THE BEAT GARDEN 歌、メロディ、言葉の力にフォーカスした新境地のニューシングル

THE BEAT GARDEN | 2018.03.06

 世界をいつか変えるような大きな夢を見るのもいい。遠い未来に理想を重ねることだって素敵だ。そういう意味ではこの歌に描かれている未来はとてもささやかで、ちっぽけものかもしれない。けれど、ここには自分の足元をしっかり見つめようとする勇気と一歩を踏みだす覚悟、なにより自身を受容して前を向くたしかな強さに溢れている。メジャーデビューアルバム『I’m』から約半年ぶりにリリースされるTHE BEAT GARDENのニューシングル「僕のいる未来」。歌、メロディ、言葉の力にフォーカスした彼らの新境地に触れてほしい。

EMTG:ニューシングル「僕がいる未来」は歌に重きが置かれた、とても聴かせる作品だなという印象で。
U:『I’m』はライブをより意識して作ったアルバムだったんですよ。それによってお客さんのリアクションや、ライブのあとにいただく感想もバラエティ豊かになったという手応えがあって。僕ら自身もさらにライブが楽しくなりましたし、メリハリあるセットリストが組めるようにもなって。ただ、そうなってくると今度は逆に歌モノを作りたいっていう欲が出てきたというか。もちろん、ライブは常に意識しますし、これまでの曲でも歌を大事に作ってきてはいるんですけど、耳から入った歌が心にどう届いていくか、みたいなことをより考えるようになったんです。
EMTG:『I’m』を作ったからこそ、その次の境地に向かえたということですよね。REIさんはいかがですか。
REI:いろんなタイプの作りたい音楽っていうのは常にあって、そこに対していろいろ挑戦できたのが『I’m』だったんですよ。でも少しずつ音でやりたいことがやれるようになってくると、もっとメロディやメッセージを届けたいなと個人的にも思うようになってきて。そうしたところでUさんも言ったように今回は歌を中心とした楽曲を作りたいねっていう話になったので、僕も音作りというよりはメロディを意識した、メロディが映えるようなトラック作りを心がけていましたね。
EMTG:これまでにはあまり意識していなかった?
REI:いや、心がけていたつもりなんですけど、やっぱりエレクトロとロックの融合は自分なりにひとつ表現したかったものではあるので、どうしてもメロよりオケを優先したいなと思うフレーズがあったり(笑)。でも今回は歌に重きを置いて、メッセージを伝えるっていうことをいちばんに意識しました。
MASATO:そもそも、もっと歌を届けたい、メッセージを伝えたいって思ういちばんのきっかけはライブだったんですよ。去年の9月にメジャーデビュー後初のワンマンをやらせていただいて。すごく楽しかったし、お客さんも楽しんでくださっていたと思うんですけど、どこかで楽しいだけで終わらせたくないなっていう気持ちもあって。もう少し心に残る何かがほしい。そこがたぶん今の僕らの弱点じゃないかなって思ったんです。
EMTG:一過性の楽しさだけではなく、心に何かを残したい。
MASATO:そうなんですよね。なので、そういうところを今回は意識しようって。
U:これまではトラックのバリエーションで起承転結を作っていたのを、今度はメロディとか言葉、伝えたいことでそれをやりたくなったんです。
EMTG:感情での起承転結をつけようということですね。
U:そうなんです。もちろん『I’m』にも感情は込めているんですけど。
REI:他のアーティストさんのライブを観に行ったときにも思うんですけど、アップテンポの曲よりバラードのワンフレーズに心が持っていかれたりするじゃないですか。あるいはその方のMCだったり。そう考えると言葉にはやっぱり大きな力があるなって。
EMTG:歌詞を読むとたしかにこれまでの楽曲に比べて“自分の心情”というものにフォーカスされているなと感じたんですよ。
U:まさにそう。個人的なことなんですけど、僕にとってとても近しくていちばん頼りにしていた存在の人が、いろいろと状況が変わって離れることになってしまって。それによって自分の未来とか、明日が当たり前じゃないことが身に沁みてわかったんですよ。ちょうどその時期に楽曲の制作期間が重なって。いつもは“僕ら”とか“みんなで”みたいなワードを意識して書いてたんですけど、今回、自分を見つめ直すような歌詞になったのは、その経験がすごく大きかったと思います。
EMTG:当たり前だと思っていたものが、根底から揺らぐような経験ですよね。
U:僕、メンバー4人の中でいちばん楽観的だし、周りからも“悩みなさそうだよね”ってよく言われるくらい、自分でもポジティブだと思うんですよ。でも、そのことがあって自分自身についてもすごく考えさせられたし、明日も当たり前に来るものじゃないんだなって。遠くの未来を考えられるってそれだけで幸せなことだけど、同時にいちばん近い今日や明日を一歩一歩進んでいくことの大切さも知ったというか。
REI:そういえば最初にUさんからもらった歌詞、Aメロの“アスファルトの上 語り合ってた”の一文が全然違ってたんですよ。たしかSATORUさんがUさんに意見したんですよね、もう少しニュアンスを変えたほうがいいって。意外と歌詞に敏感だったのはSATORUさんだったっていう(笑)。
U:初めてSATORUが俺にそういうことを言ってきてくれたかもしれない。
DJ SATORU:どの曲も歌詞は重視しているんですけど、これは特にUさんの伝えたいことがすごく詰まってるなって、もらったときに思ったんですよ。だからこそメロディとかも含めて、もうちょっと言葉のニュアンスを変えたほうがいいかもと思って。
U:“わからないです”って言われたんだよ、たしか。
SATORU:あ、言いましたね。
U:もっと歌を伝えたいっていうベクトルに4人がシフトしていて、それを踏まえたときにSATORUが“そのAメロ、もっとわかりやすい言葉はないですかね”って言ってきてくれて。最初にどんな言葉を書いていたのか、ちょっと忘れましたけど、そのおかげで変えられたので。
EMTG:すごくいいエピソード!
U:よかった、いいエピソードありましたね(笑)。
SATORU:今、初めて言いました(笑)。
EMTG:タイトルにもありますが“未来”についてよく考えたりされるんですか。
U:めっちゃ考えてましたね。遠くの未来、例えば東京ドームに立ちたいとか、THE BEAT GARDENの未来とかめちゃくちゃ考えていて。でも、その出来事があって夢とか未来を考えるのがちょっとしんどくなっちゃったんですよね。その人の言葉のおかげで自分が夢を描いたりできていたことに気づいてしまって“自分ってなんのためにいるんだろう?”“今まで口にしていた夢ってなんだったんだろう?”みたいなところまで考えてしまったり。実際、メンバーにも相談したりしてたんですけど、夜中に電話して、ね(笑)。
EMTG:いいな、そういう話もメンバー同士でされるんですね。
MASATO:全然しますよ。まずは“はい、はい”ってUさんの気が済むまで話を聞くのが大事なんですけど(一同爆笑)。
U:そう、めっちゃ聞いてくれるんです(笑)。おかげで吐き出すことができたし、今の4人は前の4人よりもっといろんなことを言い合えてると思うし。傷はまだ完治したわけじゃないけど、完治しなくてもいいと思ってるんですよ。それはネガティブなわけじゃなくて、よりリアルに、もっと深い一歩を刻めるような心持ちになっているからで。だから、あんまり遠くの未来や夢とかじゃなくて、明日とか今日の1時間を大事に過ごしていかなきゃいけないなって今は思うんです。
EMTG:“手を伸ばしても触れられない未来が/遠くで見つめてる”とは、未来が向こうからこっちを見てくれてるということでしょうか。
U:でも熱心に見つめてくれてるというよりは、触れないぐらいのところにいて“オマエが明日どうするかだぞ”っていう見つめ方で。
EMTG:ちょっと醒めた目で“こっちに来るなら来れば”みたいな。
U:そう。それぐらいでしかないんだなって思うんですよ、未来って。でもそれでいいんだなって。
EMTG:では近い未来としてこの1年はどんなふうに進んでいきたいですか。2018年の抱負にはちょっと遅いですけど、新年度ということで。
U:じゃあ僕が代表して。「僕がいる未来」という自分を見つめる曲を作ったことをきっかけにもう一回、THE BEAT GARDENについても見つめ直せたんですよ。今はホント、再スタートじゃないですけど、すごくいい状態で。THE BEAT GARDENをもっと知ってほしいとかいいライブをしたいとか、そういう欲が4人ともストレートに出てきているし、想いが強ければ強いほど楽曲やライブで伝わっていくと思うんです。なので、とにかく知ってもらって、いいライブをして、いい曲を作る1年にしたいですね。いい曲は絶対にできると思いますし、ライブもすごく様変わりすると思うので、そこはぜひ楽しみにしてほしいです!

