEN LIGHT
02. MY NAME
03. WHO ARE YOU
04. CHOCOLATE
05. LIGHT IT UP
06. TO HATERS
07. LAST NIGHT
08. FRIEND ZONE

お知らせ

■コメント動画



■ライブ情報

ちゃんみなワンマンライブ
「THE PRINCESS PROJECT」

2018/02/25(日) TSUTAYA O-EAST



InterFM897公開収録&スペシャルLIVE
2017/12/17(日) 総合学院テクノスカレッジ

T-GROOOVE スペシャル・ライブ
2017/12/26(火) 渋谷VUENOS

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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