アイドルとしての苦悩や挫折を越えて誕生したNGT48、約8カ月ぶりとなる渾身の2ndシングル「世界はどこまで青空なのか?」

NGT48 | 2017.12.05

 NGT48待望の2ndシングルは、第9回総選挙で前年の95位から5位にランクインして話題となった荻野由佳がセンターを務める「世界はどこまで青空なのか?」。映画監督山戸結希が彼女達の拠点である新潟を舞台に、アイドルになりたくて様々なオーデションを受けNGT48でやっと夢を掴んだ荻野の気持ちや、メンバーのこれまでを詰め込んで作り上げたMVが話題にもなっている本作について、荻野由佳、実小熊倫実、加藤美南、本間日陽に話しを聞いた。

EMTG:先ずは「世界はどこまで青空なのか?」のMVについて主演の荻野さんに聞きたいのですが、事前に山戸監督と会って色々と話しをしてから撮影に入ったそうですね。
荻野由佳:監督が新潟の劇場まで来て下さって、メンバー1人ずつと対面でお話しをしたんです。私は「普段どういう子だと思われている?」「どんなMVに挑戦してみいたい?」「今までオーデションを色々受けて来たみたいだけど辛かった?」とか聞かれたので自分の気持ちを話したんですけど、監督はその後劇場でのパフォーマンスも見て下さったんですよ。だから撮影に入る前からみんなにも監督の本気度が伝わって、これは絶対成功させないといけないって気持ちでMVには挑みました。撮影日の監督は先ず「私はこのMVを全力でやりたい」って自身の夢や目標を私に教えてくれてから、前に話をした時みたいに「今までで一番辛かった事は何?」とか色々と聞いて来て、「そういう辛かった事があったから今があるんだよね」って私を泣かせにかかったんですよね(笑)。多分そこでもう監督のスイッチは入っちゃっていたんだと思うんですけど、「由佳ちゃんはもっと行けるよね!! アイドル荻野由佳の全てはここにささげられるの?! もっといけるでしょ!!」ってブワッーて言われて(全員爆笑)。それで私が精神的にやられて「行けますっ―!」って号泣したら、「行けっー!」っていきなりカメラを回されました。
EMTG:それが荻野さんの心の叫びのようなラストシーン?
荻野由佳:はい。だからあそこはこのMVに対する監督の思いも持ちながら自分の中にある本当の気持ちを喋っているんですけど、それは劇場に来て下さった時に私が言った事とリンクさせて監督が書いてくれたものだったので、セリフというよりはほとんど私の言葉なんです。でもこのMVで演じている由佳という役は私だけに当てはまるのではなくて、アイドルになりたいけど新潟という場所では無理だろうと思っていたり、私と同じく色々なオーディションを受けてきたりした、NGT48メンバーみんなの事だと思うんですよ。
EMTG:本当にそうですよね。3人はこのMVにどんな感想を持ちましたか?
本間日陽:私は幼馴染役で一番近くにいたから由佳ちゃんの姿が凄く刺激になりましたし、総選挙がきっかけで(前年100位圏外からの13位)由佳ちゃんと一緒にいる機会が増えてお互いを知る時間が多くなったので、そういう今の自分とも重ね合わせて撮影をしていたんです。だから凄く思い入れのあるものになりました。
加藤美南:私は監督が自分の事を凄く知って作ってくれたのかなっていう所があったんですよ。去年の12月6日に左の手首を骨折したんですけど、撮影の前にいきなり包帯を渡されて手首を骨折した女の子を演じてって言われて。
荻野由佳:あっ! そうか!
加藤美南:だから監督に「私の事を知ってくれていてありがとうございます」って言ったんですけど、「何がですか?」って言われてしまって(全員爆笑)。それで知らなかったのに何で? と思ったら、「加藤さんはセンターになりたかった人なんでしょ? そこに立ちたくても立てなかった理由が骨折した左手首だと思って、そこに自分の不甲斐なさを込めなさい」って言われたので、私も監督と話した事がMVに反映されているんですよ。
小熊倫実:私は一番下級生の役なんですけどNGT48でも最年少で活動させて頂いているので、そういう初々しい感じを出せるように頑張ったんです。個人的にはみなとタワーの階段の所でがむしゃらに踊っている由佳ちゃんを見つけてみんなが次々に踊り出すシーンが、今のように一つにまとまるまでのNGT48の過程みたいにも見えたので、私達の気持ちが詰まったMVだなって思いました。