【取材・文:本間夕子】

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リリース情報

僕がいる未来

僕がいる未来

2018年03月07日

ユニバーサルシグマ

1.僕がいる未来
2.君は知らない
3.One hundred
4. 僕がいる未来(Instrumental)
5. 君は知らない(Instrumental)
6. One hundred(Instrumental)

お知らせ

■コメント動画




■ライブ情報

5th SINGLE「僕がいる未来」リリース記念ミニライブ&握手会
03/07(水)[兵庫] ミント神戸 2Fデッキ 特設ステージ
03/10(土)[神奈川] ラ チッタデッラ 中央噴水広場
03/11(日)[大阪] あべのキューズモール 3F スカイコート

アスナル金山 presents WHITE JAM×アスナルトレジャー
03/18(日)[愛知] アスナル金山・明日なる広場

FUKUOKA SWISH 2018
03/22(木)[福岡] 福岡BEAT STATION

OSAKA SWISH 2018
03/23(金)[大阪] なんばHatch

TOKYO SWISH 2018
03/26(月)[東京] EX THEATER ROPPONGI

"TOKYO TRAX"
04/02(月)[東京] 渋谷duo MUSIC EXCHANGE

ミンナアリガトウ vol.12- 行くぞZEPP
04/17(火)[東京] 新宿ReNY

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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