EMTG:なるほど。では曲の感想も聞きましょうか。
加藤美南:私はこの曲、《太陽は昇り~永遠に光輝く》までの2行が好きなんです。太陽って昇って沈むから永遠に輝くものではないけど、昇る所でも沈む所でもそこに輝ける場所があるから、それって自分達に例えるとどんな場所にいても光輝かせてくれるファンの方達を忘れないでという事だと思ったんですよね。
本間日陽:一つひとつの言葉がストレートだから、人によって色んな風に受け取れるのが私はいいなと思いました。加藤は今言ったみたいな解釈をしたけど、それぞれが自分に照らし合わせて解釈出来る曲なので、多くの人に勇気を持ってもらえたり、ポジティブになってもらえる曲じゃないかなと思って私は歌っているんです。
小熊倫実:詞の一文一文にメッセージが込められているので、歌詞を見る度に毎回こういう事を伝えたいなっていう思いが出て来るんですよ。なので、聴いてくれた人が色んな気持ちになれるような影響力をこの歌で与えられたらいいなって思います。
荻野由佳:私は《微笑んで欲しい~駆け巡る鳥が希望だ》までの4行が好きですね。小さい鳥が大きい世界を飛んでいるっていうのは、アイドルとして活動する中で挫折や苦しい事もあるけどあの鳥のように私達にも無限の可能性があるんだなって思えますし、希望が感じられるじゃないですか。
EMTG:荻野さんはこの曲でセンターを務めていますよね。
荻野由佳:今回私はセンターポジションですけど、そこだけが輝けばいいというものではないと思っているんですよ。万華鏡ってどこを見ても輝いていて飽きないじゃないですか。それで言うと私は真ん中のミラーになっている筒だと思っていて、その部分は周りにあるビーズとか模様を反射してキラキラさせるためのものだから、12月6日のリリースからはそういう存在としてスタートしようと思っているんです。
EMTG:ではここからは小熊さん、加藤さん、本間さんに、それぞれがセンターを務めるカップリング曲についてコメントしてもらいたいと思います。本間さんのささやき声が印象的な「ナニカガイル」からお願い出来ますか。
本間日陽:私は自分の声があまり好きではないんです。だからウィスパーボイスを録音した時も凄く緊張しましたし、何度聴いてもうわぁ!ってなったんですけど、MVが公開になってからはメンバーやファンの方に「そこがいいね」って言ってもらう事が多かったので、自分が嫌だなと思っている所がいいと思ってもらえる事もあるんだなっていうのを今回実感しました。この曲は(10月で活動終了した大滝友梨亜を含めた)25人で歌っている最後の全員曲なので、思い出も詰め込まれているんです。
EMTG:では小熊さんがセンターの「大人になる前に」。
小熊倫実:初めてセンターを務めさせて頂けると聞いて驚いたんですけど、この曲に選抜されたメンバーはNGT48のリアル学生メンバーなんです。なので曲もMVも、学生ならではの気持ちや魅力がギュっと詰まっているなと思います。MVにも出て来ますけど、振り付けに「つぐつぐ」(人差し指だけ上に立てた左右の手を上下に動かす)ってポーズが入っているので、皆さんも一緒に「つぐつぐ」して欲しいですね。歌は、あえて揃えようという事はせずにそれぞれが自分らしく歌うように指示をされたんですが、個人的には来年高校生になるので学生らしさを残しつつもちょっぴり大人っぽさを意識して今後は歌いたいなと思っています。
EMTG:最後は加藤さん。「ぎこちない通学電車」についてコメントをお願いします。
加藤美南:この曲はぎこちなさや切なさがたっぷり詰まっているので、私的には「青春時計」の続きかなって思っているんです。《腕にギプスしているその姿見た時に》っていう歌詞の辺りとか、ぎこちなさはありつつも自分の気持ちを大胆に言っちゃうのが通学電車っぽいなと思うんですけど、選抜されたメンバーには学生が誰もいないんですよ(笑)。
本間日陽:恋愛小説みたいな詞だよね。
荻野由佳:私はこの曲ホント好き! 曲で疑似恋愛するみたいな。
加藤美南:えー、それはちょっと怖いなー(全員爆笑)。

【取材・文:山村哲也】




<リリース情報>

NGT48 2ndシングル「世界はどこまで青空なのか?」
2017年12月6日リリース
■Type-A CD+DVD(初回仕様)
 BVCL-847~848 ¥1,528(税抜)
■Type-B CD+DVD(初回仕様)
 BVCL-849~850 ¥1,528(税抜)
A B
■Type-C CD+DVD(初回仕様)
 BVCL-851~852 ¥1,528(税抜)
■NGT48 CD盤
 BVCL-853 ¥972(税抜)
C CD

■Loppi・HMV限定パッケージ
※全国のローソン店内のLoppiとHMV(店舗・オンライン)でLoppi・HMV限定グッズが付いたセカンドシングルの発売が決定。
HMVでは10/26(木)AM10時~、Loppiでは10/28(土)AM10時~予約受付中。
※詳しくはhttp://www.hmv.co.jp/fl/10/1686/1/ まで。

<握手会>
★全国握手会★
2017年12月23日(土)朱鷺メッセ
2018年1月6日(土)幕張メッセ

★個別握手会★
2018年2月10日(土)ポートメッセなごや
2018年2月11日(日)東京ビッグサイト
2018年2月12日(月・祝)アオーレ長岡
2018年3月17日(土)東京ビッグサイト
2018年3月25日(日)新潟市産業振興センター
2018年4月15日(日)神戸国際展示場(※北原、卒業のため不参加)

★ミニ握手会★
2017年11月3日(金・祝)群馬・イオンモール高崎
【参加メンバー:西潟茉莉奈、山田野絵、髙橋真生】
2017年11月11日(土)青森・ELM
【参加メンバー:長谷川玲奈、山口真帆、奈良未遥】
2017年11月12日(日)新潟(上越)・パティオ上越
【※参加メンバー:荻野由佳、菅原りこ、高倉萌香、本間日陽、山口真帆】
2017年11月23日(木・祝)北海道・三井アウトレットパーク北広島
【参加メンバー:加藤美南、北原里英、中村歩加】
2017年11月24日(金)新潟(中越)・リバーサイド千秋
【参加メンバー:高倉萌香、髙橋真生、宮島亜弥】
2017年12月8日(金)埼玉会場
【参加メンバー:荻野由佳、山田野絵、清司麗菜】

※イベント・握手会に関する詳細は、以下のアリオラジャパンNGT48特設ページをご確認下さい。
http://www.sonymusic.co.jp/Music/Info/ngt48/event/

tag一覧 シングル 女性ボーカル NGT48

リリース情報

世界はどこまで青空なのか?[CD盤]

世界はどこまで青空なのか?[CD盤]

2017年12月06日

Sony Music Records

1. 世界はどこまで青空なのか?
2. 僕の涙は流れない
3. ぎこちない通学電車
4. 世界はどこまで青空なのか? off vocal ver.
5. 僕の涙は流れない off vocal ver.
6. ぎこちない通学電車 off vocal ver.

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■コメント動画


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